「シン・ゴジラ」の居心地悪さ。 

 

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結構、好きなのです……この手の映画。
ビルが壊されたり……所謂、特撮もの?「サンダーバード」とかね。
ま、とっくにオヤジだけど、気持ちはお子ちゃまのままなんですね(笑)

公開2日目に親友と観て参りました……「シン・ゴジラ」。
日本版のゴジラ映画としては12年ぶり、通算29作目になります。
シリーズと言っても続き物ではないので、その都度のストーリー展開を楽しみにします。
子供の頃によく観ました……勿論、第一作目の「ゴジラ」は生まれていないので、
テレビにて鑑賞。子供心に恐ろしくてねぇ……。
あとはゴジラが宇宙に行って「シェ~っ!」したり、スッカリ漫画になってしまいましたね。


さてさて、今回の「シン・ゴジラ」……僕的には先ずタイトルが「?」(笑)
「新」だか「神」だか「真」だか何だか知らないけど大いに違和感あり。
キャスト総勢328人?だそうですが、でもそれが何?
めぼしい演技派の俳優はおそらく同時期に撮影の「64」に持っていかれています。
有り得ないくらいにリアリティーのないキャスティング。
石原さとみが日本をルーツに持つ米国政府のエージェント、
後は女性大統領になりたいだと?……全くリアリティーなし。
余 貴美子はいい女優ですが、彼女の防衛大臣は有り得ません。
日本のコンピューター・グラフィックスが格段の進歩を見せているのに、
役者陣のリアリティーがゼロと言うのがチョッと……。
余談だけれど、監督の樋口真嗣は「ローレライ」の監督ですね?
あの当時の日本のCGによる特撮を考えたら隔世の感ではないでしょうか。
CGの格段の進歩、ゴジラを初めてフルCGで描くのはいいんだけど、
あのゴジラの幼獣の造形は何?(笑)ガマクジラみたいじゃん。
あまりのヒドさにドキドキしちゃったじゃない(笑)
ありゃないわ、これまた漫画。幼獣もそうだし、成獣もそうなんだけど、
目が死んでいるのね。全く動かないピンポン球に丸い点みたいな目……。
懐中電灯が当たった瞬間に光彩が閉じるリアリティ……。
その一点で、既に抜群だった恐竜のリアリティーにさらに血が通うんです。
「ジュラシック・ワールド」を見習いましょう。


映画、演劇において、僕が最も忌み嫌うのは、字幕であれこれ説明されること。
演劇においても最近はスライドやモニターで肝心要を説明されることが多いです。
身体動かせよ!台詞でキチンと言いなさいよ!
今回の「シン・ゴジラ」も、役名や肩書きがその都度ウルサイくらいにスーパーインポーズ。
曰く「内閣官房長官付き○○」とか「陸軍参謀長官○○」とか……。
耳慣れない漢字ばかりの字幕……途中で突っ掛かります。
読み直している内に画面が変わっちゃう……勘弁して欲しいです。
画面に異物が挿入されると必ず目がそちらに行くのは人間の本能ですから。
別にいいんです。ゴジラ対人間、主だった役だけ名前が分かれば。
一々読ませても、余計な情報が頭の中で渦巻くだけで、何の利点もなし。
リアリティーを追求した画面だからこそ、登場人物のリアルさに欠けるところが居心地悪いです。

ゴジラの定義付けも微妙です。
単なる「悪の権化、巨大生物」として描くか、
はたまた今回のように「ゴジラ=核実験の産物 vs 日本」として描くか……。
「ゴジラ」の第一作は非常にシンプルで良かったです。
核実験によって生まれたゴジラはある意味で人類の被害者でもあり、
圧倒的な存在感と恐怖……恐怖の化身……それでいいんだと思います。
東日本大震災以降、頻繁に言われるようになった日本の危機管理問題。
ゴジラが出現したことにより表面化する問題の数々。
何をするにも法の整備、立法が先ずありき……テーマは今ですね。
でも、何故ゴジラに絡める?国連が日本の首都東京を核攻撃することを認める?有り得ませんって。
大体、放射能の光線を口と背中から吐きまくって、
体内のエネルギーを使い果たしたら2週間も固まったままお休みって一体!(苦笑)
どこかのコンセントに繋がっていたのかい?(笑)

公開に合わせてハリウッド版の「ゴジラ」(2作目)をテレビ放映していましたね。
ゴジラに対する怪獣ムートーは漫画だったけれど、矢張り、作り方、見せ方としては、
シンプルで一枚も二枚も上手です。ビキニ諸島の原爆実験を、
実はゴジラを退治するための攻撃だったって描くなんて目からウロコでした。
ハリウッド版の次作には、モスラとラドンとキングギドラが出るって?!
「シン・ゴジラ」の何やら思わせ振りなラスト……こちらも続編を作る気満々ですね。

インターネットでチョッと検索すると、あるわあるわ「シン・ゴジラ」大絶賛の大合唱。
総監督が「ヱヴァンゲリヲン」を撮ったからだかなんだか知らないけど、
この作られた組織的な大絶賛にはウンザリです。何やら気味が悪いし居心地悪い。



写真は日比谷シャンテ前のゴジラ像。これ、いい形ですねぇ。
周りのあれこれ余分なものを写さないように撮ると、
自ずとゴジラの尻のアップになっちゃいます(笑)
この写真、結構気に入っているのヨン。既に友人3人にデータあげているのです。
やっぱりこう言う写真を見ると、重たくても一眼レフは持ち歩きたいです。
スマートフォンのあの豆粒のようなレンズではこれは無理!(苦笑)


「シン・ゴジラ」……★★★★☆……45点。


2016年8月19日


ブノワ。


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コメント

 

僕たち男の子~~

「ゴジラ」ってそんな深い存在だったのか。
核実験の落とし子だったなんてことも知らなかった。
たんに巨大なゴジラがビルや人を踏みつけて歩くこわーい映画だと、
昔を覚えていた友人の説明はそうだった。
私はどういうわけかマンガチックな映画で恐くなかった記憶しかない。

大体この手の映画にはまるで興味が無くて、
人間臭ーい退廃的な話が好きな私なのです(笑)
ブノワ。さんは両方お好きですよね。
内なる「僕たち男の子~」がゴジラに魅かれるのかな?

「シン ゴジラ」って昔のリメイクだと思ってましたがそれも違う?
石原さとみが米国政府のエージェント?将来は総理大臣になりたいだ?
それってギャグですか(笑)
聞けば聞くほどどういう映画なのかさっぱりな映画みたいで、
かえって見たくなってくる(笑)











ムー #qiVfkayw | URL | 2016/08/20 21:44 | edit

へへへへぃ!へへへへぃ!(笑)

ムーさんへ。
おはようございます、いつも書きにくい記事にメッセージ恐縮です。
台風、凄かったですね……大丈夫でしたか?
さて「ゴジラ」……そうなんですよ、第一作は奥深かったんです。
それが次第に子供相手の漫画になり、見なくなっちゃいました。
日本独特の着ぐるみの怪獣もの……時代もCGになりましたしね。
僕も人間臭くて退廃的なのは大好き!特に退廃ね!
だから「愛の嵐」なんか身悶えするほど好き(笑)
これを10代で観ちゃったものだから、こんな人間になりました(苦笑)
そうね、内なる男の子の部分がこの手を求めるんだと思います。
「サンダーバード」なんか食い入るように見たもの。
ムーさん、知っている?エンパイヤステートビルが丸々移設の工事の時に倒れたり、
超音速旅客機(もうこの響きが好き!)の車輪が着陸の時に出なくなったり……。
もうね、ドキドキしちゃうのね(笑)全部模型で出来ているでしょう?ドッキドキ!(爆)
石原さとみは流暢な英語を喋っていました。だけど、キャラクターの設定や、
衣装が有り得ない(苦笑)今回は野村萬斎がゴジラの動きの元になっているんです。
それを取り込んでCGで描いた画像は超リアルなんだけど、
元々有り得ない生き物が超リアルでも限度があるでしょう?
そこに来て全くリアリティーのない配役……結構、居心地悪かったです。
天の邪鬼の僕が過剰に反応したのは、「エヴァンゲリオン」の監督なので、
作品のファンの人たちが総動員で大絶賛のお祭り状態な訳。
はいはい、テーマは国防とか危機管理とか、今なんですが、
果たしてそんなに大絶賛するほどの作品か?そう思うのです。
続編、出来るんですよ。終わり方がね……ゴジラは今、東京駅に固まっているハズですよ(笑)
そうそう、今回ムンムンしちゃったのは、壊されるランドスケープが地味!
やっぱりスカイツリーに登るとか、盛大に壊すとかしてくれないと……。
次回作のお楽しみなのかな?(苦笑)ムーさんも下高井戸で是非!
まぁ、あそこの劇場には掛からないと思いますけど……。

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2016/08/25 07:24 | edit

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