ほんの些細なこと……。 

 

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 「あっ・・・・・・。」

靴の下で何かを踏む感覚、
パリっ!……薄い硬質なものを潰した感覚がしました……。

 「はぁ……やっちゃった!」

玄関先で小さな小さなカタツムリを踏んじゃいました。
可哀想に……僕、別に可愛がって育てている訳ではありませんが、
我が家の玄関先の薔薇やクレマチスの植え込みには沢山の小さなカタツムリがいるんです。
カタツムリも別に擬態をして周りの色に同化しているとも思えませんが、
矢張りそこは自然界の色に近い色ですから、よく見ないと見付けにくいこともあります。
踏みそうで危ない時は、周りで聞いているとおかしいでしょうけど、

 「ホラホラ、危ないからね!」

と、独りごちながら、ヒョイッと殻を摘んで安全な所に移動してあげます。
我が家の玄関先には可成りの数のカタツムリがいるんじゃないでしょうか……。

ここで、いつも面白いと思うのが、
クルクルの殻を被っていないナメクジは忌み嫌われていると言うこと(笑)
殻がくっ付いているかいないかの違いに見えますが、
人々の好き嫌いはその一点で大きく違って来ます。
僕はそれほどナメクジはイヤではありませんし、ジィ〜っと見ていると、
何やら伸ばした触覚も可愛らしく見えて来ることがあります。
皆さん、ナメクジを嫌って塩を撒いたりしますよね?
僕もちか子のご飯の器にナメクジが集っているとイヤですが……。

ほんの些細なことで好き嫌いが別れることがあります。
僕の三味線のお師匠、亡くなった桜川梅子師匠の庭にビッシリ生えていたドクダミ。
師匠はそのまま放置で、適当に摘んで来ては、

 「これ、干してお茶にするといいのよ……アタシみたいに美人になるの。」

そう言っていましたっけ(笑)美人になるかどうかは別として、
殆どのガーデナーが忌み嫌いますよね……ドクダミ。
花も可愛らしいし、僕は好きなんですが、矢張りその旺盛な繁殖力?
僕のお友達に「ドクダミが見頃を迎えました・・・」と、
薔薇やクレマチスなど、人気の植物と何ら変わらずにドクダミと付き合っている自然派の人もいます。

また、八重咲きや、葉に斑が入りカラフルになった園芸種などは苗として園芸店で売っていたりもします。
ほんの少しの違いなのにね……片や忌み嫌われ、片や珍重される……。
人の心理って面白いものだと思います。


今日の写真はチョッと前に長野のガーデニングショップで撮った斑入りのドクダミ。
白い垣根に色鮮やかなドクダミの葉が美しく映えています。

物事の本質は何も変わらないのに、些細なことで好き嫌いが別れる……。
その「色眼鏡」を外してみると、もっともっと人生が素敵になるかもしれません。


2016年6月1日


ブノワ。


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選択肢。 

 

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皆さんは日々の買い物を自分でされますか?
買い物って食物の方ね。コンビニでもいいしスーパーでもいい。
このところ、あることに気が付いたんです。
「AEON」の商品がコンビニやスーパーに溢れていますね。
もう、手に取る全てのものが「AEON」の製品と言ってもいいほど(苦笑)
僕は郊外にある「AEON」のデカいショッピング・センターに行かなければ、
それらの商品を手にすることはないと思っていました。
僕の住んでいる街は、下町とはいえ、一応、都心ですから、
郊外型の「AEON」や「Ito Yokado」とはあまり縁がないんです。
でも、考えてみれば当たり前かとも思います。
コンビニだって系列店には当然、「AEON」の製品が並びますよね。
自社で開発し自社で大量に生産する……価格も押さえられ、
消費者にとっても言うことなしなんでしょうけど……。


僕、イヤなんですよね……選択肢がないのって。
好きなものを自由に選べずに、一律、同じものを買わされるって……。
だから買い物に行って「AEON」のマークがあると買いません(笑)
先ず、パッケージや袋を見て「AEON」のロゴマークが入っていると却下。
小さくても、多少高価でも、頑張っていい商品をコツコツと作っている会社、
一人一人の顔が見える小さな生産者のものを買いたいです。
時節柄厳しくても、細々とでも頑張っている個人商店のものを買いたいです。
今、レストランをはじめ日本中の個人商店が軒並みピンチになっていますが、
彼らに頑張って貰わないと日本全国「AEON」一色になっちゃう……。

友人は、「また変なクセが出たねぇ……。」と、言いますが、
兎に角、押しつけられているみたいでイヤなんです……。


今日の1枚は買い物に苦労して作ったオムライス。
鶏肉、ブラウンマッシュルーム、タマネギをバターで炒めてケチャップで味付け。
我が家でケチャップの出番はこの時だけです(笑)甘い調味料って苦手。
卵は一時期流行りましたよね、ふんわりオムレツを真ん中で割ってトロッと掛けるタイプ。
僕は卵は軟らかい必要はないと思うので、薄くパリッと焼いてご飯を包みます。
デミグラスソースもいらないや。オーソドックスでシンプルが一番。
器はローゼンタールのディナープレート。これ、あるクリニックのお歳暮で3年連続戴きました。
ローゼンタールってデザインが勝ち過ぎて、チョッと使うにはアレですが、
このシリーズは薄手でとても趣味が良く、使い勝手のいい器だと思います。

こんな簡単なオムライス1皿を作るにもスーパーでウロウロです(苦笑)


2016年5月30日


ブノワ。


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園ちゃん近影。 

 

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10月から4月までです……。

何がって、猫が布団に入って来る時期ね。
結構、ハッキリしています。10月1日から3月30日まで。
毎年計ったように同じです(笑)何かあるんですかね、猫の身体の中に。
布団には入って来ないものの、その他の季節は、
デブリーヌを除く4匹は僕のベッドの上でお休みになります。
さぁて、寝ようかと思ってベッドを見て絶句する時があります。
4匹が三々五々、勝手気儘に陣取っていて僕の寝場所がない!
寝ている猫を起こして移動して貰うには忍びないですからね……。
謹んで身体を空いている空間に横たえて寝ます(苦笑)

今の季節の4匹の定位置と言うと、きんは僕の足下に。
小芳は僕の腰の辺りに丸くなります。秀千代は僕の頭の所。
いきなり、ゴォ〜んと身体を僕の頭に預けて来ます。
そして、お園……お園はいつまでも僕の身体の上を行ったり来たり、
あっち行ったりこっち行ったりでなかなか落ち着きがないんですが、
最終的にはいつも僕の首もとにしがみつくように寝ます。
僕はとっくに寝ちゃっていますから、深夜に大汗掻いて起きることに……。
気が付くと、お園が僕の首回りで丸くなりグルグルグルグル……。
そうですねぇ……丁度、こんな状態かな?(爆)
猫って体温が40度ありますからね……もう暑いのなんのって(苦笑)

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お園も2002年生まれですから、今年で、な、な、な、何と14才!
いつまでも小さい園ちゃんを子供と思っていましたから、
この事実はチョッとした衝撃(驚)人間の年齢に換算すると72才!
昔は床から肩まで一気に飛び乗ったお園も、今や精々腰辺りまでしかジャンプ出来ません。
14才かぁ……いつまでも一緒と思ったらダメですね。
これからは日々、愛情の限りを掛けてあげなければ……。
1日、1日を大事にして行きたいです。


2016年5月29日


ブノワ。


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アンジーの贈り物。 

 

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秋田美人、新潟美人……米どころには美人が多いとか……。
水がいいからでしょうか?友人の中には「?」な人もいますけど(笑)
それから北の大地、北海道にも美人は多いです。
僕が「jiji姐、北のリズ姐」と敬愛している、vivajijiさんは自称「北のリズ」です。
jiji姐はいつも端的、辛口な映画評をされています。
リズと言えば、牛並みに胃袋を4つ持つ女と言われる、りえんぞうさんも自称「リズ」……。
何だか段々胡散臭くなって来ましたが(笑)もう一方……北の大地に美女がいます。
自称「アンジー」ことpoemさんです。poemさんは自宅で素晴らしい庭をされています。
「アンジー」と言うと……僕の世代は「殺しのドレス」や「ビッグバッド・ママ」で、
少々盛りは過ぎているとは言え、見事なバストを惜しげもなく披露して一世を風靡した、
アンジー・ディッキンソンなのですが、
ご本人はどうやらアンジェリーナ・ジョリーのつもりのようです……(苦笑)

アンジーと初めてお目に掛かったのは数年前の夏。
僕が友人たちと一緒にお宅にお邪魔した時が初めてでした。
引っ込み思案の僕は、殆どアンジーとはお話し出来なかった記憶があります。
先ず、早朝から1日中、炎天下の北海道を走り回り、クッタクタになった所で連れて行かれたこと。
それから、お宅に着くと、庭の入り口に変なオバサンが両手を広げて立ちふさがり、

 「アタシの庭ですけど何か?」

そう言ってとうせんぼ……僕らを中に入れてくれなかったのです……凄く疲れる(苦笑)
ジョークで切り返す気力もなかったし、今は仲がいいけれど、
数日前に初めて会ったばかりだし……一体なんなのこのオバサンは?って感じでした(爆)
奥から出て来たアンジーは、どこか浮世離れした感じのある美しいご婦人で、
純白のコットンだったかな?レース使いのワンピースを着ていました。
ジョン・シンガー・サージャントの「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」の、
提灯を持った少女がそのまま大きくなったような感じ……ゴリゴリすりすりラララララ!

poemさんは、とても気前のいい方で、太っ腹な……あらら、いっけね!
冬の豪雪の間、甘いものやお菓子を食べてばかりで、
見る見る太っ腹になったその太っ腹ではありません(笑)
兎に角、気前がいい。僕のことを可哀想に思うのか、
ビールだの何だの、我が家にも時折贈り物が届きます。
いつだったか、早朝にお邪魔した時は朝ご飯を作って待っていてくれたのですが、
テーブルには所狭しとカニ、ホタテ、イクラ……海の幸が並んでいました。
カニって言ったって、カニの足とかじゃありませんからね。朝から1人カニ一杯!
太っ腹なだけではありません。自分でキャンドルを作ってみたり、
布を草木染めしてコサージュを作ってみたり……繊細な感性の持ち主なのですが、
お腹は冬の間の暴飲暴食で太っ腹なアーチストなのです(笑)


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今日の写真は、先日、太っ腹なアンジーが送ってくれた行者ニンニク……。
チョッと前に「春になったら行者ニンニクをドッサリ送ってねぇ!」……と、
お願いはしていましたが、届いた段ボールには、スーパーで売っているホウレンソウの束よりもデカい、
ゆうに3倍は丈があろうと言う行者ニンニク……こんなに見事なものは見たことがありません!
いつだったか、某、有名デパートの伊勢丹の(笑)高級食材売り場で見た行者ニンニクは、
小さなトレイに10センチくらいのものがほんの数本入って600円くらいだったか……超高級品なのです。
写真のもので2束なんですが、実に6束も入っていました!ふ、ふ、ふ、太い腹!
じゃない……太っ腹!(笑)さて、この山のような行者ニンニクをどうするか……。
実は、行者ニンニクを初めて知ったのはチェリストの藤原真理さんに、
瓶詰めになった行者ニンニクを戴いたのが初めてでした。
焼酎と醤油で漬け込んだ行者ニンニク……美味しくて大ファンに!
そのまま食べて良し、刻んでチャーハンに入れて良し、漬け汁は冷や奴に!
藤原真理さんと言えば、泣く子も黙る大チェリストですが、
知る人ぞ知る、可愛らしい面もあって、いつだったか、
小さな瓶に入ったオリーブ1粒を貰ったことがありました。

 「ウチで収穫したオリーブの塩漬けです。」と、ニッコリ(笑)

まるでお土産のマリモのように小瓶に入った小さなオリーブが一粒……。
小指の先程の小さなオリーブがまるでデカいダイヤモンドほどの輝きを発します。
そんな可愛らしい真理さんのレシピに倣ってせっせと瓶詰めにしてみたのが今日の写真です。
これ、ほんの一部です(苦笑)行者ニンニクの紫色の薄皮……。
これは丁寧に取らなければいけないのですが、
お陰さまで両手がニンニク臭くなって2日間取れませんでした(苦笑)
友人たちにも配ろうかな?盛大に恩に着せてね!


そうそう、アンジーへ!
あの紫色の薄皮の部分は色が出ますね……。
どうですか?草木染めにしてみては?いいですよ、草木染めしたいでしょう?
取っちゃって構いませんからね。今度は薄皮を取ったものを送ってくださいね!
それから、朝食にカニやホタテは大変でしょう?ウニでいいですよ、ウニで(笑)
あの板に乗ったウニね……あれを箸でこう、ずずずずぅぅぅぅ〜っと一列根こそぎ取ってみたい!
ウニだったら買い物して持ち帰るのも嵩張らなくていいでしょう?
何と麗しい友情!そこまで気を遣う友達なんていませんからねぇ!(笑)
イクラは大好物なので、次回の朝食はウニ、イクラ、ウニ、イクラ……で願います!(笑)


2016年5月024日


ブノワ。


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極上の空間で……「和くう燗 こころの舟」。 

 

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この連休の4日と先日の13日……。
ガーデニングシーズンのスタートを切るべく、
豊橋の黒田邸に行ってきました。
ランチと夕食は何れも「和くう燗 こころの舟」です。
前に2回ほどこちらで食事をして、大ファンになった豊橋の料理店です。

板さんには随分と気を遣って戴いたみたいです。
夕飯時は他の皆さんと料理の出し方を工夫して貰っちゃって……。
先ずは怪しい色にうごめく夕暮れの空に始まり、
ランチと夕食で楽しんだ料理の数々の写真をご覧下さいね。
先ずは黒田さんと親友Tの3人でテーブルを囲んだランチから。

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こちらの一番の楽しみは、写真の籠の中の宝石箱のような料理の数々。
一番最初に伺った時、周りのテーブルでこれを食べているお客さんを見て、
この籠の料理の数々とご飯、香の物、お吸い物がコースだと思ったんですが、
とんでもない!次から次へと出て来る出て来る!本当にお値打ち価格だと思います。

それから最盛期の庭を見せて戴く前日、三々五々、豊橋に集まり、
気心しれた仲間と囲んだ夕飯の様子を……。

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〆のアサリの雑炊は、今回は仕事で来ていたあけの姿(体格?)を見たからか、
おかわりまで出してくださいました(笑)勿論、綺麗に完食致しましたとも。

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和食は矢張りお出汁ですね……。
丁寧に取られたお出汁が身体に染み渡ります。塩加減、塩梅も丁度いいです。
世の中、減塩、減塩と騒いでいますが、塩は大事なのですよ。
戦国時代、兵糧攻めにしても敵に塩は送ったではありせんか。
そのお出汁も蓴菜や葛などでツルんとした食感を演出し、
様々なバリエーションを演出している所が憎いです。
メニューはその日に入荷した新鮮な素材を中心に決められるようです。
訪れる度に季節のものが戴けてとても嬉しいですね。
旬の食材をふんだんに、地のもの愛情籠めて……でしょうか。

店内は色々なお客さまで賑わいます。
デートのカップル、仕事仲間、僕達みたいに謎のグループ(笑)
こんな素敵な店を知っていたら男の子はポイント高いでしょうね……。
暮れ泥む川面を眺めながら絶品の料理を楽しむ……惚れちゃうこと受け合いです(笑)

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相変わらずてきぱきとしたサービス。
スタッフと会話しながら料理を楽しめるのもこの店のいいところです。
最後はレジのところに置いてあったプチトマト。
豊橋はプチトマトの産地としても有名なんだそうです。
景子姐は板さんの言葉に甘えてゴッソリ(笑)一人だけ強欲の恥を掻かせては可哀想なので(笑)
僕も一緒になって戴いて来たのが蛸唐草に入った1枚です。
練りもの系をイヤと言うほど食べさせられ、うんざりし、だだ下がりだった豊橋の食ですが、
「和くう燗 こころの舟」によって一気に株価急上昇です。
冗談抜きにして、新幹線に乗ってわざわざ食事に行きたいくらいです。


2016年5月22日


ブノワ。


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美しき緑のバリエーション……黒田邸にて。 

 

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今年の暖かな春は、黒田邸にも少なからず影響を及ぼしたようです。
例年だと一緒に咲く薔薇が時間差になっていたり、
薔薇とクレマチスの組み合わせも随分と違って見えるような気がしました。

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先ずは連休の前半にお持ちした陶板で作った看板……。
取り付けが終わったと言うことで見せて戴きました。
分不相応な豪華なしつらえに大感激でした。実はですね、作るだけ作って、
どのように門柱に取り付けるかは全く考えていなかったんです。
その前に、ビックリが大好きな僕は、庭の名前も、
何で看板を作るかも黒田さんには伝えてありませんでした。
黒田さん、懇意にしている家具屋さん「老津木工」の、
松井さんに取り付けをお願いされたそうです。
金色の百合の金具が程よいアクセント、美しいフレンチ・ブルーが眩しいです。
いい色ですよね……枯れた色味で描いた看板を引き立ててくれます。
フレンチ・ブルー、ターコイズ・ブルー……日本の伝統色で言うところの新橋色……。
似通った色は沢山ありますが、思いもかけない事でもあり、
たいそう感激しました。先ずは写真をご覧下さいね。
例によって選べませんので100枚近くあると思います(苦笑)

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この時期、薔薇は矢張り主役の座を揺るぎないものにしていますが、
今回、特に目に付いたのは、緑の美しさ、緑のバリエーションの多さでしょうか。
実は僕、緑と言う色はそれほど好きな色ではないのです。
一般に、緑は他のどの色とも合う色だと言われていますが、
それも果たしてどうでしょう……合わない色はないと言うのが僕の持論です。
ただ、その色と色の分量の加減だと思うのです。

黒田さんの庭の緑はあらゆる色調の緑で埋め尽くされています。
薔薇や愛らしい草花に目が行きがちですが、そこが凄いところ。
2月に看板の下見に訪れた時にも緑の美しさに感服しましたが、
その入念な緑の下地があってこその、薔薇や宿根草が映えるのだと思いました。

最後の1枚は、わざわざHISAKOさんが持って来てくれた、
僕の「Bell Donna」を使ったアレンジメント……こう言う心遣いがとても嬉しいです。
あぁ、薔薇を作って良かった……そう思わせてくれる瞬間です。

陶板の看板……どうでしょうか。
華やかな今の時期は勿論のこと、草枯れの冬にも存在感を出すようにデザインしたつもりです。
今は華やかなフレンチ・ブルーも少し色褪せ、いい具合になって行くのではないでしょうか。


2016年5月19日


ブノワ。


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拍手鳴り止まず……「8月の家族たち」。 

 

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そして誰もいなくなった……。


ヴァイオレットと、彼女がことあるごとに「インディアン」と、
わざと聞こえるように口に出して蔑んでいたジョナを残して。
いや、蔑んでいたかのように見えて、実は頼りにしていたジョナを残して……。

暗転から照明が点き、晴れやかな顔の出演者たちが舞台に揃うと、
拍手が鳴りやみませんでした。思いがけずカーテンコールを予定外にもう一回……。
その時の役者陣の晴れやかな顔……観客と役者な1つになる素晴らしい瞬間です。


トレイシー・レッツ原作の「8月の家族たち」の初日を観てきました。
2年前に公開されたメリル・ストリープ主演の映画版がありましたね。
舞台は日本初演になります。主演は大女優麻実れい。映画版のメリル・ストリープといい、
洋の東西のトップの女優が主役を努めることに相なりました。


オクラホマ、灼熱の8月……。
一家の主人で詩人のべバリーがネイティブ・アメリカンのジョナを家政婦に雇うにあたり、
書斎で一家の少々込み入った事情を話して聞かせているところから始まります。
その時、2階から聞こえてくる唸り声のような罵声……口腔癌を煩い、
薬物治療によって朦朧と意識の定かではない妻のヴァイオレットです。
悪口雑言、恰好の獲物を見付けたかのようにジョナとべバリーに噛み付きます。
その口汚い台詞、その辛辣さと鋭さは、その後に続く一家の諍いの最中にも何度も繰り返えされます。

そしてべバリーのいきなりの失踪と死……。
急遽各地から集まる散々になっていた家族たち……。
それぞれに訳有りでいわく付きの家族たち……。
それぞれに秘密を抱え、人知れず苦悩している家族たち……。
8月の暑さでうだり、噴き出す汗のように一気に日頃の憤懣が爆発し、
べバリーの葬儀の後の昼食会は、相手の傷に塩を擦り込むような、
辛辣な言葉のやりとりで修羅場と化します。そして驚愕の事実が陽の下にさらされ、
傷ついた家族たちは、またそれぞれの生活に戻って行きます。
身の回りに誰もいなくなったヴァイオレットと、一人彼女に忠実なジョナを除いて……。

映画版の救いようのない暗さと攻撃性は少し薄れ、
どちらかと言うと、コメディータッチの中に手際良く物語が進行します。


ヴァイオレットを演じた麻実れいが圧倒的で素晴らしいです。
決して毒舌&辛辣なだけではなく、幼少時から自らも虐げられて来た痛みと心の傷を、
安定することのない精神状態の中にチラチラと垣間見せて見事でした。
夫を自殺から救えなかった妻の悲しみと憤り、自責の念、悔しさが哀れを誘います。
毒舌でシニカルと言う、一見、演じやすそうな役柄に深みと陰影を色づけした造形は、
大女優の面目躍如、見事と言うしかありません。

長女バーバラを演じた秋山菜津子……好演。
なんと3年先までスケジュールが埋まっていると言われる人気女優の、
母親とはまた違った人生に対する憤りと、失敗した結婚への後悔……。
弾けるような辛辣さぶりを見せて怪演。
今まで観た彼女の舞台の中で一番魅力的だったかもしれません。

次女アイヴィーを演じた常磐貴子の成長……。
自らを滅し、家族(母)の犠牲になっていた次女の旅立ちを悲しみの中に好演。
彼女の報われない恋が灼熱の地の遣り切れないこう着状態に一陣の風をもたらします。
仁王立ち、棒読みの美しいだけが取り柄だった昔が嘘のようです。

三女を演じた音月 桂のカレン。
軽く浅はかでけたたましく自分中心の身勝手な三女。
自らの不幸の原因、男運のなさの理由を知り尽くした女の陰影を演じ切り見事でした。
しかし、美人女優たちに口汚い台詞や放送禁止用語を言わせる、
いわばマゾ的な喜びは舞台ならでは、テレビでは決して味わえない醍醐味でもあります。

ヴァイオレットの妹、3姉妹の叔母マティ・フェイを演じた犬山イヌ子。
こちらは映画版とガラリと趣を変え、そう、映画「俺たちに明日はない」の、
エステル・パーソンズのような役作りが場内の笑いを誘います。
暗くなりがちな内容の物語にリズムと救いの効果をもたらします。

初舞台だそうです……驚きの小野花梨。
バーバラの娘を演じていますが、等身大のティーンの姿は天晴れ。
大先輩たちに囲まれて素晴らしいスタートを切りました。

ほぼ一幕の冒頭のみの出番で圧倒的な存在感を示す村井国夫の魅力。
「華岡青州の妻」の最終幕で、出番がないのに圧倒的な存在感を示した杉村春子のように、
あたかもそこにいるかのような存在感を示します。
彼が演じる知的で屈折した詩人の人生の影が、最終幕まで生きて舞台上に存在する不思議。

チョッと驚いてしまったのですが、
演出のケラリーノ・サンドロビッチ……全く知りませんでした(苦笑)
これだけ足繁く劇場に通い、古典から新劇、小劇場まで観ているのに……。
世の中まだまだ知らないことが多いですね。


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今日の写真は僕のオリジナルの薔薇。
麻実れいさんにお名前を頂戴した「Rei」です。
2番花のことは全く考えず、思い切り長くカットしました。
今回の公演は、まさに薔薇の最盛期!麻実さんに「Rei」の花束をプレゼントすべく、
自宅の2鉢では心許ないので、売れないのに律儀に僕の薔薇を扱ってくださっている、
「ルーシーグレイ」からもう2ポット取り寄せて、
膨らむ蕾に浮き浮きしながら初日を待っていたのですが、
な、な、な、なんと!4月から気温の高い日が続き、
あれよあれよと言う間に花開いて来てしまいました……。
咲き始めたものからカットして冷蔵庫に(笑)
そうやってようやく纏めた花束……麻実さん、喜んでくださったでしょうか。
前にお持ちした時は楽屋に飾られて楽しまれた後はドライにして自宅に持ちかえられたそう……。
素晴らしい大女優にお名前を戴き、その薔薇の花束をプレゼントさせて戴く幸せ、贅沢は、
作出家冥利に尽きると言っても過言ではありません。
「Rei」……自分で言うのもなんですが、
豊かな匂いと、蕾から散りゆくまでの移ろいが何とも美しい、
なかなかいい薔薇だと思います。


2016年5月16日


ブノワ。


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category: 天井桟敷の人々。

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バベットの晩餐会。 

 

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連休2日目……。
恵比寿ガーデン・シネマにて「バベットの晩餐会」を観ました。
劇場にてほぼ30年ぶりの鑑賞になります。
アカデミー外国映画賞等、数限りない受賞歴を誇る傑作ですから、
僕の拙い言葉で、今更、作品に付いてあれこれ語るのも愚の骨頂です。


今日は「バベットの晩餐会」にまつわるあれこれをチョッと……。

優れた芸術作品って本当に限りなくあらゆる方面に広がりを見せます。
僕は「バベットの晩餐会」でシャンパンの「ヴーヴ・クリコ」と、
ブルゴーニュの赤ワイン「シャトー・クロ・ヴージョ」を知りました。
映画に出てくるのは「ヴーヴ・クリコ」の1860年ものと、
「シャトー・クロ・ヴージョ」の1845年もの。
以降、両方のワインの大ファンになりましたが、
「ヴーヴ」と言うのがフランス語で「未亡人」を表し、
「クロ」が「囲われた」を表すのを知ったのもこの作品が切っ掛け。
今は1000円前後でスペインのカバなどが手頃に飲めますが、
矢張り「ヴーヴ・クリコ」は別格。戴くと思わず顔が緩みます(笑)
「シャトー・クロ・ヴージョ」には因んだ2種類の薔薇があります。
曰く「Chateau de Clos Vougeot」「Clos Vougeot」……。
どちらも由来になった赤ワインの色そのものの赤黒い名花になります。
余談ですが「シャブリ」と言う白薔薇もありますね。
「Chateau de Clos Vougeot」は黒薔薇を作るために随分と交配親に使いましたっけ……。
赤黒の花弁に黄色の雄蕊……タップリと花粉が採れて重宝した覚えがあります。
シャンパーニュ地方のランスには沢山のシャンパンのメゾンがあります。
まさにひしめき合っていると言った感がありますが、
味的にはどうなんでしょうか……それ程、値段の差ほどの違いはないように思えるのです。
宣伝の巧さ、マーケティングの仕方、要は財力の差だと思うのですが、
平行輸入の絡繰りで、本場フランスで買うよりも日本で買った方が安い……そんな時代もありました。
知り合いが「Jepeer/ジペール」と言うカーブを経営していましたっけ。
安価で優れたシャンパンでしたが、残念ながら廃業してしまいまったんですよねぇ……。
経営権を譲って「Jeppeer」はまだあるのかな?どうなんでしょう。
葡萄畑や工場を見せて貰いましたが、葡萄畑の一番端には薔薇が植えられていました。
葡萄畑にはウドン粉病の発生を知らせるための薔薇が植えられている……。
3メートル先も見えない濃霧の中、畑の中、車を走らせて、
そんな話の現実に見ることが出来たのが懐かしいです。
社長に薔薇の品種を聞きましたが、たった一言、

 「メイヤンだよ。」

とだけ言っていました。薔薇の名前はどうでもいいのでしょうね(苦笑)
今は耐病性が重視される中で、ウドン粉病に掛かりやすいから植えられている薔薇もあるんですね。

バベットの晩餐会に使われた青い菫の文様の食器はフランスはリモージュのアビランド社製です。
画面に映ったものをチラッと見ただけですが、今のものとはチョッとニュアンスが違います。
今のものは転写紙で絵付けがされているハズですが、映画のものは手描きのような雰囲気も……。
こちらの食器は非常に華奢で、他社のものよりも少し小振りで女性的なのが特徴です。
いつも思うのですが「Havirand」の「d」は発音するのかしらン?(笑)

 「私のウズラちゃん!」

と、バベットが愛しそうに呼び掛ける、ピヨピヨと元気にさえずる生きたウズラは、
やがて殺されて羽根をむしられパイ包みになって食卓に乗ります(笑)
日本ではほとんど見かけないウズラ……フランスでは羽根をむしられ、
首を小さな身体の下に丸め込むように入れられ、切り身ではなく丸々肉屋に並びます。
小骨が多くて少し食べにくいですね……。

そのバベットが愛用しているのが大きなフードが付いたマント……。
メリル・ストリープ主演の「フランス軍中尉の女」の冒頭のシーンが有名ですね。
メリル・ストリープと言えば原作のカレン・ブリクセンと繋がります。
当時は女性の作家がなかなか認められず、カレンは、
男性名のアイザック・ディネーセンで数々の傑作を発表しています。
一番有名なのは、「バベットの晩餐会」の2年前に映画化された、
メリル・ストリープとロバート・レッドフォード主演の「愛と哀しみの果て」があります。

 「私はアフリカに農園を持っていた。ンゴング丘陵のふもとに。」

大メロドラマですが当時の人気スター2人に寄る華やかな作品に仕上がっていました。
原題は「Out of Africa」……僕の愛読書ですが、「ライ麦畑でつかまえて」の中で、
ホールデンが間違え手渡されて読んだのも「Out of Africa」です。
因みに豊橋の「ホテル・アークリッシュ豊橋」の宿泊客専用のラウンジの書架にも並んでいます。

劇中でモーツァルトの「クラリネット協奏曲の」第二楽章が効果的に使われています。
この曲は、「グリーンカード」の温室のシーンや、
ジョルジオ・モロダーにより現代的にアレンジされ、
「アメリカン・ジゴロ」のテーマ曲としても使われています。
この世のものとは思えない天国的なイメージの時に使われることが多いです。

 「食事を恋愛の変えることの出来る唯一の女性。」

そう将軍に言わしめた「カフェ・アングレ」の料理長だったバベット……。
ステファーヌ・オードランが好演しています。
役者にとって、生涯1本でも代表作があるって素晴らしいことですね。
前半の清貧の村の生活の描写と、後半の晩餐会のシーンや厨房の場面の対比が面白いです。
丁寧に作られた傑作、映画史に残る作品です。


今日の写真は僕が愛用しているプジョーのシャンパングラス「IMPITOYABLE No.4」
「情け容赦のない……。」……面白い名前が付いていますよね。
何事もそうなのですが、このように「槌目」のものに物凄く弱いです(苦笑)
ガラスだけではなく銀器とかの金属もそう。ツルリとした鏡面も美しいけれど、
槌で叩いたような文様に強く引かれます……。


「バベットの晩餐会」……★★★★★★★☆……75点。


2016年5月14日


ブノワ。


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アンタ100まで、アタシャ110まで? 

 

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皆さんは、所謂スピリチュアルなもの、霊的なものって信じていますか?
僕は全然……(笑)自分の目で見たものしか信じないタイプなんです。
皆さんが霊的なものを感じるスポット……全く何も感じません。
でも、信じている人の話を聞いていると面白いですね。
へぇ……そんなこと本当に信じるんだ……って(笑)
超常現象?世の中の不思議な出来事や、珍しい符号なんて言うのは、
チョッと面白いから信じたりしますが……。

さて、先日のこと……。
スピリチュアルな感覚を持っている人を信じている親友と会食。
その時に聞いたんですが、何でも僕は、ゆうに100才以上まで軽く生きるのだそうです……。
ゆうに100才って……110才くらいまで?まだ人生半分?(笑)
いつも冗談半分で「まだ人生半分!」って言っては友人たちに呆れられていますが……。
チョッとビックリしましたが、何だか悪い気はしないのだけれど……チョッと複雑。

実は僕もそのスピリチュアルな方にお目に掛かったことがあるんです。
去年の誕生日に内輪の食事会に呼んで戴き、楽しく時間を過ごしたことがあります。
彼曰く、何でも僕には体中に蛇が巻き付いていて(大蛇だな……。)、
その蛇が僕を守ってくれているのだそうです……。
あと1年の寿命って言われるよりはいいかもしれませんが、
あと50年以上?……すでに身体の衰えを感じていると言うのに、
このままの健康状態であと50年生きるのは無理……。
寝たきりで長く過ごすのもチョッと。さて、どうしましょ……。
さらなる健康管理が必要でしょうね。何だか嬉しいような、
長い道のりにチョッとウンザリするような……(笑)

それを教えてくれた僕の親友のマダム……。
彼女は、所謂、僕がいつも小馬鹿にして言う「豪華マダム」ではなく、
真の豪華マダムなんですが(同じ年)彼女も100才までは軽いとか。
2人で顔を見合わせちゃいました(笑)
で、お互い80才を過ぎたら一緒に住むかねぇ……って。
あはは!これで老後は安泰だな!(笑)


2016年5月11日


ブノワ。


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Jardin Chemin Vert。 

 

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既に忘却の彼方です。
あれは丁度1年前くらいの塚原邸でのことだったでしょうか……。
ガーデニング・ファン垂涎の素晴らしい庭を作られている、
黒田さんに庭に飾る看板を作って欲しい……と、言われたのは。
二つ返事でお受けしました。だって、これほど光栄なことはありませんものね。
快諾したものの、後から良くお話を聞いてみれば、
僕に庭の名前から決めて欲しいとのこと……。

ガガァ~ん!あらら……それでは話が違ってきます。
気軽に引き受けたのに責任重大じゃん(笑)
責任重大どころじゃないか……困った、困った……さて、どうしましょう。


今回は自分で納期のお尻を切りました。
退路を断つ……先日の「ルーシーグレイ」の時は、
オーナー夫妻、お2人の優しい言葉についつい納期が延び延びになり、
(美しい奥方は「コイツ、早くしろよ!」って思っていたに違いない……。)
なんと出来上がるまでに1年半近くを要し、大変にご迷惑をお掛けしましたから……。
出来れば薔薇のシーズンに、皆さんが遊びに来る時までに仕上げたい……そう思ったんです。
薔薇の最盛期は5月の中旬として、では、GW中にお届けすればいいか……。
尻を決めてしまうと俄然、やる気が出ます(笑)
何事も尻から逆算して作業を始めるタイプだからです。
とは言うものの、3月~4月は一年の中で最も忙しい時期……でも、どうにかなるかな?
3月中に名前を決め、4月にデザイン、そして製作……。
こんな感じに目論んでいましたが、獲らぬ狸の皮算用か?(苦笑)
自分でも分かっていましたが、予定は延び延びになり、
結局、名前を決めたのは4月の中旬(苦笑)最後は駆け込むように仕上げました……。
ハァ……尻、熱かったぁ(苦笑)

下の9枚の写真は、起こしたデザインの下書きを陶板に写しながら、
少しずつ絵の具を入れて行く過程と、絵付けが完成し、焼く前の様子です。

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「Jardin Chemin Vert」……ジャルダン・シュマン・ヴェール。
庭の名前ですが、「薔薇」とか「素晴らしい」とかの単語は使いたくありませんでしたし、
あまり具体的すぎたり、褒めちぎるようなネーミングは控えめな黒田さんらしくありません。
それから、あまりに説明的過ぎたり、気取って長くなり、
黒田さんご自身が言いにくかったり覚えにくかったりしてもダメです。

3月に一時帰国したフランス人の親友夫妻にも相談しました。
「Jardin Chemin Vert」……正しいフランス語ではありません。
正しくは「Jardin du Chemin Vert」でしょうか……。
チョッと語呂、耳への響きを優先しました。「緑への小径」……そんな意味かな。
僕の中では絶え間なく精進して植物を極める道……そんなニュアンスもあります。
使用したフォントは僕オリジナルのもの。検索してもどこにも出て来ません。


さて、看板です……。
普通の大きなものなら木に絵の具でロゴマークを描きますが、
2月に下見に行った時、看板を飾る場所を見せて貰い、採寸をした時にハタと閃きました!
そうだ、この大きさなら陶板に描いて、部下に焼いて貰おう!(笑)
陶板に描いて焼けば、多少、紫外線で色が退色するかもしれないけど、雨風には強いハズ……。

そして、陶板です……。
ペンや鉛筆など、先端が堅いものは、比較的、指先の感覚がそのまま筆記具に伝わりますが、
筆による彩色は、毛の束の量、毛の長さ、毛の弾力性など、条件にもよりますが、
指先の匙加減によって、一筆で非常に多彩な表情を表現することが可能です。
僕がこの世の中で最も美しい肖像画の中の1枚だと思っている、
ジョン・シンガー・サージャントの「Lady Agnew of Lochnaw」。
この美しいポートレートには、日本とマドリッドにて2回お目に掛かっています。
向かって右側の頬から肩にかけての太い一刷毛……。
一筆で顔から首の輪郭から背中への奥行を描きだして圧巻です。
サージャントのように一筆で花弁の膨らみや奥行を表現することも可能ですし、
藤田嗣治のように髪の毛ほどの細いラインを引くことも出来ます。
ただし、筆は千変万化の表現が可能ですが紙やキャンバスに線を引くのと違い、
ツルツルの陶板に描くのは非常にテクニックを必要とします。


常々、冗談で「『大倉陶園』からスカウトされたらどうしよう!」とか、
「『アウガルテン』に就職してやろうかな……。」とか、
常にビッグマウスの僕のことですから(笑)
「Bella Donna」を描いた第1回目「Rei」を描いた第2回目
過去2回の絵付けにおいて大ボラ&軽口を叩き、親切に教えてくれるあけをウンザリさせましたが(笑)
3回目の今回は、さすがに難易度が高くなり、2日間予定を取り、満を持しての絵付けとなりました。

偉大な(誤字、脱字、変換ミスが多い)ガーデン・ライターでお師匠のあけは、

 「キチンとストロークを勉強しなさいよぉ!」

と、親切に忠告してくれますが、
僕はストローク(平均的な筆致)を習う気はまったくありません。
ですから同じものが絶対に描けない宿命にありますが、
ま、金継ぎジイサンで老後の生計を立てる予定の僕にとって、
チャイナ・ペイントは趣味の域を出ないので……。

「Bella Donna」のドライは、実際に家にあったものを実物大でスケッチしました。
筆と先の尖ったもので塗った面を引っ掻いたり、綿棒で叩いてボカシたり……。
たった2回で得た限りなく少ないテクニックの全てを駆使し(笑)
ドライのカサカサ感を表現してみました。毎日~仕事で筆を使う僕ですが、
ウゥ〜む、これはなかなか難易度高かったです(苦笑)

なぜドライなのかって?瑞々しい美しい薔薇は庭に沢山咲いています。
冬枯れの門柱にはこちらの色味の方が絶対にマッチするハズなんです。



連休の前半に出来上がった作品をお持ちしました。
黒田さん、気に入ってくださったでしょうか……。
今日の1枚目の写真は陶板を持った黒田さんの手です。
写っていませんが、この上には黒田さんの満面の笑顔……。
実際に黒田邸を訪れてご覧になった皆さんはどんな感想を持つでしょうか。

暇で暇で困っていたあけ……。
2日間の付き合いご苦労であった(笑)誉めてつかわすぞよ!


2016年5月6日


ブノワ。


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category: Under the Rose。

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