役者は演出家次第。 

 

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年末も押し迫った28日……。
いつも仲良くして下さっているチョッと年上友人夫妻の、
瀟洒なお宅のホームパーティにお呼ばれしました。
10人程度の内輪の集まり、美味しい料理とワインに舌鼓を打ち、
アッと言う間に楽しい時間が過ぎたのですが、
久しぶりに会った女優のAちゃんと随分と話が盛り上がっちゃいました。
2人とも12月に世田谷パブリックシアターで上演された「鼬(いたち)」を観ていたからです。

役者ってね、仲間の舞台とか、意外に勉強家で足繁く劇場に通っているのね。
僕も師走で忙しかったのですが、予定をやり繰りして観ていたんです。
丁度、一年前に見逃していた「声」(三谷幸喜演出)の鈴木京香が観たくて、
また、白石加代子や注目している江口のりこを観たかったから。
Aちゃんと意見が一致したのは、鈴木京香が素晴らしい舞台女優の片鱗を見せたこと。
それから役者は矢張り演出家次第と言う2点で意見が一致しました。
Aちゃんが言うには、鈴木京香はもっと違う演出家の演出を受ければ、一皮も二皮も剥け、
キャリアの後半を偉大な舞台女優として送れるのではないか……と言うのです。
またその可能性が十二分にあること……僕もまったく同意見で、熱く語り合っちゃいました。
「鼬」は機関銃のような矢継ぎ早の台詞が、耳慣れない東北弁で語られます。
観客の半分は方言に戸惑い、ストーリーの半分も入ってこないようでした。

矢張り、言葉(台詞)が伝わらないとキツいですよね。
思いの外、江口のりこの一本調子。彼女の豊かな才能の無駄使いです。
鈴木京香に相対する彼女をもっと上手に使えば、物語が素晴らしく膨らんだのに残念。
鈴木京香は小股が切れ上がったいい女っぷりで、
歯切れ良く台詞が粒立って天晴れでしたが、如何せん台詞に抑揚がなく一本調子……。
それってやっぱり演出の力だと思うんです。
Aちゃんは最近人気の長塚圭史の才能に大いに疑問を投げかけます。
少しもてはやし過ぎなのではないかって。それは僕も同意見でした。
若く新しい才能は褒めて伸ばすべきですが、過剰な反応は如何なものか……。

僕が鈴木京香に注目したのは、テレビの湊かなえ原作の「夜行観覧車」で、
グレはじめて食事中に暴れて手が付けられなくなった娘の口に食物を押し込み、
思わず殺しそうになるシーン。カメラは下から鈴木京香の顔をアップで捉えます。
白目を剥いて娘の口に食物を押し込む母……あの美人女優が……。
チョッと驚いちゃったのね、美人だったら一番見せなくない表情ですから。
その新たな一面を見せたのも演出家の力だと思うんです。
ハイ、分かりましたと二つ返事ではなかったと思うの。絶対に躊躇したハズです。
勿論、それに応えた鈴木京香の役者魂も気骨があって素晴らしいのですが……。
鈴木京香には是非、沢山の演出家の芝居に出て欲しいものです。



さて、三谷幸喜版「オリエント急行殺人事件」を見ました。
「オリエント急行殺人事件」はクリスティの原作も、ルメットの映画も大好きなんです。
最近のミステリーは随分前にあらかたトリックが出尽くし、
イギリスのルース・レンデル辺りから、犯人の異常心理の描写に重きを置かれています。
クリスティの時代は作家が我先争ってトリックの考案にしのぎを削った時代です。
クリスティが考えだしたオリジナルのトリックは「ABC殺人事件」「アクロイド殺し」
「そして誰もいなくなった」など、そうそうたるラインナップです。
この「オリエント急行殺人事件」もそんなクリスティの面目躍如、
アッと驚くどんでん返しが魅力です。

悲しくなりますから映画版とテレビ版の役者を比較するのは止めましょう。
チョッと思ったのは、「ごちそうさん」で好評だった杏。
「ごちそうさん」ではナチュラルで新鮮な魅力が何とも言えませんでしたが、
今回は全く生彩を欠き、ただのお飾り、大根ぶり丸出しでした。
ジャニーズの二宮和也も小さな小さぁ〜な小芝居をするのね。
目の演技だけで、自分は上手いと思っている感がありあり。
「硫黄島からの手紙」の時はイーストウッドの演出が偉大だったんでしょうね。
そうだ、僕はアッカーマン演出の「見知らぬ乗客」も観ています。
ヒッチコックの映画の舞台版ですが、ただのマザコンの青年にしか見えなかった……。
彼ももういい年ですよねぇ?如何にも幼すぎるそれはチョッといただけないかな。
犯人を演じた佐藤浩市くらいになると、野卑で忌み嫌われるキャラクターを、
何とも楽しそうに演じてさすがだと思うし、
そこまで来ると、ある程度、演出より役者の技量が勝っている例です。
あの下品な笑い方……いい役者になりました。

例えば、大女優メリル・ストリープくらいになると、
演出家がどんなに凡庸でも、役者の力である程度のところまでは作品を引っ張り上げることが出来ます。
「マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙」で見事に3回目のアカデミー賞を受賞しましたが。
ハッキリ言ってしまうと、他の監督、例えば先日亡くなったマイク・ニコルズ辺りだったら、
圧倒的な掘り下げと演技指導でもう少し素晴らしい作品になったハズ。
それからメリス・ストリープは「ダウト〜あるカトリック学校で〜」でもノミネートを受けましたが、
こちらも監督が原作者ではなく他の監督だったらもしかして受賞していたかもしれません。
それほど演出の力って大きいと思うのです。

野村萬斎のポアロの大仰な演技、声色をあれこれ言う言う人もいるけれど、
彼の場合、声色を使わない芝居は不可能です。
それが狂言だし、つまりはテレビの枠に収まり切らないって言うことなんです。
縦横無尽に動き回れる舞台、大きなスクリーンの映画の世界でこそ生きる萬斎の芝居なのです。
ベルギー人の小男、エルキュール・ポワロは何人もの名優が演じています。
74年版「オリエント急行殺人事件」の時のアルバート・フィニーは、徹底的に自分を殺し、
大柄なのに背を丸めメイクに凝って小男ポワロになり切りました。余程イヤだったんでしょう、
次作の「ナイル殺人事件」は大男のピーター・ユスチノフにバトンタッチ。
アルバート・フィニーのポアロは丸々、小説の中のポアロをそのまま形にして見事でした。
萬斎のキャスティングはなかなかの名案だと思いましたが……果たして成功しているかは謎かな。

2月から3月に掛けて、好評だった「藪原検校」が再演されます。
この舞台の野村萬斎の圧倒的な躍動感と悲哀。脅威の台詞術は舞台ならではのもの。
それをテレビの小さな画面に閉じ込めようと言うのが土台無理と言うものです。


三谷幸喜のオリジナルの第二夜……丸々要りませんね。
クリスティーが好きで敬愛しているって言うのは分かります。
何故、事件に至ったか。自分なりに物語りたいのも分かるけど、
僕には第一夜だけで十分でした。コメディーにも何ににもなっていない中途半端な第二夜。
犯人、佐藤浩市の昔の名前を「サカケン」でしたっけ?
省略形で登場人物が連呼する下りで辟易としちゃいました。

人によって面白いと感じるツボはそれぞれです。
僕は三谷幸喜って面白いともおかしいとも思わないので反応が薄いのかなぁ。
偉大なる大根役者、田村正和の「古畑任三郎」なんてどこがいいのかサッパリ分からないし……。
なれ合いのキャスティングで作るドラマは見たいとも思わない。
若い才能は応援すべきだけれど、過剰な拍手は無用だと思の。
宮藤官九郎とかね……クドカンなんて言っている時点でペケ。


役者は演出家次第です。才能を引き出してくれる演出家に出会えるかどうか。
それで役者のキャリアが決まってしまうと言っても過言ではありません。



写真はオリエント急行のコンパートメント。
ラリックの娘さんのスザンヌがデザインした「花束」。
ガイドの女性によると、映画「オリエント急行殺人事件」でも使われたそうです。
どのシーンでかな?もう一回観てみましょうか……。


2015年1月20日


ブノワ。


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コメント

 

こんばんは

ブノワ。さん今晩は。
つまらぬ批評家顔負けの演出・俳優批評版。
凡庸な私はついていけませぬ。

でも「たたいても死なない。」と先日コメントで批評されました。
で、ずうずうしくやってまいりました。
読み進めば、分からぬことばかりです。

鈴木京香は、最近ずいぶんと変わったなぁと思っていたところです。
そうですか。彼女オオバケしそうですか。
楽しみだなぁ。
それから、メリルストリープの「鉄の女っぷり」。私ねぇ、あの映画
つまらなくて半分寝ちゃったの。こんなこと書くと叱られそうで
今まで言えなかったのね。
そっか、監督と演出家の技量かぁ。やっぱりそうなんだね。
野村萬斎ねぇ・・不思議な魅力を持った人だねぇ。
好きです!
Eテレの子供向け番組にも出てるんですよ。
「にほんごであそぼ」という番組です。
彼の魅力を多少なりとも楽しませていただいてます。

それにしても、最近好きな女優も男優もいなくなりましたねぇ。
綾瀬はるかのボケっぷりは好きです。
「ほたるのひかり」だったかな。時々見ておりました。

今年も舞台・映画大いに楽しんでくださいませ。
そして、その感想をたくさん教えてくださいね。
出かけることのできない身分の私は、大いに楽しみにしております。

hibari #O5sb3PEA | URL | 2015/01/20 20:27 | edit

お芝居を見るほうではないんです。
何でそうなったかって言うと、
あまり言わないんだけど言っちゃうと(笑)
特に小さい劇団の芝居は臭い。
やってるほうはご機嫌なんだろうけど、
客席で自己陶酔を見てるのは実につらい。

で、思うのはTVの俳優は(俳優っていえるのかな)芝居が小さい。目や顔だけで表現する癖がついてるから。
対して舞台俳優はTVドラマでは台詞も動きも大げさで妙な癖が見え隠れする。
映画は監督が細かくシーン毎に芝居を付けるから大根でもなんとかなる。
・・・というような気がする。
監督次第っていうのは凄い昔に「ほんとにそうだ」の経験があって、
かかわっていたTVドラマの現場で、
あの宮沢りえが(そのころのね)自意識を放り投げたすごい演技を見せたの。
監督が引き出す力ってすごい。
あと、やはり台本だと思う。

鈴木京香だけど、素の顔を見せた時、
え?この人ってこう?って目を見張ったことがある。
別に上品でもなく、もちろん下品じゃなく、自在に変化していた。
監督に出会って大化けしたら舞台を見に行ってもいいかな。
ファッション雑誌でモードな服を着こなしてるのを見た時も、
あれ?!って見直したっけ。
ぜんぜん雰囲気が変わっちゃうの。
ま、わたし好みの服だったってこともあるけどね(笑)







ムー #qiVfkayw | URL | 2015/01/21 14:09 | edit

勉強になります。

ブノワ。さんこんばんわ。今日はひょっとして雪とか降りました?。こ
ちらはね、今日は貴重な晴れでした。お昼は外の景色
見たくて車でビューんとお気に入りの場所に行ってお弁当でした。

1日建物の中だから、やっぱり外はいいですね。午後からまた
頑張ろうってなりますね。雪だいぶ消えました。春が待ち遠しいです。

今年も舞台観に行きたいです。観方とかビギナーなのでわかんな
いのですが、いろいろと教えて頂いて少しずつ学んでいけたらい
いです。ブノワ。さんの映画や舞台の記事、楽しみにしているのでまた
いろいろと教えてくださいね。

役者は声、そして演出家なのですね。鈴木京香さんのお芝居、
麻実さんの舞台の時に頂いた舞台案内にありましたね。江口
のりこさん(笑)。すっごく嫌な役をドラマでしていてね。
小泉孝太郎のドラマでした。インパクトがあって一度見たら
忘れられなくて名前とお顔覚えました。

京香さん。清純なイメージでしたがここ近年、いろんな役を
やられてきて、一癖も二癖もあるような役もするようになって
今後もいろんな役で観てみたいものです。

今回は東北の言葉でしたか。東北の言葉、なんとなくは理解
できるのね。父が秋田だから、普段話す言葉もやはり秋田訛り
なのね。義姉が青森で彼女、標準語で話してくれるからわかるん
だけれどね、上級語になると彼女自体も難しいらしいですよ。
会場を観ていらっしゃった方々も、理解するのに大変なことと
思います。

萬斎さん、納得。舞台の萬斎さんいつか拝見してみたいです。
新潟へは、狂言で何度かいらしているのですが、日にちがどうし
ても合わなくて駄目でした。

アガサ・クリスティーの映画こちらもチェックしてみますね。
どのシーンに登場するのかな。映画もしっかりと観てみますね。

スナッフィー #pdK/Zy5g | URL | 2015/01/21 18:13 | edit

ブノワ。さん、こんばんわ。風邪などめしてませんか?
そういう私は鬼の霍乱中、鼻水たらしながら生身であったと驚てまーーす。
お写真↑のオリエント急行のコンパートメントは「ラリック美術館」ですか?
美術館は行ったけど、素通りしちゃった。。残念

「鼬」白石加代子さんが出演さえているので行ってまいりました。
私の若かりし頃は、小劇場が流行り
劇団が解散してからそこの演出家さんのだから観よう。。と観ることが多かったですが。
最近では出演する俳優さんで観ることが多くなりました。。(白石さんの百物語のが観られなかった~。悔しい。)
そんなことで長塚圭史さんの演出も数少しだけ観ましたが、
戯曲が喜劇ではないから当たり前だけど
見終っても澱が沈むようになんとな~く残る感じがモヤモヤ
「鼬」も次の日まで胸焼けっぽかったです。

江口のりこさん、Eテレの「野田ともうします。」のイメージが強すぎて(笑)
粗野な感じを出すためでしょうが、座り方や歩く時の音も気になりました。
鈴木京香さん、ドラマでも見ていたと思いますが、申し訳ないけれど記憶がない。
年末だか正月だかの映画の清州会議(これも三谷幸喜監督だった。)
お市の方の役で眉なしお歯黒のメークにはビックリでした。
そりゃ、戦国時代一の美人とはいえ、今見ると怖い~~~!
正統派の美人女優さんというイメージだったのでビックリでした。
若い時から主役だった俳優さんが、主役の座を若手に譲る年齢になった時は悩まれるのでしょうね。
鈴木京香さんも娘役から母親役の年代、「夜行観覧車」でなにかがふっきれたのでしょうか?
記憶をたどったら蜷川幸雄演出のたいこどんどんではお女郎さん、野田秀樹演出のカノンでは女盗賊(他は知らない)
悪女を演じてほしいなぁ。

「オリエント急行殺人事件」結末はわかっているから、素直に楽しみました。
草笛光子さん、もう少し年を重ねたらあんな風になりたい(無理だけど)
野村萬斎さん、少し作りすぎというか遊びすぎ感はぬぐえないけど。ドラマの俳優さんが多少オーバーに演じたとしても、萬斎さんならでは雰囲気は創りだせないし。

追伸:三姉妹はそっ、余貴美子さんのです。
昔はチェーホフのどこが面白くて上演されるのが不思議でしたけど。年取ると好きになるのかしらね?
シェイクスピアの戯曲で初めて見るペリクリーズも楽しみ。
「藪原検校」はブノワ。さんより一足早くに行ってまいりますね。

かな。 #AaIT8m4I | URL | 2015/01/22 23:00 | edit

そんなこと言いましたっけ?(笑)

hibariさんへ。
こんにちは。メッセージどうもです。
叩いても死なない?……そんなこと言いましたっけ?(笑)
hibariさんは凡庸じゃありませんよ。
こうして見ていない舞台やテレビの話に、
キチンとメッセージくれるじゃないですか。
見ていてもなかなか書けないものです。
僕ね、評論はしていないつもりです。ただね、hibariさんもご承知の通り、
映画芸術、演劇の世界があまりにもタレント重視な点ね、
そこが気になるの。「一億総タレント」って聞こえはいいけど、
何のことはない、チョッと小器用な連中の集まり、
このままでは本物がいなくなっちゃうと思うのね。
昔は映画とテレビの世界がキッチリ分かれていたでしょう?
映画が衰退しましたからねぇ……。
鈴木京香は化けますねぇ……いい女優になると思います。
メリルの鉄の女?いいですよ、言っちゃっても。
だって凡作だもの(笑)テレビ映画をスクリーンに伸ばした感じ。
監督が「マンマ・ミーア!」でしょう?ダメですよ、才能ないもの。
でも主演女優賞を根性で獲ったのはメリルの力。天晴だと思うんです。
冒頭のボケ老婆のシーンね、ビックリでしょう?
ヘアメイクですけどね、ソックリにしなかったのね。
出来たハズなのにしなかった……そこが凄いと思います。
野村萬斎は凄いです「藪原検校」で11頁にものぼる台本を、
一人で捲し立てるの……圧巻ですよ。
最近はスターが小粒になりました(苦笑)
昔はスターで映画を観に行ったものですけどねぇ……。
僕はメリル、ケイト、エミリー、ジェニファー……結構いるじゃん!(笑)
男優がいませんねぇ……ブラッドリー・クーパーなんて好きです。
また映画や俳優のお話ししましょうね!

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2015/01/24 12:56 | edit

仰せの通り!

ムーさんへ。
こんにちは。いつもメッセージありがとうございます。
メッセージ、まったくもって仰せの通りでございます。
大きく頷き過ぎて首が取れるかと思った(笑)
僕はお付き合いでよく小劇場に観に行きますが、
あとで後悔することの方が多いです(苦笑)時間もお金も返してって。
自己陶酔ね……本当そう。僕が一番嫌いなのはね、
舞台上のスクリーンであらすじや要点を読まされること。
有り得ません。台詞と身体の動きで表現なさいって。
それから某劇団の主宰の女演出家。終演後にゲスト呼んでトークするのね。
自作を熱く語る訳です。お願いです、語らないで芝居の中で見せてって(笑)
どんな役者にもファンが付いていて、自己陶酔に共感しちゃいますからね。
そこが何とも詰まらないしこの先が伸びないの。
僕を可愛がってくれている女優さんがね(舞台の人)、
テレビは何やっているか自分で分からないから嫌いだって。
かと言って映画の仕事は激減でしょうからねぇ……。
ムーさんのTVと映画の演出の違い、役者の芝居に関しては全くその通り。
名前出して悪かったけど二宮くんね。小芝居の人なんですよ。
それがイーストウッドの演出にかかると大化けする……驚きね。
「見知らぬ乗客」の時はね、秋吉久美子が母親役でさぁ。
プラチナブロンドのモンローみたいな格好で出て来る訳。
出て来る度に隣に座っていた僕の親友(役者)はクスクス笑うの。
まったく舞台とも役とも合致していなくて秋吉久美子のままだって。
それぞれ出所が違いでしょう?歌手、タレント、役者、バラエティー……。
各々忙しいからスケジュール取れなくて稽古期間が短い。
その割に変なコツ知っていて達者なもんだから(実はそう見えるだけ)
何となく芝居の体裁は整う。でもね、先ずどんな大劇場でもマイク使いなさんなって!
舞台人の訓練ゼロだもの。いい芝居なんか出来る訳ありませんよ。
人気者キャスティングして常に場内は満席。観劇料高いからボロ儲けね。
宮沢りえなんて今や演技派の代表みたいに言われてますもんね。
殻って言うのかな?役者のギリギリのリミットを突き破る何か?
チョッとした一言なのかな?それってやっぱり演出家の力量なんですね。
何の映画だったかな。メリル・ストリープの演出をすることになった監督が、
チョッとモジモジしていたら「I need a director !」ってメリルが大声で言ったって。
その監督のまな板の上で覚悟を決めるのも勇気いるけど、
監督がそこそこだったら自分の力で作品を上に引っ張るような役者、
そんな役者がいなくなりました。70年代のハリウッドの流れそのまま。
隣のアンちゃん、おネエちゃんがそのままスクリーンに……、
鈴木京香ですけどね、僕もいけないのは、勝手に「美人女優」の烙印押していたこと。
美人女優=綺麗なだけで大したことないって。
最近の彼女云々じゃなくって、元々は凄いのかもしれませんもんね。
色々な演出家に使って貰って可能性が広がるといいです。
そうそう、小劇場の芝居見るとね、自分でも戯曲書こうかって言う気持ちになる(笑)
そう思わせたらダメだと思いませんか?(苦笑)

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2015/01/24 13:20 | edit

真っ新にね。

スナッフィーちゃんへ。
こんにちは!メッセージどうもありがとうね。
こちらはね、ドンヨリしているけどまぁまぁの週末。
今日は家に籠って原稿書きなの……書かないと殺されるから(笑)
そちらの雪はもう峠を越えたのかな?
舞台はいいですもんね、なるべく沢山観てね。
ただね、教えることもないし、舞台鑑賞にビギナーもないですよ。
心を真っ新にして、舞台上の総てを受け入れればいいの。
舞台って映画やテレビと違って、編集で場面を切り替えられないじゃないですか。
だからそのまま同じ舞台上で台詞や照明で時制が変わったりする。
そこだけ注意して。あと、なるべくだったら登場人物の相関関係は知っていた方がいいかな。
あとは舞台に身を委ねればいいと思います。
そう、役者は声。それから演出家次第ですね。
杉村さんはどんなハンサムでも大根はお嫌いだったみたい。
要するに、いい役者は自分も引き立ててくれるって言うこと。
メリル・ストリープが「プラダを着た悪魔」の時に、
エミリー・ブラントを「今の若手でナンバーワン」と評したの。
それってね、エミリー・ブラントの神経ピリピリの演技が、
メリル演ずる鬼編集長の存在をさらにコワいものに見せてくれるから。
当然、メリルの評価も上がろうと言うものです。
江口のりこはね、義理で観に行った堀北真希ちゃんの「9 Days Queen」の時に、
エリザベス一世やっていたのね。ボソボソって無愛想で……。
それが何だかとても良くてねぇ……帰りに電車で前に立っていたの(笑)
思わず「女王様、席をお譲りしましょうか?」って思ったくらい(笑)
方言ってね、同じ日本人だからそうそう分からないって言うこともないんですが、
今回はキツかったです。半分以上の人が分からなかったんじゃないかな?
今年はまた一緒に舞台を観られるといいですね……。
いいって分かっている舞台で、薔薇の時期に絡められて、
スナッフィーちゃんが出て来られるようだったらお教えします。
1974年の「オリエント急行殺人事件」是非、是非!
また感想は教えてくださいね。

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2015/01/24 13:36 | edit

生身でしたかっ!(笑)

かな。さま。
こんにちは。メッセージどうもありがとうございます。
風邪は大丈夫です……馬鹿は何とかかな?(笑)
かな。さまは生身だったのですねぇ……僕もチョッと驚き(爆)
てっきりお美しいもののけかと思っていました!
ラリック美術館はいいですよね。僕もね、一番最初はスルーでした。
オリエント急行だし、物凄く後ろ髪惹かれたんですが、
何しろお茶で2000円超はお高い!
今回は友人が奢るって言うから入ってみました。
もっとも、結局、割り勘になっちゃったんですけどね(涙)
現在、どんなに泣いても叫んでも往年のオリエント急行には乗れないでしょう?
だからチョッと「気分」に浸ってなかなかいい感じでした。
かな。さまも次回は是非!ジャクリーン・ビセットになったお積もりでどうぞ!
「鼬」……矢張り、かな。さまもご覧になった?
白石さんもそれほどの出番じゃなかったですよね?
僕はね、映画もそうなんですが、俳優で追いかけるタイプなの。
好きな映画監督は絶対に観ますが、演劇は特に好きな演出家っていないかな。
そうそう、麻実さんの「アンサンディ」の上村聡史は才能ありますね。
彼って文学座?また何かの機会に観に行きたいかな。
僕ね、ムーさんのところでも書きましたが、
演出家がしゃしゃり出て来て喋りまくるのって嫌いなんですよ。
こんなところで喋っていないで舞台上で見せて!って。
説明が多過ぎ。お喋りな演出家に限ってロクなヤツいないです。
役者って本当に難しいし大変ですよね。
その昔、かな。さまが小劇場にハマっていた頃?
新進女優で将来を嘱望されていた女優が、
この前、詰まらないテレビの刑事物の女刑事やっていました。
ハムレットとかトレープレフやっていた若手が、
気が付くと脇の小さな役で出ていたり……。
男優はまだいいです。女優は切り替え大変ですね。
特に美人さんはね。でも鈴木京香は大丈夫じゃないかな?
そんな感じがしています。吉永さんみたいに年を取ることを禁じられた女優は可哀想。
演技力がある訳でもないからさらに大変だと思います。
永遠に美しいままでいるのは不可能ですから。
女優は悪女です。悪い女をやって輝くのが本物ね!
今年はどこか劇場でお目に掛かりたいですねぇ……。
折りがあったら誘ってみますね。ヨロシクです!

追伸。チェーホフはどうして日本人に人気があるか謎です。
   滅び行く儚いものに共感するから?
   何の作品だったか、扉に「喜劇三幕」って書いているでしょう?
   僕にはまだまだ修行が足りないみたいです……。

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2015/01/24 14:04 | edit

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