おねぎとピーマンでコングとパッセンジャー。 

 

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おねぎとピーマン、映画会社の試写室から出て来る……。
おねぎ、興奮冷めやらぬ顔で。ピーマンは顔を赤く上気させて。
2人の会話は間髪置かず、お互いの台詞の最後にチョッとだけ被さるように、
また、立て板に水、油紙に火が点いたように早口で喋ること……。
イメージは舞台役者がツバを飛ばしながら喋るような勢いで……。

P 「チョッとぉ!!!!!!」
O 「な、な、な、なんなのよぉ、ピーマン、コワい顔しちゃってさ。
   まんまキングコングじゃない!がはは!」
P 「ねぇ、おねぎ、お願いだからやめてくれない?」
O 「あら何が?」
P 「アナタ、上映中に絶叫したでしょう!」
O 「がはは!……アレね?だってコワかったんですもの。」
P 「アレね?じゃないわよ、がはは!じゃないわよ。館内に響き渡っていたわよ!
   もう本当に恥ずかしくて、アタシ穴があったら入りたかったわ。」
O 「あら、勝手に入りゃぁいいじゃないの。
   アタシなんて平気よ。皆だってコワくてそれどころじゃなかったハズよ。」
P 「あら、そんなことないと思うわ。皆、こっち振り向いていたもの!」
O 「あら!皆って誰よ、言ってご覧なさい!」
P 「Y川さんにKのおばちゃま、Mの晴郎もこっち見ていたわよ!」
O 「だって、本当にコワかったんですもの……あのクモ!」
P 「あら、アタシはやっぱりトカゲがコワかったわ。」
O 「アナタ、ピーマン、あのトカゲ前脚しきゃないのよ!」
P 「足がない?!アタシ、コワくて指の間からしか見てないからよく分からなかったわ。」
O 「なにカマトトぶってんのよっ!目ぇ見開いて見てたじゃないの!」
P 「あはは!バレたか。アレってさ、やっぱり地獄の底から現われた幽霊トカゲなのよっ!キぇぇぇぇっ!」
O 「アタシたちなんてスグに食べられちゃって一巻の終わりね!」
P 「あら大丈夫よ。アタシたちって見るからに不味そうじゃない?(笑)」
O 「がはは!でもさ、今って何でも描けちゃうのね。」
P 「そうよ、アタシたちの時代ってレイ・ハリーハウゼンのコマ撮りか着ぐるみじゃない?」
O 「凄いわよね。アタシ『ジュラシック・パーク』の時に、
   懐中電灯でティラノサウルスの虹彩が閉じた時はビックラしたもの。」
P 「アタシなんてオシッコちびりそうになったわ。」
O 「あらイヤだ、ピーマン、ちびるだなんてお下品な(笑)」
P 「ねぇ、それよりさ、やっぱりキングコングっていつも人間の味方なのよね?」
O 「そうよ、じゃなきゃお話が成り立たないじゃないの。」
P 「でも、今回のヒロインはブリー・ラーソンだったわね。」
O 「チョッと美女と野獣って訳には行かなかったけど……。」
P 「よく出たわよね、アカデミー賞受賞の後でさ。アナタ、主演女優賞よぉ。」
O 「カメラマンって言うのがいかにもって感じだったけど、
   軽々しく絶叫せずに感じ良かったじゃないの。」
P 「でも、ビックリばかりしてないで、もっと写真撮らなきゃダメよねぇ。
   報道カメラマンなんだから(笑)」
O 「今までの絶叫女優や、この手の冒険映画に付き物の、
   書き割りみたいな魅力もこそも全くないペラペラな女優より良かったわ。」
P 「あら、書き割りみたいな女優って誰よ、言って御覧なさいよ。」
O 「フン!言える訳ないじゃないの。あるのよ、色々と大人の事情が。
   アタシだって一応、映画業界人だし。」
P 「フェイ・レイは古すぎるからジェシカ・ラングかしら……。」
O 「あら、ジェシカはオスカー獲ったじゃないの。」
P 「じゃあ、ナオミ・ワッツ?」
O 「違うわよ!ナオミ・ワッツは結構、演技派よ。
   『レイダース』シリーズのケイト・キャプショーとかアリソン・ドゥーディよっ!」
P 「あはは、結局、名前言っちゃったわね(笑)
   アタシ、アリソン・ドゥーディなんて三流女優知らないわ。
   大体、スピルバーグって女優の趣味悪いから。」
O 「あら、三流ってことは知ってんじゃないの(笑)」
P 「でもさ、ケイト・キャプショーはスピルバーグの奥さんに納まったわよ……。」
O 「凄いわよね、一発逆転満塁ホームランって感じ?(笑)やるわよねぇ。
   アタシも絶叫女優やって誰かの玉の輿に乗ろうかしら?」
P 「フン!アナタは無理。「ギぇぇぇぇ~っ!」って絶叫して御覧なさい。
   キングコングの相手役の怪獣に大抜擢よ、ネギラとかさ……がはは!」
O 「三流って言えばさ、何なの?あの中国の貧相な女優。」
P 「あら、仕方ないのよ。今回、中国の資本が入ったんだもの。」
O 「あら、だからってあんな女優を使うわけ?」
P 「だって、アナタ、今更、コン・リーとかチャン・ツィイーって訳行かないじゃないの。
   ミシェル・ヨーが出てきたらどうすんのよ(苦笑)」
O 「まぁ、確かにね……ワイヤーで空飛ばれても困るか。」
P 「仕方ないのよ、大人の事情よ。だからアタシは大人になりたくないのよ……。」
O 「ブァッカねぇ。アナタとっくに大人を通り越してババアじゃないの!」
P 「オダマリ、おねぎ!アタシがババアならアナタもババアよっ!」

O 「ねぇ、ところでトムはどうだった?」
P 「あのさ、何なのよ、トムって!呼び捨てにしたりして。アナタのお友達なの?」
O 「あら、違うわ。いいじゃないの、そんなことどうでも。」
P 「アタシはトムだったらベレンジャーがいいわ。」
O 「あら、ハンクスもクルーズもいるのに?アタシはトムだったらハーディがいいわ……。」
P 「あっ!トム・ハーディ……遠い目になっゃうわね(笑)
   でもアタシはやっぱりトム・ベレンジャーがいいの。
   観たのよ、若い頃に『百人劇場』でトムのスタンレーを!」
O 「あら、アタシだって観たわよ!最前列で!『欲望という名の電車』!確かに素敵だったわよね。
   Tシャツ脱いでさ、パウダーを脇の下に掛けるじゃない?
   アタシ、漂って来るパウダーを大きな深呼吸で全部吸ったわ!
   あの時さ、トムって映画化でスタンレーやりたかったんだって。」
P 「あら、アナタって本当に変態ね(苦笑)でも、何でおねぎがそんなこと知ってんのさ。」
O 「だって、トムから直接聞いたんだもの。おほほ!
   でね、その時、映画化権を持っていたのがスタローンだったんだって!」
P 「きぇぇぇぇぇぇぇぇ〜っ!『ブランチ〜ぃ!』じゃなくって、
   『エイドリア〜ンっ!』って叫んでいた方がお似合いよねぇ(苦笑)」
P 「でも、皆、年取ったわね……あのトムもこのトムもそこのトムも。」
O 「仕方ないわよ、アタシたちだって立派なババアなんだから……。」
P 「ところで、これってさ、続編があるじゃない?」
O 「あるある!エンドクレジット見ないで帰っちゃった人には分からない、あはは!」
P 「アレって、アレでしょう?」
O 「そうよ、アレよ(笑)」
OP「東宝はボロ儲けね!(苦笑)

2人は近くのビストロに席を移し、
シャンパンで乾杯した後、今度は2日前にロードショーで観た映画の話しになった。

O 「ところでピーマン、アナタ御覧になった?」
P 「アレでしょ?」
O 「そう、アレ『パッセンジャー』!
   アタシ、好きよ。ラストなんか、まんまアダムとイブじゃない。」
P 「あら、アタシも好き。アタシのクリスが出ているし。」
O 「ホラ、始まった。アナタの所有物って沢山いるのね。アタシはジェニファーが好き。」
P 「あら、アンタだって一緒じゃないの。何がジェニファーよ。
   アタシなんか『マネーボール』の時からクリスに目ぇ付けてたんだから。
   それに、アナタ、最初、ジェニファーを見た時に『あんぱん女優』って言ったじゃない。」
O 「あら、アタシそんなこと言ったかしら?」
P 「言ったわよ!得意技ね。都合が悪いとスグに忘れたフリ。」
O 「いいのよいいのよ、そんなこと。顔が丸くたって大女優は沢山いるわ。」
P 「あら、誰よ。3人以上言って御覧なさい!」
O 「フン!言えるわよ!えっと、えっと……あっ!クローデット・コルベール、
   山口淑子、京マチ子、高峰秀子……山口百恵だって顔丸いわ!」
P 「うぅ~ん、古い!いつの時代よぉ!」
O 「だけどさ、この映画ってほぼ2人しきゃ出ないじゃない?」
P 「そうっ!今、一番売れている証明よね。」
O 「適度に裸も出るし、見た?クリスのお尻!
   ジェニファー・ローレンスなんてファッションショーみたいだったじゃない。」
P 「でもさ、クリス・プラットみたいな男と2人きりで宇宙船で過ごすなんて素敵よねぇ……。」
O 「バカね!クリスがアナタを選ぶ訳ないじゃない!」
P 「そっか、カプセルに布掛けられたりして、がはは!
   でもさ、こう言う時ってアタシたち女のことはどうでもいいのね」
O 「当たり前じゃないの、だって、女は敵ですものぉ!(笑)
   ま、それはいいとして、ラスト、手に汗握らなかった?」
P 「握った!握った!」
O 「結局さ、絵空事なんだけど、たまにはいいわよね。」
P 「うん、たまにはいい。アタシたちに一番欠けているのはファンタジーだから、がはは!」
OP「そうよ、夢も希望もないのよ!アタシたちって、因果だねぇ……。」




年度末の忙しい日々でしたけど、
時間を見付けてはマメマメしく映画館に通っていました。
家でゆっくりしていれば身体も休まるのだけど、明日への活力!
泳いでいないと死んでしまう鰹よろしく映画館の暗闇へ……。


「キングコング髑髏島の巨神」……。
サービス精神満点、見所、満載の娯楽作でした。違う意味での続編も出来ますね。
アレらの素材をどうやって料理するのかハリウッドのお手並み拝見……と、行きますか。

「キングコング 髑髏島の巨神」…………★★★★★…………50点。

僕のジェニファーと大好きなクリス・プラットが共演の「パッセンジャー」……。
ほぼ2人しか出て来ません。あとはドロイドのバーテンダーくらい。
幾ら技師だって宇宙船をあれこれ弄れる訳がないと思いつつ、
そこは映画の御都合主義。存分に楽しませて貰いました。
ジム(クリス・プラット)がオーロラ(ジェニファー・ローレンス)を見詰めて言います。
「君は夢のように美しい!」……本当にそうなんです。
ジェニファー・ローレンス……好きだわぁ(笑)
まさに2人とも今が一番美しい真っ盛りかも。
楽しく最後まで見られたので……。

「パッセンジャー」……★★★★★……50点。


2017年4月1日


ブノワ。


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