同じ東京の空の下で……。 

 

BBTT8028.jpeg
………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 「クリスマスにパリなんて素敵!」

 「パリでクリスマスを過ごすって洒落ていますねぇ……。」

同じような沢山の言葉に見送られて、
いそいそとフランスに出掛けたのは、随分前の12月21日のこと。
考えてみるとフランからユーロに移行した年末年始だったかな?
年末年始、1ヶ月をフランス、イタリアで過ごそうと張り切っていました。
確かに、友人たちに羨ましがられてみると、元々、クリスマスには全く関係ない僕も、
何となくクリスマスのパリも魅力的に思えて来るから不思議です。

さて、冷たい雨がそぼ降るクリスマスの当日……。
愕然としたのは、店が殆ど休みと言うこと(苦笑)
各町内(?)地域、地域でパン屋と花屋、それからドラッグストアが1軒ずつ開いているだけ。
パンと薬は必需品、クリスマスだから花屋もなのかな?勝手に解釈し、
これもその年、年で順番が決まっているとか聞きました。
開いていると言っても、昼過ぎには閉まってしまいます。
そう、本場のクリスマスは家族が揃って祝うもの。
日本人みたいに訳も分からずバカ騒ぎするのとは訳が違うのです。
カフェも休みか……オイオイ、わ・た・く・し・ご飯はどうすんの?(涙)

ハァ……誰?クリスマスのパリは素敵だって言ったのは?(苦笑)
仕方ない、カメラを持ってキリスト教とは関係のない地区を散策します。
市が立っていました……野菜の市、そうだっ!手土産を買わないと……。
実は、クリスマスの当日、パリ在住の親友のカップルに招待されていたんです。
本当なら2人で仲睦まじく過ごしたいであろうに、
旅行で訪れていた、途方に暮れていた僕を招待してくれました。
ヴーヴ・クリコは2本買ってありましたから、あとは何かデザートに?
そうだ、果物にしようと思い立ち、件の市で洋梨を購入。
あちらはキロ売りなんですよね……そんなにいらないって言うと、
ハンサムなお兄さんが「いいから入れてみて。」と、紙袋を差し出します。
適当に入れた洋梨……な、な、な、何と、計ってみると丁度1キロ!(笑)
お兄さんと2人、お互いに親指を立てて丁度1キロを祝います。
美味しい手料理に素晴らしいシャンパン……素敵なクリスマスでした。


そのカップルのAちゃん(彼女の方)とはスッカリ疎遠になってしまいました。
彼ら、暫くして別れちゃったんです……僕らと会うと、きっと大好きだった彼氏を思い出すのでしょう。
こちらから連絡しても梨の礫。彼を連想するもの、人はキッパリと断ち切った……。
僕はそう解釈してそれ以降は連絡を取ることはありませんでした。
可愛らしい子でした。聡明で愛らしくて……多少、酒に飲まれることもありましたが、
折々に振る舞ってくれた手料理は一つ一つ、全部思い出すことが出来ます。
ウズラをローストしてくれたり、牡蠣を剥いてくれたり、
僕が夜行でフィレンツェに行く際は、おにぎりと鶏の唐揚げで弁当を作ってくれ、
メッセージに添えて何リラだったかな?「これでコーヒー飲んでください!」って。

思い出すと楽しいあれこれの中で、特に思い出深いのは、
年明け1月6日に食べるガレット・デ・ロワのこと。
当時の僕はガレット・デ・ロワなんて知りませんでしたからね。
彼らの家に招待されて食事の後に出て来ました、ガレット・デ・ロワ。
簡単な説明のあと、切り分けた僕のパイの中からはフェーヴが出て来ました!(笑)
この出来過ぎたようなお祝いの暖かい温もりは今でも忘れていません。



1枚目の写真は湘南台の「Lucy Gray」の美しい奥方がプレゼントしてくれたガレット・デ・ロワ。
ドライのフランネルフラワーの下に入っていました。こう言う気遣いがねぇ……嬉しいな。
それから小さなデミタスカップはパリの骨董店で購入したカップです。
一見、似ていますが、これはロイヤル・コペンハーゲンではないんですよ。
取っ手がチョッと変わっているでしょう?どこのものだか忘れちゃった!(苦笑)

BBTT8289.jpeg

それから今から15年前の冬のフランス旅行のスクラップ・ブック。
この頃、僕は旅のスクラップに凝っていて、パリに1ヶ月滞在すると、
段ボール箱2個もあろうかと言う大量の紙類を収集して持ち帰っていました。
美術館のチケット、メトロの切符、地図、カタログ、レストランのメニュー……。
夥しい数の紙類を綺麗にスクラップして行くのが趣味でした。
勿論、この時の王冠もコレクション……ロバかな?乗っかっているのは陶で出来たフェーヴね。
このフェーブがパイに入っていた人は、紙で出来た王冠を冠り、
皆に祝福されて幸運が1年間継続すると言われているそうです。

その後、風の便りにAちゃんは日本に帰国していると聞きます。
同じ東京の空の下で元気にしているでしょうか?
たまにAちゃんの大きな目を思い出します。


2017年2月2日


ブノワ。


★Copyright © 2005~2017 nioinoiihanataba, All Rights Reserved.
スポンサーサイト

category: 旅の栞。

tb: 0   cm: 2

△top

コメント

 

米国屋まで見てたのに

ブノワ。さま
1週間以上も前の記事に今頃コメントして申し訳ありません。
1月24日付のブログの家族経営の米国屋のお話し、本職は脚本家?と思ってしまうほどの会話の流れでビックリしました。これはヒロシにも読ませなければと二人で風刺画ならぬ風刺脚本??この長い会話を瞬時に書き上げるのって神業だわぁ〜〜と感心しました。その後私が、レポート地獄に溺れている間にガレット・デ・ロワの記事をすっかり見逃してしまってました(涙)ゴメンナサイ。

ガレット・デ・ロワを購入した茅ヶ崎のケーチ屋さん、今一番のお気に入りなんです。ケーキも美味しいけどパンも美味しくって、近くだったら毎日通ってしまいそうなお店です♫今度はパン持っていきますね。
差し上げたガレット・デ・ロワから15年前のバリの記憶が呼び覚まされるなんて不思議ですねぇ。
同じ東京の空の下で、日本に帰国したAさん、幸せに暮らしていると嬉しいですね。

そうそう「インカのめざめ」今年は、倍作ろうと計画中!!既に種芋が売られているのを見つけたので、早めに確保しようと企んでますので、ご期待くださいね!!


moss #eI7kCc7Y | URL | 2017/02/10 16:30 | edit

地獄はお仕舞い?

mossさんへ。
おはようございます。メッセージどうもありがとう。
レポートご苦労さまでした。疲れたでしょう?
しかし、エラいですね。大人になってからの勉強って凄い。
でも、自分のやりたいことだから、終わるとまた格別なのではありませんか?
さて、夢は脚本家ね(笑)脚本家って言うよりは戯曲家かな。
役者の友人が沢山いるので当て書きしようかしらん?
この記事みたいに、パッと閃いて20分で書けちゃうこともあれば、
どんなにひねり出しても一言も出て来ないものもあります(苦笑)
素敵なことを書き表すのが一番難しいかな?そんな気がします。
おねぎとピーマンもそうですけど、先ず、2人の会話をダァ〜っと書いて、
最後に頭の頭文字を付ける作業。性格の書き分けが一番難しいかも。
ガレット・デ・ロワって不思議なパイですよね。
茅ヶ崎のケーキ屋さんは一年中売っている訳ではないでしょう?
パン!どうぞ宜しくお願いいたします(笑)
なんかいつもお世話になってばかり……そうだ!
今度はデカいパイの中に僕が隠れて参上しようかな?
切って僕が出て来たら一生不幸になるの(笑)
mossさんに切らせたら、僕の真ん中に刃を立てそうでコワいか(爆)
インカのめざめかぁ……そんな季節なのですね。
一年が経つのは本当に早い(苦笑)
死んだ母は50才を境に年齢を若返ることにしていました(笑)
だから死んだ時は27才くらいだった?僕もそうしようかな?
今日はバレンタインですが、チョコレート色のダーリンにチョコ忘れた?
ま、さもありなんって言う感じですが……。
近々、一献!楽しみにしています。

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2017/02/14 08:24 | edit

△top

コメントの投稿

 

Secret

△top

トラックバック

 

トラックバックURL
→http://nioinoiihanataba.blog.fc2.com/tb.php/399-dff7b299
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△top