知性を感じる家……堀部安嗣作品集。 

 

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一年に2回くらいかな?
時間が出来ると買い溜めた本にパラフィン紙でカバーをします。
僕は同じタイトルが文庫本と単行本で出ていたら単行本を買うタイプなんです。
したがって、少ないスペースをアッと言う間に埋め尽くすように、
物凄い勢いで本が増えて行きます。なるべく買わないようにはしているんですけどね……。
カバーをかけるのは、文庫本、単行本、図録、写真集……全てです。
可能であれば雑誌なども全部掛けたいくらいです(笑)
何故カバーをするのかと言うと、本の保護、特に紫外線から表紙を守るため、
色褪せるのを防ぐためなんですが、本棚に並べた時に、パラフィン紙で表紙を付けておくと、
背表紙のバラバラの色合いが均一になってトーンが落ち、見た目が美しいからです。


さて、このところバタバタしていて時間がなかったのですが、
思い立って久しぶりにカバー掛けをしました。これが結構、楽しい(笑)
ソウル・バス、ボブ・ピークなど映画の世界で偉大な足跡を残した人の作品集や、
アニー・リーヴォビッツやマイケル・ケンナなどの写真集、
レオナール・藤田やアンドリュー・ワイエスの古本屋で買い求めた古い画集……。
そして、友人Kさんの薦めで手にした、建築家、堀部安嗣の全仕事を記録した作品集です。

実は、堀部さんが設計した友人Kさんの家には2度ほど遊びに行ったことがあります。
1回目は植物の仕事をしている友人Sさんの作業場で開催されたバーベキューの帰りに。
この時は、酔って10時過ぎに大人数で押し掛けたのにもかかわらず、
奥さまや娘さんたちに手厚く持て成されて大層、恐縮した覚えがあります。
2度目は男ばかり3人で、丁度今頃?もう少し後のGW辺りだったかな……。
今度は素面でゆっくりと、Kさんの手料理を戴きながら、
家中を案内して貰って素敵な時間を過ごした覚えがあります。

家は建てられて、主人に引き渡されると、時間と共にその主人の色に染められて行きます。
主人のライフスタイル、生活のリズム、生きて来た年輪が家とミックスされ独自の空間を作り出します。
建築家の意図や、工夫を凝らした意匠が跡形もなく消え去ってしまう場合もありますが、
Kさんの家は沢山の蔵書と趣味のいい器などのインテリアが建築家の作った空間に溶け込み、
Kさんの友人Sさんの絶妙な植栽、それからKさんの日々の管理の良さも相まって、
住まう家族、庭などが堀部さんの家と微妙にマッチして素敵な空間を作り出していました。
余計なものが何もない、引き算のインテリア……それも素晴らしかったです。
中庭を通り抜ける風も心地よく、家を建てるならこんな家……そう思ったものです。

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堀部安嗣さんの作品集は、全仕事を網羅し、設計図まで載っているお宅もあります。
堀部さんの建てた家って知性を感じるんですよねぇ……。
写真は全てご本人が撮られたそう。1冊丸々、堀部安嗣ワールドです。
皆さんも是非、手に取ってみてくださいね。


2015年4月18日


ブノワ。


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コメント

 

知らなかった文化

ブノワ。さん おはよう!
気持のよい朝寝を愉しんで、布団引きはがされて
仕方なく起きた私です。
雨ばかり続いた4月。急に紫外線をたっぷり浴びれば
やっぱり疲れを感じるのは物理的な年齢のせい?

メガネ~~~が無い・・・と思いながらPCを立ち上げ
ブノワさんの部屋に挨拶に来たの。
そうしたら、堀部安兵衛?なんで堀部安兵衛・・・・???の本?
んで、メガネを探してもう一度よく見れば、建築家の方だったのね。
失礼をいたしました。

知りませんでしたぁ!
パラフィン紙で本を日焼けから守る方法があるなんて!
守られている本はさぞかし、より本らしくなって、
棚に整然と並んでいるのでしょうね。

私も大分前になりますが、
上田敏の「海潮音」の初版本の復刻版を
手に入れたことがあります。
届いてビックリしました。
二重箱に丁寧に収納されているの。
明治三十八年に発行されて、定價 金壹圓 とありました。
筆文字から印刷文化へと変貌していく時代にあって
書籍は庶民の生活からは遥か遠く、貴重な物だったのでしょう
装丁を見ても、書籍が大切にされていた時代が彷彿として蘇ります。

ブノワ。さんの生活を拝見していると、様々な分野に
大きな刺激をいただきます。ありがたいことです。

hibari #O5sb3PEA | URL | 2015/04/18 10:03 | edit

知らない方だったので検索して画像を拝見。
ふむふむ。
和風も洋風もモダンですっきり。素敵~~。
だが、だがだが、ここへ私が入居したら?
物が、あらゆる物が、丸出し!
ソファーに居汚く寝そべる私と猫も丸出し!
よって建築家がっくり。
と、こうなるのも今から丸見え(笑)

本にカバー!
剥がします私(笑)
帯とかね、読みにくくていやなの。
本棚に突っ込んで置いて数年たつと埃で汚れるでしょ、
そしたら本のカバーを剥がせば、ほら綺麗。
いいのよいいの。
本は読むためにあるんだから、
ブノワ。さんみたいなことやってられるか(笑)

けっこう似てると思ったら、なんざんしょ!
今回は全然意見が合わないねー(笑)







ムー #qiVfkayw | URL | 2015/04/18 21:32 | edit

こんにちは。

この記事を拝見して気になって本屋に行ってみました。
恐縮ながら立ち見させてもらいました・・・
歴史の重みに腕をぷるぷるさせながら・・・(笑)

第一印象は線がきれいだなぁ!!でした。
作品集には手が届かず・・・堀部安嗣さん特集のjaという雑誌を購入しました。
ふと堀部さんの設計されたものを現代のマンションなどで
使われる素材で作ったらどうなるだろう?と思い想像してみました。
それはそれはつまらないものになってしまいそうです・・・
素材感を大切にされているような人なのかななんて思いました。

そして一番びっくりしたのが KEYAKI GARDEN を設計したのが堀部さん
だったということです!!鳥肌が立ちました。。。
ここの前を通るたびにこんな空間でお店ができたらいいなぁ〜
なんて思っていた場所です。
ここでお店をするなら空間をゆったり使って品数は少なめ。
お客さんとゆったり会話をしながらオーダーを進めて作れたら最高だなぁ〜
なんて妄想が広がる場所です(笑)

革職人をしていますが一番、刺激されるのが建築です。
ついついコメントしてしまいました(笑)

余裕ができたらこの作品集も購入してみようと思います。

A.H #- | URL | 2015/04/19 13:53 | edit

堀部安兵衛(笑)

hibariさんへ。
おはようございます。メッセージどうもサンキュウです。
雨、降って来ましたねぇ……午後からお出かけなのにぃ……。
今月は日照が少ないみたいですね。薔薇は大丈夫かしらン?
もう蕾が上がっているから大丈夫かな?一番大事な時なのにね。
さて、堀部安兵衛ね(笑)似てるって言えば似てる(爆)
素晴らしい本ですよ、機会があったら、hibariさんも是非、手に取ってみてくださいね。
パラフィン紙はね、何が切っ掛けだったんでしょうね……。
子供の頃に訪れた古本屋で手にした本に掛けてあったからかな?
本を大事にする人なんだって子供心に感心したから?
僕ね、紙って物凄いこだわりがあるんですよ。折り曲げたりシワになるのはダメなの。
本は印刷してあるものでしょう?本文は兎も角、表紙は紫外線で焼けるじゃないですか。
だから紫外線から守るため、見た目もいいしね。
まだまだ掛けなきゃいけない本がゴマンとあります。
hibariさんと僕は同年代で骨董も好き。共通点が沢山あるのにね。
全く違う人生を送って来ると新しい発見が沢山あって楽しいですね。
有り難いのはお互いさまです。僕も大きな刺激いただいていますよ。

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2015/04/20 09:59 | edit

えぇぇぇぇぇぇぇ〜っ!(笑)

ムーさんへ。
おはようございます。また雨でございます。
いつもメッセージ恐縮でございます。
楽しく読ませて戴いておりますでございます。
僕もムーさんと同じですね。モノが丸出し、猫が大運動会……。
床も壁もボロボロ(涙)漆喰って猫は爪研ぎするのかしらン?
堀部さんに設計をお願いしたらさぞかしガッカリするでしょうね(笑)
でもその条件で設計をお願いしたら?宝くじ買わなきゃ!
しかし素敵な家なんです。初めてかな、こんな感覚。
今度またゆっくり友達の家に遊びに行きたいです。
さてカバー!剥がすんですか?それで捨てちゃう?えぇぇぇぇぇ〜っ!ビックリ!
本棚に突っ込んで何年か経っても汚れないためにカバーするの!(笑)
ダメですよ、カバーだって装丁した人が汗水垂らしてした仕事なんですから。
全て引っ括めて一冊の本なんです。全部、買い替えてください(笑)
いいですよ、瓜二つなんだから。たまには違う点があっても。
じゃないとコワいでしょう?考え方も容姿もクリソツなんて(大爆笑)

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2015/04/20 10:08 | edit

エラいよね。

A.Hさんへ。
おはようございます。どう?元気にしている?
僕はポチポチ、そろそろ疲れが溜まってしんどい頃です。
さて、エラいですね、本屋に行ったのね。その辺だけね、褒めてあげられるのは(笑)
労を惜しまないところは僕も見習わなくちゃいけません。
腕をぷるぷるだ?何言っちゃってんの、そんなに太い腕してんのに(笑)
KEYAKI GARDENね……素敵ですよね。堀部さんなんだ。住んでみたいかも。
植栽も素敵ですね。全て引っ括めて世界がありますね。
僕も金継ぎのお店出そうかな?優雅に隠居生活ね。
妄想はいいから早く出世して頂戴な。僕の目が黒い内にね(笑)
南青山にお店なんて夢見たいなこと考えていないでさ、
一つ一つ実現させて行ってください。お金は出さないけど応援はするから(笑)
是非、貯金して作品集を買ってみてください。投資、投資、自己投資ですよ!
無駄なものを一切削ぎ落とした線……素敵ですよね。
是非、革作品に生かせますように!

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2015/04/20 10:18 | edit

真似できることと、出来ないことと。

これで登録されちゃったから、Nameこれでいきます。

建築家、堀部安嗣のことは、後日ということで。
今回はパラフィン紙に反応です。
子供の頃、パラフィン紙でカバーってけっこう普通だったなって記憶がある。
数年前だったかな、朗読劇をやっている友人がいて、演出の参考になるんじゃないかなって思って、映画監督ロベール・ブレッソンの珠玉の言葉が詰まった「シネマトグラフ覚え書き~映画監督のノート」を貸したら、パラフィン紙のカバーをかけて返してくれて、そのさりげない心遣いには感動。
ロベール・ブレッソンとその本にたいして敬意を表してくれたように思われ嬉しかったし、パラフィン紙ってところに、時代の流れの中でも変らないものの良さも感じられ、その友人のセンスにちょっと心地良い緊張も感じ、それも嬉しかったなぁ。
こういうセンスは真似したいもの。
でも、蔵書(と言えるほどでもないけれど)にパラフィン紙でカバーは、本の為には良いだろうなって思うけど、ヘタレだからこれは真似できないわ(笑)

シュエット。


Chouette #- | URL | 2015/04/21 10:49 | edit

後日、ヨロシクです(笑)

chouetteさんへ。
こんにちは。お元気ですね(断定)
初め「シュエットさん」は慣れませんでした……。
だって、ズゥ〜っと「chouetteさん」で来ていたんだもの。
パラフィン紙……いいですよ。ヘタレなどと言っていないで是非!
でも人それぞれですよね。読む時にカバーを裏返して付ける人、
カバー取っちゃう人(笑)病的に紙が汚れる、折れるのがイヤな人、
指紋がつくのがイヤな人って多いですよ。
僕はね、カバーも含めてその本だと思っているから。
それに、カバー買いって言うこともあるじゃないですか。
CDのジャケ買いと一緒で。装丁家にも敬意を表してです。
昔は本って大事だったんでしょうね。パラフィン紙で表紙って、
きっと、誰でも買えるものじゃなかった時代の名残でしょうか。
コツは増えないうちにコツコツ掛けてしまうこと。
一辺に何冊も掛けるのは大変ですからね!
堀部さんのことはまた書いてください、楽しみにしています。

ブノワ。

ブノワ。 #- | URL | 2015/04/21 17:05 | edit

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