鑑定の不思議。 

 

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いつも不思議に思うんですよねぇ……。
何がって、アレですよ、美術品の鑑定です。
前にも面白い記事を書いたでしょう?あの程度なら僕にでも分かる訳。
実際に美術品の真贋ってどうやって見分けるのでしょうね?
本物を観て来た経験値?それは学ぶことによって会得出来るものなのか?
本の上で学んだことと、実際に触れてみてのことでは違うでしょう?
良く、目利きって言う言葉を聞くけれど、いいものを見分ける眼力と、
美術品の真贋を見極める目って微妙に違うような気もするんだけど……。
自分が白黒付けたことがその作品の評価になってしまう……。
勇気いりますよねぇ。昔の時代のことなのにね。

僕みたいな素人コレクターでも、
これだけの長い年月、古伊万里と接して来ていれば、
どの辺が偽物で、また、ある程度の時代も分かって来る……。
それって、失敗も含めた僕の経験である訳です。
痛い思いをして学んだことも沢山あります(苦笑)


よく美術品の鑑定の番組を見ていて、
その辺のことを不思議に思う訳です。
特に書ね。歴史上の人物が書いた書や書状……。
これらの鑑定って本当に出来ているのか?そう思います。
この僕だって必要に応じて5種類の書体を書き分けます。
いつもの風に流れたような文字に加えて、楷書、行書、
それから、今時の女子が書くような文字(笑)
時代、時代によってその人物が書いた文字って変わるハズなんです。
有名な掛け軸が実は印刷だった……こんな素人的なミスはないにせよ、
誰がどの時代に誰に宛てて書いた書か?真筆か否か?
焼き物の時代から作者まで、的確に鑑定することって可能なのか?
本当に難しい問題だと思います。



今日の写真は少し前にオークションで落とした松本竣介の油絵。
以前、世田谷美術館で開催された松本竣介の生誕100年の大懐古展……。
近年、稀に見る素晴らしい展覧会でしたが、作品を観ていてハタと思ったのです。

 「あ・・・・・・松本竣介……ウチにあるじゃん!」

素晴らしい回顧展を観た後です、思わず色めき立ちますよねぇ(笑)
僕は絵画の場合、画家の名前はどうでも良くて、
作品の善し悪しで落札しますから、作品に画家の名前が明記されていないものは、
いつしか名無しの権兵衛の作品になってしまいます(苦笑)
早速、家に帰って確認してみました。「M.SHUN」のサインが入っていました。
こちらの松本竣介は模写ですね。だって安かったものね(笑)
勿論、作品を落札した時点では、パソコンのモニターで見て、
作品の良し悪しだけで判断していますから、模写とか贋作とかの認識は全く頭になし。
まぁ、蚤の市でゴッホが見付かった例もあるから分からないですけどね。
キャンバスは元々の大きさのものを小さめの枠に張り替えられていました。
本物ってことあるかしらン……何だかウキウキしてきちゃった(笑)
まぁ、名前もロクすっぽ見ないで作品が気に入ったから落とした油絵。
本物の松本竣介だったら、もっと入札があって然るべきなので、
なかったって言うことは、皆さん、模写と判断したのでしょうね。
僕、誰の作品でも構わない人なので、その辺はどうでもいいんですけど……。


2017年8月26日


ブノワ。


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コメント

 

そう!この絵は松本俊介ですよーー。
じつは私パッと見て国吉康雄だと思ったんです。
女性の絵じゃないけど風景だってあるかもしれないじゃん。てね。
どうしてそう思っちゃったかというと過去に見た絵しか判断の基準が無いから。

10代に見たことの影響ってすごくて、
殆ど一度一枚の絵しか見てないのにその後「あ、これ〇〇の絵」って当たるんですよね。
大人になってからだと相当の量を見ないと無理だと思う。
国吉は間違えたけど、そう遠くない気もする(笑)
「ちーがうだろーーーこの禿げ~~」って言わないでね(笑)

鑑定がどう行われるか知らないけど、
日本人は権威に弱いし、いわゆる値打ちにも弱い。
好きならいいじゃないと私なんかは思うけど、
人に見せるために飾る(飾るんです(笑))人は、
恥をかきたくないって事かもね。
必ず「これは誰々の絵」っていうんだよね。
うるさいんだよ、絵を見てるんだよ。って思う。
でもさー本物ならいいんだろうか?
本物の中にだってろくでもない絵があるはず。
誰も知らない画家の絵に好きな絵があるはず。

自分の勘を信用できないと名前で買っちゃうのね~きっと。







ムー #qiVfkayw | URL | 2017/08/27 12:05 | edit

1枚欲しい……。

ムーさんへ。
こんにちは。今、午睡から醒めました(笑)
国吉……1枚欲しいのです。人物でいいから。
狙ってはいるんですけどねぇ……なかなかどうして。
風景画が欲しいんですけどね。前に書きましたよね?
その作家の売れ線の画題よりも、皆さん風景画がいいって。
そう、基準ね。経験したことじゃないと書けません。
例の鑑定の番組も、事前に資料を渡されて調べる訳でしょう?
その場でいきなりは有り得ないもの。どうやって調べる?
ネット上はウソばかり蔓延しているし、文献?
僕は見ていませんが、曜変天目茶碗のトラブルあったでしょう?
実物は勿論、見ていませんが、国宝の3点を見る限り偽物。
でも、新たな発見かもしれない……可能性はありますよね。
国宝の3点は勿論、素晴らしいのですが、これらだけが傑出していて、
実は今回曜変天目と鑑定されたものみたいのが圧倒的な主流だったかもしれない。
その真贋をどうやって見極めるのか?見た目ではなくて、
今は科学的な分析も必須でしょう?
日本人……権威に弱いですよね。あと肩書きね(笑)
これも前に書いたけど、所謂、宗匠の箱書きなるもの。
オマエが焼いた訳じゃないだろー!このジジイ!ってなもんで。
全く関係のない第三者が箱に一筆書いて、
そのものの価値が上がるなんて変な世界ですよ。アホみたい。
僕は画家(作家)の名前はどうでもいいのでその辺は楽。
前に驚いたんですが、フランスの港町ルアーブルの美術館。
ここはモネがブーダンに教わって屋外で絵を描き始めた街です。
数点、モネのコレクションがあるんだけど、
皆、角材を四方に打ち付けたような額なのね(笑)
文化祭で高校の美術部がやるみたいなことしている(爆)
絵の場合、いい額縁に入っているかって言うのも1つのポイントです。
いい絵はいい額縁に入っていますからね。
モネだからって全てが傑作じゃないもの。
名前は評価する1つのポイントにはなりますけどね……。
名前や由来に惑わされず、本物を見極める目が欲しいです。
誰も価値が分かっていないものでも正しい評価が出来る目……。
色眼鏡で物事を見ない目が欲しいです。

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2017/08/31 17:40 | edit

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