未来は本当に明るいのか?……ステーブ・ジョブス。 

 

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パソコンは嫌いです。出来れば触らずにいたいです。
嫌いというより信用していないのね。
デジタルってさ、実態がないでしょう?写真で何度か懲りています。
嫌いと言っても、今やパソコンなしの生活は考えられないし、
パソコンなしでは仕事も出来なくなるので、おまんま食い上げです(苦笑)
なるべくパソコンから離れて大自然の中で生活をしたいと思うけど……。
そうだっ!作家の大先生になって田舎暮らし!原稿はメールで送ればいいじゃん!
ハッ……それだってパソコンが必要ですもんね(笑)もうがんじがらめ。
実は、最後に勤めた会社では仕事で1000万円をこえる特注のパソコンを弄っていました。
どうにもこうにも……いよいよ個人的にパソコンが必要になり、
迷うことなく購入したのがマッキントッシュの「iMac」。
当時の機種は1枚めの写真みたいに大福みたいなハードディスクに、
バーが付いていてモニターが自在に動くタイプ。
今のスタイリッシュなデザインと違ってどこかユーモラスでした。
この1枚めの写真、前にもお見せしましたよね……大好きなのです。
ウィンドウズ?全く迷いませんでした。以降、浮気はせずにズゥ~っとマック・ユーザー。
ただ今、3台めです。今までのものは全て取ってあるんですよ。
何事も形から入る僕にとって、マッキントッシュは理想的なパソコンでした。
美しいデザイン、豊かな機能性、使用説明書……そんなものありません。
機械音痴の僕が触っているウチに出来ちゃう凄さ!
操作性もですが、一番気に入ったのがディスプレイの美しさです。もう圧倒的!
フォントが美しくて書体がそのまま再現されている(これ重要!)のも魅力的でした。
ウィンドウズなんて電光掲示板みたいだものね(笑)

そのマッキントッシュの創業者、スティーブ・ジョブス……。
早々と評伝を元にした作品が公開されました。
公開初日に観に行きましたが、チョッとビックリでした。
こ、こ、こ、これは!まるで一杯道具の優れた三幕の舞台を観ているよう……。
1984年、1988年、1998年……それぞれ「Macintosh」「NeXT Cube」「iMac」の、
新製品の発表の日のステージ裏を舞台とし、オープニングまでの数十分が舞台。
登場人物はほぼ同じで機関銃のような会話劇。年代を経るごとに変わる登場人物の立場と境遇。
メイクと衣装、その他、時代考証がキッチリとなされ、まるで上質の会話劇を見るようでした。
勿論、マイケル・ファスベンダーやケイト・ウィンスレットをはじめとした、
映画界きっての芸達者が揃ったこともありますが、久しぶりに会話劇を堪能しました。
僕は映画でペラペラとテーマや状況説明をされるのは好きではないのです。
オリジナルが戯曲の場合はどうしても台詞が中心になりがちですが、
「絵で見せなよ!」そう思っちゃう口なんです。
でも、これだけ役者が台詞を操る作品を見せられると唸ってしまいます。
やっぱり役者って台詞が粒立たないと……。
劇中に小沢征爾のエピソードが出て来ますが、
素晴らしい俳優たちを思う存分料理し、適材適所、最高の音を出させ、
演奏させたダニー・ボイルの指揮者ぶり。
これだけ素晴らしい俳優を使って映画を撮れる監督冥利ってどんなでしょうね。
アーロン・ソーキンの抜群の脚本も称賛に値します。
チョッと調べたらアーロン・ソーキンは元々、劇作家なんですね。
深く深く納得……首が取れるほど納得しちゃいました。
原作は元にしているけれど、エピソードを集め、再構築した手腕に脱帽です。
この作品……是非、舞台化して欲しいものです。

マイケル・ファスベンダーが素晴らしいです。
「悪の法則」の時、なんて素晴らしい俳優が出て来たんだろうと思いましたが、
端正な顔立ちに加えて粒立つ台詞回し、チョッと鼻にかかった声も魅力的です。
ケイト・ウィンスレット……既に大女優の風格があります。
メリル・ストリープの後に続く2人のケイト、ケイト・ブランシェットと、
そしてこちらのケイト・ウィンスレット。本当に達者だと思います。
脇の地味な役をキッチリこなし、実はスティーブ・ジョブスに仄かな好意を寄せるさまを、
的確な演技で見せてくれます、まさに映画の申し子。



 「私が興味を持つ主人公は、皆、どこか精神的に問題を抱えていることが多いのです……。」

その昔、メリル・ストリープがインタビューに応じて言った答えです。
僕は元になった原作は読んでいませんが、スティーブ・ジョブスも可成の曲者だったようです。

 「どうしてそんなに嫌われようとするんだ?」

そんな台詞も出て来ます。
映画独自の表現方法であるクローズアップの多用、達者な役者たちの素晴らしい台詞回し。
時代を追うごとに変わって行く登場人物たちの衣装やヘア、
カツラやメイクで絶妙な時代感が出ています。全ての要素が結実した圧倒的な映画美!
あまりにエキサイトして1日置いてまた観に行ってしまいました。



パソコンに限らず、何でもそうですが、
便利なツール(道具)って使われてしまってはダメなんです。
冒頭に、アーサー・C・クラークの実写が入ります。
小さなコンピューターが家庭に入り、各人がそれを持つことで、
どれだけ素晴らしい世界が、輝かしい未来が開けるかを説きます……。
アーサー・C・クラークが予言し、スティーブ・ジョブスが実現した世界……。
果たして本当にそれが人間を幸せにしているかは甚だ疑問です。
便利にするハズのツールが人間を退化させていると思うのは僕だけでしょうか。
何でもそうですが、道具は使いこなしてナンボ……そう言うことです。

「スティーブ・ジョブス」……★★★★★★★★……80点。


2016年2月28日


ブノワ。


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人類滅亡の危機……Vol.1。 

 

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今日のタイトル、それからこれからここに書くこと、
まさかと思う人もいるだろうし、そんなバカなと思う人もいるでしょう。
それから一々上げる事例に、自分のことかな?と、思い当たる人もいるでしょう。
キツいことを書きます。でも、総て僕の愛情、
友人を思う気持ちから出ていると思って読んでくださいね。

今日の記事のタイトル……少し大袈裟かもしれません。
でも、万更、それほど外れてもいないと思うのです。
スマートフォンの使い方、マナーが日に日に酷くなっていきますね。
公共の交通機関でも、ポスターで告知したり、
車内放送でスマートフォンの使い方の危険性の告知をするようになりました。
電車で通勤している人はお気付きだと思いますが、
連日のように人身事故による電車の遅れがあります。
それはもう、有り得ないくらい頻繁に。ヒドい時は1日に何回も。
行きと帰りで人身事故によるトラブルがあるとさすがにゲンナリしますね。
今や殆どのJRや私鉄、地下鉄は相互乗り入れしています。
一カ所止まると、思いもかけないところが止まることになります。
それって……皆、スマートフォンを弄りながら歩いていてホームから落ちる、
そして電車に轢かれて命を落とす……そう言うことですよね。
スマートフォンを弄っていてホームから落ち命を落とす……。
亡くなった方には申し訳ないけど、ハッキリ言ってバカです。
人間はそんなに簡単にホームから落ちません。
もっとも、大好きなスマートフォンを弄りながら、
LINEをしたりゲームをしながら死んで行くのです。
こんなに幸せなことはないのかもしれませんけどね……。

公共の機関、特に駅に関して言えば、
スマートフォンを巡るいざこざも後を絶たないようです。
所謂「歩きスマホ」自分はそんなことしていなくても、
スマートフォンを弄ったゾンビがぶつかって来るのですから。
自分は気を付けていても、ぶつかられてホームから落ちたら?
そこに進入して来た電車が……考えただけでもゾッとしますよね。
スマートフォンを見ながらノロノロ、通路の真ん中で急に立ち止まったり、
エスカレーターの乗り口や降り口で固まっているバカ(苦笑)
階段をスマートフォンを見ながら下りて来る子供を胸に抱いたバカな母親、
前にコケたらどうするんでしょう?考えただけでゾッとしますよね。
横を急行電車が物凄いスピードで通り過ぎているのに平気でホームの縁を歩くヤツ。
正気の沙汰ではありませんよね。ぶつかってこっちを睨みつける……。
何だか心が荒みますね……1日、イヤな気分が晴れないもの。


告知ポスターが至る所に貼られ、アナウンスがされるようになっても、
大体がスマートフォンに夢中で告知ポスターなんて見ていないし(苦笑)
アナウンスなんて音楽を聴いたりゲームの効果音で聞こえていいし……。
一度、痛い目に合うと人間はバカでもない限り学習するのですが、
その一度で命を落としちゃうんですから学習も出来ない。

 「まぁ、お子さん、お若いのに残念でしたね。
  ところで、一体何が原因でお亡くなりになったんですか?」

 「・・・・・・スマートフォンを弄っていて電車に轢かれました。」

ハッキリ言ってバカです。これからの大事な人生を棒に振るなんて……。
もっと数字を出すべきです。スマートフォンが普及する前と後の死亡数。
自分は大丈夫、自分は違うって思っているのですからタチが悪い。
それって自分のこと?思い知った時にはあの世への階段を上がっている真っ最中(苦笑)
人身事故による被害額って大変です。残された家族にも莫大な請求が来るし、
それから後片付けをされる鉄道関係や警察の方々の心理的な負担、一生心の傷ですから。
それから事故によって交通の足を失った人や、他の交通機関で振り替えることによる実費の被害。
ハッキリ言って、死ぬのはそいつの勝手。迷惑千万でしかありません。

先日も驚愕のニュースが世間を騒がせました。
山手線の運転手が運転中にゲームの攻略の動画を見ていたそうです……。
人様の掛け替えのない命を預かる職業でありながら、その職務怠慢、
驚くべき認識不足……こんなヤツは一生、運転させちゃダメです(怒)
職を失ったくらいで済んでラッキーです。もしも大事故になったら?
一瞬の欲求に惑わされて大量殺人者になるところです。

人類を滅ぼすには核爆弾はいりません。殺人ウィルスもいらない。
宇宙人の侵略もいらない……スマートフォンに面白いアプリケーションをインストールし、
全員に与えてておけばいいのです。勝手に滅亡です(苦笑)


2016年2月26日


ブノワ。


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Black Rose に酔う……。 

 

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随分と久しぶりでした……。
お忙しい かなめさんにお願いし、拝み倒し、懇願して(笑)
お宅にお邪魔して特別にキャンドル教室を開いて戴きました。
同行はいつも姦しいオバサン2人と綺麗なお嬢さん。
三々五々、待ち合わせて近くのカフェでブランチ。
皆、やる気満々、追いつけ追い越せ、目指せ、かなめさんの芸術の域!(笑)

春を感じるにはまだ早い玄関先の様子、それから値札が付いていないだけの、
まるでアンティークショップと見まごうばかりの素晴らしい室内の様子、
チョッと撮らせて戴きましたのでご覧下さいね。

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和気藹々と、そして真剣にキャンドル製作して参りました。
やっぱり難しいですね。頭で考えることが指先に伝わらないもどかしさ。
今回で3回めです。それなりに経験したことを生かしてみたいです。
何ででしょう……かなめさんに見透かされていたように、
ブラックのローズ・キャンドルを作ってみました。
この世の中にブラックの薔薇はありませんが、古の昔から「黒薔薇」は人々の憧れの的です。
1976年のJ・D・サウザーの傑作アルバムに「Black Rose」と言うものもあります。
薔薇に限らず、黒い花と言うものにどうして人は魅せられるのでしょう……。
「黒いチューリップ」「黒水仙」「ブラック・ダリア」……。
映画や小説に名前を残し、「ブラック・マジック・ウーマン」……名曲もあります。
「黒い花びら」って言うのもありましたね……水原 弘です。

今回、キャンドルを作らせて戴き、
かなめさんの素晴らしさを改めて実感しました。
作品がオリジナリティー溢れること。他の追随を許さぬ芸術性があること。
パッケージや諸々、作品を飾り、商品としてのクォリティーを高める力……。
そのどれを取っても一流で、唯一無二の存在だと思います。
かなめさん後に雨後の筍のように出現したキャンドル作家に一線を画し、
優雅に独自の世界を作り続けるかなめさんに脱帽です。

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今日の1枚と上の写真は目は仕上がった今回の作品をかなめさんの部屋で撮影したもの。
驚くことに、そうでないものもそれなりに写ってしまうから不思議です(笑)
ドライを使ったキャンドルは、今の心模様の現れ?
春を待ちわびる気持ちの現れでしょうか……明るい色合いになりました。

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かなめさんからは写真に関して、
非常に嬉しいお言葉も戴きました……もっと精進せねば……。


2016年2月24日


ブノワ。


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春 匂う……。 

 

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先週は何気なく忙しい1週間でした。
作業的にはそれ程でもなかったのですが、初めてのお客さまが多かったこと、
時間的にタイトな作業が多かったこと……知らず知らずの内に気を遣ったのかもしれません。
そろそろ背中一面に鉄板が入って来たかも……劉先生、お助けを!

さて、麻布十番で打ち合せを終え、マンションの外に出ると、
強烈な匂いが鼻孔をつきました……辺りをキョロキョロ見回します。
アッ……沈丁花……僕が春の到来を感じる花、沈丁花。
思わず近付き、胸一杯に匂いを吸い込みました。

今年の春は早いです。
薔薇やクレマチスの新芽が既に動きだしています。
日も長くなり、三寒四温、随分と暖かな日が多くなってきたように思います。

 「これから寄ります!」

疲れて仮眠をしていた午後、親友からメールが入りました。
これから寄りますって……ご飯食べに来るってことですよね(苦笑)
寝呆けた頭で家にある食材をおさらいしました……。
どうせ最後は飲んだくれるんです(笑)
山盛りサラダに魚を焼いて、最近のマイ・ブームの土鍋でご飯を炊いて……。
あとはもう1品……何か春らしいものを作りましょうか。
そうそう、前の日に最寄りのデパートの地下で買った庄内浅葱があったっけ。
おひたし?ぬた?……親友は甘酸っぱいのが苦手だったから……。
結局、卵とじにしました。調理時間1分!(爆)
昔、死んだ母がよく作ってくれた韮の卵とじ……チョッと思い出します。

今時の野菜売場は素敵です。
春の野菜、山菜が沢山並び、どれをどのように料理するか、
イメージが膨らみます。そしてその姿からは新しく芽生えた生命力みたいなものを感じます。
生かして貰っているのです。丁寧に手を掛けてあげ、
感謝しながら美味しく戴くとしましょうか……。

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浅葱を乗せたのは、六本木の「SAVOIR VIVRE」でも扱っている、
波多野正典さんの織部のプレート。
浅葱の卵とじを盛ったお皿は、古の染め付けを現代に甦らせる、
京都在住の藤塚光男さんの器です。

さぁて、春は一気ですね……。
貴方の春は何で始まりますか?


2016年2月22日


ブノワ。


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ひょっこりひょうたん島、沈没す……。 

 

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こりゃぁヒドい……。
まるで学芸会でした……百歩譲って大人の学芸会ね。
開幕早々、賛否両論、批評が入り乱れていたみたいです。
勿論、芝居の出来って、素晴らしいにこしたことはないのだけれど、
ダメならダメで、出来が良くない芝居も、悪口でも何でも後で色々と議論が出来る作品が望ましいです。
感じ方、評価は人それぞれ、同じである必要はありませんから。

理解できないものを周りに合わせて良しとし、面白くないものを面白いと言う……。
知ったかぶりをして識者ぶるのは往々にしてあること。
一億総評論家の今の時代、知ったかぶりで評価をする人を良く見かけます。
また、下手クソな演技や聞くに堪えない歌を、まるで腫物に触るように、
批判することをタブーとする悪しき習慣もあります。
矢張りそれは同業者の中に多いですかね……傷を舐め合う的な感覚?
去年、元宝塚トップのミュージカルを観に行きました。
歌……チョッとお粗末だったかな?それを同業の友人に言うと……。

 「あ……それはチョッと……。」

どうやらタブーらしいのです(苦笑)
僕らには面白くないものを面白くないと言う権利があります。
お高い観劇料を払っているのですから。ただし、初めから批判的な目で見る訳ではないし、
悪口を言うために観に行くのではないし、それなりに勉強をし、アンテナを張り巡らせ、
素晴らしい時間を役者と共に過ごす努力を怠ってはいないつもりです。
「ひょっこりひょうたん島」はかれこれ50年前にオンエアされていた人形劇です。
今や実際の映像を知らない人が殆どではないでしょうか?


ストーリー……ありません。
人形劇を生身の俳優が?キャラクターはそのままでしたが、
何しろ心踊る訳ではないし、椅子取りゲームのシーンなど、幾つか笑える場面もありましたが、
全編に渡って超低空飛行(苦笑)良く言えばオムニバスのような作りになっていましたが、
何の脈絡もないエピソードが繰り返され、起承転結もありません。

脚本は稽古中に改訂されたり、新しいものが出来て来て、
それをワークショップよろしく出演の俳優たちも加わり、
あぁだこぅだ言いながら組み立てて行ったそうです。
僕ら、観客は、皆さん予定をやり繰りして時間を作り、
チケット代11000円の大枚叩いて劇場に足を運ぶ訳です。
そんなワークショップでのお仲間意識、甘々なムードで和気靄々と作ったものを、
見せられたのではたまりませんね(苦笑)キッチリとした戯曲を書ける人はいないの?

安蘭けいと井上芳雄……歌える役者がいるのです……はぁ、勿体ない。
2人で掛け合うシーン……そのまま「サンセット大通り」になればいいのに(苦笑)

本の面白さと言うより、久保田磨希など、
役者の魅力で無理矢理笑わせた椅子取りゲームのシーン。

 「美味でございますぅ……。」

久保田磨希に言わせるえげつなさもなく、中途半端な弾け方。
真那湖敬二、白石加代子……達者な役者が出ているのです。
白石加代子のドンガバチョ!キャスティングを聞いた時は引っ繰り返りました(笑)
あぁ、勿体ない、勿体ない。小松政夫なんて出ていたのにねぇ……。
どんなダメな芝居にも美点はあるものですが、これはイケません。
「ひょっこりひょうたん島」……悲しくも沈没でした(苦笑)

ラストの「宝物を探せ」のエピソードも、
例えば探していたものは、実は身近にいた青い鳥だった……みたいな、
夢も教訓も啓示も、何もない「ひょっこりひょうたん島」でした。



今日の写真は観劇後に食べた美瑛産の牛肉のポワレ……。
赤ワインを煮詰めたソースの海に浮かぶ極上の肉。焼き方も丁度でした。
友人3人でムンムンしながら食べました(笑)これが美味しくなかったら、
テーブルを引っ繰り返すところでしたよ(笑)でもこれで4500円……ちゃんちゃん!


2016年2月20日


ブノワ。


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ヴァレンタインに思う……。 

 

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 「ねぇ……どうする?」

 「うぅ~ん……ゴディバあたりでいいんじゃない?」

 「えぇ……ゴディバかぁ。」

 「そう、ゴディバ。だってどうせ義理でしょう?」

 「うぅ~ん……でもダサくない?」

 「だったら手作りすれば?」

これ、14日に仕事帰りの電車の中で聞いた、某私立女子校生3人の会話(苦笑)
「ゴディバ」がダサいんだそうです(苦笑)しかし、オマセと言うか可愛げがないというか……。
登校にブランドのバッグを持ち、厚化粧し、付け睫毛して行くくらいですから、
今の女子高生の生態は、ワタクシメにはまったくもって分かりませんが、
時代も大きく変わったものです。僕なんか前世紀の化石ね。

しかし、まだやっているんですね……ヴァレンタイン(苦笑)
今年は僕がそう言うところをウロつかなかっただけかもしれませんが、
例年よりもチョッと穏やかだったように思えるヴァレンタインデイ。
一時期はチョコレート売場に女子が群がってキチガイ沙汰でしたもんね。
だけど15日まで特設売場があったけど……どんだけ商売熱心?(苦笑)
残念ながらセブンイレブンの思惑通りには根付かなかった恵方巻きと違い、
スッカリ世の中に定着した感のあるヴァレンタインデイ。
少女が憧れの先輩や、思いを寄せる同級生に気持ちを込めて、
チョコレートをプレゼントするのは、何やら可愛らしい感じもして好感が持てますが、
朝、通勤電車の中で、若造りのファッションに身を包み、
時代遅れの髪型、厚化粧、紙袋の中に、いかにも義理チョコと思われる、
ぞんざいなラッピングの、いかにも「1つ500円よぉぉぉぉっ!」と、言わんばかりの、
チョコの山を持っている女性を見ると、何だコイツらまだこんなこどやってんだ……ドンヨリしちゃいます。
会社で周りに配り倒し、ホワイトデイにはそれなりのお返しを期待する厚顔(苦笑)

だけど、皆と同じ日に思いを告げてどうする?1/10に埋もれたい?
何でもない日にさりげなくスマートにプレゼントをあげた方が効果的だし、
思いが通じて素敵だと思わない?……ま、どうでもいいんですけど。

そうそう、どこぞのゆるキャラにチョコレートが300個近く届いたそう……。
それって勿論、送り主は子供ですよね?大人だとしたら一体その思考回路はどうなっているのか?
中に人間入っているよ!(苦笑)金出して送料掛けて時間も遣って……何とも平和で金余りの日本です。
大体、ゆるキャラって!日本人の幼稚な思考の現れ、ゆるキャラとかマスコットとか、
あんなもんにうつつを抜かしてさぁ……もうチョッと大人になりましょうよ……。
と、言いつつ、僕、ふなっしーの真似はするんですけど(笑)



僕のヴァレンタインデイは、去年、朝子がお星さまになっちゃったので、
永遠に朝子の命日。そう言えば、家の近くで朝子にそっくりな猫を見掛けました……。
まだ1歳になるかならないかくらいの猫……野良猫ってあとをたたないですね……。
皆さん可愛がってご飯をあげるのはいいけれど、責任持って手術しているのかなぁ。



今日の写真は北の美女が送ってくれた手作りキャンドルを、
牛の胃袋を持つ麗人が送ってくれたブーケで美しくドレスアップしてみました。
キャンドルが入った箱はズシリと重く、

 「おぉぉぉぉっ!これは金の延べ棒かぁ!」

と、一瞬、儚い期待を持ちましたが……。
えっ?美女に麗人?意義あり?異論反論オブジェクション?
いいんです、僕は物を貰うと、その時だけ格上げして差し上げるクセがあるの(笑)
2人は自分のことをアンジェリーナ・ジョリー、エリザベス・テイラーと錯覚している節もありますし……。
僕自身はゴディバは高いだけで全く美味しいと思わないし、趣味じゃないけれど、
ゴディバを軽く見る今時の女子高生を考えるに、こちら2人のマダムの方がどれだけ可愛らしいか……。
えっ?やっぱり可愛くない?(笑)どうぞご本人たちに直接言ってください(爆)

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驚くのは、先日、九州にヴィオラとラナンキュラスの旅に行ってきましたが、
それを知ってか知らずか、キャンドルにはヴィオラとラナンキュラスが使われていました。
ブーケには「綾園芸」で見たのと同じラナンキュラスが……。
届いたブーケは箱を開けた途端、春が匂います。
ヒヤシンス、ジュリア、スイトピー……ヴィオラも微かに匂う。
牛の胃袋を持つ豪快で気前のいいお姐さまですが、
ブーケは思いの外、繊細です(笑)

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このキャンドルを最初に見た時に、
まるでジョン・エベレット・ミレイの「オフェーリア」を連想しましたが、
草花を写実的に克明に描くのはラファエル前派の特徴でもあります。
チョッとそんなことを思いながら写真を撮ってみました。

さぁて……これだけ誉めたんだ、
次は何が届くかな?(笑)


2016年2月18日


ブノワ。


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幸せの1枚……旅の恒例、吉例……番外編でございます。 

 

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さて、長々と九州のお話に付き合ってくださってありがとうございます。
楽しかった旅のレポートもいよいよお仕舞いです。

最後を飾るのは、恒例、吉例の番外編でございます(笑)
今日の写真……何の言葉も説明も要りません(笑)もう圧倒的でございます!
あまてらす鉄道の廃線ツアー……2つのトンネルがあります。
前にもお話した通り、高千穂駅を出て、あまてらす駅を通過、
トンネルを2つくぐり、高千穂橋梁を渡ったところで折り返し、
再び高千穂まで帰ってくると言うもの。
トンネル内ではレーザー光線によるイルミネーションのサービスがあるのですが、
普通、人間って進行方向の前を向きますよね。
帰りのトンネル……1つ目を終わる時、フと後ろを振り返ったのです。
そこには、あけの満面の笑みがトンネルの暗闇に浮かび上がっていました……。

 「ぎぇぇぇぇぇぇぇっ!・・・・・コ、コ、コ……コワい!」(笑)

トンネルを抜け、慌ててカメラのISOを25600に上げ、2つ目のトンネルを待ちます。
明るい内に大体のピントを合わせておき、さぁ……暗くなった!
パシャ、パシャ、パシャ、パシャ……連写の嵐でございます(笑)
トンネルを出て画像を確認していると景子姐が覗き込みます。

 「もう止めてぇぇぇぇぇぇ〜っ!」

某弁護士先生みたいに景子姐、絶叫!(爆)
2人して涙が出るほど、いえいえ、号泣するほど笑いました。
それはもう腹筋が痛くなるほど(笑)

皆さんも悲しい時、ツラい時、人生に絶望した時に、
この写真を思い出してください。幸せになれること必定です。
しかし、毎回〜何かやらかしてくれるあけには感謝、感謝!(笑)


これで宮崎~熊本のレポートはお仕舞いです。
長々とお付き合いありがとうございました。
一緒に旅した皆さん、現地でお世話になった皆さん、
お土産を下さった方、楽しい話を聞かせて下さった方……。
偶然、会ったばかりに付き合わされた河合さん。
皆さん、本当にありがとうございました。
再びお目にかかれる日を楽しみにしています!


2016年2月16日


ブノワ。


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慈しむ手……。 

 

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友人が質問します。

 「ねぇ、いつも岩下さんが書いてくる漢字で、
  滋賀県の滋の下に心を書くみたいな漢字……なんて読むの?」

 「滋賀県の滋に心みたいな?・・・・・・慈しむじゃない?」
 
 「いつくしむ?何だか違うような気が……。」
 
 「それって、どういう意味ですか?いつも岩下さんが僕にしているようなこと?イジメとか?」
 
 「あのね!」

結局、書いてあげたら「慈しむ」でした(笑)
まぁね、この年になって漢字が読めないのも恥ずかしいのだけれど、
聞くは一時の恥……その辺りはいいことだと思うんだけど……。
「慈しむ」の意味を教えてあげました。
因に、別に僕はいつもいつも友人を虐めている訳ではありません(笑)
ようは、何故、書けないか?読めないか?意味が分からないのか……。
それは友人の中に「慈しむ」と言う部分がないからなんですよ。
植物を育てる、小動物に愛情をかける……あまりないのだと思います。
だから読めないし書けないし意味も知らない(笑)
反対に僕は弥勒菩薩ののような人(笑)
滋味溢れ、泉のように愛情が湧いてくる人だから……ねっ!。

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REMI4451 - バージョン 2
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REMI4959 - バージョン 2

今日の写真。1枚目は紫陽花の花を持つ美しい方の手。
こちらのグリーン・フィンガーにかかると、どんな植物も一段と魅力を増します。
それから「アナーセン」で素敵な解説を聞かせてくださった川越ROKAさんのしなやかな手。
それから滞在中に色々とお世話してくださったとても感じの良い女性の手。
最後は慈しむ手も年輪……松永さんの手です。


2015年2月15日


ブノワ。


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高千穂から阿蘇へ……旅の終わりに。 

 

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一足早く東京に帰る皆さんとコウロギノブコさんのところで分かれ、
今宵の宿に向かう前に一ヶ所、寄り道しました。
観光名所が多い高千穂の中でも一番人気の高千穂峡です。
居残り組の中には僕を含めて、辞書に「階段」「上る」「走る」の文字が無い人が3人いました(笑)
下りがあれば、帰りは必ず上る……三次元の理です(笑)
先ず、遊歩道を歩こうと間違った階段を下り、あわや血を見る寸前でしたが(笑)
橋から見る滝に心洗われ、清涼感に身も心もリフレッシュして奥の方まで散策してきました。


風が冷たいです……。
荒々しい岩肌、大自然の恐るべき力を見せ付けられました。
大自然の前ではちっぽけな人間は黙るしかないですね……。

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普通、温泉宿に泊まると絶対に有り得ないことなんですが、
夕食の後にチョッと出掛けて来ました。何でも神社でお神楽をやると言うのです。
あけが折角、段取りしてくれたお神楽……面白かったですよ。
実はですね、僕って神社仏閣、その他、諸々……全く信じないんです。
だから高千穂もただの観光地なの。僕はお参りしない。
皆はキッチリお参りしていましたけどね。友人は「罰当たりな!」って言うけど……。
お神楽は舞踊、演劇として見ました。バリ島のケチャ・ダンスみたいなもの?
写真の赤いお面を被った人が上手かったです。手からすると若いですね。

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最終日、宿を出て「槵觸(くしふる)神社」をお参りし、
あまてらす鉄道で廃線ツアーを楽しみ、幣立神社にお参りした後は、
車を飛ばして阿蘇に向かいます。阿蘇の外輪山はこの時期、一面のススキが黄金色に輝いています。
生憎というか、ラッキーと言うか、火山活動が活発で山登りせずに済んだので(笑)
その先の草千里を目指します。ここは穏やかな丘陵地帯に一面の牧草が……。
通常、馬を放しておくところらしいのです。
気温が低く風も強い……ほとんど誰も車から降りてきません(苦笑)
景子姐とTさんがチョッと降りてきましたがスグに退散。
あけと僕だけが奥の奥、草原に白く輝く池のところまで足を運びます……。
指が千切れるくらいに寒いです。体温が急激に奪われます。
でもね、もう二度と来れないかもしれないしね。
それから、もし季節が違っていたら、一面、青々とした草原に馬がいる光景かもしれないし。
何れにせよ、この同じ光景は二度と観られない訳です。

今回の旅、人はそれぞれだと言うことをつくずく感じました。
興味の対象、美しいと感じるポイント、同じ興味を持っていてもその度合いとか……。

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時間の許す限り、出発の時間ギリギリまで散策しました。
白く見えた池は矢張り凍っていました。何だか「ナショナル・ジオグラフィック」みたい……。
車から降りなければ、黄金色に輝く草原は見られません。
降りても道路を渡らなければ白く凍った池の存在も知らないままです。
カフェで温かい飲み物を飲みながら談笑していたみたいですが、
それは東京でも出来ること……矢張り、
折角の旅先では足を一歩前に運びたいと思っちゃうのです。
貧乏性なのかもしれませんね……。


2016年2月14日


ブノワ。


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あまてらす鉄道に乗る。 

 

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美しいもの……感じるポイントは人それぞれです。
新しいものが美しいとは限りませんね。
世の中には役目を終えてなお、その歴史と時間の経過を身に付けて美しいものもあります。
北海道は糠平のタウシュベツ橋梁を2回ほど訪れ、
所謂、廃線なるもにスッカリ、ハマった感がありますが(笑)
今回、最終日の高千穂、熊本空港に向かう前にどこに行きたいか……。
幾つか候補を挙げて貰った時に見付けた「廃線ツアー」の文字!(笑)
行かない訳がありません(笑)他のマダムたちがどう思うかなんてこれっぽっちも考えませんでした。

ツアーは2005年の台風の大水によりダメージを受けた高千穂橋梁、
復旧の予算が取れずに2008年に廃線が決まりました。
終点の高千穂駅から隣駅の天岩戸駅を通り、
105メートルある東洋一の高さを誇る高千穂橋を渡るまで、
往復、約20分のツアーです。乗る車両はトロッコではなく、
軽トラックを改造した新幹線にどこか似た風情の6人乗りのスーパーカートともう1両の2両連結。
20分のツアーで1300円は申し訳ないとばかり、鉄橋の上のゴジラのシャボン玉サービスや、
トンネル内のレーザーを使ったイルミネーション!サービス満点、何とも愉快な廃線ツアーでした。

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嬉しかったのは、車庫では当時、使われていた車両に実際に乗り、
また、手前の小屋では、電話や看板、通信の計器などが実際に見られること。
やりませんでしたが、ヘルメットを被って車両の下に潜ることも出来ます。
駅舎の隣には保存された茅葺き屋根の日本家屋が保存され、とうもろこしが下げられていました。
最後の1枚は昭和なニホヒの景子姐。健さん主演の東映映画のヒロイン、
吉永小百合が演じる主人公の友達のオバサンって言うところでしょうか……(笑)

古の鉄道……その昔は人を運び、重要な移動の手段だったでしょうに、
スッカリ車社会になり、役目を終えてしまいました。
何やら郷愁を掻き立てられてしまいます……。


2016年2月14日


ブノワ。


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