猫男子だって。 

 

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今、猫が大ブームなんだそうです。
何でもペットとしては、犬を抜いてダントツの一位とか……。
確かにテレビのCMや雑誌などの出版物を見ても、猫の露出度が半端ないです。
猫を飼っている身からすると、何を今更って言う感じもしないでもありません。
だって、今の住宅事情を考えると、猫の方が圧倒的に飼いやすいですから。
先ず、鳴かない。餌やりが楽。トイレが楽。散歩がない。放っておける……。
大きさも丁度いいですね。3キロ~5キロくらい。抱っこするのに丁度いいです。
犬と猫、どちらが可愛いとは言いませんからね(笑)それは人それぞれですから。
因みに僕はどっちも同じくらい可愛いです。
ホラ、僕ってボロ雑巾みたいな野良犬だって寄ってくれば可愛い人間だから……。

さて、独身で猫を飼っている男性を「猫男子」と言うそうです(笑)
しかし好きですよね……「~男子」とか「~女子」とか。
こう、何かで一纏めにして括って語るのが日本人の特徴、
悪いところでもあるのですが……猫男子ねぇ……。
あらら……だったら僕も立派な猫男子だ!猫男子、猫男子、猫男子ぃ!(笑)
だれ?猫ジジイじゃんって言っているのは(笑)
まぁ、その通りですから否定はしませんが……。

ところで、何やらイヤな予感がしるのも確かです……。
猫のブームは大歓迎ですが、売れるからと言ってブリーダーがやたらと繁殖させたり、
ただ可愛いからと、前後のことを良く考えもせずに飼い始め、
結局、無理だからと捨てたりすることは止めて欲しいです。
ブームはいつか去ります。その後に残された可哀想な猫のことを思うと胸が痛いです。
これまで必死になって可哀想な猫を保護し、手術して再びの生活を世話していた方々のお陰で、
可哀想な猫の数は随分と減って来ていることは確かですが、
なにやらそれも徒労に終わりそうな予感がしてなりません……。
本当、それだけは勘弁して欲しい……猫はペットショップで買っちゃダメです。
彼らは売れればいいのです。そして仔猫の旬が過ぎ、売れ残ったらセール!(怒)
さらに売れ残ったら?その先は胸くそ悪くなるから書きますまい……。
血統書なんてクソ食らえ!無責任に捨てられて行き場のない猫や、
幸薄い猫を引き取って一緒に暮らしましょう。
愛情を持ってって言うのは簡単です。愛情なんて当たり前で、
本当に命の最後まで面倒を見る覚悟が一番大事です。
自分に何があっても猫を最優先出来る覚悟……あれば上等。
ないのならブームに乗って猫に手なんか出さないで欲しいです。
もしも何かあった時に、一緒に暮らす猫の楯になれないなら諦めた方がいいです。
小さな命だけれど、猫にも喜怒哀楽の豊かな感情があります。
猫に生まれ育つ環境は選べないのだけれど、
精一杯、愛情を注ぎ、命を全うさせて欲しいです。


今日の写真はまるで徳利のような体形の「きん」(笑)
この有り得ないほど人懐っこくて強烈に愛らしい猫も捨て猫でした。
猫の病院と和菓子屋の隙間に段ボールに入って捨てられていました。
箱の中にはカリカリが……多分、粗相をすることが原因だったのだと思いますが、
母が亡くなってスグに我が家にやって来た「きん」。
今までにどれだけの「幸せ」を貰ったことでしょう。
また、「きん」の人生はそのまま母の不在の歴史でもあります。


2016年1月31日


ブノワ。


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category: 猫が行方不明。

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お呼ばれ。 

 

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皆さんの友達ってどんな感じですか?
どんな感じって言っても分かりませんね……会社の同僚とか学生時代の仲間。
それとも、今、現在、楽しんでいる趣味の仲間とか?

僕の場合、仕事関係はゼロ。一人で仕事していますから同業の友人もゼロ。
学生時代の友人は一人だけ……彼女は「結婚するならこんな人と……。」と、思った人。
薔薇の仲間?……僕、自分を薔薇関係の人とは思っていないので……。
ガーデニングをしている訳でもないし……。
友人は老若男女、年齢も18歳から80歳まで、職業もバラバラなのでございます(笑)


さて、年末年始はお呼ばれすることが多いです。
このところ立て続けに2回ほどお呼ばれに与りました。
2回とも全然、住む世界が違う友人の集まりでした。
先ず最初は今日の1枚目の写真……。
この日は「鴨鍋」をするので是非!とお誘いを浮け、
鴨ねぎならぬ、シャンペンを持って遊びに行きました。
女優Xさんのお宅へ……。
同席は、最近、懇意になった舞台を中心に活躍する大女優Yさんと、
テレビでよく見かける毒舌で有名なタレントのZさん、
そして僕と親友Wと女優Xさんのご主人の6人でした。
僕はシャンパンの他に、それぞれにCDやチョッとした花束などをプレゼントに持参。
Zさんが薔薇の花を好きだと言うことは「カントリー・ハーベスト」でチョッとリサーチ(笑)
喜ぶZさん、それを切っ掛けに、初対面の人もスグに打ち解け、
美味しい鴨鍋や、極上の鮪の刺身、Xさんお手製の糠漬けに舌鼓。
鴨鍋は上質の鴨を土鍋で焼き、大根おろしと醤油だけで戴くシンプルなもの。
鴨と一緒に九条ねぎも焼きます。
上質の鴨は、所謂、鴨特有の臭みがなく、焼いて甘くなった九条葱とベスト・マッチ。
鴨ねぎとは良く言ったものですね(笑)

しかし良く食べ、良く喋りました。
とは言うものの、僕と友人は殆ど聞き役(笑)
大女優Yさんと毒舌Zさんの独壇場(笑)内容はここでは非常に差し障りがありますので、
絶対に書けません……全部、伏せ字になっちゃいます(笑)

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さて、2枚目の写真は、最近仲良くなったAさんお手製のおでん。
じっくりとお出汁で煮込まれた具は、
素材そのものの味が生きていて非常に美味でした。
あっ!上にチラっと写っているのは、超豪華マダムBの指ね。
彼女は文字通りの超豪華マダム。僕がいつも冗談半分、
イヤミ半分で言っている「超豪華マダム」の連中とは訳が違います。
真のセレブリティなんです。僕なんかとは住む世界が違います。
友人の家の集まりでひょんなことから仲良くなりました。
映画や小説なら、全く接点がない2人が出会った時、
そこに必ず愛とドラマが芽生えるのですが(笑)
残念ながら僕と超豪華マダムとの間に芽生えたのは友情でした。
この日のメンバーは、超豪華マダムBに、僕が金継ぎを習っている京都のお師匠Cさん。
お師匠と言っても、まだまだ、一応うら若き?(笑)お嬢さん。
それからお呼ばれしたお宅の奥さまAさん。奥さまと言っても、
東京や京都で手広く飲食の仕事をし、もう一つ、
芸能界での仕事も成功している才女、実業家の別の顔も持っています。
そして、彼女の家に嫁ぐ予定の非常に感じのいい女性Dさんと、僕、親友の5人でした。

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鯛の昆布じめや前菜の数々、パテ、スモークサーモン、そしておでん!
シャンパンとワイン、果物とケーキなどのデザート……。
実は僕、おでんはあまり好きではなかったのです。
練り物系があまり好きではないこと、それから東京の某有名店で食べた、
真っ黒に煮詰まり、素材そのものの味も分からないおでんや、
京都の敷居がお高い某有名店で店側に気を遣い遣い食べた居心地の悪さに辟易(笑)
以来、ズゥ~っと避けて来ましたが、こちらのおでんは美味しかったです。
今度、自分でも作ってみようかな?


2つのお呼ばれについて書きましたが、それぞれが全く住む世界が違い、
普通なら絶対に知り合うこともなかった友人たち……。
本当に不思議ですね。我ながらそう思います。
知り合ってしまえば、後は人と人、その人がどれだけ魅力的かと言うことなんでしょうが、
要は、人を色眼鏡で見ない、肩書きで判断しない……と、言うことなんでしょうね。
肩書きでコロコロ対応が変わる人、沢山いますからね……。
人を自宅に招くって相当のことです。
素敵な人間関係を大切にして行かなければ……。


2016年1月29日


ブノワ。


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何をもって美しいと思うか……。 

 

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 「いい写真が撮れないんだよねぇ……。」

よく聞く台詞です。そしてその理由は何となく分かる気がするのです。
写真に関しては、構図、光の捉えからなど、技術的なこともあるのだけれど、
一番肝心で綺麗な写真を撮るための最初の一歩で差が出ていることが多いです。
何を美しいと思うか……きっと美しいと思う幅が物凄く狭いのだと思うのです。
何を美しいと思うかは人それぞれです。
美しいと感じる幅の弘さ、許容範囲も人それぞれです。
何が正しくて何が正しくないか……正解はありません。人の数だけ答えがあります。


たとえば薔薇……。
殆どの人が満開の花や綻びかけた蕾を美しいと思うけれど、
では、葉は?刺は?葉が落ちた冬枯れの姿は?
前に苦笑しちゃったんですが、ある薔薇の知り合いの方が言いました。

 「ブノワ。さんの『Under the Rose』……綺麗よねぇ……刺が。」

あらゆるものに何かしら「美」を見出だすのは日本人の特質ではないでしょうか。
侘、寂、命あるもの、ないもの。
芽生えて成長し、美しい花を咲かせ種を作る……。
そして枯れてなお、次の春に繋がる命を宿している姿。
そこになにがしかの美しさを感じるのが日本人なんだと思うのです。
光りまばゆい絢爛豪華な美しさと、年を経て朽ち果てたものの哀れの中に宿る艶やかな美。
それは森羅万象、全てのものに神が宿る考え方の日本人の特徴、
砂漠の中で生まれた宗教を信ずる人たちとの違い……そう思うのはうがった考え方でしょうか。
その「美」を感じる幅が非常に広いのが日本人なんだと思います。
もっとも、最近では日本人の美的感覚も随分と怪しくなってきましたが……。



今日の写真は10月に訪れたパリ郊外の林の中で撮りました。
ただの落ち葉です……でも、美しいと思いませんか?
病気の黒い点ですら秋の彩りの中で異彩を放っています。
もしかして、この黒い点がなかったらカメラを向けていなかったかもしれません。
緑、黄色、赤の葉の中に、黒い点が混じることでキュッと画面が締まり、
コントラストが上がって、しかも画面にリズムが出て来るのです。
一見、汚いもの、枯れて色をなくしたものの中にも、
見方によっては極上の「美」が潜んでいるかもしれません……。

 「綺麗は穢い、穢いは綺麗……。」

ウィリアム・シェークスピアの「マクベス」の中の、魔女たちが言う台詞です。
物事を決まった角度からではなく、色々な方向から見てみる……。
そんな物事の本質を的確に捉えているからこそ、
シャークスピアがこれほど読み継がれていうると思うのです。


2016年1月27日


ブノワ。


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元禄港歌ー千年の恋の森ー。 

 

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 ほんま、焦りましたんや……。
 何を焦ったかて、チケット、1枚も残ってませんでしたのや……。
 実はなぁ、おフランスに行くチョッと前に、文化村から先行予約の案内来てましてんねんけど、
 発売日がおフランスに行った翌日だったんどす……。
 まぁ、帰国してからで宜しいわ……そう思うてましたんやけどな、
 あんた、帰国して電話したら1枚も残ってない、完売やて……ほんまに焦りましたわ。
 色々と考えましたんやけど、結局、ないものは仕方ない、
 これも縁やった……そう思ぅて諦めてましたんやけどなぁ。
 新年になり、仲良ぅしている女優さんが「もしかしたら取れるかもしれへん……。」て。
 初めてどした、所謂「コネ」言うヤツを使うたのんて……。
 イヤでっしゃろ?なんや人のツテ辿って頭下げて……うち、そう言うの好かんのやけど、
 その尽力してくださるお嬢さんも感じ良かったし、
 ウチもどうしても観たかったんでお頼み申しましたんや。
 そのお嬢さんもあれこれ手ぇを廻してくれはって、
 結局、出演しなさっている女優さんにお願いしてくれはりましたそうだす。
 いやいや、それがなぁ……ほんまに素晴らしい舞台だしたんや……。 
 こう、真っ赤な椿が舞台一面を覆い、登場人物のように潔よぅ散りよるんですわ……。

  「梅は匂いや、樹ぶりはいらぬ。人は心や、姿はいらぬ……。」

 はぁ……ほんまによろしおますなぁ……。



今の演劇界は、少し前までみたいに、新劇、歌舞伎、新派、そして小劇場……。
そんな線引きが曖昧になり、歌舞伎のスターがミュージカルに出てみたり、
宝塚のトップスターが引退して演劇界で活躍するとか、今やそれぞれの世界が融合し、
演技の化学反応を起こし……て、いればいいのですが、なかなかその高みまでに到達することは少なく、
短い稽古期間と、所謂、何でもそつなくこなしてしまう(ように見える)若手の芸達者が増えたことにより、
プロデュース側、劇場側は、実績のある経験豊富なベテランを使うことなく、
客を呼べるタレントを思う通りにキャスティングてきるようになりました。
観客もそこまでは求めず、どちらかと言えば「顔見せ」的な興行が多いのが現状です。
劇場は常に満席、チケットは所謂「プラチナ・チケット」。立ち見が出ることも珍しくありません……。
それぞれのファンにとってみれば、間近で好きな役者やタレントを見られ、
それはそれで、わくわく心踊り、素晴らしい一時なのでしょうが、
だけど、果たしてそれでいいのか?……いつもそんなことを考えています。


今回の「元禄港歌ー千年の森の恋ー」……歌舞伎、新劇、映画、テレビなど、
各界から演技の達者な役者を集めての公演です。

播州……今の神戸で手広く商売を営む「筑前屋」は入婿の半兵衛(市川猿弥)の才覚で商売は繁盛、
家を取り仕切る家付きのお浜(新橋耐子)との間には、
信助(段田安則)と万次郎(高橋一生)の2人の息子がいます。
信助が5年ぶりに江戸から帰って来た時、丁度、座元の糸栄(市川猿之助)が率いる、
瞽女の一行が播州の港にやって来ます。何やら運命が急転する予感……。
冒頭はお決まりの人海戦術で舞台上ところ狭しと、港町の威勢のいい、
活気に満ちた町民の様子を見せる辺りは蜷川幸雄の十八番です。
長男、信助と瞽女、初音(宮沢りえ)の恋、次男、万次郎と歌春(鈴木杏)の人知れぬ道ならぬ恋……。
何やら訳有りのお浜と糸栄……そしてラストの能舞台のどんでん返し……。


糸栄を演じた市川猿之助の女形は見事でした。
若い娘ではなくて盛りを過ぎた年増の造形。
なさぬ子を思う母親としての気持ちの表現、三味線を弾く崩れた姿や唄の芸、
外連……どれをとっても当代随一でしょう。異業種の役者に交じって、
特に現代劇に演技を近付けることなく、そのまま歌舞伎の様式で芝居をします。
反対に長男、信助を演じた段田安則は、特に猿之助と一緒の場面などは、
非常に歌舞伎に近い様式美をもって演じていたところが面白いです。
それぞれが影響し合い、いつもとは違った自分を出しています……。

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さすがだと思ったのはお浜を演じた新橋耐子……。
「文学座」の大ベテランですが、彼女の場合は、いつもの芝居から離れ、
少し歌舞伎寄りに、猿之助の芝居に釣り合うように演じていました。
分かりやすく言うとチョッと新派っぽく「形」で見せる静の演技に。
振り替える時も、サッとおもむろに振り替えるのではなく、
肩ごしに顔を少しだけ後ろに向ける……その形の美しさ。
同じ子をなした女として糸栄を気遣い、労る気持ちと、
糸栄と夫が密通をして信助が生まれたという積年の恨み……。
この二つの相容れない気持ちを肩ごしの眼差しで表現する巧み。
溺愛する次男、万次郎と切れさせるために、歌春と職人、和吉の縁談を、
気のいい奥さまの顔で取り持ち、歌春の乱れた髪を、
優しい気持ちで自分の髪に差した櫛で撫で付けてあげるのですが、
その櫛をたとう紙で拭う時に、知らず知らずの内に思わず手に力がこもり、
たとう紙を力任せにくしゃくしゃに丸める辺りは、繁栄を極める商家の奥さまである自分と、
しがない瞽女で卑しい身分である歌春を、知らず知らずの内に差別し、
思わず沸き上がる侮蔑の感情を、映画と違ってクローズアップのない舞台において、
体全体で、大仰になるギリギリ手前で表現する匙加減が絶妙です。
舞台上にたった1人でピンスポットを浴びても、例えば、三幕三場、1人だけ能舞台に取り残され、
残りの全ての役者が前方で芝居をしていても(三角形の構図になり納まりがいい……。)
自分がメインで芝居をしていない場面でも、キッチリと受けの芝居をしている……。
杉村春子の「華岡青洲の妻」で末娘の小陸を演じた時がそうでした。
キッチリと終止受けの芝居をし、杉村春子演ずるお継ぎが亡くなった再終幕でも、
丁寧にして来たその受けの芝居が最大限に生かされ、
あたかもそこにお継ぎがいるような錯覚を覚えたものです。
劇場内を一つに纏め、観客の視線を一身に集めて決して逸らさぬテクニックは凄いです。
夫の不義理で生まれた、我が腹を痛めぬ長男、信助を引き取り育てた女の悔しさと、
矢張り、そうは言っても長年可愛がって来た信助が和助の乱心により盲目になり、
生みの母の糸栄と親子の対面を果たした後、沸き上がるホッとした安堵の気持ちと、
息子との今生の別れの寂しさの入り交じった感情を演じ分ける長けた術には脱帽です。
しかも彼女が凄いのは、笑のシーンではキッチリと、
どんなことをしても笑を取るテクニックを持っています。
その昔、ソフィア・ローレンが言いました。

 「人を泣かせるのは簡単よ。笑わせる方がもっと難しい。」……と。

思えば、「頭痛肩こり樋口一葉」の幽霊、花蛍役で一世を風靡し、
芝居に置ける「笑い」のツボ全てをコントロールするテクニックはお手の物でしたっけ……。



スター俳優が存分に、また、思いのたけを舞台上に繰り広げ、
あらゆる変化球を投げても、必ずそれを受けとめ、
的確にボールを返してくれる大ベテランの存在は大きいです。
各々が好き勝手に自分の芝居を演じていたら収拾がつかなくなりますからね。
宮沢りえ好演。但し、この美しい女優は、矢張り舞台より映像向きです。
舞台をやるには顔が小さすぎるし、特に鬘を被る時代物にはスタイルが良すぎます。


舞台、両袖から天井までをグルリと廻らされた深紅の椿の樹。
ボタ……ボタ……ボタ……演技中も間断なく落ちてくる椿の花。
辻村寿三郎の人形と着物、帯を前で締める元禄時代の既婚者の着方、
歌謡界の大歌手、美空ひばりの主題歌、最終幕の能舞台と背景に沈む真っ赤な太陽……。
故朝倉摂の舞台美術を再現し、各役者がそれらの額縁の中でそれぞれの「分」を演じ、
演技の化学反応、相乗効果が表れた希有な舞台です。
一つだけ残念だったのは、初音と信助が一目で恋に落ちる一瞬が見えなかったこと。
もう少し分かりやすく、初音は盲目なのですから……。


2016年1月26日


ブノワ。


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category: 天井桟敷の人々。

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お料理写真。 

 

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今やブログに写真は不可欠ですね……。
ほぼ100パーセントと言っていいくらいに皆さん写真をアップしています。
写真には、風景、人物、静物など、被写体によって、
人それぞれ得手不得手があるみたいですが……。

僕は特に「これが得意!」と、言うジャンルはありませんが、
特に難しいのは食物の写真です。出来不出来と言うよりは、
どうやって撮るか?店側に失礼にならないようどう撮るか……ですか。

この所、冬ということもありますが、
食物の写真がどうしても多くなりがちです(笑)
最近ではレストランのテーブルで皆さんが運ばれて来た料理を、
スマートフォンで撮影する光景が当たり前のようになっています。
普通に食事を楽しみに来ている方が殆どの中、あまり失礼にならないように腐心したいです。
店側の対応もそれぞれ。宣伝になるからと、喜んで受けてくださる店や、
中には撮影禁止の店や、フラッシュは焚かないて言う条件で撮影を許可してくれる店……色々です。


僕が店で料理の写真を撮る時に気を付けていること……。
先ず、撮影が可能かどうか店側に確認します。
それから僕の場合は一眼レフで撮りますから、撮影時はなるべく目立たないように、
1カットで撮影が終わるよう心掛けています。
周りで食事をしているお客さんへの配慮と言う意味もあります。
立ち上がるなんてもってのほかだし、シャッター音や、
撮る行為で周りにイヤな思いをさせる訳には行きません。
ビストロをやっている親友曰く「一眼レフが出て来ると構える……。」そうです。
一体、何者?と思うんでしょうね……。

写真の構図的には、極力「日の丸弁当」は避けたいのですが、
何しろ立ち上がる訳にも行かないし「家庭画報」の料理写真の大家でもないので、
わざわざセットを組んだり、照明を当てたり、
美味しそうな見せるために料理に油を塗ったりも出来ません。
兎に角、正攻法で、正面から撮るしかないと思っています。
明るい窓際のランチ時は綺麗な写真が撮りやすいですね。
夜、特に雰囲気重視の暗い照明の店だとお手上げです(笑)
ISOを上げようが、ホワイトバランスを弄ろうが、何をやっても無駄(苦笑)


今日の写真はあるビジネス・ホテルのバイキングの朝食。
右のお皿は洋風に。ウィンナー、ベーコン、サラダ、鶏肉のクリーム煮、ポテトサラダ。
左は和風で、塩鮭、小芋の煮付け、煮浸し、きんぴらごぼう、煮卵、こんにゃくのピリ辛煮。
サラダは出来ればもう1皿別に、山盛り食べたいのですが……そして、食後に珈琲です。
旅館の夕飯とか、こういうお皿が沢山の集合写真も難しいです。
料理を取る時に既に写真に撮ることを意識している(苦笑)
ブログでスッカリ身に付いた悲しい性でございます……。
えっ!こんなに食べるのかって?勿論、ご飯はおかわりですよ……3杯くらいかな。
左上に写っている、サランラップに包まれた小さなサンドイッチがお気に入り(笑)
ハムとチーズのオーソドックスなサンドイッチ……嬉しくなっちゃいます。
カバンに入れてチェックアウトしたいです(笑)


2016年1月24日


ブノワ。


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category: 私はカメラ。

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氷上の妖精と……。 

 

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師走も押し迫った22日……。
元々は薔薇の知り合いだったのですが、
最近ではスッカリ違うカテゴリーの親友になった感のある、自称「猫並に寒がり」な、
まるでティンカーベルのように愛らしい、かなちょんと行ってまいりました。
新横浜スケートセンターに「クリスマス・オン・アイス」を観に……。
かなちょんと一緒にフィギュア・スケートを観に行くのはこれで3回目。
いつも声を掛けて貰っちゃって恐縮なんです。
だって、チケットが所謂プラチナ・チケットでしょう?
いつも かなちょんには根性入れて取って貰っちゃっているんです(笑)
何でしょう……まったく同じではないのだけれど、
好きな選手(嫌いな選手も!)がほぼ同じなんです。
かなちょんがフィギュア・スケートに填まったのは長野オリンピックの時の、
マリナ・アニシナ&グェンダル・ペイゼラ組だったとか……。
僕も彼らのペアの枠をチョッと外れる斬新でダイナミックな滑りに魅了されていた口です。
その辺から始まり、浅田真央とか、共通の話題が沢山なんです。

で!今、一番盛り上がるのがフランスの英雄、ブライアン・ジュベール!
今回の「クリスマス・オン・アイス」……かなちょんも僕も、
大ファンなブライアン・ジュベールも出場と聞き、
もう、その熱気はリンクの氷も溶けんばかりに熱くなります。
猫並みに寒がりどころかダルマストーブ並みに熱々のかなちょん(笑)

かなちょんの全選手を別け隔てなく応援する姿は、
本当にフィギュア・スケートが好きなんだなぁ……と感心してしまいます。
可愛らしいのはフランスの国旗を持参しているの。
で、ブルーが右か左か分からない辺りも可愛い。

 「え?それって上がブルーじゃない?……あっ!それじゃロシアか!」

なぁ~んて支離滅裂な会話が2人の間で交わされます。
フィナーレで全選手がリンクサイドを回って観客に挨拶をする時……。

 「ホラ、チョッと貸してみな!」

と、国旗の片側を僕が持ち、一緒に高々と掲げると、
それに気付いたブライアン・ジュベールが僕らに向かって親指を立てるではありませんか!
その距離、ざっと4~5メートル?結構、近いですよねぇ。
親友たちにこのことを話すと「中指立てられなくて良かったね!」と、必ず言われますが(笑)
やっぱり憧れの選手と間近で目が合い、何らかのサインを出して貰えると嬉しいものですね。


で、さらにここから面白いエピソードがあります。
親指の一件で大盛り上がりの2人。
さて、次は帰りにどこで一杯やるかの算段になるのですが、
何しろ会場内の人が外に一斉に吐き出され、店など選んでいられないのは仕方ないとして、
駅までのどこかに入れそうな店あるかねぇ……。
そんな話をしながら開場の入り口まで来ると、なにやら大勢の人集りが……。

 「かなちょん、あれって出待ち?」

 「ここだけなんですよ、あんな感じなのは。
  ジュベはいつも一番最初に出てきちゃうんで……。」

 「あっ!かなちょん、ジュベール!」

ってなもんで、僕らの目の前にブライアン・ジュベール登場!(笑)
しかもホテルが近いからって、上下グレーのスウェット姿(笑)
「あっ!ジュベ……。」小さな地蔵になる かなちょん(笑)
不思議ですよね、大好きな選手が目の前にいるんですから。
ブライアン・ジュベールは礼儀正しい日本のファンの、
付かず離れずの取り囲みに会いなから開場前の交差点に……。
信号待ちのブライアン・ジュベールと目が合いました。

 「ハァ~い!」

ブライアン・ジュベールが声を掛けてくれ、
どちらからともなく手を差し出し握手するブノワ。さんとブライアン・ジュベール……。

 「す、す、す、凄い!ブノワ。さんジュベと友達だったの?」

さらにカチコチに固まる かなちょん(笑)

 「早く!こっちにおいで!」

手招きしても足に太ぉ~い根っこが生えたかのような かなちょんの手を掴み、
半ば押し出すようにブライアン・ジュベールの方に押しやり、
めでたく2人とも握手をして貰い、夢心地の年末となったのでした……。

よく平気だよね?図々しい?いいんです。
フランス国内を死ぬほど歩き回ったからって、
ブライアン・ジュベールに会えるチャンスなんてゼロに等しいです。
精々、歩き回って犬のウンチを踏むのが関の山(笑)
千載一遇のチャンス到来?ソフィア・ローレンの時もそう、メリル・ストリープの時もそう。
今、行かなくてどうする?一生後悔するゼョ。

ブライアン・ジュベール……小柄な選手が多い中、
背が高くて格好良かったですよ。正統派のハンサム。
競技選手としてのキャリアはもう終わりですが、指導者?今後の活躍が楽しみです。
タチアナ・タラソワが立ち上がって絶叫したのがよく分かります(笑)

かなちょんのお陰で素敵な思い出が出来ました。
また今年も一緒にフィギュア・スケートに行けるかな?


2016年1月22日


ブノワ。


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category: スターの時代。

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My name is Max……マッドマックス 怒りのデス・ロード。 

 

483A3010 - バージョン 2
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年明け早々、いつも更新を楽しみにしている真紅さんのブログがアップされました。
毎年~新年恒例の「2015 真紅のthinkingdays Best 10 of the movie(表/裏)」と、
「2015 真紅デミー賞 & 10 Years Anniversary」の2つの記事です。
映画の好みや俳優の好き嫌いがいくら一緒でも、なかなか同じベスト10になるとは限りません。
真紅さんは「ブロークバック・マウンテン」の記事で熱く熱く映画の世界を語っていましたからね、
真紅さんとは結構、趣味が一緒?真紅さんがどんなベスト10を選んでいるか、楽しみだったのですが……。


な、な、な、何と!「マッドマックス 怒りのデス・ロード」がダントツの1位!
しかも「2015 真紅デミー賞」の方は各賞を総舐めではありませんか……。
そう言えば、映画賞シーズンの開幕と共に「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の、
既にカルト的な高い評価が聞こえて来ていましたが……。

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」……観たかったんですが、
丁度、タイミングが悪かったり、上映時間が合わなかったりで、
スッカリ観逃していました。僕の中では2作目の「マッドマックス2」が、
子供の視線からヒーローを描いた1作目を凌ぐ傑作だったこともあり、
ティナ・ターナーが怪演を見せて何やら別物になってしまった(笑)3作目から約30年ぶりの新作、
世界一のヒップを持つ(と、僕は思っている……。)シャーリーズ・セロンと、
このところお気に入りのトム・ハーディー主演に食指が動いたものの、
監督がジョージ・ミラーと言うことでチョッと躊躇していたのも事実です。
同じ監督が自作の続編やリメイクをするとロクなことありませんから(笑)

焦って検索しました(笑)検索したら上映している名画座がありました!
やっぱり東京っていいなぁ……(笑)

さて、真紅さんのブログで汗掻いた翌日(笑)いそいそと観てまいりました。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」……期待を裏切らない興奮の1本でした。
核で汚染された地球でごく僅かの人間がサバイバルしている世界。
狭く小さな世界ながら、既に支配する者とされる者にハッキリ別れる社会が出来あがっています。
圧政を敷くイモータン・ジョーも後継者、将来を憂いている……。
そこに生きる人間たちや、異形の支配者、イモータン・ジョーの世界を含む、
全ての造形が豊かで見事でした。説明も台詞も極力少なく、
映画ならではの「絵」で見せてくれることも嬉しいし、さらに驚くことには、
目一杯のボリュームのジャンキーXLの音楽と映像とがガッチリと一つになっていて、
オープニングからラストまで有り得ないくらいの疾走感があること。
映像と音楽がこれほど一つになっている作品を僕は知りません。
それから昼と夜のシーンの静と寂のコントラストが美しいです……カーチェイスの驚異の映像。
どうやって撮影したんでしょう?もうビックリでした。
映画が丸々1本、監督のジョージ・ミラーの世界になっていたのも凄いです。
主役の2人、トム・ハーディーとシャーリーズ・セロンが素晴らしいです。
今やトムと言えば、ハンクスでもクルーズでもなく、僕の中ではトム・ハーディーなんですが、
(昔はトム・ベレンジャーだった……。)
一人芝居の「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」の圧倒的な存在感を見るまでもなく、
当代一の男優と言ってもいいでしょう。役の幅が広いことが最大の武器。
シャーリーズ・セロン……汚れ役を好む美人女優は飛び切り根性が座っていて、
いつもどのような役柄を演じてくれるのか楽しみなんです。
圧倒的に美しい「Dior J'adore」のCMとは180度違う役作り。
これほどゴールドが似合う女優もいないと思うのですが、
その美しさを封印し、丸刈りにして目元をタールで黒くメイクする……。
寡黙な女戦士の痺れるほどの格好良さ。
2人の過去が最小限にしか語られいことも昨今の饒舌過ぎる映画を見慣れてしまった僕には非常に新鮮でした。
無理矢理に台詞やCGで全部を説明しようとせず、観客側に想像する余地を残したことも、
映画全体の不思議な世界観に繋がり、功を奏した感があります。
ラスト・シーンの余韻……マックスとフュリオサが目と目で別れを告げるシーン、
初めは敵対していた2人が、追われることで協力し合い、お互いを認めるようになる……。
どんな饒舌な台詞よりもお互いを理解し尊敬している様子が手に取るように分かる名シーンでした。

今日の写真は難しかったです(苦笑)写真がないと記事を書かないこのブログ、
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」的な写真なんか日常では撮れないものね……。

続編があるそうですね。
ハードルが上がっちゃいましたが、次作も楽しみでなりません。
重たい尻を叩いてくれた真紅さんに感謝、感謝です。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」……★★★★★★★☆……75点。


2016年1月20日


ブノワ。


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摩訶不思議な世界……。 

 

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最近の天気予報はよく当たりますね。
昨日から雪の予報が出ていましたが、幸いに4連休中の僕は、
昨日に引き続き、今日も映画を観に行こうと目論んでいました。
深夜12時頃にはまだ雨だったので、これはもしかして大丈夫なのかと思いきや、
明け方に耳が痛くなるほどの無音状態に……雪ですね。空、白く明るいし……。
朝の4時に玄関を開けて外を確認し、積雪の状態から雪掻きの必要はなしと判断。
再び仮眠を取って、爽快な気分で起床。風呂で暖まった後は、
以前、購入した「日本野鳥の会」のバードウォッチング長靴をいそいそと引っ張りだし(笑)
(これ、数年前の大雪の日に友達の女優さんが履いていて気に入っていたんです。)

 「おぉぉぉ〜っ!格好いいかも!『B』はブノワ。の『B』かしらン?(笑)
  何だか吉屋佳子さんみたい!」

などと独りごち、チョッと厚着をして出掛ける準備をしました。
観に行く映画は直前に変えたものの、余裕を持って家を出たのですが、
何と、最寄りの駅から電車に乗る時点で何となく間に合わない感じ……。
さっさと諦めて、夕飯の買い物を済ませ、家出ジィ〜っとしていました。
だけど、都心で高々5センチ〜6センチの積雪でどうしてこんなに交通機関が乱れるのか?
予報で準備ができていたハズだし、大雪での大混乱は今にはじまったことではないです。
いつものことなので、多少の遅れや運休は覚悟していましたが、
ニュースを見ると愕然としますね。駅の大混雑、入場規制の長蛇の列。
中には電車に乗るまで5時間も待った人がいるとか……。
北のお友達には「甘い!」笑われてしまいますが、これが今の都会の状態です(苦笑)


さて、今、テレビをつけると何やら仰々しいものが目に飛び込んできました。
このところ世間を騒がせている、某アイドルグループの解散話……。
冠番組でご当人たちが釈明していました……何だ、大山鳴動してネズミ一匹か。
テレビも公共の電波でしたよね?……ハイハイ、いいです、
百歩譲りましょう。彼らの冠番組なんだから。
冒頭に流れたファンからと言う礼賛メッセージの数々……。
全て本物の声だとしたらファンって有り難いですね。

ただ、今回の騒動、NHKで報道するようなことでしょうか?誰も疑問に思わない?
勿論、長年のファンの方たちには特別な思いもあるでしょう。
応援している大好きなグループが永遠に続くこと……夢見るでしょう。
だけれど、チョッと行き過ぎではないかな?たかがアイドル・グループの解散話しです。
アイドルって言ったって、もう40才過ぎたオジサンでしょう?(苦笑)
まかり間違っても政治家がコメントを出したりする問題ではないし、
(公の場で質問するバカもバカ。)外国でも報道って、アジア圏の国々だけでしょう?
仮に解散して、芸能界が混乱しても当座のこと。スグに変わりが出て来ますって。
5人の仲間意識やグループとしての結束を強調していたけど、
元々、仲が良くないのは一目瞭然。本人たちも各所で明言しています。
そんな偽りの仲良し小好しでいいんだ……釈明会見で5人とも表情なし。
顔が死んでいましたよね。解散し、キッパリ自分の道を行くのも、
それはそれで潔くて良かったんじゃないでしょうか……彼らのためにね。
グループの名前の庇護から卒業し、己1人の力で芸能界を生きて行く。
そのうちもっと5人の格差が出て来ますよ。それぞれの道を行くいい機会だったのに……。

今の日本にはもっと他に報道すべきニュースがありますよね?
大事な大事なこと……どれだけ日本は平和ボケなんでしょう?
荒れた寒空に思わず苦笑いの数々です。


2016年1月18日


ブノワ。


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小さな決めごと。 

 

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もう1月も中旬……正月休みボケする間もなくスッカリ通常営業になりました(苦笑)
イヤだイヤだ言っていられませんね。仕事、頑張らないとね。

さて、皆さんは初夢を見ましたか?
僕は全然(笑)元々寝たらグッスリ起きないタイプなので。
それから年頭の決心とか決めごととかをしましたか?
今年こそは貯金しようとか、タバコを止めようとか……。

僕は幾つか決めたことがあります……。
先ず、もうお年ですから(笑)体調管理を十分にすること。
気に入っている今の仕事をズゥ~っとして行きたいですしね。
そのためには、季節季節の食材を使って、決して贅沢ではないけれど、
腹八分目の手作りの食生活を心掛けたいです。
勿論、日々のアルコール消毒は欠かさずに(爆)
これは今も気に掛けていることなので、それほど大変ではないと思うのです。
友人と外食する時以外は殆ど自分で作っていますから。
あと、温暖化でなくなりつつある日本の美しい四季を意識したいし……。

それから、これは前から思っていたんですが、
所謂、お人好しはもう止めようと思うのです……。
色々な面で、金銭面とかも含めてお人好しは止めよう……そう思います。
このところ、結構、イヤなことが立て続けにあったって言うこともあるんだけど、
お人好しやっている場合じゃないんですよね……。
もう老後のこと、人生の幕引き、最期のことを考えないといけない時期になってきているし、
健康で働ける今の内に出来ることはしておく……。
元々、全く計画性のない人間なので、決して早過ぎることはないと思うし……。
これは僕の親友も負けず劣らずお人好しなので、お互いに指摘し合いながら、
2人で叱咤激励しながら頑張りたいです(笑)

死んだ母によく言われましたっけ……。

 「お母さんはアリ、お前はキリギリスだから。」って(苦笑)

写真はお気に入りの土鍋で炊いた七草粥……。
この土鍋、凄いです。アッと言う間にご飯がペースト状になっちゃいます。
スーパーで買った七草粥セットには、はこべが山盛り(笑)
その代わり、なんとも貧弱な芹がヒョロヒョロっと1本(苦笑)
ハコベ……まぁ、集めやすいんでしょうね……家の周りにも沢山生えているし。
今やコンビニやデパートの陰謀となりつつある恵方巻きなんて絶対に買わないけれど(笑)
皆さんは七草粥を食べましたか?新年に何か決めごとはしましたか?
小さなことですが、こんな季節感も大事にして行きたいです。


2016年1月16日


ブノワ。


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年末年始、映画あれこれ。 

 

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例年、12月は忙しいのです……記憶喪失になったみたいに何も覚えていないの。
一昨日のことを覚えていない……下手をすると昨日のことも(苦笑)
まぁ、慣れていますけどね、身体的にもやっぱりシンドイ……。
でも、時間が出来るとマメマメしく映画館に通います。
もう、映画、大好き!僕の人生の教科書と言ってもいいです。
コロッと絶妙に映画の世界に入り込めた時の快感ね!
チョッとしたことなんですよね……チョッとしたワンカットで時空を超えます。
反対に最後まで映画の世界に馴染めないこともしばしば……。
最近では自分の映画に対する「思い」を映画に押し付けないで、
暗くなった瞬間から映画の世界に身をゆだねる術を知りました。
分からないなら分からないで、焦らず身をゆだねてみる……。
きっと、何かが見えて来るハズ……そう思ってね。

今日は師走から年明けに掛けて、
一年の観納めと観初めも含めてザァ〜っと映画評です。



先ずは観る気は全くなかった「ローマに消えた男」……。
これは親友Tとあけと恵比寿でランチの後に観ました。
だから作品でと言うよりも恵比寿と言う土地柄で選んだのね。
これがねぇ……思いもしない佳作で得しちゃいました。
良くありがちですよね、影武者ものって……。
本物よりも影武者の方が自由奔放で魅力的なことが多いです。
その影武者が大きな波紋を引き起こし、物事の本質を付いてみせる……。
これもそんな中の1本なんですが、兎に角、役者を見るための映画です。
役者の魅力がそのまま映画の魅力になっているの。
トニ・セルヴィッロ怪演。彼がいなかったらこの作品は成立しなかったでしょう。
非常に上手く助演しているヴァレリオ・マスタンドレア……彼も上手いなぁ……。
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキはこのところ気になっている女優です。
御年50歳を超えていますが、美しくて豊かで包み込むような魅力があります。
なかなか観て良かったと思える作品は少ないです。これはそんな1本。
「ローマに消えた男」……★★★★★★……60点。


こちらも役者で観るべき「黄金のアデーレ 名画の帰還」……。
ジュディ・デンチとヘレン・ミレン……老いてますます素晴らしい女優です。
「ローマに消えた男」のトニ・セルヴィッロと同じく、ヘレン・ミレンを見るための作品です。
クリムトの名画「アデーレ・ブロッホ=バウワーの肖像」を廻るあれこれ、
時代を遡り、冒頭にクリムトが絵を描くシーンが映し出されます。
金箔をテーブルの上に置き、「フッ!」っと軽く息を吹きかけると金箔がサッと真っ平らになる。
それを棒を使って画布に貼付けて行くシーンです……クリムトは手元だけしか見えない。
非常に上手いです、アッと言う間に映画の世界に入り込める。
ズゥ〜っと画面から拒絶され続けていた「FOUJITA」とは大違い、
1人の女性の情熱と、それを助けつつ、自分もいつの間にか一人前に育って行く若手弁護士の話。
美術品と戦争と言うこと、世界の大美術館が戦争によって、
略奪した作品で成り立っていることを改めて思い出させてくれます。
今「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」はニューヨークの「ノイエ美術館」に収蔵されています。
何年か前、実際にこの作品を目にした時の思い出が見事に甦りました。
「黄金のアデーレ 名画の帰還」……★★★★★☆……55点。


これは鉄板の「007/スペクター」……。
公開を物凄く心待ちにしていた作品でした。仕上がりは先ず間違いないです。
シリーズ物でクォリティーを維持しながら、さらにグレードをあげているものって少ないです。
ボンドも何代か目になりますが、ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドは好きです。
東西冷戦が終わり、ソ連を的に見立てられなくなってからのスパイ物は悪役探しに躍起になっています。
今はどの映画もテロリストが悪役、今回の「007/スペクター」もその例外ではないのですが、
何やら非常に「個」に向かっていますね。ボンドの「個」の問題。
先程チョッと名前が出たジュディ・デンチの華麗な殉職を描いた前作が傑作。
ゴージャスで哀愁帯びたベレニス・マーローのボンド・ガールもツボでした。
それに較べると今回のボンド・ガール……何だかしみったれていますね(苦笑)
しみったれているなんて失礼かな?辛気臭いのね。ごくごく普通の女の子。
だったらイタリアの宝石モニカ・ベルッチの出番をもっと多くして欲しかったです。
ボンドがケチョンケチョンに老人扱いされるこの頃、次回作は一体どんなでしょうね。
ダニエル・クレイグは続投と聞きました。そうそう、そうだ!
ジェフリー・ディーバーが書いた「007・白紙委任状」はどうなっているの?
あれは映画化しないのでしょうか……。
「007・スペクター」……★★★★★☆……55点。


往年の名画。「午前10時の映画祭」にて……「ラストエンペラー」……。
久しぶりに観ました「ラストエンペラー」……表現に多少の時代感はあるものの、
ベルナルド・ベルトルッチの大傑作です。特に子供時代の3人の子役が上手い。
成人してジョン・ローンにバトンタッチしてからは、
何やらジョン・ローンのプロモーション・ビデオっぽくなります(苦笑)
仕方ないですね、当時は物凄い人気でしたから。
会場には往年のジョン・ローンのファンとおぼしきオバサンたちがごっそり……。
あの激動の中国の時代を禁紫城の中から見た前半が特に秀逸です。
家庭教師役のピーター・オトゥールが東洋と西洋の架け橋役を好演。
劇中とラストシーンのコオロギの使い方も象徴的で印象深いです。
まぎれもない傑作。出来れば大きな画面で見て欲しい1本。
この頃の映画を見るに付け、今の中国政府がいつか転覆するのではないかと思えて仕方ありません。
昨日まで正義だったものが今日からは悪に簡単に翻る国ですから……。
「ラストエンペラー」……★★★★★★☆……65点。


こちらも「午前10時の映画祭」にて劇場では初鑑賞の「アパートの鍵貸します」……。
懐かしいです……以前はこの映画のような往年の白黒の名作が、
ごくごく普通に名画座に掛かっていましたからね。
所謂、サラリーマンの悲哀?一言で言うとそれに尽きるんですが、
ともすればストーリーがストーリーだけに下品になりがちな艶笑喜劇を、
ビリー・ワイルダーが洒落たコメディに仕立てあげています。
ボーイッシュなシャーリー・マクレーンの魅力満載。
まだまだ若かりし頃のジャック・レモンが上司の情事に自分の部屋を貸すサラリーマンを演じています。
何とも不味そうなラケットでお湯を切ったミートボールのスパゲッティ……(笑)
今度、作ってみようかしらン?勿論、ラケットなんか使いませんけどね。
「アパートの鍵貸します」……★★★★★★……60点。


恐る恐る観に行った「クリード/チャンプを継ぐ男」……。
シルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツネッガーは肉体派で頭がいい二大巨頭です。
それぞれ「ロッキー」シリーズと「ターミネーター」シリーズで食いつないでいます(笑)
日本の歌謡界はヒットが1曲あれば25年は食べて行かれるって言いますけど(爆)
まぁ、手を替え品を替え、繰り返し繰り返しよくぞここまで続くと思うくらいです。
「ロッキー」シリーズは「ロッキー3」くらいまでは覚えているのだけど……。
スタローンのもぞもぞ台詞と老醜は観たくなかったし、
もしかして脱ぐ?裸はもっと見たくなかったのですが(笑)それは杞憂に終わり、
マイケル・B・ジョーダンはスラッとハンサムで非常に良かったです。
ただねぇ……家が物凄い大金持ちなんですよね。頭もいいからキチンとした企業に就職もしている。
それを全て投げ打ってボクシングに人生をかけるって言うのが説得力ありません。
僕の中では殴り合い=スポーツと言う認識もないし……。
「クリード・チャンプを継ぐ男」……★★★★☆……45点。


年明け早々、新年の観始めはMX4Dにて「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」……。
新年早々、行って参りました。3回目の鑑賞でございます(笑)
前回、「ジュラシック・ワールド」の時に較べて格段の凄さを体験できるMX4D。
既に映画の粋を出て、アトラクションになりますが、作品を選ぶととても楽しいです。
新ドロイドBB-8の愛くるしさ、表現力の豊かさに驚かされます。
BB8が離れ離れになったポー・ダメロンと再会するシーンなんて涙ものです(笑)
フィンを後ろから蹴散らすように一目散にポー・ダメロン目がけて走って(転がって?)行く様に心打たれます。
前にも書いたけれど、演技と言うには程遠いヘタクソな芝居しか出来ない役者は、
BB-8の一挙手一投足を見て勉強すべし。驚くべき感情表現ですから。
それから、この作品は、最近、忘れられがちな大事なことを伝えてくれます。
BB-8が「助けてくれたのはフィン」、チューイが「救出作戦はフィンの計画」……。
それぞれストーリーの要の「申し送り」をキチンと相手に伝えます。
「申し送り」って大事なのですよ。この作品は「申し送り」によってストーリーが展開します。
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」はもう一回、
3Dを一回も観たことのない美女を連れて行く予定です。
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」……★★★★★★……60点。


久しぶりの2人……「サン・ローラン」……。
正月早々、親友と観てきました。久しぶりのギャスパー・ウリエルと、
こちらも久しぶりのヘルムート・バーガー……なんだか感慨深いものがありました。
一世を風靡し、故ルキノ・ヴィスコンティに愛されたヘルムート・バーガー……。
老いて当時の面影がなくなって久しいです。
外国のインタビュー番組等で見る老残はチョッと驚きを禁じえませんでした。
ただ、この「サン・ローラン」ではいいんですよねぇ……。
大したことはしていないように見えるんですが、極力、押さえた芝居と、
彼自身の苦難の人生とサン・ローランの晩年が重なり、何とも重厚な絵になっていました。
ギャスパー・ウリエル好演。こちらにもサン・ローランの衣裳のマジックで一瞬にして垢抜け、
美しく変貌するマダム役でヴァレリア・ブルーニ・テデスキが出ています。
あっ!辛気臭いボンドガールのレア・セドゥも(笑)
「サン・ローラン」……★★★★★☆……55点。


何となく巡り合わせでしょうか。
名画と言われる作品で、縁がなく今まで観ていない作品があります……。
黒澤作品はほぼ全て観ているのに、何故か「七人の侍」だけスッポリ抜けているとか、
「死刑台のエレベーター」とか……そしてこの「素晴らしき哉、わが人生!」。
「新午前10時の映画祭」にて初めて鑑賞となりました。
人間の義理人情、愛情、憎しみ、自己犠牲、献身、善意……もう全て詰まっています。
ジェームズ・スチュワートをはじめ、適材適所、往年の名優がのびのびとした演技を披露します。
やっぱりこう言う作品を観ると、今の特撮一辺倒の作品に足りないものが見えてきます。
映画も演劇も小説も、人が描かれていない作品は空虚です。
「素晴らしき哉、人生!」……★★★★★★☆……65点。

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今日の1枚目の写真は六本木TOHOシネマズのBB-8のディスプレイ。
凄いですね、等身大でございます。矢張り東京、いやいや、日本のメイン劇場は待遇が違いますね。
それから実物大のストームトゥルーパー。皆、記念写真、撮っていました。
僕が良く行く劇場なんて、ストームトゥルーパーの段ボール紙くり抜いたアイキャッチャーだったもの(苦笑)


2016年1月13日


ブノワ。


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