僕の手……。 

 

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1日の中で楽しみの一つに入浴があります。
僕は朝晩の2回、ゆっくり時間を掛けて風呂に入ります。
朝は寝呆けた頭をしゃきっとさせるため。夜は体を温めて一日の疲れを取り、
熟睡するための方法として。お湯に浸かりながら日頃のあれこれを考えるのも楽しみのひとつです。

先日のこと、風呂に浸かり翌日の仕事のことをあれこれ考えていた時、
お湯をすくい、顔にザブッと掛けた時、見るとはなしに自分の手をまじまじ見つめてしまいました。
入浴中は眼鏡を外していますから、至近距離の10センチくらいのところから……。

いやぁ……年取りました(笑)
長湯で皮膚がシワシワになっていることを差し引いても……です。
感慨深いです。人生半分ですもんね……。
(友人が、まだ半分のつもり?って驚いていましたが……。)
男の顔は履歴書と言ったのは作家の藤本儀一さんだったでしょうか。
自分の顔がどんな素晴らしい履歴書になっているかは甚だ疑問ですが(笑)
手は如実に僕の人生を物語っているように思います。
色々な職業に就きました。その都度、器用な指先が我が身を助けてくれたように思います。
遺伝かな?器用な父と、細かい手作業が好きな母を持ちましたから。
お陰さまで、数年前に今の仕事と出会って、改めて自分の手の器用さに感謝しているところです。
感謝していますが、実は僕、自分の身体の中で手が一番嫌いなんですけどね(笑)
改めて自分の手、器用さのことを思い知ったのは、
キャンドル作家のかなめさんのお宅でキャンドル教室を開いて戴いた時のこと。
小さなレードルで溶かした蝋を型に流し込む時に、かなめさんが一言……。

 「手が震えませんねぇ……。」

って。殆どの人が緊張で手が震えるのだそうです。
それまではごくごく当たり前のことと思っていましたからチョッとビックリ。

ただ一点、背が高いこと以外は総じて自分のことが嫌いな僕ですが(見てくれの点でね)
一番嫌いなのが手。母に似て小さな手が大柄な身体に不釣り合いです。
でも、この嫌いな手のお陰で生活出来ているんですよね……。
日々の糧を、それから猫のあれこれ、ささやかながらの贅沢、
季節、季節の旅……全てこの大嫌いな手のお陰です。

最近ではスッカリしなくなりましたが、以前は薔薇の作業、
植え替えや剪定に一切、手袋を使わず素手でしていました。
その方が土の感触が伝わってきて気持ち良かったし、
たまに刺さる刺の痛みが翌春の素晴らしい景色に繋がると思ったから。
そのせいの肌荒れかと思っていましたが、どうやら寄る年波?(笑)
ビリー・ワイルダーの最晩年の傑作「悲愁」のフェドーラの気持ち、
手袋を使ったトリックが分かるような気がします。


今日の写真は、先日、結城美栄子さん宅で陶芸の手ほどきを受けた時のもの。
高校の美術の時間以来の土いじりでございます。
見よう見真似、何となく形にしましたが、イヤぁ、土いじりって楽しい!
無心になって時が経つのも忘れるほどです……。


2015年6月30日


ブノワ。


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トマトの話し。 

 

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トマトが丸くなり、不味くなったのはハンバーガー屋の陰謀だそうです(笑)
陰謀だと聞こえが悪い?じゃ、差し金(笑)それもダメ?じゃ、思惑通り……。
昔のように歪で大小、大きさが不揃いでは、輪切りにしてバンズに挟む時に都合悪いからだそうです。

トマト……本当に不味くなりましたね。
いえいえ、勿論、知っていますよ。品種改良や試行錯誤の末、
糖度の高いトマトや、塩トマトみたいに個性あるトマトが出回っているのは。
ただ、お高いじゃありませんか。やっぱりトマトは近所のスーパーで普通に安く手に入らなければダメです。
それに、新しくお高いトマトは総じて皮が物凄く固い!これもまた点数が低くなる要因。
所謂、プチトマトと言われる小さな品種も、輸入の品種を加え夥しい種類が出回るようになりました。
トマト百花繚乱……でも、やっぱり美味しくない。肉質が違うんですよねぇ。
昔の形が不揃いの路地もののトマトの味を知っていますから……。
品種改良で不味くなるのは珍しいかもしれません(笑)

さて、人もそう……。
トマトと一緒で平均化され、一見、個性がないように見えます。
そういう教育されるから仕方ないです。個人、個人の個性を伸ばす教育はされていません。
やれ、皆と同じであれ。やれ、目立つな……出る釘は打たれる。
じゃないと虐めにあう危険もありますからね。
連休も終わり、チョッと落ち着いて来ましたが、
新入社員のスーツ……判で押したように真っ黒。男子も女子も真っ黒(苦笑)
アレは何かの決まりなんでしょうかね?リクルートスーツは真っ黒って。
ペッラペラの薄っぺらい身体に似合いもしないし、魔女みたいに反り返った靴!
眉剃り、茶髪でツンツンのアニメ・ヘアーの男子新入社員。
漏れなく真っ黒スーツ&パンツ・ルックの女子新入社員。
女性の場合はジャケットの丈が短いので、お尻の大きな女性は大変に格好悪く見えます。
昔は紺だったりチャコール・グレーだったり、まだ恐る恐るながら、
それぞれが個性を楽しんでいたように思います。

その個性というのも、勝手気儘に好き勝手にではなく、
洋服の基本をキチンと勉強して、その上で自分らしさを出していました。
スーツが真っ黒で没個性なら、着ている新人類も没個性的……。
あの中で5月病にかからなかった人……どれくらいいるでしょうね。
トットちゃんは非常に稀な例なのです。


今日の写真は、親友の薔薇マダムが送ってくださったトマト。
わざわざ兵庫県の「ノーム・フィールズ/Gnome Fields」から取り寄せてくださいました。
早速、食べてみましたが、とても甘くて美味しいの!しかも皮が薄い!
季節の野菜の詰め合わせとかもあるようです。今度取ってみようかな?
器は随分前にタイで買った大きな最高級のセラドン焼き。
僕、タイはタイでもベンジャロン焼きはチョッとアレだけど、セラドン焼きは好きなのです。
チョッと歪んで釉薬もまだらな街で大量に売っているものではなく、
キチンとしたブティックで買いました。この形と大きなボール、
それから型で取ったデザイン性の高いもの……。物凄く重かったです(笑)
日々、役立っているけれど、よく持ち帰ったと今になって思います。


2015年6月29日


ブノワ。


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ここは……桃源郷。 

 

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今年の春、特に薔薇に関して言えば、
本当に早く過ぎ、瞬きする間もなく終わってしまった感じがします。
チョッと前に、冗談で、数年後は図鑑などで「薔薇の栽培は関東以北……。」……。
そんなことにもなりかねないよねぇ……なぁ〜んて言っていましたが、
毎年のように起こる異常気象も、のど元過ぎればスグ忘却の彼方。
過ぎてしまえば何となく当たり前のように感じてしまうこの頃です。

今年の春は早かった……例年だと比較的ゆっくりの5月、
今年は事情があってバタバタしている内に、自宅の薔薇を愛でる間もなく、
薔薇のシーズンが終わってしまいました。

そうなると恋しくなりますね……薔薇!
チョッと無理を言って、お願いして見せて貰いました。
これからシーズン真っ盛りになろうという山中湖の塚原邸の素晴らしい庭……。
どうしても一緒に行きたいという運転手を従えて……。
今年の春は、薔薇をアッと言う間に終わらせてしまった関東の気候が、
こちら山中湖ではいい塩梅に働いたのでしょうか……。
去年とは管理方法を変えたご夫妻の、試行錯誤の繰り返しも良かったのでしょう。
薔薇の蕾が夥しく上がって来ていました。それはそれはもうビッシリ!
ご夫妻のお顔も心なしか明るく見えるから不思議です。
そう言えば、ご夫妻は、去年の河合さんのセミナーの時に、
薔薇の管理に付いて河合さんに沢山の質問をしていましたっけ……。

先ずは撮らせて戴いた写真の数々をご覧くださいね。
カメラはキヤノン、レンズは随分と慣れて来た「EF85mm F1.2L」です。

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どうでしたか?何か気付きませんでしたか?
そう、薔薇の写真がありませんでしたね……。


2015年6月26日


ブノワ。


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Lucy Grayの2日間……。 

 

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あれはいつのことだったか……。
思い出せないくらい前、嬉しいオファーを戴きました。
お話をくださったのは、湘南台の素晴らしいガーデンショップ、
「ルーシー・グレイ」の素敵なSさんご夫妻でした。

なんでも、京都に行った際、僕の親友がやっているビストロ、
「Asperge Blanche」でディナーをした際に見てくださったのだそうです。
僕が親友のためにお祝いでデザインした店のロゴマークを……。


嬉しいですね。でも、チョッと驚いちゃいました。
開店の際にお話を戴くことはたまにありますが、
歴史ある人気店が途中で店のロゴマークを変更とは……。

僕の本業は違うことをしていますし、一年に何回か月単位で忙しい時期があります。
その辺をお話しして、スグという訳にはいかないと、少し時間を戴きました。
と、と、と、ところが!僕がグズグズしている間に何と1年も経ってしまいました。
本当は、お話を戴いて、比較的時間がある去年の5月中に仕上げる予定だったのです。
言い訳は幾らでも出来ます。通常の仕事がある日はどうしても創作活動は無理なのです。
身体の疲れということもあるけれど、なかなか気持ちがね……。
机に向かう気持ち、何かを作り出す気力がなかなか湧いて来ません。
尻に火がつかないと何も手に付かない昔からの性格は全く治っていません(苦笑)
僕の仕事は欠けているところを補う意味合いが強い仕事です。
何もないところから、ゼロから何かを作り出すのは並大抵のことでは出来ません。
本当にお待たせしてしまいました。お待たせしてしまったけれど、
文句の1つも言わずにズゥ〜っと待ってくださいました。
いつも笑顔で本当の気持ちのいいご夫婦……。

ご夫妻の希望は「Asperge Blanche」のような……。
だったのでしょうけど、文字数、使われているアルファベットなどの条件で、
同じようなものは出来ないし、「Asperge Blanch」は京都のビストロです。
そんな訳で、アルファベットの中にも少し毛筆っぽさも意識しています。
ですから、園芸店らしいもの、「ルーシー・グレイ」らしく、
また、僕らしいオリジナルの書体でデザインしました。

どうでしょう、気に入ってくださったでしょうか。
常連の方達はどう思うでしょう。イメージでしょうか?それともチョッと違う?
実際に店に行ってご覧になって戴けると嬉しいです!


今日は楽しいことに同時アップとなりました。
どうぞ「ルーシー・グレイ」のブログも訪れてみてくださいね。


今日は製作の合間に撮った写真もどうぞご覧ください。

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いい店ですよね……人気があるのがとてもよく分かります。
猫のミーちゃんは野良猫ながら店の守りの神、招き猫のようです。

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<番外編>

 作業は泊まりがけ、2日間に渡って行なわれました。
 初日、朝一にご主人と駅で待ち合わせ看板用の檜の板をホームセンターで買います。
 そして、温室に籠って、板に下地用の色を刷毛で塗り、渇くのを待ちながら、
 その合間に店舗正面の壁面にロゴを書き、看板が渇いた頃に、
 もう一回下塗りし……の繰り返し、そんな段取りでした。
 作業はですねぇ……非常に気を遣うのです。笑っているけれど、神経ピリピリなの。
 失敗は出来ないし、修正も不可能だから。
 細いラインを引く時は息を殺して描きます……。
 と・こ・ろ・が・!話し好きのご夫妻(笑)波状攻撃のように、
 ちょくちょく顔を見せてはお話をされて行きます(笑)
 きっと、気持ちよく作業して貰うための気遣いなのね(笑)
 一番驚いたのは、初日の3時頃にご主人がいらして、

  「ブノワ。さん、チョッと一息大丈夫?」って。

 コーヒーとお菓子を持って来てくださって、な、な、な、何と延々5時過ぎまで、
 ぺらぺらぺらぺらぺらぺら……さすがの僕も全く手が動きません(笑)
 そこで1日目はタイムアップ、めでたく終了と相成りました……ちゃんちゃん(爆)
 実はですね、僕は自慢するのもなんなんですが、非常に作業は早いのです。
 一応、ホテルは取ってありましたが、もしかしたら1日で終わるかも……。
 甘かったです(笑)でも、楽しかったぁ……なかなかこう言う仕事ってないですからね。
 美しい奥さまの美味しい手作りランチね。彩りも豊かでお腹一杯!
 夜は素敵なビストロに連れて行ってくださいました。
 この話しはまた今度……。




2015年6月23日


ブノワ。


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頭の中がモナムール(笑) 

 

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 「Solakadoola Menchickaboola Bibbidi-bobbidi-boo……。」

「シンデレラ」の魔法使いが歌う歌ですが、皆さんのところはどんな替え歌でしたか?
僕の住んだ地方は「やめてよして触らないで垢がつくから……。」でした(笑)

年度末のドタバタ劇の終了からこの方、
気が付いてみれば、とっくのとうに薔薇のシーズンも終わり、梅雨入りですね。
しかし、既に暑い!なぁ〜ンて言いながら、時間が出来ると映画館の暗闇の中に身を沈めています。
それほど観ていません……「リトル・ダンサー」「ソロモンの偽証・前後編」、
アカデミー賞を賑わせた「博士と彼女のセオリー」「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」、
それから新しく出来た日本橋のシネマコンプレックスで、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」、
そして、今日のタイトルの歌が楽しく響いた「シンデレラ」2本連続の鑑賞。
それから、こちらはアカデミー賞で助演男優賞を受賞した「セッション」、
「ハンガー・ゲーム FINAL : レジスタンス」「シェルブールの雨傘」「駆け込み女と駆け出し男」……です。

でも、和洋、結構マメに見ていますかね。「リトル・ダンサー」はチョッと前に記事にしました。
「ソロモンの偽証」ですが、基本的には読んでから観るタイプの僕なんですが、
本屋の文庫本のコーナーで、宮部みゆきの原作、分厚い6冊を目の前に撃沈(笑)
勿論、読むつもりにはしていたんですが、何しろ忙しくてねぇ……。
まったくの先入観なしで観て参りました。それも朝一番で前編を1回だけ上映、
続けて後編を連続上映と言う映画館の鏡というタイムテーブルのお陰で、
15分置いて前編、後編を連続で見ることが出来ました。

しかし……長い!少し長過ぎますね。
巻き紙的な記事を書いている僕に言われてくないかもしれませんが……。
腕のいい監督だったらバッサリと不必要なシーンをカットして3時間くらいに纏められるハズ。
前後編に分ければ興行収入も倍に?そんな下心もチラホラ見え隠れする気もします。
もっとチャッチャとカットで割ってリズム感のある作品にならなかったかなぁ……。
映画的に素晴らしい映像もなかったし、兎に角、残念な作品でした。従って本は読みません。

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」……。
これ、タイトルどうにかなりませんかねぇ……まったくひねりも知恵もないタイトル。
ただね、何とも言えぬ衝撃を受けました。高く評価されるのももっともです。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の作品は、デビュー作を除く総てを観ています。
往年の「帰郷」で、主人公のジェーン・フォンダが声高に、作品のテーマを滔々と台詞で喋り、
げんなりさせられたのと比べると雲泥の差、監督の手腕が光ります。
特に酒に酔った主人公が演劇評論家の重鎮に絡んで自説を捲し立てるシーン。
ギリギリなんですよね、やり過ぎでもなく足りなくもない。
一億総批評家になった昨今の僕たちにも冷や水を浴びせかけます。
舞台人の描写も秀逸です。役者をやっている友人たちも唸っていましたっけ……。
映画界や演劇界を題材にした作品には傑作が多いです。

アカデミー賞の主演男優賞を賑わせた2本の作品。
「博士と彼女のセオリー」「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」。
これもねぇ……どうにかならないの、このタイトル?
「博士と彼女のセオリー」なんて何十年前の感覚よ(苦笑)
このところのアカデミー賞のノミネートと受賞者を見てみると、
圧倒的に実在の人物が多いです。この2作も勿論実在の人物がモデル。
僕が思い付くだけでも「博士と彼女のセオリー」「アメリカン・スナイパー」
「イミテーション・ゲーム/天才数学者の秘密」「リンカーン」
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」「マリリン 7日間の恋」
「英国王のスピーチ」「127時間」「ソーシャル・ネットワーク」
「ジュリー&ジュリア」「ミルク」「フロスト×ニクソン」
「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」「エリザベス:ゴールデンエイジ」
「クィーン」「カポーティ」「レイ」「アビエーター」「めぐりあう時間たち」
「フリーダ」「ミュージック・オブ・ハート」……これで15年分くらい。


さて、表題の「シンデレラ」です……。
何が凄いってケイト・ブランシェットの継母ね(笑)
彼女は本当に素晴らしい女優です。この継母もただの意地悪女じゃないのね。
彼女の演技技術が高慢でプライドが高く計算高い冷血な継母に血を通わせました。
そこには嫉妬と様々な感情を散りばめた悪女の役作りが……。
そして美しい!技巧を凝らした髪型に完璧なメイク。真っ赤に引かれたルージュ。
彼女のシーンは字幕を読むのを忘れるくらいでした(笑)
リリー・ジェームスのシンデレラ、リチャード・マッデンの王子さま……ごくごく普通なの。
隣にいそうなお姉さん、お兄さんなのね。最近は真の美形がいなくなりました。
「イントゥ・ザ・ウッズ」のアナ・ケンドリックよりはいいけど。
ブルーのドレスの豪奢さ……ただし、ガラスの靴のヒール、太過ぎです。
実際に履いて歩く訳じゃないんだもの、もっと細くしないと……。

「セッション」はJ・K・シモンズの怪演を見るべき映画で、
アカデミー賞の受賞もさもありなんなんですが、何しろ後味が悪い(苦笑)
勿論、全ての映画がハッピーエンドである必要はないけれどね。
音楽に打ち込むもの、愛するものの最後の何かが伝わってこない……。

「ハンガー・ゲーム FINAL : レジスタンス」は、
後編を観て完結した時点で記事にしたいと思います。
何しろ僕のジェニファー・ローレンスが出ているんですから!

「駆け込み女に駆け出し男」……。
これは迷った揚げ句に観た「シェルブールの雨傘」にズッコケ、
何としても汚れた目と耳をお掃除したくって立て続けに観た作品(笑)
全く期待していませんでしたが、なかなか面白く観ました。
このところ、時代劇とヤクザものが全盛ですね。往年の日本映画の栄華復活?
一瞬そんな思いもありますが、字幕翻訳家の戸田奈津子さんが仰言るように、
呼び名は同じでも、実質がすっかり変貌してしまった昨今の「映画」……僕も全く同意見です。
世界に誇った日本映画が復活したとは思いませんが、良質の作品が作られて来ていることも事実です。
テレビのスイッチを入れればいつでも見られる役者を使って作品を作る訳です。
テレビが下で映画が上と言う考えはないつもりですが、
才能がないのにタレントとはこれ如何に……的なタレント、役者が多い中、
満島ひかりをはじめとした力のある若手と樹木希林の好演も相まって、
なかなか見応えのある作品に仕上がっていました。
満島ひかり演ずるお銀の臨終の時に、御用宿の藍の暖簾越しに見る堤真一の姿……。
矢張り、映画というものは映像で見せるものですからね、久しぶりにいいカットを見ました。
ただし、どうして大事なところで手抜きするのか分からないんですが、
提灯の中に蝋燭じゃなくて電球が入っているのね……何故?どうして?
この詰まらない手抜きで僕らはで江戸時代にタイムスリップする切っ掛けを逸します。
例えば、行灯や提灯に火をつけるところを一回見せるだけでスッと江戸時代に行けるのに。
こう言う細かいところが出来ていないと本当にガッカリ。

さてさて、オーラスに控えしは、僕のミュージカル嫌いを決定付けた大傑作、
「シェルブールの雨傘」です(笑)……これ、迷ったんです。
もう一回、観るべきか観ないでそのまま大嫌いでおくべきか……でも、もしかしたら大人になって、
長の人生を生きて来て見方も感じ方も変わっているかもしれない……そう思ったの。
傑作ミュージカルと言われている何かを見付けることが出来るかもしれない……そう思ったの。
ところがどっこい!始まってスグに大後悔しました。やっぱりミュージカルはダメだわ(笑)
「サウンド・オブ・ミュージック」は大好きなんですけどね……。
何故、意味もなく突飛に歌い出すの?突飛にならまだマシで、
「シェルブールの雨傘」は全編、台詞に音符が付いています(苦笑)

 「このベンツの点火装置を見てくれないか?」

何故、この台詞にメロディーが付かなきゃいけないの?(笑)
全編、台詞に音楽が付いている……実験映画としては面白いかもしれません。
ドゥヌーヴも綺麗って言われれば綺麗だけれど、彼女が一番美しかったのは、
トリュフォーの「終電車」と思っている僕ですから、どちらかと言うとお母さん役の女優の方が好み(笑)
何だか辛気臭いギイ役の男優も魅力ないし、僕がジュヌヴィエーヴだったら、即、宝石商の元に走っちゃう(笑)
物凄い記憶違いだったのは、ジュヌヴィエーヴはギイの戦死の誤報で違う男に走ったと思い込んでいました。
何だ、結局、未婚の母になりたくなくてお金持ちの男に走った薄情女の話しじゃない。
ジュヌヴィエーヴ……君は一番盛り上がったシーンで、
「ジュ・テーム!ジュ・テーム!ジュ・テーム!」3回絶叫したよね?(苦笑)
何だか見ているうちにだんだんムンムンして来ちゃって困りました。
だけど、昔の映画にはメロディーがありましたね。主題曲、主題歌っていうヤツね。
「シェルブールの雨傘」を観に行く前、頭の中は例のメロディーで一杯でした(笑)
このルグランのメロディーは凄いです。一回聞いたら絶対に忘れないもの。


2015年6月17日


ブノワ。


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盗掘……驚愕の光景。 

 

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B。「ねぇ……蕗の薹って株で雄とか雌とかあるの?」

A 「えぇっ?何のこと?」

B。「アレって、いつも葉の近くに花が咲いているけど……。」

A 「ほほほほほほほほほほほほほほほほほほ ♪ ♪ 」
   違うわよぉぉぉぉっ!ブノ。ちゃん間違ってるぅ。」

B。「え?なになに?」

A 「蕗の薹と蕗は全く違う植物よぉ。そんなことも知らなかったの?
   信じらんない!ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ ♪ 」

B。「全ぇ~然。花が咲いた後に葉が出るんだと思ってた。」

A 「ほほほほほほほほほ ♪ 残念でした!全く違う植物よぉぉぉぉっ!
   お〜ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ ♪ 」

思い切りあけに否定されました(苦笑)笑い飛ばされました。
助け船を出してくれたのは、後部座席で即座に検索してくれた景子姐。
居眠りしているかと思えば、さすが、植物に詳しい景子姐、
あけのあまりにも自信タップリな様子にチョッと疑問を持ったようです。

K 「早春、葉の伸出より先に花茎が伸び出す。これを蕗の薹と呼んでいる。
   雌雄異花であり、雌花は受粉後、花茎を伸ばし……。」

いやいや、薔薇専門とはいえ、
人気ガーデニング誌の花形編集員のあけが即座に全否定し、笑い飛ばしてくださったのです。
この年になるまで知らないことは沢山あります。へぇ……蕗の薹と蕗が全く別の植物か……。
さもありなんてところです……が!
その後、車内が大変な騒ぎになったのは言うまでもありません(笑)



さて、ここから思い切り全否定され、笑い飛ばされたた復讐ね(笑)

あけは全ての事柄を食物に結び付けなければ気が済まない女です。
夏に帯広から入った時は、遥か鵡川の上空から「ししゃも!ししゃも!」と大騒ぎ。
牛や羊を見れば、口には出さないものの、今にも涎をたらさん勢い(笑)
熱ぅ~い視線を送ります。

 「あっ!牛さん!」

 「あっ!羊さん!」

言い方は可愛いのだけど、その後に省略された「美味しそう!」を考えるとゾッとします(笑)
さて、今回の北海道旅行……って、もう1月以上も前になった……。
あけと景子姐は僕から一日遅れて北海道入りしたんですが、
全2日の行程中、あけが繰り返し繰り返し、何度も何度も言っていた台詞……。

 「北海道の人にとっては蕗の薹は雑草なのよねぇ……。」

でした。チョッと徒長した蕗の薹、美しく個性的な花を咲かせていましたが、
採取して蕗ミソを作れないのが何とも残念らしかったです(笑)
北海道の人たちだって蕗ミソは作るかもしれないけど、
蕗ミソばかり食べている訳じゃないものね。それだけ沢山生えるって言うことです。
件の台詞、一体何回聞いたことか(苦笑)蕗の薹を見るたびに繰り返し、
挙げ句の果てには蕗ミソの作り方を呪文のように繰り返す始末……。
さて、お次の写真……盗掘の証拠写真でございます(笑)

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「今回はゆっくり旅ね!」……と、いいつつ、結局、車を飛ばして3時間。
最終日に「十勝千年の森」「六花の森」「紫竹ガーデン」廻ったわけですが、
「十勝千年の森」に30分早く着き、付近をドライブしている時に偶然見つけた展望台。
車で上って山桜の写真を撮り、さぁそろそろ……と、言う段になって、

 「写真撮りながら下りてきてぇ。あたし、先に行ってるから……。」

何のことかと思えば盗掘で御座います(笑)この幸せそうな顔(爆)
皆さぁ〜ン!一流雑誌の花形編集員が盗掘でございます!
そう言えば……「イコロの森」のタラの芽が根こそぎもぎ取られていたっけ……。
は、は、は、犯人は一体……?(爆)


今日の写真は「十勝千年の森」で撮影した蕗の薹。
帰りしなに見付けました……がっ!お二人は全く関心なく素通りで御座います(苦笑)
まぁ、話しに夢中なんでしょうけど、何故これを撮らないの?
いい写真になるのに物凄く不思議……僕がチョッと走って撮りに行ったのは知っているの。
どうせまた変なもの撮ってると思ってんでしょうけど……アンテナは張らないとね。
そうやって絶好の被写体を見逃しているのです。


それから最後に驚愕の光景を報告致します。
先日の黒田邸……いつも前の晩は豊橋に一泊します。
夕飯はお気に入りの干物を炙って食べさせてくれる店で皆でテーブルを囲みます。
そこで、ブノワ。さんとスナッフィーちゃんは驚愕の光景を見てしまいました!
あけが油の手を拭いたおしぼりでカメラのレンズを拭くところを!(笑)
今までの長い人生、レンズの中にまるで万華鏡のように、
有り得ないほど埃を溜め込んだ女とか(爆)色々と見て来ましたが、
濡れたおしぼりでレンズを拭く女は初めて(笑)
思わず「おいおい!」って叫んでしまいました。
今井さんも福岡さんもその辺から教えた方がいいかも(笑)
世の中ってまだまだ驚きで満ちていますねぇ……。


2015年6月15日


ブノワ。


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I'm your father……。 

 

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昨晩、1通のメールが来ました。
僕がズゥ〜っと前から応援している小谷真一くんからです。
新しい仕事、トヨタの Web CMが解禁になったので知らせて来たのです。
皆さんもどうぞご覧になってみてください。「Loving Eyes -Toyota Safety Sense」

ウぅ〜む……チョッと感慨深いものがありました。
初めて「エンジェルス・イン・アメリカ」で小谷くんを見てから、
全ての仕事を見て来ました。もう8年にもなります。ズゥ〜っと応援して来ました。
訳あって躊躇して、当日の昼にその日の公演を知らせて来たこともありました。
もう走りましたよ(笑)超高速で仕事をやっつけ、友人たちに連絡をし、
観に行ったあとに怒りました。もっと早く知らせなきゃダメって(笑)
売れて欲しい、彼が望む舞台の世界で大成して欲しい……。
いつか大劇場の座長を……ファンなら必ず願うことです。

元々、彼は器用な性格ではありません。
ひらひらと風に乗って世の中を渡り歩く器用さも持ち合わせていません。
周りに迎合することを良しとしない頑固一徹なところもあります。
どちらかと言うと不器用、シッカリと頭で考えるタイプですから、
本能で自分の得になる方へ簡単になびく才覚もあまりないようです……。
いますよね、機を見るに敏感で、権力におもねるのが上手いヤツって。
小谷くんにはそう言うところが全くない。
だから好きって言うのもあるんです。如才ないヤツってイヤですから。
コメディーもシリアスもなんでも来いです。
苦労して来たものが1つ一つ身に付いて来ています。
どうぞ順調に役者のキャリアを伸ばして欲しい……そう思います。


役者の仕事は大変です。
芝居だけで食べて行かれている人は全体の何パーセントでしょう。
皆、幾つも仕事を持って、好きな芝居に打ち込んでいるのです。
少し前にいい事務所に所属したと聞きました。良かった良かった……。
彼には言いませんでしたが、可成りホッとした覚えがあります。
活動は結構、自分の自由、好きになると聞きます。
7月下旬にも、今までやって来たコメディーの小さな舞台もあります。
仕事の幅も広がって来たのでしょうか。今までの活動に加えて、
CMやテレビなど、映像の仕事も多くなって来たようです。

旬のものを食べて、美しい音楽を聴き、絵画を愛で、
動植物と親しみ、素晴らしい人間関係を築き、引き出しを沢山作って、
いい役者になって欲しいです。役者の道は険しいけれど、息の長い活動も可能です。
決していきなり売れず、コツコツと充実したキャリアを築いて欲しいです。
エラくなったら「ン?……岩下、岩下……あぁ、君かね!」でもいいです(笑)
健康で末永く板の上に立っていて欲しいです。 
CMの中にもありましたが、「I'm your father」な気分のブノワ。さんでした。


写真はチョッと前に撮影した小谷くんのポートレート。
僕のお気に入りの1枚です。当時はフィルムとデジタルの端境期……。
この写真は勿論フィルムで撮りました。モノクロならではの美しい諧調。
小谷くんの端正な横顔がとてもいい雰囲気に撮れています。
チョッと意識したのはイングリッド・バーグマンの美しいポートレートです。
そうそう、最近凄くいい顔になって来ました。充実しているからですね。
この頃は「怪しいオヤジ」と思っていたんでしょうねぇ……。
今となっては懐かしい思い出です(笑)

いつも一緒に応援している冨田泰三くんのFacebookはこちらから……。


2015年6月13日


ブノワ。


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ブノワ。さん、陶芸作家になる。 

 

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先日の和気藹々パーティ……。
当初から企画していたのが、お持ち帰り戴くお土産のこと。
結城美栄子さんが仰言ます。

 「あなた、ぐい飲みなんて素敵よ。
  アタシなんか結婚式の引き出物で100個作ったもの。」

スグその気になっちゃうのね、ブノワ。さん単純だからさ(苦笑)
初めは結城さんに注文して作って貰うつもりだったんですが、
先日の個展とチョッと日程的に重なっちゃたのね。仕方ない、自分で作るか!
簡単に出来ると思っちゃうところも凄いと自分で思います(笑)
出来上がるまでには結城さんとご主人の猪野佳久さんに大変にお世話になりました。
先ずはご自宅で手捻りの練習をしてくださいました(スグにワインが出て来るんだけど……。)
僕が必死に形作ったものを素焼きして、試しに釉薬掛けて焼いてくださったのもお2人。
本当にお2人がいなかったら、この僕の隠密作戦は形にならなかったでしょう。

実は僕、高校の美術の時間に一度だけ、陶芸なるものを齧ったことがありましたが、
何十年振り?(苦笑)粘土をこねて形作ることと相成りました。
手動のろくろです、なかなか思ったようには行きませんね。
結城さんの「あら、一晩頑張れば50個なんてスグよ!」に騙されました(笑)
比較的、仕事のペースがゆっくりの5月……丸々2日時間を取り、
送ってくださった土と格闘となった訳ですが、これがなかなか難しい……。
薄めに形作り、少し渇かしてから、さらにヘラを使って半分くらいの薄さに削ります。
写真を見て戴くとお分かりのように、大きさや形が全部違います。
実はね、酒飲みの友人とそうじゃない友人用に、
大小2つくらいの大きさ、パターンでもって形作る予定でした。
ぐい呑み的なものと、お茶かコーヒー用に使えるものです。
だって、酒も飲まないのにぐい呑み貰っても仕方ないじゃないですか。
ところが!出来上がってみればてんでバラバラの50個が……。
まぁ、仕方ないですね、こんなに大量に作ったのは初めてだし、
型取りではないし、贈る皆さんそれぞれの顔を考えながら作ったんだし。
2日じゃ全く先が見えず、都合5日も粘土と格闘……。
2つだけ意識して底が四角のものと、口が5弁の花びら型のものを作ってみました。
1枚目の写真の中央付近に5弁の花形のもの。
最後の一番下の列の右から3つ目が底が四角くて上に行くと四角がねじってあるもの。
この2つはなかなか気に入ったんですが、何しろ同じものが2度と出来ないでしょう?(苦笑)
最後は肩がバリッバリ、腕も上がらないくらいでしたが何だか面白かったぁ。
今度「Switch」の新井さんとお抹茶の茶碗を作る約束しました。
新井さん、異様に燃えていて「打倒!結城美栄子!」なんだそうです(笑)
何でしょうね?その「打倒!」って……新井さん可愛い(爆)

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素焼きの前までに留意したことは、
最後の写真を見て貰えばお分かりのように、口径を完全な円にすることでした。
わざわざ最初から形を歪ませるのって好きじゃありません。
形作ったものをヘラなどの道具を使い極限まで削り取ります。
大体、重さ的には半分くらいまでシェイプアップしたんじゃないかな?
でも、焼くと微妙に歪みますね。薄過ぎた?そんなことありませんね。
乾燥が足りなかったのかな……それとも焼く温度の問題?
釉薬は殆ど黒に近い焦げ茶色。厚く掛かったところが金色になります。
1枚目が釉薬をかけて焼き上がった完成品……バラバラでしょう?(苦笑)
2枚目と3枚目が結城さん宅で試しに作業している図、
女性が指輪など、チョッとしたアクセサリーを入れてもいいように、
最初はお皿もラインナップにあったんですが、何しろ平べったく形作るのは難しくさっさと断念。
三味線もお皿も、ダメだと思ったらさっさと断念する思い切りの良さが僕の取り柄ね(笑)
思い切りの良さと言うか諦めが早いと言うか……いつまでもグズグズしていないの。
4枚目がが死ぬ思いで形作った状態のもの……今となっては何だか懐かしいです。
5月はこの器作りで丸々潰れました。さぁて、今度は陶芸作家にでもなるかな?(笑)
自分で器を作って、欠けたら自分で金継ぎする……自分の中で完結です。
陶芸作家で金継ぎジイさん(笑)華麗なる老後ですかね(爆)


2015年6月11日


ブノワ。


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初夏の一陣の風……。 

 

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前の記事に書きましたが、5月31日に素晴らしいパーティを開催しました。
準備で疲労困憊、クッタクタでしたが、大阪からわざわざ出て来てくれた、
鶴子姐ちゃんの愛称で親しまれている大親友を持て成さなければいけません。
パーティが終わるのは遅いです。日帰りさせる訳には行きません。
この日のためにわざわざ仕事を休んで出て来て貰ったのですから。
どこかに泊まって貰うのですが、さてどううする?
鶴子姐ちゃんは今は大阪在住ですが、元々は東京の人です。
(と、言っても、豊川生まれ、秋田育ち、途中で映画「細雪」に影響されて変な大阪の訛りあり。)
取り敢えず、我が家から比較的近い浅草にホテルを取ります。
新しいホテル「The Gate Hotel 雷門」は大変に居心地が良かったです。
古い昭和の人間の鶴子姐ちゃんが「タワー、タワー!」と連呼する、
東京スカイツリーが正面の大きな窓に見え、3ベッドの大きな部屋に、
幹事を一緒にやったTを交えて久しぶりに合宿状態、昔話に花が咲きます(笑)
その晩は3人とも疲れ果てていてバタンキュ〜でしたが、
さて、翌日はどうする?Tは仕事に行きましたが、観光って言ってもねぇ……。
朝食の後はスカイツリー&水族館にでも連れて行くか?
はたまた、浅草をプラプラと散策&美味しいものを食べるか?
考えてみれば、僕自身、浅草のことは殆ど分かっていないのですが……。
時間は限られています。そんなこんな、考えている時に閃いたのが人力車!

 「そうだ!人力車に乗ろう!」

素晴らしい案に思えました。実は僕も乗ってみたかったしね。
幾つもある人力車の会社のサイトを検索してみましたが、何しろ数が多い!
予約も考えましたが何しろ時間が読めない……いっか、行き当たりばったりで!


実は今日の記事、鶴子姐ちゃんとの浅草探訪を書くつもりでした。
ズッコケの珍道中になるのは必定。街をそぞろ歩きながら何枚か写真は撮ったのです。
ところが!人力車で僕らを案内してくれた「時代屋」の与那嶺さん……。
とても感じがよく爽やかで、素晴らしい時間を提供してくれたのです。
汗して力一杯、一生懸命に走る姿、車を引く姿は美しかったです。
慇懃無礼にならず、馴れ馴れしくならず、会話も自然体で良質で、
初めての人となかなか打ち解けない僕もスグに話せるようになりました。
当初の予定では、人力車に乗るところは、俥夫のお兄さんにお願いして、
車を引いている後ろ姿を撮らせて貰い、その他の写真と共に、
ブログにアップするつもりではいたのですが……。

いきなりポートレート撮影の心に火が点いちゃいました(笑)
いつも旅先で薔薇のオバちゃんたちを仕方なく撮っていましたが、
(いつも撮った後に『ハァ……。』と聞こえないように溜め息1つ。)
俄然、自然にカメラを向けたいと思う人に出会って、いきなり自称「写真家」モード(笑)
ポートレート撮影はモデルは誰でもいいって言う訳には行きませんからね。
僕の親友にいるんです。美女でいいとこのお嬢なんですが、

 「ワタクシ、オールヌードでモデルになって差し上げても宜しくてよ!」

って言う御仁が(苦笑)仲が良過ぎてそれもちょっと差し障りがあるし……。
大して可愛くもないのに若い女の子をモデルに見立てて撮影しする趣味もないし(笑)
(あれって本当に不思議。女の子はモデル気分、撮っている方は一端の写真家気分。)
大体、僕って若い女の子は嫌いだしね……第一、最近の若者は清潔感がない。
麻実れいさんを撮影させて貰いたいなぁ……それからメリル・ストリープ!
メリルは化粧をしていない素顔が撮りたい、そんな大それた夢はあります。
それから、何が嫌いって、モデルがカメラを意識した写真ね。
「ハァ〜イ!いいよ、いいよ、凄く綺麗!」……そんな風にして撮った写真はワザとらしいです。
何かの拍子に本人に分からない内に撮ったものが一番素敵。僕はそう思います。
兎に角、我を忘れて撮った写真、何枚かご覧くださいね。

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まだいるんですね……こう言う青年。
最近の薄っぺらで末成り瓢箪みたいな若者が多い中、健康的で清々しい青年……。
僕なんかがとうの昔にどこかに忘れて来てしまった、清々しさとか初々しさ。
もっとも、はなっからそんなものは持ち合わせていなかったかもしれないけれどね。
面白かったのは、見る角度で全然表情が違うの。自然にカメラが向きました。

どんな世界的な名優でも決して演技で表現することが出来ない「爽やかさ」……。
この「爽やかさ」は天からのギフトなのです。選ばれた人に与えられるギフト。
与那嶺さんはそれを持っていました。1枚目の写真を見てください!
破顔一笑、光る汗の美しいこと。もう夢中で写真撮りました。

「サンセット大通り」のグロリア・スワンソンが、
「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリープが、はじめは助演級の役だったのに、
その圧倒的な存在感により、あれよあれよという間に主役になってしまったのを思い出します。
今日のブログはそんな感じ(笑)浅草探訪はどうでも良くなっちゃった。
また機会があったら、是非、撮らせて貰いたいなぁ……そう思います。
新しいレンズ「EF85mm F1.2」思いの外、素晴らしいです。
ようやく素晴らしい被写体に出会えてレンズも満足しているんじゃないかな?
もっともっと使いこなせるようにならなくてはね!


2015年6月7日


ブノワ。


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旅をする人へ。 

 

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 「あなたたち、何か芸しなきゃダメよぉ!」

女優の結城美栄子さんが仰言ました。
約半年前、親友と2人で結城さん宅でご飯をご馳走になった時のことです。

 「えぇ……じゃぁ結城さん、朗読してくれます?」

 「しないわ!」

色々なこと、お祝い事が重なり、それならば、古い友人たちで集まろうかとお話しした訳です。
僕は前にも書きましたが、太陽ではなく月なんです。自分からは光を発しないの。
人の先頭に立ち、華やかに音頭をとるというよりは、陰で支えるタイプ。
華やかに旋律を奏でるよりは通奏低音を受け持つタイプ……。
でも、親友Tも一緒にやってくれるというので決心しました。
人生の節目、大事な友達を招いてパーティをしよう!
そんなこんな、結城さんとご主人の猪野さんに相談したのでした。

何か芸をしろって言われてもねぇ……(笑)芸がないから今こうしている訳で(爆)
まぁ、芸の話しはさておいて、慣れないパーティーの幹事です。
出来ることを1つずつ……先ずは日程の調整、会場の選択、招待客のリストアップ……。
どうせ集まるなら素敵な会にしたいです。出来る限りのことはしました。
会場は西麻布にある「Rainy Day Bookstore & Cafe」……ここはお気に入りなのです。
いつかここで何かやりたいと思っていました。夢が実現しました。
オーナーの新井さんは二つ返事で貸してくださることを快諾。新井さんとも長いなぁ……。
結城さんと猪野さん、新井さんには会の最後まで尽力戴いちゃいました。
本当に感謝、感謝、お三方がいなかったらどうしていいか全く分からなかったから……。

案内状のデザインは、自称世界一の天才グラフィックデザイナーのMにお願いしました。
必要事項を伝えます。表紙は僕の親友のお嬢さんが描いたイラストを採用。
事前に日にちだけは伝えて参加者の予定を確保して貰います。
案内状の送付は5月に入ってスグ、都合で来られなかった人もいるけれど、
小倉からわざわざ出て来てくれた友達、大阪から出て来た30年来の大親友。
それから何と、香港からこの日のためにやって来た親友夫妻……。
そうだ、彼らの結婚式でフランスはオルレアンまで行ったんだった!
なんと総勢44人が集まり賑やかなことときたら。

心を込めて1つ1つ、僕に出来ることはそれだけです。
出席してくれた親友たちに持って返って貰うために手作りの記念品も用意しました。
手料理もね!皆は「餃子やって!」と言いますが、
餃子はチョッとねぇ……カフェがニンニク臭くなるから却下(笑)
猪野さんが7キロもの極上ローストビーフを焼いてくださいました。
それから京都の「アスペルジュ・ブランシュ」から田舎風パテとピクルス。
代々木上原の「The Saloon」からミートボールとキヌアのサラダ。
僕がポテトサラダと旬の野菜の洋風白和え、チャプチェ、インゲンの胡麻汚し、
それから洋風が続くので、きんぴらごぼう、紅白の小さなおにぎり……。
「Rainy Day Bookstore & Cafe」の小田さんとお友達の森須さんに手伝って貰い、
飲み物もふんだんに用意し、何とも素敵な会と相成りました。


さて芸の話し……。
初めは三味線でもと思い、3月に埃を被った三味線を出してみました。
出してはみたものの、もう5年も弾いていませんからねぇ……。
先ず、調子が取れないのね(苦笑)本調子、二上り、三下り……。
三味線のたった3つの調子、昔は一発で糸を調整出来たのに、
もはやそれすら出来ないの。騙し騙し、何曲か弾いてみましたが、
一番の難関は、三味線の場合、歌も歌わなければならないこと……。
これがどうにも苦手でねぇ……三味線の場合、ある曲などは、
1曲の中で旋律を弾いたかと思えば合いの手になり、リズムを刻んでみたり……。
一筋縄では行かないのですよ。自分で弾き語る分にはいいのだけれど、
人様の前で歌って聞かせるにはチョッと(苦笑)早々に諦め、さてどうする?
親友Tはご自慢の歌と、傾国の美女に相手をして貰ってダンスを披露。
僕は仕方ないので、公開ブログと称して、綺麗な写真を用意し、5枚にも及ぶ原稿を朗読しました。
やっぱり長いね(笑)原稿と言ってもプリントアウトしたのが家を出る寸前(笑)
全く音読していないので果たしてどうなるか?
思った通り、全体の流れには役立ったけど、半分以上がアドリブ……。

でも、僕らの芸は兎も角、猪野さんのギターとお友達の松島さんのパーカッション!
お祝いの歌は感動的でした。サプライズで新井さんが先日受賞した伊丹十三賞のお祝いも!
僕ね、サプライズって大好きなのね。皆さんもパーティを楽しんで貰えたかな?
どの顔も明るく華やかで、途切れない笑い声を聞いていると、
幹事をしたこちらまで嬉しくなってしまします。
引っ込み思案でポツンとしている友人を見ればさりげなく紹介したり。
30年以上前からの大親友たち、最近、仲良くなったお友達……。
性別や年代を超え、職種も全く違う仲間たちが集う空間は不思議が一杯。
面識がないハズなのに、それぞれが話しかけ、仲良く歓談している様子にホッとします。
友情の化学反応、自然に友人の輪が広がって行く様は気持ちがいいものです。



このところSNSの拡大で「共有」とか「繋がる」とかの言葉が蔓延しています。
この前も、あるブログで「共有」の言葉を見て失笑してしまいましたが、
人と人が繋がることは至難の業です。物事を共有するのは一朝一夕には出来ません。
SNSで個人情報を公開したからと言って(共有というより垂れ流し)
簡単に「共有」にはならないし「繋がる」ことも出来ないのだよ。
今、皆さんが盛り上がっている「共有」と「繋がる」はただの「ごっこ」でしかない。
相手を思い遣り、心を込め、自分の総てを尽して初めて関係が成立するのです。

本当にいいパーティでした。僕の人生の宝石たち……。
この素晴らしい財産、時間と経験を共有して来た実り多き仲間たち。
僕が用意したパリで購入したアルバムに新井さんが書いてくださったメッセージ……。

 「旅をする人へ 感謝と敬意をこめて」

この言葉を僕とTの仲間の皆に心をこめて贈りたいと思います。
本当にありがとう!


2015年6月3日


ブノワ。


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