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Category: 映画館へ行こう!

僕のトムは……。 

2018/10/02 Tue.

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 「トムはね……スタンレーをやりたかったのよ……。」

この台詞……舞台女優、ジャニ・ブレンが僕にそっと教えてくれた秘密。
今日はどこにも書かれていないトム・ベレンジャーのことなどを……。
ホラ、今の世の中、どこを見回してもコピペばかりでしょう?
今日は僕が体験した懐かしいエピソードをチョッと披露です。


先日「午前10時の映画祭」で「プラトーン」を再見しました。
ロードショーの時以来、2回目になります。
僕は普段から「映画は女優で見るもの」と豪語していますが(笑)
唯一、好きな男優と言えばトム・ベレンジャーなんです。
今や、トムと言えば真紅さんのトム・ハーディか(笑)
新進気鋭のスパイダーマン、これまた真紅さんのトム・ホランド。
「IMDb」で「Tom」で検索すると面白いですよ。
今の「Tom」の役者としての序列が分かりますから(笑)
トム・クルーズやトム・ハンクスも未だに一線で頑張っていますけど……。
僕の中ではトムと言えばはトム・ベレンジャーなんです。

ダイアン・キートンの「ミスターグッドバーを探して」や、
今では珍しくなくなって来た、ヒット作の前日慓のはしり、
「新・明日に向かって撃て!」や「再会の時」など。
内容がチョッと過激だったので、所謂、ピンク映画を上映する劇場での公開だった、
「ブルーエクスタシー・官能の夜」。何じゃ、このタイトル!(苦笑)
ブルーエクスタシーって一体なに?(笑)誤解を招くとイケナイので……。
この作品の字幕は、かの高瀬鎮夫さんが訳しました。
高瀬さんと言えば格調高い翻訳で有名で、当時、字幕の翻訳のトップの方です。
この作品がキチンと評価されていた証拠ですね。
所謂、スタースターした派手さはないけれど、
僕は一時期のハリウッドで活躍したトム・ベレンジャーが好きでした。

さて「プラトーン」ですが、順当に行けば、
悪役面のウィレム・デフォーが冷血なバーンズで、
正義感溢れるエイリアスにトム・ベレンジャーなのでしょうけど……。
ヴィクター・フレミング監督の「ジキル博士とハイド氏」の時に、
バーグマンは初めに配役されたお嬢さま役が気に入らず、
イメージの固定を嫌って娼婦役を切に希望しました。
結局、順当なら娼婦役のラナ・ターナーがお嬢さま役に。
「プラトーン」でも、トム・ベレンジャーが冷血なバーンズを、
ウィレム・デフォーがエイリアスやることに……。
意外性を求めた配役の妙。その辺が意外にピッタリとハマり、
トム・ベレンジャーの役者としての1つの頂点になったのだと思います。



 「トムはね……スタンレーをやりたかったのよ……。」

テネシー・ウィリアムズ畢竟の傑作「欲望という名の電車」で、
主人公ブランチ・デュボアの妹、ステラを演った、
ジャニ・ブレンが僕に耳打ちしました。
時は今を遡ること約40年前の1981年6月7日、
東京は白山、今は閉館になって久しい三百人劇場でのこと。
ミルウォーキー・レパートリー・シアターが、
新進気鋭のハリウッドスター、トム・ベレンジャーをスタンレーに迎え、
東京で「欲望という名の電車」の公演を打った時のことでした。
何で見たんだろう……確か「ぴあ」だったのかな?
今となってはどのようにしてその情報を得たのか覚えていないんですが、
トム・ベレンジャーのファンの僕は、都合2回にわたって公演を見に行ったんです。
2回目の時、開場を待っていると、チョッと離れたところにタクシーが停まり、
中からトム・ベレンジャーが下りて来るではありませんか!
皆さん、遠巻きにしています。勿論、すかさず歩み寄って話しかける僕。
この辺の度胸と言うか図々しさと言うか、この頃からなんですね(笑)
舞台では大きく見えるけど、僕とさして変わらぬ身長、
済んだブルーグリーンの瞳……静かな物腰で感じが良かったです。
今日は劇場入りが遅れたから、もし良かったら、
終演後にここで待っていてくれないか?
ハイハイ、勿論、待ちますとも!(笑)

ジャニ・ブレンが教えてくれたところによると、
当時「欲望という名の電車」の映画化の権利を、
シルベスター・スタローンが持っていたそうなんです。
スタローン……スタンレーをヤル気満々ですね。
スタンレーは、マーロン・ブランド以来、
所謂、肉体派の男優がやると言うお約束が出来上がっていたから。
「エイドリア〜ン!」じゃなくって「ステラぁ〜っ!」って叫びたかったのね(苦笑)
「欲望という名の電車」は、蜷川幸雄演出の帝国劇場版では、
日本が舞台になり、ポーランド人のスタンレーが在日韓国人に。
浅丘ルリ子と隆 大介の熱演もありましたが、何とも珍奇な仕上がり(苦笑)
スタローンはポーランド系をイタリア系に翻案したかったんでしょうね。
この時、まだ存命だったテネシー・ウィリアムズが、
実はブランチを演じて貰いたいと切に願ったのがメリル・ストリープ。
凄っごく分かる気がする……演技力、容姿、年齢的にもドンピシャですもんね。
結局、映画化は難航して実現せずに、1984年にアン=マーグレットと、
トリート・ウィリアムズのテレビ版に移行しちゃいました。
もしもこの時に、テネシー・ウィリアムズとトム・ベレンジャーの夢が実現していたら、
メリル・ストリープとトム・ベレンジャーのバージョンが出来ていたかもしれません。
皆さん「プラダを着た悪魔」をご覧になりました?
僕はまだこの頃の美しいメリル・ストリープなら、
ぎりぎりでブランチを出来ると思ったんですけど……。
もうチョッと無理かな?今ならケイト・ブランシェットでしょうか。
本国オーストラリアの舞台も踏んでいるみたいですし……。
でも「ブルージャスミン」でブランチもどきやっちゃったし。

電車で新宿に移動する途中で、カンパニーの皆さんと一緒に移動。
ジャニ・ブレンにベジタリアンを日本語で何と言うのか教えてあげたり、
他愛のない会話をしながら楽しい一時。
僕がトム・ベレンジャーの大ファンだと知ると、
これは内緒なんだけどと言いながら、
ジャニ・ブレンが当時の映画化の内幕を教えてくれたんです。
そのトム・ベレンジャーは、僕たちが話しているところに来て、
僕のショルダーバッグを褒めてくれたり、
最新作の「戦争の犬たち」のことを話してくれたり……。



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何だか懐かしいですね……遠い目になってしまいます。
写真はその時に貰ったトム・ベレンジャーのサイン。
僕の名前……間違っていますがご愛嬌(笑)


2018年10月2日


ブノワ。


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