「めくみ」……運命を感じました。 

 

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縁とは本当に不思議なものです……。
僕が金継ぎ習っていることは、このブログでも折々に触れていますが、
教室は湯島のカウンターだけの酒処が休みの日にやります。
日曜、月曜、2日に渡って3回の教室を、それぞれ自分の都合で選択できるので、
笑っちゃうことに、お弟子仲間の顔も名前も今一分からないでいます。

1年半以上前のことだったかな……。
その日の教室に初めてお目にかかる男の人がいました(お弟子仲間は圧倒的に女性が多い。)
作業をしながら隣の席で聞くとはなしに聞いていた会話……。

何でも飲食店で働いているその方、Mさんは、
仕事の終わりが深夜を過ぎることがあるそうで、
そのまま頑張って朝まで起きていて、金沢まで飛行機を飛ばして極上の寿司を食べに行く……。
のだそうです(新幹線はまだ開通していなかった。)
お師匠さんも周りのお弟子仲間も「へぇ~っ!」ってなもんで、
ひとしきりその寿司屋のこと、どれだけ美味しいか、
また、ご主人の魚へのこだわり、仕入れにかける情熱に耳を傾けたのでした……。

いつか必ずこの寿司屋に行く……その時、そんな予感めいたものを感じたのが、
今日の写真の、すし処「めくみ」です。


宇奈月温泉での結城美栄子さんの朗読会に行くことを決めた時から、
一人足を延ばして金沢へ。さらに金沢の目的は兼六園でもなければ「金沢21世紀美術館」でもなく、
「めくみ」に行くこと……他のことは何も考えられない有様(笑)
金沢入りした午後に訪れた「金沢21世紀美術館」を早々に切り上げ、
ホテルで一休みしてから「めくみ」に出かけました。

当日の献立は……。

 カニ蒸し物
 ホタルイカ焼き
 刺身(あかにしがい、まこがれい、まぐろ)
 蒸しアワビ
 能登島の蒸し岩ガキの蒸し物
 のどぐろ焼き
 からすみあぶり
 握り(能登島ねつきのあじ、こはだ、あかイカ、甘海老、
 馬糞ウニ、赤ウニ、まぐろ巻き物、和倉温泉シャコ)
 玉子焼き
 岩海苔のお椀

 お酒は先ず冷たいビール。それから日本酒を2種類。
 名前忘れちゃった……朝日酒造のものと加賀、山中温泉にある松浦酒造の「獅子の里」。


うぅ~む、美味しいっ!高い評判なことはあります。
凄いなぁ……と、思ったのは、ご主人の道具。
包丁やターコイズで出来た握りのナイフ……ピッカピカなんです。
当たり前かもしれないけど、道具がキチンと手入れされている……それから清潔な俎板ね。
さらに気持ちがいいのは大将の美しい手!艶々で水が丸く弾かれています。
チョッと前にニュースになりましたよね。
ニューヨークの寿司屋で寿司を握る時に手袋をすると言う条例が出来たって……。
衛生面を考慮して?アホじゃなかろうか!手袋して握った寿司なんか僕は食べませんよ。
衛生面が心配なら手をこまめに洗えばいい。そう思いませんか?

ご主人とお話ししていて、ものを作るもの同士の共通点を見付けました。
無駄をギリギリ削ぎ落としたものに真の素晴らしいものがある……と、言うこと。
美しいもの、美味しいもの、世の中全ての優れたものは余分を排除したものなんです。
ご主人の魚へのこだわりは皆さんが驚き、感服する点なのでしょうけど、
僕は「めくみ」の酢飯にとても感激しました。
今まで食べたどの寿司屋の酢飯よりも固めだったんです。
そして、ここには書きませんが、ある特徴ある握り方により、
魚との一体感が凄かったのです……。
ご飯の炊き方を少し教えて貰いました。え?それは書かないのか?って?
書きませんとも。折角教えて貰ったのです。まさに目からウロコね。


「めくみ」を教えてくださったMさんに感謝、感謝です。
実は物凄い偶然だったのですが、1年半ぶりに教室でMさんにバッタリ。
数日後に「めくみ」に念願叶って行くことをお話しすると、

 「えっ……19日ですか?昼?夜どっちですか?」

何と、Mさんは僕と同じ日の昼に行くことになっていたそうです。
Mさんは一月に一回、わざわざ金沢に通って来るのだそうです。
「めくみ」のご主人が何にもましてありがたいと仰言っていましたっけ……。
石川の極上の寿司のことを聞き、いつか必ず訪れると運命を感じ、
そしてまた、教えてくださった方と同じ日に行く運命……赤くて太い糸を感じます。

次は親友を連れていきましょう。きっと喜ぶこと受け合いです。
そう言う大事な親友がいる人生もまた宝です。


今、チョッと旅に出ています。
お返事等、遅くなりますのでご了承くださいね。



2016年6月30日


ブノワ。


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コメント

 

そんなことってあるんですねー。
偶然まで重なって同じ日だなんて奇跡的~
どう思い出しても私には一度もそういうことは起きてない。

それにしてもブノワ。さんは美味しいものに呼ばれる運命なのかもね。
しかもそこへちゃんと足を運ぶ。
味わって納得してお友達を誘う。
この情熱というかまごころというか、そういうのが私には無いんだわー。
面倒くさがりだからなー私は。

金沢は近江市場の中の狭いカウンターでお寿司を食べたことがあった。
「めくみ」さんのようなとびっきり上等のお店じゃないけど、
安くて安くて安いのに美味しかったー。
カニ味噌のお寿司を初めて食べたなー。
富山でもそうだったけど日本海の魚って東京に無いのね。
その時は「えーー富山で江戸前寿司だってーアハハ」
と思わず口に出してヒンシュクをかったものだった。
どうしていつもこうなのかねー。
口にチャックチャック(古いな)

しかーし、そのご飯の炊き方秘密?
私、固めのご飯が好きなのに~~~ケチ。




ムー #qiVfkayw | URL | 2016/07/01 12:32 | edit

あるんですねぇ……。

ムーさんへ。
おはようございます。メッセージどうもありがとうね
北海道から戻りました……しかし暑い!もうゲッソリ(苦笑)
金沢からあまり間を空けず北海道で仕事がバッタバタ……。
死亡寸前でございます(笑)さて、本当に不思議な縁を感じました。
知らぬ間に同じ日だったらさもありなんですが、
出発前に偶然お目に掛かって……人の縁って面白いですね。
僕、食べ物を目指してわざわざそこに行くほどでもないんですが、
たまにね、たまにそう言うこともあります。
「めくみ」の話しを聞いてから、どうやったら行かれるズゥ〜ッと考えていました(笑)
願えば叶う……そんな感じですかね?極上の寿司でしたよ。
そうなると親友にも食べさせたい……そう思うでしょう?
ムーさんにも食べて貰いたいなぁ……顔浮かびましたもん。顔知らないけど(笑)
ご飯の炊き方ですけど、歴然と違いました。
ご主人も何冊も本を読んだりして試行錯誤だったみたいですよ。
ご飯も驚きだったけど、握り方が独創的だったの。
富山で江戸前寿司……「めくみ」も江戸前だそうです。
僕は何が江戸前だかよく分からないのですけどね……。
一場は1人ではなくて友達と歩きたいなぁ。こう言う時はね。
金沢は非常に魅力的な街でした。まだまだ全容は分からないけど。
今回は観光名所には全く行かなかったので(苦笑)
冬の兼六園とかね、次回はそんな時期に行きたいな。
あっ!「金沢21世紀美術館」は全くダメでした。
正円の館内は迷子になること甚だしいです……疲れちゃった。
「十和田市現代美術館」の方が数段素晴らしかったです。
買い物はお皿。骨董じゃありませんよ、今のもの。
店の主人が素敵だったなぁ……またいつか行きたいです。
今度は「めくみ」を入れ手ベタな旅。そうだ、ビストロに忘れ物したんです。
だから取りに行かなきゃね(笑)これもまた縁ですか……。
今日はムーさんちから歩いて数分のところで仕事ですよ!
素敵な男性が歩いていたら僕ですからね!
昼に寿司でも奢って下さい(笑)

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2016/07/08 06:20 | edit

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