先ずは映画三昧から……。 

 

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何だか具合が悪いと思っていました……。
暑くなって来ましたし、仕事もぎっしりスケジュールが入っている……。
でも、このムンムンした感じは一体なに?
考えてみれば、全然、映画館に行かれなかったんです。
手帳を見ると、6月5日に「サウスポー」を観てから、
7月16日に「ドクトル・ジバゴ」を観に行くまで映画とはスッカリご無沙汰……。
な、な、な、な、何と6週間も映画館の暗闇に座っていない!
こりゃぁ、具合が悪くなりますよね。合点が行きました(苦笑)

もっとも、6月4日に1泊で長岡の「越後丘陵公園」に行ってから、
清里の「萌木の村」に1泊、宇奈月温泉〜金沢に4泊、山中湖に日帰り、北海道に3泊……。
毎週のように家を空けていましたから無理もありませんが……。

12年目に向けて、先ずは、5月の連休明けくらいから観た映画のことをチョッと……。




「スポットライト、世紀のスクープ」……。
今年のアカデミー賞を賑わせた1本。
この手の作品を「アメリカの良心を描いた作品」と評する評論も多いけど、
往年の「大統領の陰謀」とか、この作品とか、作ってなお傑作に仕上げるところが凄いです。
相手はカトリックですからね。素晴らしい演技陣のアンサンブル。
マイケル・キートン……前年の「バードマン」と言い、いい役者になりました。
「ビートルジュース」から約30年……だれがこんなに素晴らしい役者になると想像したでしょう。

「スポットライト、世紀のスクープ」……★★★★★★★……70点。



「エヴァの匂い」……。
映画好き、映画青年を自認していた青春時代……。
シラミつぶしのように世界の傑作、名作を貪り観ていましたが、
何となくタイミングが合わずに見逃している作品もあります。
「エヴァの匂い」もそんな1本。全盛期のジャンヌ・モローがいいですね。
「死刑台のエレベーター」とかね……僕は「黒衣の花嫁」がベストなんですが……。

「エヴァの匂い」……★★★★☆……45点。



「昼顔」……。
元々がカトリーヌ・ドゥヌーヴって苦手なのです……。
フランスを代表する大女優……認めるのですが、綺麗だと思ったことはなかったなぁ……。
上手いと思ったことも一度もありません。表情が全くないのね……こんな人珍しいです。
全く顔が動かない……ドゥヌーヴって笑いませんよね?まるで能面のようです。
ただ、唯一、フランソワ・トリュフォーの「終電車」の時は美しいと思いました。
薔薇の花が散り行く最後の輝き、蝋燭が消え落ちる間際の輝き……そんな感想を持ったものです。
「昼顔」で初めてカトリーヌ・ドゥヌーヴを綺麗と思っちゃった……人形ですね。

「昼顔」……★★★★☆……45点。



「追憶」……。
映画が始まると主題歌のイントロが流れて……。
いいですよねぇ……映画には主題歌、耳に残るテーマ曲があった頃の作品。
バーブラ・ストライサンドは好きです。
ベット・ミドラーをバーブラをアメリカの2大ブス女優なんて揶揄する人もいるけれど、
僕は10万円のチケットでもバーブラのコンサートには行きたい……それくらい好き。
彼女が主題歌を歌うと発表されると映画製作の資金がドカァ〜んと集まるそうです。
メリサ・マンチェスターをして「完全に調律された楽器。」と言わしめた歌唱。
「The Way We Were」……いいですよね。
金髪碧眼……ロバート・レッドフォードがまた絵に描いたようにハンサムでねぇ。
ケ、ケ、ケ、ケ、ケイティーが思わずウットリ顔に見入るのがよく分かります。
お互い、それぞれの主義主張に生き、マッカーシズム吹き荒れるハリウッドを生きた2人の、
情緒溢れるラストシーンの見事さ。余韻の1本です。

「追憶」……★★★★★★☆……65点。



「レヴェナント 蘇りし者」……。
映画俳優って過酷な商売ですよね……。
この作品のレオナルド・ディカプリオを見てそう思っちゃった。
大自然の極限の圧倒的な映像の中で繰り広げられる復讐劇。
好調なトム・ハーディの悪役ぶりがチョッと物足りないけれど、
ディカプリオくん、これでアカデミー賞が獲れなかったらグレてやる的なラストの意味深な表情(笑)
でもね、ノミネートは5回でしょう?もっと沢山のノミネートで獲れなかった偉大な役者は沢山います。
グレン・クローズ6回、デボラ・カー6回、リチャードバートン7回、ピーター・オトゥール8回……。
役者に限らなければ、フェデリコ・フェリーニ12回、作曲家のトーマス・ニューマン12回、
撮影監督のロジャー・ディーキンス15回、作曲家アレックス・ノース15回……。
5回目で受賞なんて大騒ぎするほどのことではないような気が……。
それにしても役者って身体勝負だとつくづく思わせた1本。

「レヴェナント 蘇りし者」……★★★★★★……60点。



「64 ロクヨン 前編/後編」……。
横山秀雄は好きで、チョッと前に可成りの作品を読み倒しました。
「64」はその中でもお気に入りの一冊。昭和と平成の狭間、
たった7日間に題を取った重厚な作品だと思います。
楽しみにしていたんですよ、映画化。前後編と言うことで言うと、
「ソロモンの偽証」でテレビ局制作の悪しき点が爆発。
チョッと心配していましたが、そこそこ重厚で見応えのある作品に……。
ただ、矢張り、原作を読んでいないとキツいのではないでしょうか。
ハイハイ、聞き飽きましたよ。原作と映画は別物って言いたいんでしょう?
それはごもっともだけれど、それを言うのは原作を決して越えられないボンクラの言うことですね。
世の中には原作を凌駕する傑作を作り出した才人が沢山いますから。
フレミングの「風と共に去りぬ」、コッポラの「ゴッドファーザー」、パクラの「ソフィーの選択」……。
原作に忠実に、それから原作を脚色して映画的華やかさを出した作品……結構あります。
「犬神家の一族」なんて素晴らしい原作を市川 崑の強烈な個性で染め上げた1本だし。
原作と映画化作品は敵ではないのです。「ソフィーの選択」の時、
メリル・ストリープは原作者のウィリアム・スタイロンに、

 「女優の演技としては映画史上最高。」とまで言わしめたし、

ヴィヴィアン・リーはスカーレット・オハラに炎のような情熱を与えました。
さて「64」はどうだったでしょうか……矢張り、長くても1本に纏めて欲しかったなぁ。
やれば出来るんですよ。原作が長編だからといってどうしてスグに2本に分けるの?
前編、後編合わせてほぼ4時間の大作です。3時間に纏められなかったかな?
原作のラストと映画のラストが違うのも「やっぱり!」感は否めません。
どうして家族に帰依するんでしょう?落としどころは家族愛?
不変であるハズの家族愛が崩壊したからこその三上広報官の家庭の事情があるんです。
ラスト、夫婦が不在の間に掛かって来る、失踪した娘かと思わせる電話……必要でしょうか。
原作では、行方不明になった娘はどこか必要とされているところで元気に生きている……。
そう夫婦は無理矢理得心しているのです。観客を取り込もうとする作家の甘さかな。
ただ、変更されたラストの部分、可成りの長さになりますが、
なかなか脚本が力強くて見応えがありました。
一つだけ感慨深かったのは、僕と同年代の役者たち、
デビューの頃は若手で頑張って来た役者たち、佐藤浩市、三浦友和、永瀬正敏、仲村トオル、
筒井道隆、吉岡秀隆、緒形直人……皆、いい役者になりましたねぇ。
今や日本映画界を背負って立つ、中心になって引っ張って行く存在です。
烏丸せつこなんて若い頃より今の方が断然いいもの。
緒形直人なんてビックリね。誘拐の被害者が一転して犯人の顔になるところね。
あの卑屈な怯えた顔を過不足なく説明に陥ることなく表現……天晴でした。
雨宮が公衆電話で電話帳を片手にかけまくった電話、
電話のボタンが擦り切れていましたね……映画の最も優れた表現方法が成功した例です。
しっかりした演技陣、重厚な観る価値のある作品でした。

「64 ロクヨン/前編・後編」……★★★★★★☆……65点。



今日はこの辺で……。
あと15本以上あるのです(苦笑)それはまた日を改めて……かな。
今日の写真は50周年を迎えた豊橋の「大豊商店街」で撮った1枚。
ガスメーター……昭和の、ニ・ホ・ヒ・ですよねぇ……。


2016年8月9日


ブノワ。


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# |  | 2016/08/09 20:28 | edit

えっと・・・
ずっと明るい所に居ると変になる?
ドラキュラ伯爵のようです(笑)

今日の映画は古いのが混じったおかげでコメント出来そう。
(大したことは覚えてないんだけど)

「エヴァの匂い」
昔ビデオテープで見ました(って所が恐いほど古い)
ジャンヌ・モローって口がへの字に下がったあの恐そうなお婆さん?
と思う人は是非これを見てほしい。
そりゃもー可愛くて上品なお転婆ギャルで、
ボーイフレンド二人を手玉に取る(んじゃなかった?)役で、
最後は悲劇だったっけ?
すみません。
可愛かったってことしか記憶にないんです。
お婆さんになってもヨーロッパのゴージャスお婆さんですよね。
この真似は日本の女優さんには出来ないねー。

「昼顔」
たしか娼婦の役だっけ?違ったかな。
私もカトリーヌ・ドゥヌーヴは作り物っぽくて何も感じません。
外国の大根です。

「追憶」
これは時代を理解しないと難しいかもね。
思想の違いで別れ別れになるなんて今どきの日本じゃ実感ないし。
でも歳月が経ち別の世界で生きる二人がすれ違うように邂逅する。
あのラストシーンはたまらなく悲しかった。

「64 ロクヨン 前編/後編」
これは本があるんだけど、まだ読んでいない。
ブノワ。さんと違って横山秀雄はあんまり好きじゃない。
警察物とか多いじゃない?
男の世界すぎるのかなー。
男の目線ていうか・・・。

あまり映画ファンじゃないのでコメント貧しくてーー。













ムー #qiVfkayw | URL | 2016/08/12 21:11 | edit

何ですか?それ?(笑)

hibariさんへ。
おはようございます、メッセージどうもありがとう。
かれこれ1年ぶりくらいでしょうか?元気にしていらっしゃいますか?
僕はいたって元気……無理にそうしている部分もありますけど(笑)
12年目ですが、僕は丸々10年で一番止めることを考えました。
「ブログって何?」……1日の可成りの時間を費やしますから。
もっと大事なことがあるんじゃないか?って。
時間は無限ではないので、残された時間は有効に使いたいですもんね。
僕がバリ島にハマったの随分と昔でしたけど、
今も変わっていないのかな?また行きたいな、ロンボク島とか……。
でも、生活している場所の暑さとバカンスの暑さって歴然と違いますよね。
バカンスだったらどんなに暑くてもいいや(笑)
ところで「禁足」って何のことですか?(爆)

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2016/08/15 07:42 | edit

感謝、感謝です。

ムーさんへ。
おはようございます。いつも沢山のメッセージ、サンキュウ!
そうねぇ……爵位はないけれど、ドラキュラみたいなもの?(笑)
映画館に行かないと具合が悪くなります。
もっとも、最近は見るに耐えない映画(アニメ)ばかりで、
気持ちがそそられる作品は少ないんですけどね。
ムーさん、昔は映画少女だった?(笑)最近はなかなか観に行けませんか?
近くにいい劇場があるじゃないですか。羨ましいな。
定期的に通うと可成りの作品が見られませんか?
僕、たまに思うんです。ロードショーをキッパリと止めて、
名画座1館に集中すれば、結構な数の作品が観られるんじゃないか……って。
でも、やっぱり大事なのは交通の弁ですよね。時間が掛かるところはシンドイかな。
席が自由席って言うのもチョッと……ついつい近所のシネコンになってしまいます。
「口がへの字に下がったあの恐そうなお婆さん」……ムーさん、悪いなぁ(笑)
若かりし頃は素敵でしたよね。日本には絶対にいないタイプ。
最近はチョッとコワいですね……直さなくても良かったのにね。
あちらの女優って何でこんなに若いのに老成してって思う。
ドゥヌーヴって本当に苦手なの(笑)こればかりは仕方ないですよね。
ホラ、僕ってソフィア・ローレン一筋だったから(笑)
有名な話しあるでしょう?来日した時に飛行機のタラップを降りて来たドゥヌーヴに、
淀川さんが挨拶したら、その人はお付きでドゥヌーヴは後ろにいたんだって。
映画と違って全然綺麗じゃなくて分からなかったって……。
今「太陽のめざめ」って公開中ですが、ブノワ・マジメルが出ているの。
久しぶりにお美しいハンサム姿で……ムーさんも観に行って!
外国の大根ねぇ……ムーさんって本当に悪い(爆)
「追憶」のラストは本当に物悲しくて良かったですよね。
「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」って観て来たんですが、
まさにこの時代ね。また違った側面を見られて良かったです。
「64」……ムーさん、原作持っているなら早く読んで!(笑)
確かに男の世界ですよね。台詞になかったっけ?
「警察は女が生きられる社会じゃない。」とか何とか……。
ムーさん、未だだったら高村薫の「マークスの山」と「照柿」読んでね。
僕が大好きな合田雄一郎が出て来ます!

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2016/08/15 08:17 | edit

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