「田舎」と言う言葉に思う。 

 

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 「何が田舎料理なのよ!」

いきなり母の怒りに火が点きました……。

 「そんなこと言うならアタシのために家の1軒も建ててみなさいよ!」

母の怒りは納まるどころかさらにヒートアップ……。
余程、父の一言がピンポイントで気に障ったのでしょう。
父はこの時、何ら悪気もなく、

 「お母さんの料理は田舎料理だから……。」

と、言ったのでした。
僕が親元を離れて一人暮らしをするようになり、
定期的に両親と食事をするようになった、
両親が住む地元の大衆割烹「あおき」での出来事……。



我が家は一人っ子の僕と両親の3人家族でした。
あまり仲がいいとは言えない共働きの夫婦、僕は鍵っ子でしたが、
母は忙しいけれど、毎食~キチンと手作りの温かい料理を作ってくれていました。
勿論、学校に持っていくお弁当も。蓋を開けると茶色かったけどね(笑)
何か買って食べなさいとお金を貰ったことは一度もありませんし、
レトルト食品や冷凍ものを使ったことは見たこともありません。
どんなに疲れて帰ってきても、風邪を引いて具合が悪くても必ず手料理で持て成してくれる母。
忙しくて手の込んだ料理は作れなかったかもしれませんが、
家族に食べさせる料理は自分の手で……。
母の中ではどこか料理に対する自信と自負があったように思います。

そこに父の「田舎料理」の一言……。
日頃の夫に対する不満もあったのでしょう。
だらしのない夫に対する諦めや憤り、鬱積していた感情の飽和状態……。
そこに神経を逆撫でするような一言……。


「田舎」と言う言葉……「田舎料理」「田舎者」「田舎紳士」「田舎侍」……。
およそいい意味で使われることはありません。
少し前のことですが、副官房長官が「田舎プロレス」と発言して、
大いに顰蹙を買ったばかりです。謝罪して発言を取り消すくらいなら始めから言わなきゃいい。
「田舎」……これが例えばフランス語の「Campagne」となると、
いきなりえも言われぬ素敵な夢の響きになるから不思議です(笑)
せかせかと忙しく暮らす余裕のない都会人の憧れの対象になるから本当に不思議。
さわさわと森の樹々がそよ風に吹かれ、木漏れ日の間に可憐な小花が……。
いきなり後半生の夢である都会脱出が見えて来ちゃったり(笑)

見下したりバカにしたりする時に使う「田舎者」ですが、
僕の意見では住む地方にはあまり関係ないような気がするのです。
フランスはパリ、パリに住む生粋のパリジェンヌは殆どいないと聞きます。
皆さん、地方から出て来てパリに住んでいる……東京も同じですよね。
僕自身も今現在は東京在住ですけど、出身は神奈川の川崎市です。
神奈川と言っても、横浜や川崎では随分と「都会度」のニュアンスが違います。
東京に住んでいるからと言って、粋でセンス溢れる生活をしているとは限らない……。
要は、その人の生き様、生活における一般常識、気持ちの有り様の問題だと思うのです。
親友は何か問題がある人をよく「田舎者なんだよ!」と、一刀両断にしますが、
この場合も、一般常識に照らし合わせて「?」な行動の時に使うようです。
住んでいるところに関係なく、その人の非常識な行動に「田舎者」を使うようです。


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今日の写真はレストランで撮り溜めた田舎風パテ、
「Pate de champagne」の怒濤の写真たちです。
レストランごとに見た目も盛り付けも違っていて面白いですね。


2016年11月30日


ブノワ。


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コメント

 

田舎者

おかぁさまの怒りのどこに触れたかわからない「田舎料理」ですが、
私の日々の総菜も田舎料理ですよ。
義母の田舎料理もなかなかで、畑で採れた野菜をメインに
上手に始末なさいます。

お写真にあるテリーヌを初めて食べたのはいつのことだったでしょう?
父はフランス料理のシェフを長年勤めましたが、家では母の作った田舎料理を食べていました。

私は田舎娘でしたから、田舎料理で育ちました。
父が教えてくれたレシピもありますが、わが夫婦そろって田舎育ちですので、おしゃれな料理が食卓に並ぶことはありません。

田舎芝居・田舎料理・田舎暮らし・・・・・今や田舎という言葉は悪いイメージではありませんよね。
でも、田舎には困ったこともあって、隣近所どんな暮らしをしているのか
情報が筒抜けだということです。
都会は良くも悪くも他人の生活には干渉しません。

私の母は、春と秋にやってくる村芝居が大好きで、それこそ子供ほったらかして観に行った人です。
「カルメン故郷に帰る」あの映画を思い出すと、
田舎の暮らしの窮屈さも偲ばれて、今とは全く感覚が異なるのだなぁとおもったりするわけです。

hibari #O5sb3PEA | URL | 2016/12/02 12:39 | edit

東京と田舎

「田舎」とか「地方」と言う言葉、
うっかり使えなくて口にしてしまった時は一瞬しまった!と思います。
相手が東京以外の人の場合気を遣うんです。

友人が田舎に越したんだけど「田舎暮らし」とは言いません。
彼女はもう15年もそこに暮らしてるのに東京が抜けません。
どうしても馴染めないそうです。
暮らしているのに「田舎に暮らしてる」のは嫌だというジレンマ。
それでいて東京の空気は臭いとも言います。
あまりにデリケートでお手上げです。

私にとって東京は生まれ育った故郷で、もちろん大好きです。
タクシーに乗ったら運転手さんが福岡から出てきたばかりと言う話を始めました。
福岡は食べ物が美味しいし良い所なんだとか。
相槌を打ってたら東京をこき下ろし始めたんです。
汚い、うるさい、冷たい。
カッとならないタチなんだけどあの時は腹が立った。
人の家に踏み込んで荒らしてるのは貴方たち地方の人でしょう?

なんてね(笑)
口が裂けても言いませんよーー。
東京ってそういう所だもんあきらめてます。

パテ・ド・カンパーニュ。
どうだ!田舎料理!(笑)
おいしいぞ!
テリーヌほどなめらかじゃないのが田舎風なんでしょうか。
安心して「田舎風」って言いたいっ(笑)
だって褒めてるんだもんねー。

















ムー #qiVfkayw | URL | 2016/12/02 22:11 | edit

熊吾が言ってました

宮本輝の小説(流転の海だったかな?)で
熊吾が言ってました。
「いなかに住んじょるからいなかものじゃあらせん。心根の悪い人間をいなかものと呼ぶんじゃ。」

わたしが嫁いで間もない頃、義父が「田舎料理で口に合うかどうか分からないけど。。」と言って進めてくれた義母の手料理は最高に美味しいものでした。
使う人の気持ちで、言葉の印象が決まるのでしょうね^^

そう言うわたしは正真正銘の田舎者ですが、他人に「田舎者」と呼ばれたら、やっぱり嫌だな(笑)

つぐみ #aD5n/OBo | URL | 2016/12/11 16:48 | edit

遅くなりました。

hibariさんへ。
こんばんは。メッセージどうもありがとうごいざいます。
返事がスッカリ遅くなりました。ゴメンなさいね。
一年で一番のバタバタ時でございます……ハァ、疲れた(苦笑)
さて、母の怒りは普段から積もりに積もったものに父の一言で引火……。
そんな感じでしょうか。この日は本当にヤバかった(笑)
田舎料理……いいですよね。ただし、全く受け付けない時もあり(笑)
父方のおばあちゃんが作ってくれたピーマンを丸々焼いて作った、
煮浸しのようなもの?あれはいけませんでした。
種が中に入ったままなのね……死ぬかと思った(笑)
今やそう言う親から受け継ぐ味みたいなものがなくなりつつありますよね。
何でもかんでも冷凍だったりね。日本人の味覚は大丈夫か?
家で洒落た料理を作るのは難しいです。僕もどちらかと言うと田舎料理。
田舎で情報が筒抜け……よく皆さん勝手に上がり込んで、
あれこれしてくださるようですね(笑)
暫く金沢で暮らした親友が言っていました。
金沢では自分が何をしているか廻りに筒抜けだって……。
金沢が田舎だって言うことではないんでしょうけど、
親友にとっては可成りの窮屈さだったようです。
東京は隣に誰が住んでいるか知らないまま何年も……。
そんなこと当たり前ですもんね。コワいと言えばコワい。
「カルメン故郷に帰る」……未見ですが、日本初のカラー映画でしたっけ?

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2016/12/12 17:50 | edit

そうなの!(笑)

ムーさんへ。
こんばんは。メッセージどうもです。
穏やかな師走になりましたが元気にしていますか?
僕は疲労困憊で記憶喪失&死亡寸前です(笑)
この2週間が山ね……生きて新年を迎えられるか心配……。
さて、そうなの!東京以外の人には気を遣うことがあります。
それから相手から「自分は田舎者」と先に言われちゃった時。
そうじゃないと否定すればするほど嘘臭く聞こえる(苦笑)
方言なんてどうでもいいと思っている僕ですが、
(関西弁は大好きだし……。)自分を卑下して言われると困ります。
そんなこと本当に関係ないのにね。その人の心の有り様だから。
お友達は好きで田舎に越したんですよね?それともイヤイヤ?
それによっても違うでしょうね。東京の空気は臭いか……。
いいところだけ田舎を満喫していますね(笑)
テレビで田舎暮らしのことをあれこれやっている番組あるでしょう?
人生の晩年を田舎で暮らす人々の番組。
出来れば若いうちに移住したいですよね。年取ったら畑仕事はキツいや。
あれ、結構好きなんですが、何事につけ言えるのは、
物事っていい面も悪い面もあるって言うこと。結構、ダメな人はダメみたいね。
お友達はその馴染めない部分(悪い面)が比率で言うと多いんでしょうね。
僕は田舎暮らしは出来ません。車の免許ないから(苦笑)
親友は虫が嫌いだからダメだって(爆)
タクシー運転手ね(笑)ムーさん、カッとなったんだ(笑)
その人も程々にしておけば良かったのにね。
笑って済ませないギリギリの線ってありますもんね。
それぞれの街にいいところがある訳で、
どこが一番って決めるのも愚の骨頂ですよね。
パテ・ド・カンパーニュも色々で、全て好きって言う訳じゃないんです。
あまりゴロゴロとしているのもイヤだし、
かと言って、あまりに滑らかすぎるのも苦手……。
カンパーニュって聞こえるといきなり旨そうになるのも可笑しいですね。
僕のカレーは野菜がゴロゴロ田舎風ですよ。
でも、結城さんご夫婦は「欧風カレー!」と褒めてくれます。
京都の親友のビストロでパテ食べ放題って言うのやってる……。
1回、店が傾くくらい食べてやろうかと思っています(爆)
ムーさん、あれから足繁く「パセリ」に通っていますよ(笑)
いい店を紹介してくださってありがとうね!

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2016/12/12 18:07 | edit

遅くなってゴメンね。

つぐみちゃんへ。
おはようございます。メッセージどうもありがとうね。
返事がスッカリ遅くなりました。年末進行も佳境です(苦笑)
さて、つぐみちゃんは文学少女だものね。僕は元文学青年(笑)
熊吾の言う通りですよね。全く同感です。
僕はスマートに生きている人と生きていない人で区切ります。
義父さまも義母さまの手料理の実力を知って、
謙遜して言ったのでしょうね……つぐみちゃん、ちゃんと受け継いだ?(笑)
地のものを大事に感謝を込めて作るから美味しくなるんでしょうね。
つぐみちゃんが田舎者?まさか。
来年はそちらに刃物を買いに行こうかと思案中です(笑)
今、そちらは文化の中心になりつつあるじゃないですか!

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2016/12/23 09:22 | edit

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