連日の暴飲暴食、鯨飲馬食、酒池肉団子(苦笑) 

 

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切っ掛けは僕のお節介でした……。

ブログをはじめた頃、今では死語になった感のある「ネット・サーフィン」で、
海外に暮らす人たちのブログによく遊びに行っていました。
バルセロナに住む gyuさんはその頃知り合った大親友です。
ある日、いつも遊びに行っていたフランス在住の女の子のブログに、
京都在住の男の子、Yくんからコメントが入ったんです。

 「ちはるさん、ブログはじめたでぇ!」

早速、遊びに行ってみると坊主頭の若い男の子が、
お寺?で座禅を組んでいるような写真……。
どうやら本物の坊さんではなく飲食関係の仕事らしいです(笑)
ほぉ……早速、コメントを入れました。だってそうでしょう?
はじめたばかりのブログにコメントが入ったら嬉しいじゃないですか。
そう思いませんか?それって僕のお節介かなぁ……。
Yくんとはそこからの付き合いです。初めて会ったのは暑さ厳しいお盆の駒場東大前駅。
そこで待ち合わせてYくんが行きたがっていたフレンチにランチをしに行きました。
僕、何を思ったか夏の麻の着物と言う出で立ち(笑)
初めにガツンと言わせなきゃね!(笑)何がガツンかよく分かりませんが(苦笑)
第一印象って大事じゃないですか?結構、ビビったんじゃないかな?
そして、2度目には2人で鎌倉に一泊旅行でした。やること早いですよね(笑)
ご存知の通り、鎌倉は宿泊施設が貧弱なので、確か泊まったのは大船のホテルだったかな?
Y君もカメラが趣味なので、2人してカメラを持ってほっつき歩いた記憶があります。

その後は僕が京都に遊びに行ったり、Y君が東京に出て来たり……。
折々に楽しい時間を過ごしました。最も印象深かったのは、
僕が京都に行った際、「哲学の道に行こう」と言うと、Yくんが、

 「何ですか、それ?」

……って。
Yくんは哲学の道も知らない京都生まれ京都育ちの偽京都人なのです(爆)
店に来た旅行者の客に色々と聞かれるだろうに……大丈夫だろうか?

お互いに仕事に追われ、バタバタと過ごして数年……。
チョッと間が空きましたけど、どうしているかと思って秋にメールしてみると、
な、な、な、何と!今の仕事場を独立してビストロをはじめるって!
聞いてみると、開店の日は既に決まっていて、
な、な、な、何と!その年の12月の15日にオープンだって!
ここで僕のお人好し&お節介が頭をもたげます……ロゴマークはどうなっているの?
えっ?まだ……どうするの?そう、僕で良ければデザインしようか?
だって、親友には世界でたった一つの書体でロゴマークを作ってあげたいじゃないですか。
何だか呼ばれたようにメールをし、デザインしろとばかりに開店が決まっていて、
まんまとその手に乗ってデザインをし、ノコノコと京都まで描きに行ったのが、
3年前の12月のことでした。


オープンしてから繁盛しているみたいです。
当時お付き合いしていた彼女のAちゃんとも正式に結婚し、
どこか頼りないYくんをしっかり者のAちゃんが支える形のビストロ……。
美食激戦区の京都でこれだけ頑張っているのは、
友人の僕としても鼻が高いと言うものです。

さてさて、その愛らしい奥さんのAちゃん……。
見掛けによらずしっかり者でねぇ。僕は初めから気が付いていました……。
彼女、実は物凄い酒飲みなのです(笑)よく食べよく飲み、
でも、鯨飲馬食の彼女はただの酒飲み、酔いどれではなかったのです。
この度、勉強の甲斐あって(と、言うより、飲んだくれた甲斐あって!)
見事にソムリエの試験の合格したのです。めでたい!めでたい!
実は僕も一時期ワインの勉強をしたことがありました。独学でしたけどね。
でも、当時と違って、今のワインの世界地図は、生産国も増え、
ビオなどの自然派のワインもあり種類も多岐に渡り、なまじっかな勉強ではダメなハズ。
がむしゃらに飲んだのでしょう……じゃない、勉強したのでしょう(笑)
一次に受かり、二次に受かり、年末には嬉しい合格の知らせが!

凄いですよね、天晴れ、天晴れ、褒めてつかわす!
なに?遊びに来るってか?おぉ、コワ。お祝いされに来るな?(笑)
本来だったら僕がお会計を全部出すところでしたが、
ホラ、僕も薔薇で銀賞獲っちゃったからね(笑)やっぱりお祝いして貰わなくっちゃ!で、
Yくんと、同席の親友Tくんが、僕とAちゃんに奢る羽目になりましたとさ、あはは!
YくんとAちゃん、今回は、何と2連泊で上京しましたから、
初日は彼らのセレクトで代官山の「アタ/Äta」へ。
2日目は僕のセレクトで、たまには和食も良かろうと、渋谷の「高太郎」と洒落込みました。
先ずは「アタ/Äta」で平らげたご馳走の数々を……。
さぁ、飲むぞぉ……ポンポンポンポン!シャンパン、ポンポン!

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「アタ/Äta」はいいですよぉ……。
美味しいのは当たり前として、スタッフの接客がね。
自分の言葉で客と対することが出来ています。
隣のテーブルで男性客が今流行りのオレンジ・ワインを飲んでいました。
チョッと聞いてみると、倉庫に行けばあるとか。
走ってくれるんですよ、倉庫まで。それで1本売れる訳でしょう?
非常に気持ち良く食事の出来る店です。

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そうそう、そう言えば、最初に飲んだスパークリングなんですが、
何種類かある中から日本製を頼んでみました。
「CAVE D'CCHI」?……ふぅ〜ん。てなもんで、
帰ってから写真を整理していてハタと気が付きました。
新潟の元お嬢さんたちがいつも話ししていた「カーブ・ドッチ」……。
ガーデンが素敵なのかな?飲み助の僕はワインから入りました(苦笑)



「高太郎」ではチョッとしたサプライズを用意しました。
ホラ、人生にはサプライズが必要でしょう?(笑)
彼らには知らせずに、スペシャルなゲストを2人お呼びしてありました。
1人は僕の長年の親友で、これこそ鯨飲馬食のオネエさまMさん。
それからもう1人はそのオネエさまの大親友で、
実際にオーストリアのシャトーでワインの生産にも携わったことがあるIさん。
飲みに関してとワインに関しては、矢張りお2人はAちゃんの先輩ですから、
色々な話しをして貰おうと企んだ訳です。
高太郎の鉄板な料理の数々です。ご覧下さいね。
そうそう、こちらの極上のグラタン……いつもお代わりしていたら、
なぜか大きなサイズで出して貰えるようになりました(笑)
2枚目の写真、遠近法でよく分からないと思いますが、
のっているお皿の余白で大体の大きさが分かると思います(笑)

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2日間、素晴らしい時間でした……。
矢張り、全員が酒飲みっていいですね(笑)
会計のこととか気にしないでジャンジャン、がんがん、グビグビ行けます(爆)
やっぱり隣でソフトドリンクとか飲まれていると会計で気にしますから。
気心の知れた仲間とテーブルを囲む一時。何物にも代えられない僕の宝物です。

皆さんも京都に行った際は、YくんとIちゃんのビストロ、
「アスペルジュ・ブランシュ」に寄ってみてください。
愛らしい飲み助の奥さまに美味しいワインを教えて貰ってください!


2017年3月2日


ブノワ。


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舞い降りた道化師たち……結城美栄子 @PARK HYATT TOKYO。 

 

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穏やかな冬の日々が続くと思ったら寒の戻りのようです……。
風が冷たいですね。皆さん、体調を崩していませんか?
僕は怒濤のような年度末を控えた2月、既にバタバタとしていて、
このままで無事に3月を乗り切れるかどうか甚だ疑問に思っているところです。

さて、沈丁花が綻び始め、春の匂いを漂わせています。
梅の花はそろそろお仕舞いで、早咲きの桜もチラホラと……。
そんな春のはじめに素敵な展示会が「パーク ハイアット 東京」で開催されます。
結城美栄子さんの素晴らしい作品が、50階の「トーキョー スイート」にて展示されます。
結城さんの作陶歴は長く、日本のみならず海外からの評価も高いのですが、
何と言ってもその名前を一般に広く知らしめたのが、
「パーク ハイアット 東京」に展示された作品の数々なんです。
たった1日限り、この日のために結城さんが心をこめて作り上げた新作が並びます。
僕は一度、素晴らしい部屋を見せて戴いたことがありますが、
結城さんの作品が、どのように部屋に溶け込んでいるのかを見るのが楽しみでなりません。

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写真は僕のコレクションから……。
1枚目の写真は、結城さんと仲良くなって暫くして、
意を決して注文製作して貰った人形です。モデルは僕なんですよ。
恐る恐るお願いしてみると二つ返事で快諾してくださいました。

 「アナタの写真、持って来てね!」

僕の写真?冗談じゃありません(笑)
僕の顔にソックリな人形が出来たら目も当てられませんので、
あくまでもイメージとしての僕を連想して戴き作って貰いました。
それから折々に個展で求めた僕の宝物たち……。

このエピソードでもお分かりのように、結城さんは注文制作もしてくださいます。
当日は会場に詰めていらっしゃいますから、なんでもお気軽にご相談ください。
それから勿論、展示作品の一部も販売しているそうです。
確か、気軽に使えるマグカップみたいなものもあるとか……。


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結城美栄子 × パーク ハイアット 東京 特別展
    「舞い降りた道化師たち」

日時 : 2017年3月3日(金)午前11時〜午後8時
会場 : パーク ハイアット 東京 50階「トーキョースイート」
お問い合わせ : マーケティングコミュニケーションズ/03-5323-3423

パーク ハイアット 東京
〒163-1055 東京都新宿区西新宿3-7-12



2017年2月28日


ブノワ。


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君はデヴィッド・ボウイを見たか? 

 

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R子とはかれこれ30年以上の付き合いになります……。
竹馬の友……幼なじみではないけれど、そんな感じかな。
お互いの美点も欠点も(僕には欠点は殆どないのだけれど……。)
人生のいい時も悪い時も知り尽くした間柄……なかなかこう言うヤツはいません。
R子の今の恋人も僕が紹介してやったの……感謝しろよ!(笑)
知り合ったキッカケは、とっくに音信不通になってしまった昔の友人、Yに紹介されました。
真面目に音信不通……親友にチョッとFacebookとかで検索して貰ったけれど、
全くヒットしません……やってない訳ないのね、そう言うヤツだから。
もしものことがあった?そんな気がかりもあるのですが……。

さて、紹介して貰ったのはいいけれど、ホラ、例の僕の友達の法則によって(笑)
Yはさっさと消え、R子だけが残ったって言う訳。
連続して45日会ったこともあったんですよ(笑)何喋っていたんだか。
R子と仲良くなったキッカケは、共通の話題があったから。
R子はイギリスに留学していただけあって、猛烈なイギリス気触れ(笑)
最近は忙しくてなかなかイギリスに行かれないみたいですが、
その筋金入り振りは見ていて気持ちがいいくらいに天晴。
イギリス気触れだけあって、聴いている音楽はブリティッシュ・ロック、ポップなのね。
R子はカラオケに行くといきなり「クィーン」の「ボヘミアン・ラプソディ」を歌います(笑)
次が「キラー・クィーン」(爆)ま、聞いていられないくらいに音痴、
イギリス気触れで英語はペラペラのクセにカタカナ英語なんですけどね(笑)
自分には絶対音感があるって豪語するクセに歌うのは別なのか?

そんなこんな、ブリティッシュ・ロック、ポップが大好きなR子と、
日本の歌謡界は山口百恵、洋楽はオリヴィア・ニュートン=ジョンにはじまり、
その後はいきなり「ザ・ポリス」からスティングに、
鼻の穴までドップリとハマった僕が意気投合した訳です。
僕の生涯の一曲は「ザ・ポリス」の「Message in a bottle」。
これは映画のベストが時代や気分とともに微妙に入れ替わるのと対照的に、
他を圧倒しての第一位なんです。歌詞が凄いです、まさに目からウロコ……人生変わったもの。
因に「ザ・ポリス」は唯一、日本で何の宣伝もしないのに勝手に売れたバンドらしいです。
R子とは連日の電話が1時間から2時間(携帯電話がないまだ家電の時代。)
共にブリティッシュ・ロック、ポップに血道を上げ、
僕は悪食ぶりを発揮して、アメリカのロックやポップスも聴きまくりましたが、
ブリティッシュ・ロック、ポップ一辺倒のR子。
そのR子に誘われました……。

 「ねぇ、デヴィッド・ボウイ大回顧展に行かない?」

来たな、お誘い!待ってたホイっ!(笑)
2人の親友Tを誘って3人で行って参りました、
「DAVID BOWIE is | デヴィッド・ボウイ大回顧展」。
ヴィクトリア&アルバート美術館で開催されたニュースを聞いてから、
チョッと気になってはいたんですけどね……何しろ僕自身がデヴィッド・ボウイ世代じゃないし、
それほど興味のあるアーチストでもなかったんですけど、なかなか充実の内容の濃い展覧会でした。
時間指定の入場券……当たり前ですよね。
若冲でしたっけ?炎天下に一体、何時間並ばせるの?(苦笑)
映像が古くて鮮明でないのは致し方ないとして、
夥しいくらいの紙類…(笑)歌詞のメモ、楽譜から手紙、
「Diamond Dogs」や「Ashes to Ashes」のアートワーク、
三島由紀夫を描いたボウイ自身の油絵など。
ボウイが口紅を拭ったティッシュ・ペーパーや、
コカインを吸った耳かきみたいな小さなスプーンはご愛嬌。
圧巻は非常にいい状態で残されていた衣装の数々です。
ボウイは筋金入りのコレクターですね。
僕の中のボウイは洋楽を聴いていたころの「Let's Dance」や「Blue Jean」なんです。
優れたミュージシャンの悲しいジンクスか、映像ではそれほどいい作品はなかったけれど、
「戦場のメリークリスマス」はその中の最高峰。
ビートたけしと坂本龍一のインタビューもあります。

生まれた時代や出会うアーチストによって人生も変わるかもしれないです。
僕はジャンルを問わず、何でも聴きましたが、何故か「ザ・ビートルズ」や、
「ザ・ローリングストーンズ」には全く興味がありませんでした。
勿論、素晴らしい才能だとは思いますが、何でしょうね……。
一度も自分でレコードを買ったことがないです。従ってジョン・レノンも興味なし。
ブリティッシュ・ロック、ポップを聴きつつ、次は「イーグルス」に飛びましたから。
「イーグルス」は好きだけど「ドゥービー・ブラザース」じゃない。
J・D・サウザーやルパート・ホームズ、ボビー・コールドウェルなの。
余談ですが、僕の歌姫はバーブラとスティーヴィー・ニックス。
スティーヴィー・ニックスの「Stand Back」は生涯のベスト3に入ります。
会場にはボウイに影響を受けたとおぼしき人が沢山来ていました。
皆さん、ファッショナブルで個性的……1人のアーチストが与える影響って大きいです。
圧倒的な数のコレクションで展開する、1人の類い稀なアーチストの軌跡……。
まだまだ会期はあります。皆さんも是非!


2017年2月24日


ブノワ。


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お金が貯まらない訳……。 

 

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 「アナタ、ダメよ、そんなんじゃお金貯まらないわよ!」

軽く一蹴されました(苦笑)
仕事でお邪魔したお宅で、奥さまに携帯電話のパック料金に付いてご教授戴きました。
今、携帯電話って色々な割引がありますよね。家族割りとか諸々……。
自分の契約状況を知らないと答えたらピシリと叱られちゃいました(苦笑)


ハイハイ、お金、貯まりません。ひっちゃきに貯める気もないし……。
仕事に関しても、どうやったら利益が上がるかなんて一切考えません。
お金よりも、どうやったら気持ち良く仕事が出来るかが一番大事なポイント。
それなりに普通に生活出来ているからそれでいいかと……。
買い物もあまり金額を見ないで買っちゃいます。
勿論、地元のスーパーでです。紀伊国屋だったら値段は確かめますよ。
でもね、お釣り?……一切確かめません(苦笑)
パリのアラブ人経営のスーパーでそれをやったら親友にこてんぱんに叱られました。



 「それって、売ったら幾らになるの?」

以前、友人に聞かれたことがあります。
僕の趣味、絵画やオリジナルプリント、骨董品、
(主に江戸時代の古伊万里の染め付け)のコレクション……。
それらを見た友人がすかさず聞いて来たのです……。
幾らになるって……売ることを念頭に収集している訳ではありませんから。
コレクションは、自分で使い、眺めて満足するものです。
絵画やオリジナルプリントは、その作品に似合った額縁をしつらえ、
自分の家のお気に入りの場所に掛けて楽しみます。
あまりにも多過ぎて、掛け切れない分は親友の店にレンタルします。
勿論、タダ。親友からお金を取る人っています?(笑)
古い食器は大事に大事に使ってあげることで供養しているつもりです。
例えば、江戸時代から割れずに今の時代まで残って来た食器たち……。
丁寧に慈しんで使ってあげたいと思っています。
そんな訳で、頭から転売目的で買ったりする訳ではないものね。

チョッと前ですけど、知り合いの俳優くんの舞台を観に行って、
終演後に出演していた役者くんを囲んで食事と相成りました。
珍しく、その時の幹事は僕ではなく、瀟洒なお宅に済む年上のお金持ちの友達だったんです。
会計の段になり、役者くんの分はご馳走するので皆で割るとして、
1人何千円かの金額を徴収され、そろそろお開きとなった時、
店の女性が慌ててやって来て、最後の〆に頼んだご飯ものの代金が入っていなかったと……。
丁度1000円だったかな?もうお金は払ってあって、財布も仕舞ってしまいました。
僕が幹事だったらその金額は自腹で払いますが、その時はキッチリと5等分にされ、
1人200円ずつ徴収されたのです……これをセコいと見るか、当たり前と見るか……。
勿論、心の中では分別は当たり前と思うのですが、僕にはそれが出来ない。
僕だったら自分で1000円を払っちゃいます。
親友と思わず顔を観合わせてしまいました。だからお金持ちはお金が貯まるんです。



市川 崑の晩年の傑作「細雪」では、
原作でもそうなんですが、事件と言う大きな事件は起きません。
三女、雪子の縁談、見合い話しを軸に、滔々と時間が流れて行くだけなのですが、
その会話の殆どと言っていいほどがお金にまつわる話しなのです。
幸子の夫で婿養子の貞之助と、幸子の友人で雪子の縁談を世話する井谷美容院の女主人の会話。

 「自分の家にどれくらいお金があるのか知らんのや。」

それでいて、長女鶴子は加湿器の付けっ放しを「勿体ない、勿体ない!」と慌て、
次女の幸子は土の付いていない野菜を買って来た女中を、
「野菜は土がついていないと腐りが早いと言うたやろ……勿体ないやないの」と叱り、
その他にも、恋人に買わせたダイヤの値段、法事の後の食事を吉兆ではなくお寺の庫裡でやったこと、
亡くなった父親が作ってくれた着物の値段、雪子と妙子の月好きのお小遣いの受け取りをキッチリ書くこと、
お金にまつわることが事細かに描かれています。
それによって、近付いて来る戦争の足音が浮き彫りに鳴るって言う効果もあるんですけどね。

お金持ちほどそう言うものなのでしょう……。
お金……貯まりませんねぇ。僕の財布はザルで出来ているのかな?(苦笑)



写真はこの前オークションで落としたデッサン。
フランスの画家、ベルナール・ガントナーの作品です。
ガントナーの作品は殆どが風景画です。本当は油絵が欲しいのですが、
さすがに手が出ないかな?デッサンやコンテ、水彩画が精々……。
これ、勿論、転売して金儲けするつもりが毛頭ありません。
世界でたった1枚の作品です。暫く楽しんだら年下の友人たちに進呈するつもり。


2017年2月21日


ブノワ。


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僕はこう言う映画が観たい。 

 

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ポッカリと空いた平日の午後……。
1人でプラリと恵比寿に出掛け、前から気になっていた「たかが世界の終わり」を観て来ました。
「恵比寿ガーデンシネマ」のシネマ1、200円プラスでプライベートシートです。
この劇場は観やすい上に、ロビーとかが個性的で好きです。
プライベートシートもたった200円でチョッと贅沢な気分……また使わせて貰おうっと!
さて、このところ観たお気に入りの作品などをチョッと……。




「新午前10時の映画祭」で観た「山の郵便配達」……初見です。
これ、いいですね。何も起こらないのね……突風で郵便物が飛ぶくらい(笑)
中国の山間部で郵便配達をしている父親が膝の故障で引退を余儀なくされ、
代わって息子が跡を継ぐために、1回だけ2人で2泊3日の旅に出ると言うもの。
大きな事件は何も起こりません。息子の仄かな恋もあるけれど、特撮ゼロ。
ただただ、黙々と2人の郵便配達の旅が描かれているだけ……。
ところが、これが面白い!息子は父の仕事ぶりを見て大きく父への気持ちが変わります。
自分は父に好かれていないのではないかと思っていたのです。
黙々と山を歩き、郵便を配達する父。村、村で出会う人たちからの尊敬。
仕事に対する自信と誇り……息子は父の背中を見ながら学びます。
父も、どこか母親ッ子である息子を寂しく思いながら、
冷たい川を渡る時に息子に背負われ、その逞しくなった大きな背中に涙します。
僕たち観客も、時に息子になり、父になり、色々なことを映画から学びます。
昨今のバカみたいな特撮一辺倒で人間が描かれていない映画にはウンザリ。
久し振りに心が洗われるようでした。
勿論、父と息子の役者が好演。次男坊と言う名の犬の名演!
動物と子供には敵わないってよく言ったものです(笑)

「山の郵便配達」……★★★★★★★……70点。



同じく「新午前10時の映画祭」から「初恋のきた道」。
これはロードショウの時に観ていますので2回目ね。
まだチャン・ツィイーが小娘だったころの(笑)ほぼデビュー作。
監督がチャン・イーモーですから。物語らせたら格別なものがあります。
こちらも「山の郵便配達」と一緒で、山間の村に赴任して来た青年教師に対する、
村の娘ディのひたすらな恋心しか描かれていません。
肩と言うよりも胸から走るチャン・ツィイー(笑)
雄大な大自然の中で、少女のひたむきな恋心が熱いです。
実は、この映画の中でもう一回どうしても見てみたかったシーンがあったんです。
僕は今、金継ぎを習っていますが、幾つかある器の直し方の中の、
「鎹(かすがい)継ぎ」を実際にするシーンが出て来るんです。
少女が赴任して来た青年教師のために餃子を作って持って行くシーンがあります。
食事に来ると言う約束をしていたのに、青年教師が、その思想ゆえ、街に呼び出されたと聞いて、
作ってあった餃子を大きめの茶碗に入れ、皿で蓋をして、
走り去る馬車を追いかけて必死に走る際、転んで茶碗を割ってしまうのです。
娘の気持ちを知った盲目の母が、行商に来ていた茶碗を直す行商に茶碗と継いで貰います。
そこがどうしてもも一回見てみたかったんです。
村人総出で新築なった小学校の壁面には「知識是祖国的武器」の文字が。
僕は中国語は出来ませんが、そこは漢字の凄いところ。
意味は、「知識は祖国の武器です」……そんなところでしょうか。
時代は文化大革命の前です。こうして小さな子供の教育の現場から叩き上げるのです。
ボンヤリお人好しな日本人には到底敵わない……そうも思わせる作品でもあります。

「初恋のきた道」……★★★★★★……60点。



早くも今年のナンバーワンか……「たかが世界の終わり」。
随分と舞台がかった作品だなぁ……と思って観ていましたが、
実はこの作品、元は戯曲なんですね。なぁ〜るほど、やっぱり!
若くして成功した作家、ルイが、自らの残り少ない寿命を家族に告げるため、
12年振りに故郷に帰って来ます……そして帰るまでの半日の物語。
まぁ、兎に角、豪華な配役です。主人公ルイにギャスパー・ウリエル。
なんて美しい顔の持ち主なんでしょう……。
その母マルティーヌににナタリー・バイ、兄アントワーヌにヴァンサン・カッセル。
兄嫁カトリーヌに今をときめくマリオン・コティヤール。
妹シュザンヌにレア・セドゥ……5人しか出て来ません。
12年の空白を埋めようと必死な母、真っ青なアイシャドウとネイルが痛々しいです。
相変わらず攻撃的で劣等感の塊の兄。口を開けば相手を攻撃する辛辣な言葉の羅列。
妹は物心ついて以来の兄の帰宅に戸惑いを隠せません。
お互いがお互いのキズに塩をなすり付けるかのような言葉の応酬です。
そして、ブラッド・ピットをして「宝石」と言わしめたマリオン・コティヤールは、
ルイと初対面ながら、唯一、家族の中で1人だけ仲間外れの身上から、ルイの身上に共感し、
そして、ついにはルイが告白することの出来なかった秘密、
12年振りに帰京した本当の理由に気付いてしまいます。
大詰めの嵐のような台詞のやり取りが終わった後のルイとカトリーヌの、
台詞のない心の通った仕草、ルイが唇に人差し指を当てるシーンが秀逸です。
このシーンだけでも見る価値あり。そして、二度と戻らぬ実家の扉を閉めた後、
床のカーペットのアップと、紛れ込んで来た小鳥の息絶えるシーンの寓意……。
グザヴィエ・ドラン……初めて観ました。
今年度のグラミー賞で5冠なったアデルの「Hello」の、
プロモーション・ビデオも彼の作品ですよね……これからが楽しみ!

「たかが世界の終わり」……★★★★★★★★……80点。



 「僕、こんなことも描けるんだよ!」

技術を競って何が何でもCGで描くことの虚しさ。
派手な銃撃戦、カーアクション、宇宙でのバトル、爆発、崩壊……。
人の心を打つものってそんなことじゃないんですよ。
最近、飽き、飽きしていたので、シンプルで力強いメッセージを持つこれらの作品に大感激。
やっぱり映画はこうでなくっちゃ!僕が観たい映画はまさにこう言う映画!


2017年2月19日


ブノワ。


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「沈黙」に沈黙す。 

 

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今日の写真……まだフィルム・カメラを持って歩き回っていた頃、
パリは「MUSÉE DE CLUNY Musée national du Moyen Âge/クリニュー美術館」で撮りました。
こちらの美術館はタピストリーの「貴婦人と一角獣」とかが有名ですよね。
非常に素晴らしい美術館で、中世、特にキリスト教美術に興味ある人にはたまりません。
このキリスト像……人気のない部屋にこつ然と現れました……こつ然と現れたって言うのはおかしいかな……。
部屋に入ったら午後の溢れる陽射しの中にひっそりと置かれていたのです。
確かタイトルは「Jesus waiting for death」……だったかな?
僕の他には誰もいませんでした。像は等身大くらい?可成り大きかったように思います。
おそらくダヴィデ像のように、下から見上げる位置に置かれることを念頭に作られたのではないでしょうか。
目のトリックですね。上半身、頭の方が比率で言うと大きくなっています。
ハッとしました……フと後ろを見ると、丁度、窓の格子が十字架のように見えます。
先日、写真は「光と構図」だと書きましたが、被写体を決めたら画面を作ることも必要です。

 「おぉ……これは!」

跪き、ペッタンと床に座り、這いつくばるようにして撮ったのが今日の写真です。
デジタルだとその場で確認が出来ますが、何しろフィルム・カメラですからね。
帰って現像してベタ焼きが出来上がるまでドキドキだった記憶があります。
ベタ焼きを受け取り、欣喜雀躍とはこのことを言うのでしょうね……凄く嬉しかった覚えがあります。
写真と撮り続けて長いこと経ちますが、思い通りに撮られた写真はこれのみです。
多分、この先もこれだけの写真は撮れないんじゃないでしょうか。


さて、スコセッシの新作「沈黙・サイレンス」を観て来ました。
先日、「早稲田松竹」において、スコセッシの「沈黙・サイレンス」の公開を記念して、
スコセッシの「タクシードライバー」と「ギャング・オブ・ニューヨーク」、
それから、遠藤周作が原作の「海と毒薬」それから篠田正浩版の、
1971年の「沈黙・サイレンス」を観たばかりです。そう、お勉強しないとね。
新作の公開に合わせて旧作を上映してくれた「早稲田松竹」に感謝、感謝です。


映画に魅せられた中学時代……。
欧米の映画を観るには、キリスト教とユダヤの問題を知らないといけない……。
そう思い立ち、当時はインターネットなどと言う便利なものがなかったため、
本屋で購入したのが新書判の「キリスト教」だったでしょうか。
先ず、1ページ目から分からなかったのね。未だに分からない(苦笑)
Wikipediaで「キリスト」と「キリスト教」を開いて読んでも分からない……。
キリスト教に限らず、宗教って、人間の究極の理想、あり方って一つだと思うのだけれど、
なぜにこうも宗派が多く、しかも、いがみ合っているのか甚だ疑問です。
未だに謎が多いです。この作品を観たキリスト教徒の方々はどんな感想を抱くのか興味津々です。
信心深い教徒が、ある日、神の不在に思い至り、疑問を持ち、煩悶する姿に傑作が多いです。
「処女の泉」とかね、高校時代に観てまるっきり分からなかったイングマール・ベルイマンの作品群や、
聖書に出て来る人々や、聖職者が主人公のもの、数限りなくあります。
キリストが主人公となると、どうしてもスペクタクルの色合いが多くなりますね。
「ベン・ハー」のように、作品のクォリティー共々超弩級の作品もあります。

神の不在……全くの無心論者の僕には上っ面しか理解出来ないです。
この世に生まれ落ちてから一つの宗教によって育てられて来た人にとっては、
その神が本当はいないのではないか?……そう思い至った時の衝撃は想像に難くありません。

アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、
浅野忠信、イッセー尾形、窪塚洋介……役者陣が素晴らしい演技をしていました。
日本版でフェレイラを演じた丹波哲郎みたいに、大詰めでビックリ仰天なんて言うこともなかったし(笑)
だって、どう見ても、引っ繰り返って見ても、丹波哲郎はポルトガル人には見えないでしょう?
「日本沈没」の田所博士かと思っちゃった(爆)
スコセッシってあまり好みの監督ではないのだけれど、
若かりしころのイタリア系の重量級のパワー炸裂の作品が懐かしいです。

「沈黙 SILENCE」(篠田正浩版)……★★★★☆……45点。
「沈黙 SILENCE」(スコセッシ版)……★★★★★☆……55点。


2017年2月17日


ブノワ。


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何事もほどほどに……。 

 

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早いです……もう2月も中旬(苦笑)
うぅ~ん……新しい年になってから一体、何をしていたんでしょう?(苦笑)


さて、忙しくしていると、折角、買った洋服を着る機会がありません……。
洋服とか靴とか……買ったままおろさないで翌シーズンに……よくあります。
自分の中では、もう一度、若かりし頃みたいにスリムになるつもりなので(笑)
洋服を新調することは控えていましたが、お気に入りだけを着ていると、
どうしても傷みが早いし、仕方なく新調することになってしまいます。
白いスニーカーは趣味なのでバンバン増えていくし……。
それも、わざわざ店に行って買うこともしなくなりました……面倒臭い(笑)
オークションやインターネットのショップで買うことが多いです。
流行を追い掛けていないかぎり、それほど流行り廃りには関係ないし、
自分の中で劇的に好みが変わることはありません。


たった一つだけ……。
最近、迷彩柄が好きになりました。カモフラージュね。
ホラ、よく軍人が着ているアレね。植物好きな人にはプラタナスって言えば早いかな?
ただし、この柄は非常に難しくて、色味(色の取り合わせ)は勿論なんですが、
その、柄が身体全体を占めるパーセンテージが非常に難しいです。
チョッと差し色的にポイントで身に付けると素敵になりますが、
分量を間違えるととんでもないことになります(笑)
全身、迷彩柄で、背負うリュックから帽子、靴まで迷彩になると、
チョッと近寄りがたい(危ない感じの)軍隊オタクのオッサンになっちゃう(笑)
でも、いますよね、たまに。僕の中では、ダウンとかのブルゾン系、
上半身が迷彩でもチョッと量が多いです。量的にはダウンのベストとか、トートバッグや、
マフラーくらいが丁度いいかな。袖がないだけでも大分違います。
それでも迷彩本来のグリーン系だとチョッと厳しいかも。
前に西田信子さんの個展のレセプションの会場で見かけた30歳くらいの男の子が着ていた、
「BEAMS」の迷彩柄のチェスターコート……非常に可愛らしかったので、
早速、探してみましたが、全身を被うロングコートだとチョッとトゥ・マッチなんです。
若くて中肉中背のチョッとトッポイその男の子には似合いましたが、
中年のジジイで身体がデカい僕にはチョッと危険(笑)


今日の写真は僕の迷彩のコレクションから……。
「COACH」のトートバッグ2点、手前新しいもの。
その上のものは随分と使い回しましたっけ。
1泊の旅行くらいだと丁度いいんです。
あとは「ZARA」のマフラーに半袖のダウン……。
半袖のダウンもモノクロームだから着られます。
あとは「ユニクロ」の迷彩柄の白と黒のTシャツは通年の愛用かな。

今、世の中の流行りのキーワードは「可愛い」ですが、
分をわきまえないとオッサンはエライ目に合っちゃいます(笑)


2017年2月15日


ブノワ。


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君の名は。 

 

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 「Boop-boop-a-doop! 」

マリリン・モンローが「お熱いのが好き」で歌った、
「I Wanna be loved by you」の中の一節です。
マドンナは初期の代表曲の「Like a Virgin」や「Material Girl」において、
以降の彼女の特徴となるベビー・ボイスをふんだんに聞かせてくれます。
今や女性のベビー・ボイス……いやいや、アニメ声は日本国中に蔓延し、
とっくに若くもない女性までアニメ声で話しをする姿を多く見掛けます。


僕……苦手です(苦笑)
先日も、時間潰しにプラリと立ち寄った「GU」の会計のカウンターの女性……。
4人が揃いも揃ってアニメ声でした。全身が総毛立つほど気色悪いです。
本人たちはそれなりに練習とかをしたのでしょうか?
自分では可愛いと思っている?イケてると思ってる?
いい年をしたオバサンがアニメ声……卒倒するくらいに気持ち悪いです(笑)

男のアニメ・ヘアは一時期ほど見掛けなくなりました。
まるでアニメの主人公のようにツンツンに固められた髪型……。
ホラ、一昔前のストレート・パーマのプラスチックの板に貼付けたみたいな髪(笑)
本人たちは格好いいと思っているのでしょうね。
女性は知らないと思いますが、駅とかの男子トイレの惨状(笑)
用を足すと言うよりも、鏡に向かって半ばウットリとしながら、
髪の毛のセットに余念がない男をよく見掛けます。
若者だけではありません。可成りの年配までね(アニメ・ヘアじゃないけど。)
いいんですよ、身だしなみに気を遣うのはね。
でもね、髪の毛にそれだけ気を遣って他が疎かでどうするの?
ツンツルテンのスーツ、踵の片側だけが猛烈にすり減った靴……。
何事もバランスです。バランスの悪いものに美しさはないもの。


さて、新年早々に意を決してアニメを観に行きました。
他に観たい作品がなかったって言うのもあるけれど、
1人では気持ちが挫けるので(笑)親友を誘って大ヒット作「君の名は。」の鑑賞です。

 「君の名は?」

 「氏家真知子です……。」

……の、世代の僕ですから(笑)
僕は基本的にアニメに対しては厳しいです。でも、観てから言わなくっちゃね。
見ないで批評もへったくれもないから。
アニメってゼロから全てを描き上げる訳でしょう?
その割には(表現的に)想像力が乏しい作品が多いと思うのね。
特に最近の作品では、実写にデジタル加工をしたカットが多いのでは?
「君の名は。」でも風景とかにそのような描写が多く見られましたよね?
それが何?って言われちゃうと身も蓋もないんだけれど……。
例えば、絵画の世界のスーパーリアリズム表現……。
なぜ、写真ではいけないの?それを絵画で表現する意味とは?
僕はそう思うのね。人の手で描き上げられたものの中に、
写真のリアリズムとは違った何かをしのばせなければ意味がありません。
人の手による絵画ならではの何がしかがあって初めて芸術になるんです。
アニメもそう、実写で、優れた俳優の演技で表現出来るのになぜアニメにする?
それもこれも見てみないと分からない……そう思っての一大決心でした。
去年だったかな?全てデジタルで描かれた「ペット」を観てやっぱりガッカリ。
もうこの手の作品は二度と見ないと決めたのですが、
「君の名は。」は何しろ興行収入200億円を軽く突破の作品です。
チョッと話題に出すと、廻りの友人たちは皆、既に観ていたりします(苦笑)
映画好きの僕が観ない訳には行かない……相変わらずの超満員の劇場で、
フと思ったんです。自問自答したんです……僕はなぜここまでアニメを毛嫌いするのかって。
嫌いなんですよ……アニメの吹き替えに多く見られるアニメ声が(苦笑)
女の主人公の甘ったるい声も苦手ですが、男の主人公の画一化された発声も嫌い。
ハイハイ、分かっていますよ。声優の皆さん、それぞれに個性も特徴もあります。
でも、総じて女の登場人物は甘ったるいアニメ声ですよね?
その登場人物になりきったかのように、現実世界の女性もアニメ声……虫唾が走るんです。



「君の名は。」……確かによく出来ていました。
他のアニメを観ていませんから較べることは出来ないのだけれど、
この手の時間軸を行ったり来たりする物語にありがちな辻褄の合わなさもそれほど感じないしね。
ただねぇ……やっぱり、大ヒットと作品の出来は比例しませんね。
男女が入れ替わる設定は今までにも沢山あったし、
何と言っても、実写で大林宣彦の「転校生」があります。
アニメの何でも描ける利点をもってなくしても、
実写で俳優が少年少女の心の機微を十分に演じきった青春映画の傑作の例が。
実写で出来ることをアニメで見なくても良い……僕はそう思います。

「君の名は。」は今や若者のバイブルだそうです。
作画のモデルになった場所は「聖地巡礼」と称して大人気だそうです。
少し前まで、若者の生まれてから一番の感動作は「タイタニック」だったそうですが、
今や「君の名は。」って言うところでしょうかね。

「君の名は。」……★★★★……40点。
これでも結構、甘いです。


2017年2月12日


ブノワ。


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ご好意にすがって生きております。 

 

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 「あたくしは見ず知らずの方のご好意にすがって生きて参りましたの……。」

そう心の底から絞り出すように言ったのはブランチ・デュボア……。
テネシー・ウィリアムズ畢竟の傑作「欲望という名の電車」の主人公です。
おそらく、映画、演劇史上、最も魅力的な女性のキャラクターじゃないでしょうか。


さて、僕の場合、見ず知らずではないのだけれど、
親しい友人たちのお陰で豊かな食生活を送ることが出来ています。
今日の1枚目の写真は、僕の「Remi Chang」をゴージャスに育ててくれている、
独特で素敵な庭を作っているあっちゃん
が送ってくれた自家製のレモン。
家にあったライムを添えてチョッとセザンヌ風に(笑)
あっちゃんのレモン、凄くいいのです。輸入物の変な防腐剤とか薬剤を一切使用していないので、
絞った時に手にワックス等が全く付きませんし、皮ごと丸々食べることが出来ます。
それから、とても不思議なんですが、冷蔵庫でいつまでも保存がきくのです。
通常の輸入物は、カットした半分がスグに黴びてしまいますが、
あっちゃんのレモンは最後の最後まで使うことが出来ます。

今年は、まだ黄色く色づく前の段階のグーリーンのレモンと、
十分に黄色く熟してからのレモン、2回に分けて送ってくれました……。
キッチンにレモンがエッセンシャルな我が家としては、
本当に感謝、感謝、あっちゃんの家に足を向けて眠れません(笑)


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それから上の写真は、大親友の超豪華マダムが送ってくれたからすみで作ったパスタ。
凄いデカいのが届きました(笑)からすみ……買ったらお高いですからねぇ。
自分で買った訳ではないので、ふんだんに贅沢に(笑)タップリと使ったパスタ……。
それはそれは美味でございました。お皿はロイヤル・コペンハーゲンのアンティークね。


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それから親友が遊びに来た際に、
知り合いから貰ったと言う生のワカメを持参して来ました。
食事の用意は既に出来ていたんですが、折角なので、
三杯酢で刻んだワカメを和えて1皿作ってみました。
三杯酢って言っても、我が家にみりんは置いていないので、
醤油とお酢をドボドボッと適量混ぜてお仕舞い(笑)
いいですね、新鮮なワカメ……刻むと粘りが出てね。とても美味しかったです。

その他にもお酒!ワインが一番、多いのですが、
本当、どれだけ人さまのお陰で生活出来ているのかって思っちゃいます。
感謝、感謝、皆さんに感謝!もっともっとヨロシクね、うふふ!(笑)


2017年2月10日


ブノワ。


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あっ!……やっぱりいたっ!(笑) 

 

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 「あっ!・・・・・・やっぱりいたっ!」

やっぱり縁があるんですかね……。
ジィ〜ッと見詰められる感じがしてそっちを見ると、
小さな猫がこっちを見ていました(笑)

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そっと近付こうとして、徐々に歩を進めようとすると目が合っっちゃった(笑)
すると「にゃぁにゃぁ!」鳴きながらこっちにやって来ます。
ウロウロウロウロ……僕の足下に纏わり付きながら、
付かず離れずあっちへ行ったりこっちへ来たり……。
可成り、小さいですね……3キロあるかないか、1才くらいでしょうか。
お腹に手を入れ抱っこすると、チョッとイヤな予感……。
まさかと思うけど、もしかしたらお腹に赤ちゃんがいるかも。
野良猫は可愛いけれど、何とも悩ましい存在です。


親友と休みが合ったので、思い立って栃木に行って来ました。
真冬ですからね、フォトジェニックなものなんか何もないのだけれど、
カバンにカメラと交換レンズを入れて電車に飛び乗りました。
お気に入りの店がことごとく休みだったため、
写真を撮りながら早めにホテルにチェックイン……。
親友も遅れてやって来て、カバンを置くとお目当ての「Cafe Bazzar」へ。

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この店は本当にいいです……。
料理が美味しいことは勿論なんですが、シェフやスタッフの感じがいいです。
自分の言葉で接客出来ている……これ、なかなか出来ないです。
季節季節で変わるメニューを探しながら、今回も食べに食べたり!(苦笑)
今度は暖かくなったら来ようかな?

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翌朝はゆっくり起きてこれまた楽しみなバイキングで朝食です。
実は、この日はチェックアウトした後に、タクシーを飛ばして、
イチゴ狩りに行くことになっていました。珍しく親友からのリクエスト。
イチゴ狩りかぁ……最後に行ったのは軽く25年は前(笑)
僕の三大好物フルーツは、イチゴ、桃、サクランボですからね。
サクランボは日本のものが望ましいけれど、桃もサクランボも種がないともっといいのに(笑)
食べ放題と言っても、それほど食べられる訳ではありませんよね。
程々にイチゴ狩りを楽しんだら速攻で帰宅です(笑)


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そうそう、この写真……皆さんにはどんな感じに見えますか?
休みだった「Scales Department」の通りに面した壁です。
僕にはレオナール・藤田の静物画にしか見えません。
暫く呆然と立ちすくんじゃった。


2017年2月7日


ブノワ。


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