大女優の条件……麻実れい。 

 

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 「そうだねぇ……先ず、春子さんね。」

最近はめっきりと出歩かなくなり、
行きつけのバーも殆どなくなってしまいましたが、
唯一、新宿に出掛けると無理をしてでも顔を出すバーがあります。
映画、演劇、文筆業の方々が客筋の隠れ家的バーです。
当然、マスターもそちらの方には造詣が深く、
可成り辛辣な意見を言うことでも有名です。
辛辣と言うのは生易しいかな……可成りの毒吐きです(笑)
遊びに来る女優たちは全て名前を呼び捨て(笑)
もっとも、その毒の陰には深い愛情が隠されているんですけどね。

気心しれたマスターと、いつも話題に上るのは女優のこと。
日本においての大女優とは誰のことか?
そのマスターの答えが冒頭の台詞になります。
僕も全く依存はありません。先ず、名前が挙がるのが杉村春子です。
若い人や舞台をあまり見ない人は怪訝な顔をするかもしれませんし、
往年の杉村春子の類い稀なテクニックを知る人も少なくなって来ましたが、
先ずは杉村春子……圧倒的でした。新派の喜多村緑郎(初代)や、
花柳章太郎から伝授された女形の「形」の美しさは別格で、
それを新劇の中に生かした、一種独特の芝居は他の追随を許しませんでした。
そう、杉村さんの凄いところは「形」があったこと。そして抜群の台詞術。
もっとも、仕方ないなぁと思うのは、彼女が作った文学座の中堅どころの俳優でさえ、
往年の彼女の舞台を観たことがない人が多いこと……時代は変わりました。
杉村さんの凄いところは、役者の本懐である舞台で大スターだったこと。
それから舞台のみならず、映画においても非常に重要な役割を果たしたこと。
主役作品こそ少ないですが、名だたる名監督に愛され使われ、
日本映画史に燦然と輝く存在です。舞台、映画のみならず、
テレビでも活躍した大スターでした。
僕の持論ですが、大女優の条件とは、1人で悲劇を1本背負って立てること。
それが大女優の条件、それ以外のなにものでもありません。

他に名前が挙がったのは、山田五十鈴、高峰秀子、
京 マチ子、田中絹代、若尾文子……などなど。
山田五十鈴以外はほとんどの方が映画の世界の大スター。
大女優と言う呼び方よりも大スターの方が相応しいかな?
娯楽の王さまが映画だった頃がしのばれますね。
大女優とは……この話題はいつも大盛り上がりなんです(笑)



さて、現代の大女優、麻実れいの「炎 アンサンディ」の再演を観て来ました。
初演と同じスッタフ、キャストの再演です。
少し前に惜しまれながら亡くなった平幹二朗の最大の美点はその声でした。
劇場に朗々と響き渡るその声に、観客はウットリと酔いしれたものです。
今、女優で、唯一、その声に匹敵するのは麻実れいです。
今回も十代から亡くなる六十代までの悲劇の女性の運命を、
それほど声色を使うことなく、圧倒的な台詞術で見せてくれました。
初演の時のラストで、ぽぉ〜ンと突き放されたように感じて、
大きく揺さぶられた心をどう納めていいか分からなくなり戸惑った観客も、
今回の再演のラストの変更によって、一旦は放り出された心を、
最後の麻実れいの卓越した台詞(声)で納まるところに納めて貰った……。
そんな感じがしました。劇場を大きく包み込む圧倒的な声。
全く同じキャストによる再演も、よりこなれて解釈が深まったように感じます。


今回は2回ほど鑑賞しました。
千秋楽では拍手が鳴り止まず、何度も何度もカーテンコールが……。
偉大な女優と同じ時代を生き、新作を待ち焦がれることが出来る幸せ。
この夏には「Other Desert Cities」があります。
演出、熊林弘高、麻実さんの他に「炎 アンサンディ」で共演した中島しゅう、
それから「おそるべき親たち」で素晴らしい演技を見せてくれた佐藤オリエ共演。
こちらも本当に楽しみです!

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今日の1枚目は、昨日の午後に撮ったばかりの「Rei」。
ダマスク・モダンの素晴らしい匂いがします。
薔薇の匂いはこうあるべきと言わんばかりに匂い。
美しい姿に素晴らしい匂いを期待して……決して裏切らない匂い、
2枚目の写真は前にもお見せしましたね。
前の公演の時でしたが、栽培がヘタクソな僕が必死に育てた薔薇を花束にして、
麻実さんの楽屋に差し入れです。大層、喜んでくださったそうです。
落ちた花びらは洗面のボウルの廻りに飾ったり、ドライにしてご自宅に持ち帰られたとか。
偉大な女優に薔薇の名前を戴いた身に余る光栄。
今にして思うとまるで奇跡のようです。


2016年5月8日


ブノワ。


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ピュア。 

 

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  母さん、僕のあのピュアな気持ち、一体どこに行ったんでせうね。
  ええ、あの子供の頃、何事にも夢中になれたあのピュアな気持ちですよ。
  母さん、あれは尊い感情でしたよ。
  でも、もうスッカリ大人になってしまったもんだから……。



4月の上旬……。
スッカリご無沙汰だった木村さんと夕飯をともにしました。
木村さんって呼ぶのはよそよそしいですね……。
皆に愛された「てんちょ」のニックネームは弟さんに譲っちゃったから、
そう……卓ちゃん!卓ちゃんを囲む男子会をやろうと言うことを思い付き、
いつもしゃしゃり出て来るあけが、義理と人情で仕方なく女子会をやると聞き付け、
その日だったら、いつもは尻に敷かれている、
「ルーシーグレイ」のヒロシお兄さまも出て来やすいだろうと、
男子だけで卓ちゃんを囲む会をしようと思い立った訳です。
そう、男子会ね!オバサンたちが「女子会」と銘打って名目付けて、
家事を放り出して遊び惚けているアレ、アレに対抗してね(笑)

ところが!あれ程、開催日を教えろと言っていたのに、
極秘理にさっさと女子会をやってしまったため、
結局、あけや「ルーシーグレイ」の美しい奥方も参加した、
ごくごく普通の食事会と相なりました(苦笑)

メンバーは、卓ちゃんを中心に、卓ちゃんとは面識はあるものの、
初めてテーブルを囲む「ルーシーグレイ」のお2人、
あけ、Tくん、僕の6人が、目黒の「パセリ」に集いました。
始めはチョッとぎこちなかったけど「植物」と言う共通項がありますからね、
アッと言う間に打ち解けて楽しい食事会になりました。

話をしていて、改めて感心したのは、
卓ちゃんの薔薇に対する情熱です。
情熱と言うか、薔薇に対する真摯な態度ね。
そこには一点の曇りもなく、ピュアで真っすぐな気持ちだけが存在しています。
勿論、薔薇に夢だけを託して生きて行かれる訳ではありません。
どんなに理想的な薔薇が出来たとしても、売れなければしょうがないし、
その、商売と理想の狭間でも情熱や夢、理想が決してなくならない姿には感動すら覚えます。
今や若くして薔薇のブリーダーのトップランナーの卓ちゃん、
その活躍は日本のみならず、世界を見据えた展開になって来ていますが、
いつまでもピュアで、今のままで……そう願ってやみません。

数年前、僕の「Bella Donna」が越後丘陵公演で金賞を獲った時、
一番最初にお祝いの電話をくれたのが卓ちゃんなんです。
それから河合さんも!自分の薔薇じゃなくてもいいものは認める姿勢。
2人に共通していますよね、薔薇の前に分け隔てがない。
勿論、お2人には自分の作り出している薔薇に自信があるからなんでしょうけど、
なかなか人が作った薔薇を手放しで褒めることは出来ません。
そこに何ら作為も偽善も感じられないからこそ、僕も心から嬉しいと思えるんです。

非常に楽しくも盛り上がった会でした。
同じ植物を介した集まりでしたが、チョッと畑違いと言うこともあり、
卓ちゃんも普段とは違って色々な思いを話せたんじゃないかな?
また機会を設けて一杯やりたいな……。


今日の1枚は「庭園美術館」の入り口の桜。
あけのポートレートを撮ってカメラがご機嫌悪いので、
口直しと言うか何と言うか、リセットのために撮りました(笑)
やっぱり桜は青空よりも暮れなずむ夕暮れ時が美しい!


2017年5月6日


ブノワ。


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そうでないものもそれなりに。 

 

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 「あまり期待しないでね……。」

朝風呂に入りながら、少し前に電話で話した親友Tくんの言葉を反芻する……。
 
 「そうだよねぇ……。」

この世の中には実現不可能なこともあるもんねぇ……。
と、独りごち、あれこれ考えながらボォ〜ッとしていたら、
手の平がシワッシワになってしまいました(苦笑)

少し前、偉大なるガーデンライターのあけさまからメールがありました。

 「話したいことがあるから電話してもいい?何時頃なら大丈夫?」

普段はメールのやり取りで殆どの用件を済ませる僕たちですが、
込み入ったこと、急を要すること、何か魂胆があると電話連絡になります(苦笑)
果たして、あけの用件、魂胆とは……。

 「今度、ガーデニングショウで舞台に立つのぉ。
  三上さんにインタビュー受けるのよぉ!」


何をっ!三上くんにインタビューされるだとぉ?
だから何だって?えっ!?写真を撮れだとぉ?!
何でもパンフレットとかチラシに載る写真を撮って欲しいんだそうです。
ないない!パンフレットに載る訳ない(苦笑)

 「えっ?僕が撮る?……フクちゃんに撮って貰えばいいじゃん!」

そうだよ!フクちゃんプロなんだから、どんなお好みの美女にも撮ってくれるハズ!(笑)
あれだけ仲がいいんだから写真家の福岡将之さんに撮って貰えばいいのです。
あけはそれも考えたそうなんですが、なまじ知り過ぎているから気恥ずかしい?
フン!まぁ〜ったく面倒臭い女だなぁ……。
で、キッチリ撮影の段取りしているから笑っちゃいました。
丁度、その週末、皆で目黒に集まってご飯することになっていたのです。
その前に撮って欲しいって……ま、仕方ないか。
ここらで一発、恩を着せておくのもいいかも……。
白髪染め等、ちゃんと美容院で綺麗にして来ることを条件に(なればだけど……。)
夕飯の前に、庭園美術館で撮影したのが今日の1枚。

仲がいい人に髪の毛を触られるのは恥ずかしい……。
妙チクリンな女心を持っているあけに、無理矢理、親友Tくんの店でメイクをして貰いました。
その相談の最後にTくんが言い放った一言が今日の最初の台詞(笑)
ハイハイ、期待なんかしませんとも。無理は先刻承知之助。
不可能はやっぱり不可能か?そうでないものをそれなりに(爆)
Tくんのメイク術と僕のカメラのマジックで、それなりに仕上がったあけの写真です。
あぁぁ……ここは美しいものに関する優雅なブログなのに……。

往生際が悪いと言うか何と言うか、

 「可愛くしてね!」←「無理ですから!」

 「細く撮って!」←「じゃぁ横向いて……アッ!同じだった!」

 「綺麗にね!」←「だったらエステに行って!」

 「小顔にしてね!」←「デーモン小暮閣下にしちゃうぞぉ!」

無理ですって!勘弁してぇ!(苦笑)第一、僕、魔法使いじゃありませんから。
だって、どこから撮っても球体じゃない(笑)

 「チョッと横を向いてみて……。」

ガガガガァ〜ン!正面を向いている時と全く変わらない!(爆)
彦根城で見ず知らずのオバサンに「ご出産はいつですか?」って聞かれたんだよ!
菜々緒のように細く撮れって?有り得ません。縦に3つに割って継ぎ足さなきゃ(笑)
小顔にしろだとぉ?何ぉぉぉぉぉぉぉ〜っ!(怒)
デーモン小暮閣下みたいに黒いシャドウを入れちゃうぞぉ!(爆)
要求を全て叶えるには特殊メイクとアナモルフィック・レンズが必要じゃん。

第一、頭に来るんですよ……。
折角、綺麗に(可能な限り……。)撮ったとしても、
やれ、丸いだの、太って見えるだの、可愛くないだの……。
当たり前だつーの!だって、丸いし可愛くないんだからさ(爆)

仕方ないですね。Tくんには一つだけ注文を出しました。
ファンデーションをいつもよりもチョッと明るくして欲しかったのです。
レフ版とかは使いません、自然光で撮りますからね(曇天だったし。)
但し、あまり白くすると、粉ふいた大福みたいになっちゃうから要注意、がはは!(笑)
それからチークはあまり濃くしないで欲しいって。
だって、おてもやんみたいになっちゃうでしょう?(爆)
どうせ入れるなら「天才バカボン」みたいに、クルクル入れたいかも!(笑)
Tくん曰く、世の中には無理なこともあるそうのです(笑)
いるらしいんですよ、写真持って来て「ファラ・フォーセットにして!」とかね(爆)
でもね、案外、綺麗にメイクされていました(メイクがだよ!)
ポイントは眉毛です。丁度いい濃さと太さ……さすがです。
衣装はちょっと行き違いがあって黒になった……。
まるでぼた餅だな(笑)赤だとトマト、オレンジだとブンタン、
緑だとメロン、しろだと鏡餅(爆)ま、何でもいっか(大爆笑)

チョッと不思議に思ったのは、
今日の写真、一番最初に撮った1枚なんですよ……1枚目。
無駄と知りつつ60枚くらい撮りましたが、一番最初がいいとはね。
はぁ……無駄じゃ、無駄じゃ!59枚撮らなきゃよかった(苦笑)
まぁ、そんなものかもしれません。あけには4枚送りました。果たしてどれを使うのかな?
主催のNHKの方で閲覧注意と判断し(笑)シルエットだけになったりして、あはは!
撮影した写真をモニターで覗いたあけ……。

 「羽田美智子みたぁ〜い!」

だって……バカヤロウっ!マジで殴ってやろうかと思いました(爆)
「ルパン三世」の石川五ェ門じゃないけれど、

 「また無駄なものを撮ってしまった……。」

そんな感じでしょうか(笑)
撮るのはいいのです。仕方ないもの。問題は撮影後の調整ね。
パソコンの27インチのモニターに あけの顔がドカンと映る訳です……。
コワいですねぇ、コワいですねぇ……命が縮みますねぇ by N. Yodogawa。
でも、楽チンなのは、シワを消したりの調整をしなくてもいいこと。
だってホラ、パンパンでしょう?(笑)普通のオバサンはシワやクスミ取りで大変なんだから!
凄い時はハモの骨切りみたいなテクニックを使います(爆)

ところで、あけはもっと凄いことになっているみたいですよ〜っ!
ステージどころじゃないみたい。女優デビュー?(笑)グラビア?(爆)
吉本興業にスカウト?それはご本人のブログにて!


はぁ……商売で遺影ポートレート撮影でも始めようかしらん。       
撮って貰いたい人、受け付けますよ!


2017年5月4日


ブノワ。


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極上の「FIVE FROM THE GROUND」。 

 

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鎌倉に行く前の晩、Mちゃんからメールが来ました。

 「急なんですが、時間があったら行きたい店があります。」

今回の鎌倉は親友Tの御朱印帳巡りくらいしか漠然と決めていませんでしたから、
まだまだ予定はルーズ、それならばと検索してみると、
とても素敵なホームページではありませんか。
おぉ……僕も行ってみたいかも。さらに検索してみると……。
なんと、火曜日は予約制の営業とか……時計を見ました……。
チョッと遅いか……もしかしたら?一応、電話してみるか……。
やっぱり応答がありません。そうですよね、もう9時ですもん。
もしやと思い、寝る前にメールしてみると、スグに丁寧なお返事が……。
結局、火曜日は時間がなくてダメでしたが、僕もどうしても行ってみたいので、
水曜日の午後一に行ってまいりました。
鎌倉は岐れ道の交差点を左に入った「FIVE FROM THE GROUND 」へ。

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凄く素敵なアンティーク・ショップです。
僕の中でのアンティーク・ショップと言うと、
年配の、一見、気難しいそうなオジサンが店番をしているイメージがありますが、
(外国は特にそう……。)
こちらは若いご夫妻がやっていらっしゃいます。
ご自分たちの目で見て、手で触って仕入れた品物、
豊富な知識と確かな審美眼。店内には素晴らしい品物が並んでいます。




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チョッとお願いして店内の写真を撮らせて戴きました。
ディスプレイも素敵ですよね。センスがキラリと光ります。
最後の写真は、この日の戦利品。なかなか決まらないんですよねぇ……。
僕のコレクションの中心は、やっぱり古伊万里なんですが、
こうした古いフランスの食器も素敵ですね。
お迎えするからには実際に使って愛でてあげたいです。
器から料理のインスピレーションが浮かぶこともあります。
そんなこんな、想像力をかき立てる器です。

また遊びに行きたいな……次は額縁を見せて貰いたいです。


2017年5月2日


ブノワ。


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category: 旅の栞。

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小ちゃな猫。 

 

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我が家は下町にあります。
路地、路地にバアさんとジイさんが(笑)そして野良猫がいます。
春です。気温も上がり、草木も萌え、浮き立つ気持ちが押さえられません。
春になると出てくるのは、どじょっこやふなっこだけではありません。
発情期を迎えた野良猫がウロウロし始めます。

 「うぉ~ン、うぉ~ン!」

姿は見えないけど泣き声でどの辺にいるか分かります。
この春も我が家の周りに盛りの付いた野良猫がウロつくようになりました。
このところチョッと落ち着いている我が家の外猫問題。
ここ1年以上、ちか子だけを面倒見る生活が続いていました。
避妊手術を受けているちか子は発情猫を嫌って、
ご飯を食べに来たり来なかったりです。
出来れば捕まえて手術を受けさせたいです。

丁度、玄関先で鳴き声がしたので、
2階から降りてそっと玄関を開けてみると……。
な、な、な、なんと!初めて見掛ける黒猫が!
いえいえ、黒豆ではありません。尻尾が違いますから。
前に黒豆と間違えた黒猫でもありません。大きさが違う。
今回の黒猫はまだまだ若いです。ようやく1歳になるかならないか?
そして、さらに驚いたのは、首に鮮やかな赤い首輪をしていたんです!

おいおい!盛りの付いた飼い猫を外に出すかい?(怒)
幸い我が家の周りには子供を産めそうな雌猫はいないけど、
もしかしたらまた不幸な猫が増えるじゃない!(怒)
なんと無責任な飼い主!何を考えているのだ。とっとと手術せんかい!(大激怒)
今度、来たら有無を言わさずとっ捕まえて病院に連れていってやります。


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今日の写真は、金沢で見掛けた野良猫。
「21世紀美術館」を観た後、例によってメイン通りを避け、
ウロウロと入った裏通りの駐車場で見掛けました。
凄く小っちゃいの!勿論、栄養も足りていないんだろうけど、
長い尻尾がよけいに痩せた体を目立たせます。
ショックだったのは、ダニや皮膚病のせいか、目が殆ど潰れかけていたこと……。
おぉ~い!誰か保護してやってくれ!
人懐こい猫だったら保護して最寄りの動物病院に連れて行き治療をお願いし、
後日、金沢まで引き取りに来てもいいんですが、
何しろ写真を見ての通りの臆病ちゃん(笑)この距離感はどうにもならず……。
これが家の近くだったら捕まえて病院に連れて行くんですが、
何しろ旅先の金沢です。複雑な思いでその場を立ち去りました。


旅先で猫に会うのは嬉しいけれど、
こんな小っちゃくて可愛そうな野良猫を見るといたたまれない気持ちになります。
おぉ〜い!誰か何とかしてくれぇ〜っ!


2017年4月30日


ブノワ。


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category: 猫が行方不明。

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美しい花をとことん楽しむ。 

 

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日本人の特質に、どんなものにも美しさを見いだすところがあります。
苔むした小径、枯れた草花、錆びた金物、割れた器……。
それは古の昔から、侘び寂びを愛する文化が栄えて来たことでも分かります。
あらゆるものに「美」を見いだすこと……世界的に見ても、
一種、日本独特の文化ではないでしょうか。

さて、さすがに桜もお仕舞いで、色々な草花が咲いているけど、
主役の薔薇までのチョッとした狭間になりました。
植物は本当にいいですよね(笑)手間ひま掛けてあげれば、
必ずこちらの気持ちにキチンと応えてくれます。
春の季節は、芽吹きの植物の美しさにウットリと惹かれてしまいます。
例えば、薔薇……今の季節は早いものでは開花がはじまっているものもあります。
我が家では既に3種類の薔薇が開花していますしね。
人によってそれぞれですが、綻びかけた蕾を愛でる人。
8分咲きで、そろそろ満開の様相を好む人。
花弁が美しく開ききり、圧倒的な生命力を愛する人。
花も終わりに近付き、散り行くギリギリの壮絶を珍重する人……。

侘び寂び&枯れた草花と言えばドライの植物!
僕は最後の散り行くギリギリが好きなんです……。
そして、枯れてなお美しいドライの花も好き!
ドライになった方が美しい花もあるくらいです(笑)
随分前に、南青山の「カントリー ハーベスト」で譲って貰った、
蓮の花のドライは凄かったなぁ……お星さまになった猫の染香に叩き落とされて(苦笑)
粉々になってしまいましたけどね。オーナーの深野さん曰く、

 「ウチの店はドライが綺麗に上がるんですよ……。」

たまにご褒美で自分に花を買うと、
必ずキリのいいところでドライフラワーにしてしまいます。
逆さに吊ったら放置するのではなく、頃合いを見て形を整えながら……。



今日の写真は、春先から吊るしてあったドライで作ったブーケ。
「宿り木」の番長が作った僕の誕生日のアレンジに入っていた紫陽花に、
春先に買い求めたパロット咲きのチューリップの白と紫を、
差し込むようにしてラウンドにしてみました。
チューリップは1本だと花首が細くて頼りないけれど、
こうして紫陽花の花の中に差し込むようにすると、
紫陽花の花が支えになって綺麗に纏まります。
紫陽花の新橋色と紫と白……丁度程よく纏まりました。

これは目黒で食事をする時に、
いつも何かと気遣ってくれて、プレゼントや何やら、
親切にしてくれている、相応しくもお美しい方にプレゼント!

女性に花を贈るって素敵ですよね。たとえ家にあったドライで作ったブーケでもね。
隣に旦那がいてもお構いなし(笑)気持ち、気持ち!
しかも、ラッピングは美しい方が下さった一抱えもある、
フランネルフラワーのドライを包んでいたオイル・ペーパー。
それから番長のアレンジを包んでいた小豆色のペーパー(笑)
お金、チューリップの分しか掛かっていません(爆)
今、薔薇の花をドライにしています。とても綺麗に色が出ている!
切り花でしたけど、お安くて綺麗だったから購入。
果たしてこのドライはどちらに嫁入りするのかな?


2017年4月29日


ブノワ。


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category: raindropsonroses。

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春を戴きました。 

 

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朝……「Hostel YUIGAHAMA + SOBA BAR」で朝食を戴き、
チェックアウトしたら楽しみにしていた、
「鎌倉市農協連即売所」通称「鎌倉連売」に向います。
早くも人で賑わう「連売」……若い料理人が多いのかな?
地の鎌倉野菜を使ってのレストランが増えているのでしょうか。
その日の野菜の入荷を見てメニューを考える……素敵です。
やっぱり朝一番に行かないとね。みるみる間に野菜が売れて行きます。
真面目に3分後にはさっきあった野菜の山が消えている!(苦笑)
僕たちみたいな観光客はボンヤリ見て回っていますが、
その日の店のメニューが仕入れによって左右する料理人たちは真剣そのものです。
前回、ルッコラを3種類買って、生食にはコワすぎて調理に難儀したので(笑)
今回は、普通のルッコラを山のように。それからトマト、筍、たらの芽など、
その後、一日、まだまだ荷物が増えそうなので、程々に買ってみました。


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早速、作ったのがたらの芽の天麩羅。
衣がゴッテリ厚着なのはイヤなので、ごくごく薄く付け、
どちらかと言うと素揚げに近い感じです。
熱々はやっぱりいいですねぇ……塩で食べましたが、
たらの芽の甘さがさらに引き立って美味しかったです。
まだ油があるから揚げ物のメニューが続きそう(苦笑)

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今、丁度、キッチンに食材のストックがないのですが、
買って来た筍で即席に作った筍の麻婆風炒め物。
柔らかい春ピーマンの香が引き立ち素敵でした。
味付けは、醤油、鶏ガラ顆粒、甜麺醤、ラー油、山椒、鷹の爪……。
胡麻油で風味付け、最後に片栗粉でトロ味を付けます。
いいですね、ご飯が進みます。


今日の1枚目はルッコラの花……これ、どうやって食べるのでしょうね。

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最後はオマケで「連売」のツバメ……。
ツバメ……丁度、季節ですね。「連売」の皆さんと共存しています。
この写真ね、凄いの……な、な、な、何と!ピントが合ってる!(笑)
何だよ……やれば出来るじゃん!(爆)
鳥を撮っているとあっちゃんになった気分です。


2017年4月27日


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category: バベットの晩餐会。

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Hostel YUIGAHAMA + SOBA BAR。 

 

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去年の秋に鎌倉を訪れた時、
夕飯の前にチョッと時間があったので、近くのカフェでビールを飲みました。
経営は設計事務所?なかなかいい雰囲気のカフェでしたが、
壁に貼ってあるチラシに目が釘づけになりました……。

鎌倉は日本有数の観光地ですが、何と言っても宿泊施設が貧弱です。
チョッと検索すると、スグに大船や大磯が出てきちゃいます(苦笑)
まぁ、考えてみれば、ビジネスホテルが林立していたら鎌倉じゃないし。
若い頃は鎌倉で飲んでも電車で家まで帰っていましたが、
さすがにこの年になるといけません。
ここ数回は、飲んだら1泊して帰るようになりました。
その時も、試しに由比ヶ浜に出来た、所謂、民泊みたいなところに宿を取りましたが、
次回は絶対に泊まってみたいと思ったのが、
件のチラシの「Hostel YUIGAHAMA + SOBA BAR」……。

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矢張り何でもそうですが、基本は「人」なんだと思います。
「Hostel YUIGAHAMA + SOBA BAR」は予約の時から非常に感じが良かったです。
HPから予約しましたが、スグに宿の宿泊係の女性から丁寧なメールあり。
チョッとした質問など、数通のやり取りしましたが、
文面からは鎌倉の滞在を楽しんで貰おうと言う気遣いが垣間見られます。
到着すると、今度はチェックインの時の支配人のWさんの対応の良さに感心しました。
マニュアルではなくて自分の言葉で話せる……大事だと思います。
そして、宿の下に、山形蕎麦の名店「ふくや」があって、そこで朝食を摂れるのですが、
担当の女性のさらりとした雰囲気がまた好感を持てます。
どんなに美味しくても、快適でも、ゴージャスでも、
そこに働く人の人となりが一番大事だと思うのです。

 「人は人につく……。」

いつも思うことなのですが、全ての基本、一番大事なことではないでしょうか。

部屋は2階にダブルが3部屋、ツインが2部屋、
1階は8床のドミトリーが1部屋。清潔な室内はとても快適です。
1階に蕎麦屋「ふくや」が併設されていますから食事も出来ます。
また次回、鎌倉を訪れた時は「Hostel YUIGAHAMA + SOBA BAR」に……。
そう思わせる素敵な宿でした。

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最後の写真は、翌朝「ふくや」で戴いた朝食。
飲んだくれた胃袋に優しい味付け、ペロリと食べちゃいました。
それから支配人のWさん。何ともテキパキと感じのいい青年!


2017年4月25日


ブノワ。


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category: 旅の栞。

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花を廻る……北鎌倉から由比ケ浜へ。 

 

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今年の桜は随分と長く楽しめたような気がします。
この週末の雨でお仕舞い……そう言いつつ1週間は延びましたものね。
日本人にとって桜は特別な樹です。僕も桜の下でお花見みたいな下品なことこそしませんが、
訪れる先々で桜が出迎えてくれると何だかとても幸せな気持ちになります。
特に、桜のことが全く念頭なかった場合。計らずして満開の桜に出会うと感激です。
去年の京都、少し前の鹿教湯温泉等々、思わず柔らかな気持ちになります。


さて、忙しい最中、スケジュールを死守してようやく取った連休に、
親友4人で鎌倉に行ってきました。別に桜が目当てだった訳ではありません。
日にち的にとっくに終わっているだろうと思いましたから。
先日の誕生会の時に、「今度、泊まり掛けで鎌倉に行こう!」……と、
話が盛り上がったので、約束は守る僕が段取りしただけです。
初日の夕飯「はま善」と宿「Hosteria Yuigahama + Soba Bar」は決めてありました。
初日は、TくんとMちゃんと北鎌倉で待ち合わせ、由比ヶ浜までの鎌倉花巡りの旅。
その日は仕事だったKさんは「はま善」からの参加でした。
今日は写真中心です。さぁ、枚数多いですよ。飲み物とお菓子の用意はいいですか?(笑)


先ず、11時チョッと過ぎに北鎌倉の駅で待ち合わせです。
待ち合わせと言っても、グリーン車の中でバッタリでしたけど(笑)
今回の旅は「はま善」が大事な要素でしたが、Tくんの趣味である、
御朱印帳のためでもありました。信心がない僕は「ご朱印船?」ってなものですが、
先ずは「喫茶ミンカ」で軽くランチをしたあとは「東慶寺」へ。

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「東慶寺」では外国の旅行者たちと一緒になりました。
16人くらいの団体だったかな?どうでしょうね、日本のお寺、楽しんでくれたかな?
「東慶寺」もそうでしたが、この日は丁度、桜の最後を楽しめる感じで、
ソメイヨシノはとっくに終わっていましたが、枝垂れ桜が丁度、散り際で、
強めの風に花びらが舞って、まるで、蜷川幸雄の舞台に立っているようでした。

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「東慶寺」をあとにして「浄智寺」へ……。
ここの入り口でさっきの観光客の団体と一緒になり、
日本の大学に留学しているハンサムな男の子がガイドを務める、
ドイツ人の一行と判明しました(笑)年齢層は結構バラバラです。
ガイドの男の子は流暢な日本語で受付を済ませます。
スレ違いざまに「こんにちは!」ニッコリと笑いながら挨拶してくれました。
見習わなくっちゃ出すねぇ……この挨拶一つで鎌倉がいい印象になるものね。
深緑の緑のグラデーションの美しいこと!旅につきものの猫!可愛いでしょう?

 「あっ!筍に花が咲いている!」

Tくん、可愛いものですなぁ(爆)

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「浄智寺」を後にして向かったのは「明月院」です。
「あじさい寺」として有名な「明月院」もそうでしたが、
この日は、桜や椿をはじめとした春の花がギリギリ持ち堪えてくれていて、
また、牡丹やツツジなど、これからの花もチョッと早めに花開き、
百花繚乱、花の寺巡りの様相を呈していました。

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さて、「御朱印帳」巡りの旅は続きます(笑)
僕なんかは「そんなもの集めてどうするの?」ってな感じですが、
いつもなら素通りする「建長寺」にも寄る熱心さ(笑)
そして、この日のメインの「鶴岡八幡宮」へ……。
さすがに人が多いです。ブノワ。さんは歩き疲れてゲンナリ(苦笑)

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小町通を足早に通り抜け、
今夜の宿にチェックインしに参りましょうか。
一度にこんなに沢山の花を見られるのはそうはないでしょう。




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そして、花の記事の最後は大輪の花一輪!
宿のことやアンティークの店のことはまた次に紹介いたします。


2017年4月22日


ブノワ。


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人と趣味が違えば……。 

 

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人と趣味が違えばどれだけいいでしょうね……。
強烈な色を好み、ギンギラギンのド派手な柄を愛し、
大きく時代遅れな超ヘンチクリンなデザインに固執(笑)
サイズは最大公約数的にごくごく普通で、どこでも手に入る気安いもの……。
そんなものラブだったら困りませんね。大方の人が選ばないものを好きならね。

ただ、普通はなかなかそうは行かなくて、
殆どの人がいいと思うものには敏感に反応しちゃうから困るのです。
例えばオークション。多くの人が同じものをいいと思うから値段が上がる訳です。
100人の中で、99人がAをいいと思い、僕1人だけがBを素敵と思えば、
余計な競合者がいないままに好きな商品を安く落札出来るじゃないですか。
だけど、悲しいかな、人が100人集まれば、大方の好みが一緒になるからこそ、
チョッとした争いが起こり、金額が釣り上がり手に入らなくなる……。

強烈な天の邪鬼の僕ですが、
ま、大体、人がいいと思うものには敏感に反応します。
所謂、流行りものは絶対に追い掛けたりしませんが……。
常に個性的であれ……そうは思うものの、
やはり、人気のものは、最大公約数にアピールする良さがある訳で、
ブノワ。さん、敏感に反応しちゃいます。
但し、人気があるからと言う理由だけでは飛び付きませんが……。

人気の商品や売れ筋の商品は、大量に生産すれば話は済みますが、
こと美術品となるとそうは行きません。
殆どが一点物です。皆がいいと思うと争奪戦になり値が上がりますね。
オークションをやっていてつくづく思います。
人と好みが違ったらどんなにいいだろうって……(笑)



今日の写真は数年前にオークションで落とした、
イタリアの現代作家、マリオ・ファラーニの油絵。
検索しても、日本語のサイトでは殆ど出て来ません。
フェデリコ・フェリーニの映画「カサノバ」の美術、フレスコ画を担当したみたいです。
外国のサイトで検索すると、1934年生まれ、2014年に80才で亡くなっています。
僕がオークションで絵画を落札するようになった切っ掛けの作品でもあります。
おそらく亡くなったその頃を前後して彼の作品が手元に届いたことに、
幾ばくかの不思議な縁を感じてしまいます。

このような美術館級の作品が競合者なしで僕の手元に届いたのは、
(入札が僕1人だった……しかも有り得ないくらい安価。)
おそらく日本では名前が著名ではないことに加えて、一見、派手な作風でないことも、
夥しい作品が溢れるオークションの中で埋もれる原因になったのではないでしょうか。
決して名前に左右されない、いいものだけを見るようにする……。
そんなことを常々思っていると、運良く、
たまにこう言う素晴らしい作品が手元に届くことがあります。
栗原喜依子、平野 遼、ジャン・ジャンセン……好きでコレクションしていて、
定点観測している画家もいますが、彼らの作品でも出来映えが良くないもの、
好みの題材でないものは見向きもしません。
前にお話ししましたマーク・イングリッシュの大作みたいに、
計らずしてコレクションに加わる作品もあります。

肩書きや名前に左右されない……いつも肝に銘じていますが、
なかなかどうして、やっぱり人と同じものに目が行ってしまいます。
確固たる信念を持って人と趣味が違えば……真面目にそう思います(笑)


2017年4月20日


ブノワ。


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