柿の葉は心に残る宝物。 

 

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ベランダで管理している「Sophia Loren」の蕾が大きくなって来ました。
僕が小学校の頃から大好きだったソフィア・ローレン。
強烈な個性、燦々と輝く太陽のような……まさに映画史上に残る大スター。
彼女と彼女の名前がついた薔薇には沢山の想い出があります。
僕自身も幸いなことに、学生時代の羽田国際空港と、
つい数年前、イタリア文化会館で舞台上で直接、花束をお渡しする大役を仰せつかり、
この短い人生で2回もソフィア・ローレンにお目に掛かることが出来ました。
舞台上で彼女にお渡しした大きな花束の他に、彼女の名前を冠した薔薇、
まだ蕾でしたけれど、「Sophia Loren」の小さなブーケをプレゼントし、
破顔一笑、とても喜んでくださったのも記憶に新しいです。

母が亡くなった時、棺の中に入れたのも「Sophia Loren」の薔薇でした。
ピュゥ〜んと伸びたシュートの先に咲いた巨大輪を株元から1メートルくらいにカット。
丁度、胸元に真っ赤な薔薇が咲くように置いてあげましたっけ……。

匂いは殆どありませんが強健で育てやすい薔薇……。
真紅ですが、花弁の裏側がチョッとだけ白っぽく見えます。
もう随分前になりますが、5月に沢山の花を咲かせたので、
6本くらいカットしてある方に差し上げました。
前に勤めていた会社の最寄りの駅近く、路地裏にあった小さなパン屋。
気が向くとそこで昼食のパンを買ってから出勤したものです。
毎朝、店に立つそこの美しい奥さまに差し上げたんです。
香川京子さんに似た美人で、しっとりとした上品さを併せ持っていました。
特別な感情はありませんでしたが、フと、綺麗に咲いた薔薇を見ている内に、
その方に差し上げようと……。

生憎、当日は奥さまは店先にはいらっしゃいませんでしたので、
若い女性のスタッフに薔薇を託した数日後……。
朝方、店に立ち寄った僕にそのスタッフが差し出した小さな包み。
その中に入っていたのが今日の写真の器でした。
おそらく柿の葉を模した手作りのお皿……奥さまは陶芸をされていたのです。
唐三彩のような釉薬がかけられ、大事に焼かれた器は僕の宝物になりました。
ほどなくして僕は会社を辞めてしまいましたので、
直接、お礼をする機会はありませんでしたが、
勿論、丁寧に礼状をしたため、今日に至っています。

あれから何年になるでしょうか……。
少し前、仕事で近くに立ち寄ったのでそのパン屋に寄ってみました。
奥さまの姿は見えませんでしたが、勇気を出してスタッフに近況を聞いてみると、
奥さまは元気にしていらっしゃるとのこと。
いまだに陶芸はされているのでしょうか……。
このお皿を見ると、美しい奥さまと「Sophia Loren」を思い出します。


写真の器にのっているのは、岐阜県恵那市の「恵那栗工房 良平堂」の「栗福柿」。
干し柿の中に栗きんとんが入っています。中国茶、黄金桂が入っているのは、
先日オークションで落とした古伊万里の蕎麦猪口です。
線描きされたテッセンが愛らしいです。
江戸時代の器にテッセンの図柄は珍しくありませんが、
こう言う線描きでデザインされたものは珍しいです。


2016年10月16日


ブノワ。


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コメント

 

お皿が優しくて

光も秋ですね。
お茶と干し柿とくれば何となく縁側、って思うけど、
猫が寝てる縁側なんかどこの家にももうないなー。
干し柿ってすごく高くなりましたよね。
お使い物の順位になっちゃった。
自然の甘さが子供の頃は良く分かんなくて、
白いのはカビ?と思ったり(笑)
中に栗きんとんがはいってるなんてニクイです。
え!って思うものね。

それにしても、
6歳でソフィアローレンに惚れちゃうって、
なんて早熟な坊やだろう(笑)
しかもこの年まで貫くって言うのもすごいことです。

バラの手入れ・・・だんだんい加減になってきた(笑)
それでも春には咲きます。
今年は台風が沢山来たけど東京は強風が吹かなくて助かった。
お天気悪かったから秋の花が小さいけどねー。



ムー #qiVfkayw | URL | 2016/10/19 22:18 | edit

ませてますかね?(笑)

ムーさんへ。
おはようございます。ドンヨリ週末のスタートです。
僕は仕事ですヨン(苦笑)ま、人がいないと働きやすいですけど。
さて、本当、あの暑い夏は一体どこに?アッと言う間に秋ですね。
猫が寝ている縁側はもうないですよね……新築で縁側造る家もない。
僕、干し柿って買ったことないです。食べる習慣がないもの。
でもね、折角ですから取り寄せてみました。美味しかったですよ。
ソフィア・ローレンですけど早熟ですかねぇ(笑)
確かに他の友達たちはオードリーとかジェニファー・ジョーンズとか、
清楚な感じの女優に憧れていましたね。
皆は「胸?」って言うんだけど、胸はそうでもないの。
授賞式で花束を渡した時は胸の谷間に目が釘付けだったけど(笑)
やっぱりあのアイラインをググぅぅぅ〜ッと引いた強烈な目ね!
「アラベスク」のポスターもそんな彼女の顔のアップが使われていました。
彼女くらいなんですよ、自国イタリアとアメリカ双方で活躍したのは。
他のスターたちはハリウッドに輸出されると自国では映画撮らなかったから。
それからその国でスターでもハリウッドでは受け入れられないケースも多かった。
カトリーヌ・ドゥヌーヴなんていい例ですよね。ハリウッドではダメだった。
兎に角、大スター、圧倒的でした。いまだに別格。
そのソフィア・ローレンがメリル・ストリープを紹介した数年前のアカデミー賞。
これはある意味で僕の中では画期的な出来事でした。
メリルの新作の超絶ダサいタイトル(苦笑)一体どんなセンスしているんだか。
薔薇の手入れ?……ムーさん、僕はその言葉は辞書から消しました。
もう水しかやっていません(笑)それでもたまに花は咲く……。
素敵なお皿でしょう?気持ちが嬉しくてね……お気に入りなんです。

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2016/10/22 06:55 | edit

素敵なお話をありがとうございます。

素敵なお話をありがとうございました。心が、ほんわかです。
古伊万里の器も、優しいですね。そして奥様が作られたお皿。
奥様と薔薇のSophia Lorenと、その当時のブノワ。さんの
ことがお皿から思い出されることと思います。気持ちが優しい
ですね。

薔薇はSophia Lorenでしたか・・・・・・。Sophia Lorenの映画は
「ひまわり」がやはり印象深いです。目力が吸い込まれて行きそう
なくらい、大輪の花が似合う女優だなあと思います。

干し柿、祖母が昔はよく作ってくれました。ここ数年前に柿の木が
なくなり購入しています。最近は、もっぱら佐渡の
干し柿を購入しています。パン生地に細かくCUTして練りこんだ
シンプルなパンを冬場、作ります。

温かいお茶が美味しい季節になりましたね。寒暖の差もあります。
お体ご自愛くださいね。

愛 #pdK/Zy5g | URL | 2016/10/22 17:12 | edit

ほんわかした?

愛ちゃんへ。
おはよう!メッセージどうもありがとうね。
やっと休みだよ……もう身体が泥のよう(苦笑)
何だかね、一つ一つのものに想い出があって、
最近は折々にそれを思い出します……まぁ、年なんでしょうね。
奥さまが下さった皿は、当時はその良さがよく分からなかったんだけど、
これも年のせいか、土ものが好きになると同時に、
凄くいいものに思えて来ました。+奥さまとソフィア・ローレンのエピソード。
ソフィア・ローレンは古き良き映画全盛時代の伝説ですね。
ハリウッドのみならず、自国イタリアでも大活躍した真の国際女優。
国際女優なんて言う言葉自体が死語ですか……。
柿は僕の中では全く「?」なんだけど、たまにはこう言うものもいいですね。
柿に栗……ハァ、秋だ、アッと言う間に年末……。
猫の暖かさが素晴らしく感じる季節になりました。
愛ちゃんも風邪引かないようにね!

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2016/10/31 10:13 | edit

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