「The Saloon」のテーブルを囲む。 

 

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随分と暖かくなって来ました。毎年、この時期の恒例になっています。
ロンドン在住の友人が一時帰国するので、親しい仲間で夕食のテーブルを囲むのですが、
店を選ぶのは僕の役目ね(笑)毎年~同じじゃ詰まりません。
海外に住んでいますから恋しいのは和食でしょう……でも、
和食ばかりって言う訳にも行かないし、イタリアン、フレンチ、和食、中華……。
毎回、あの店この店、順繰りに食べて歩いています。
ま、美味しければOKかな。仲間でテーブルを囲むことが大事ですから。

と、言う訳で、今回は趣向を凝らして代々木上原の「The Saloon」です。
ここは料理も美味しいし、フランシス・コッポラのワインも楽しめます。
何より、今回「The Saloon」にした理由は、あまり他では見かけない素敵な内装、
内装(インテリア全般)が非常にロンドンしているからです。
何しろ長年ロンドン在住のYちゃん、ロンドンかぶれのR子がメインですから(笑)

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色々と戴きました。もうね、お腹一杯ね。
お店の女性の感じもよく、徐々に地域の皆さんにも浸透して来たみたいで何より。
ちょっと用事もあります、連休後にもう一回伺う予定にしています。



さて、Yちゃんが一時帰国すると間もなくゴールデン・ウィークです。
身体と記憶に刷り込まれたように毎年の恒例&吉例なんです。
一年で一番、草花が晴れ晴れしく咲き乱れる春の到来を告げるYちゃんの一時帰国……。
だけど、本人は本場イングリッシュローズを穴の開いていない銅製のバケツで栽培し、
ことごとく枯らせたブラックならぬ漆黒の指を持つ強者なのです(大爆笑)

 「えぇ……同じことしている人、日本にいない?」って。

そんな人、日本国中探しても一人もいませんから!(笑)

そうそう、ここで「カメジイ」のお話をば……。
待ち合わせ場所で、開口一番、言われました。
僕のキヤノンのカメラを見てYちゃんが一言……。

 「それって、オイワさんカメジイじゃないでしょうねぇ!」って。

何でも素人らしからぬデカいカメラを持った中年以上を「カメジイ」と言うらしいです(笑)
Yちゃんが一時帰国の時に必ず帰る実家で、お兄さんが教えてくれたそうです。
そう言えば……カメラをコニカミノルタからキヤノンに変えてスグ、
1年前の今頃だったかな?何か撮りたくて行ってみたのです、堀切菖蒲園に。
僕、菖蒲の花にはまったく興味はありませんが、
当時、咲いているのは菖蒲くらいだったから。
カンカン照りでしたが、いそいそとカメラを持って駆けつけてみれば、
いるいる!カメラを持った大勢の人が!そして、その多くは、
中高年というよりはスッカリ高年(笑)僕なんかヤングに見えるくらいの、
お年を召した方々が、デカいカメラを持ってウロウロウロウロ……。
さらに驚くことに、女性が多かったのです。所謂、オバサンよりもズゥ〜っと年上の女性ね。
男がカメジイなら女はカメバアか(笑)外国に住んでいるクセに変な言葉は知っています(苦笑)
そして、皆さん漏れなくカメラに付けているのは、こちらも所謂「長玉」。
「長玉」って言うのは望遠レンズのことを言います。「玉」ってレンズのことね。
菖蒲の花を撮ろうとすると、望遠じゃないと小さくしか写すことが出来ません。
老老男女、皆さん長玉くっ付けてデカいカメラ持ち歩いている……。
きっと、敬老会?地域のカメラ教室かなんかの集まりなんでしょうね。
コミュニティー教室とかありますもんね。チョッと異様な感じがしました。
そうそう、皆さんね、僕とスレ違う時に必ずカメラを凝視するのね(笑)
レンズの赤い線はキヤノンの印、ゴールドはニコンの印……ある程度、機種も分かります。
そうやってスレ違い様にチラッと見てサッと視線を逸らすの(爆)
人が持っているカメラって気になるんでしょうかねぇ……。
「あ……同じキヤノンだ!」とか「ニコンなんか使っちゃって!」とか。
僕はまだまだジジイの年齢には達していませんのでカメジイではありませんが、
もしかしたら端から見るとそう見えているのかもしれませんね……。


2015年4月29日


ブノワ。


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切手大に見入る。 

 

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 「岩下さん、仕事の時よりも厳しい、いい顔していました。」

これは最後に勤めた会社で可愛がっていた女性の台詞。
彼女を駒場ばら園に連れて行った時に言われました(笑)
ま、そうかもしれません。苗を選ぶ時は真剣だから(笑)


さて、僕がもう一つ真剣になる時があります。
それはオークションの時。きっと物凄く真剣でコワイ顔していると思います。
特に油絵など、絵画や写真のオークションね。
我が家の27インチのパソコンでは写真が丁度、切手大になります。
検索して気になるものを「ウォッチ・リスト」に入れます。
後からゆっくり作品の出来と値段、その他、諸々を吟味するんですが、
先ず、僕の場合は作家の名前は二の次、三の次なんです。
まずは作品ありき。作品の出来で判断します。作家の名前はその次に来ます。
作品の好みはハッキリしています。風景画と静物画が好き。
風景画はどんなに優れた作品でも、萱ぶき屋根だったり、
あまりにも日本的なものは好きではありません。
出来れば馴染みの深い土地、行ったことがある街並とかがいいなぁ……。
静物もねぇ……鮭やアジの干物が素晴らしく描かれていても困っちゃいます(笑)
人物画はモデルの好みで作品を判断する目が狂うし、
観察していると裸婦が多いですよね。部屋に裸婦の絵を飾る趣味ないし。

さて、どんな真剣な顔でモニターを見ているか分からないのですが、
やっぱり気に入った作品は入念にチェックします。実物を見ないで入札する訳ですから。
一つ、確実に作品の価値を表しているポイントがあります。
いい作品は必ずいい額縁に入っています。作品の出来に相応しい額縁に。
これは!と思った作品が銀座の「古径」の額縁に入っていたりしたらお墨付きを貰ったも同然。
勿論、額縁のデザインの好みもありますし、時代の流行もあります。
でも必ずいい額縁に入っている……これ、可成の確立で正しいです。
どんな額縁かは四隅の処理を見れば大体分かります。
そう、ワインや日本酒のエチケット(ラベル)と一緒です。
美味しい酒は必ず美しいエチケットが付いている……。

それから、リトグラフなどを多く扱うショップや出品者より、
油絵の比率が高い出品者の方がいいものを扱う比率が高いです。
それから、写真の撮り方が綺麗であること。作品の正面からキチンと撮っているか。
また、ガラスが嵌っている場合には変な映り込みがないか、
画布の裏面の情報、額縁に対するキチンとした情報があるか等を調べます。
作品に対する姿勢が見えて来るからです。
名前がない画家の場合、「○○に師事」とか「○○を彷彿」とか、
いかにも大家と関係があるかのように見せている出品者も要注意です。


今日の写真は携帯電話のカメラで失礼しちゃいますが、
僕が唯一、名前をはじめに目に留めて落札した油絵……。
アメリカの偉大なイラストレーター、マーク・イングリッシュの作品です。
元々はアメリカのどこかの博物館から出たとか……。
畳一畳ほどもありますか……秀千代くんの大きさで比べてみてください。
きんが本棚の中にポッコリはまり込んでいるのが分かりますか?
まだまだ秀千代に慣れていなかった頃の懐かしい1枚。
この作品は大きさからか2回ほどオークションを流れました。
僕も先ず、名前を見て驚き、値段を見てチョッと驚き(笑)
作品の大きさを見てからもっと驚き(爆)
飾る場所を考え、あれこれ家中を調べてメジャーでじっくり測ってから落札しました。
競合者なし、何ともあっけないオークションでしたが、
今、僕の背後にデェ〜ンと鎮座ましましています(笑)
このように、先ず、名前が先に来るのは稀で、栗原喜依子、
平野 遼、ジャン・ジャンセンくらいでしょうか……。
最近はオークション・サイトの偽物に対する規制が厳しくなって来ましたが、
それでもまだまだオークションには数え切れないほどの贋作が潜んでいます。
ゴッホ、藤田、シャガール、荻須……ビッグネームが顔を揃えます(苦笑)
蚤の市で買った安物が、実はゴッホだったなどというのは夢、またその夢のお話……。
自分の目を信じ、信頼出来る人から落とすのが鉄則なので、
自然と目は厳しく、額にシワを寄せることになります……。


2015年4月27日


ブノワ。


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リトル・ダンサー。 

 

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芸術作品には見るべき時というものがあります。
例えば、「赤毛のアン」シリーズや「十五少年漂流記」や「ライ麦畑でつかまえて」などは、
勿論、大人になってからでも感動を覚えることは間違いないのですが、
出来れば主人公と同じ年齢くらいの時に読みたいものです。
反対に、鑑賞した時はチンプンカンプンでも、ある程度、年齢を経て、
大人になってから再度、鑑賞して「なるほど!」……ストンと腑に落ちることもあります。
ベルイマンの映画とかね……って、僕はこの年になってもチンプンカンプンですが(笑)
神の不在とか言われてもねぇ……元々、無神論者だし(笑)

さて、最近お気に入りの「第3回午前10時の映画祭」にて「リトル・ダンサー」を見て来ました。
昔、ロードショーで観て感動したのに、2度目に観てガッカリ……なんて言うことも多々ある中、
「リトル・ダンサー」は感動も新たに、新しい発見もあり、なかなか楽しむことが出来ました。

先ず、俳優に「味」がありますよね。
バレエの先生を演ったジュリー・ウォルターズ。近年では「マンマ・ミーア!」で、
メリル・ストリープの親友を嬉々として演じ、伝統の水落ち芸まで見せてくれましたが(笑)
彼女はこの作品で軒並み演技賞を受賞しました。非常に巧いです。
生活に疲れ、自宅待機を余儀なくされている夫との夫婦関係も微妙……。
ヘビースモーカーで学校で女の子たちにバレエを教えていますが、
あながち才能を発見する才能もまんざらでもない。
少し投げ遣りな、かつ、まだ人生を諦め切っていない残り火のような燻った情熱を垣間見せます。
炭坑で働く父親を演じたゲイリー・ルイス。
いかにもイギリス労働者階級の父親らしく、直情的で、しかも家族への愛情はタップリ。
炭坑破りをしようとするシーンでは隣の親友は号泣(って、ここからズゥ〜っと泣いていましたが。)
ビリーの親友を演じたスチュワート・ルイス。
後に成人してからのメリン・オーウェンのキャスティングも絶妙ですが、
まだ右も左も分からない少年の性、ビリーに対する淡い恋心を巧みに見せます。
彼もまた、男はこうあらねばならぬ……的な閉塞感で凝り固まった地方社会を自由に生き抜き、
成人して自らの世界に生きる姿を一瞬で見せるラストシーンが素晴らしいです。

そしてなんと言ってもビリーを演じたジェイミー・ベルの素晴らしさ!
彼なしではこの作品は成り立たないのですが、少年の儚さの中に芽生えつつある自我、
自らの頭で考え、行動に移して行く様は見ていて気持ちがいいです。
今や押しも押されもしない立派な役者になりましたが、
そんな彼の輝かしいデビュー作、何度見ても清々しい気分になります。
そうそう、この年のアカデミー賞の授賞式で、
心細げに客席で小さくなって待機していたジェイミー・ベルに、
ラッセル・クロウがスピーチの中で「自分も昔はそうだったんだよ。」と、
優しく励まし、語りかけたのが印象に残っています。


ラストシーンで成人したビリーが「白鳥の湖」の出番待ちで舞台袖に待機しているシーン。
成人したビリー役のアダム・クーパーが、あたかも白鳥の羽根を上下するように、
肩と背中を動かしウォーミング・アップするシーン。
小さく華奢だったビリーが大きく成長し、プリンシパルまで上り詰めた年月を、
アダム・クーパーの大きな背中の煽動で一瞬で見せる監督、スティーブン・ダルドリーの手腕。
今、最も信頼できる監督の一人であるダルドリーの驚異のデビュー作でもあります。

夢は諦めるな、願えば叶う……人生の教訓は色々あれど、
決して一人では生きて行けない、周りの理解と愛情も含めて人生なんだ……。
この作品は、声高に訴えることなく、また、台詞でグジャグジャ説明することもなく、
明日へ向う勇気と、諦めそうになり、挫けそうになった気持ちを支えてくれ、
飛翔感と共にチョッと後押ししてくれる、そんな作品です。


今日の写真はかれこれ8年前にパリで撮影したポートレート。
このハンサムな青年のポートレートはあるバイク屋の前で撮りました。
街並の写真を撮っていると、バイク屋から出て来た青年に話し掛けられました。
僕が使っていたミノルタのカメラが珍しかったのでしょう。
日本から来たこと、美術館や薔薇園を見て歩いていること……。
ほんの少しの間でしたが、旅先で人と触れ合う楽しさ、
8年も経つのに今だに鮮明な想い出となって残っています。


2015年4月24日


ブノワ。


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足ズーム、ふたたび。 

 

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僕のことを良く知っている人は大きく頷くと思いますが、
僕、新しいものに飛び付くことは殆どありません。
特にカメラやオーディオ。その時に買える一番いいものを買って長く使うタイプです。
一般に、男性は機械類の新しいものに非常に弱いです。新製品、スグ買っちゃう(笑)

さて、去年の今頃、長年使ったコニカミノルタのデジタル1眼レフカメラが調子悪くなりました。
さぁ~て困った。普通なら迷わずに同じコニカミノルタのカメラにするのですが、
何しろとっくの昔にコニカミノルタはカメラ部門から撤退。
その世界をアッと言わせたオートフォーカスと手ブレ防止機能は、
ソニーに引き継がれましたが、オーディオのソニーは大好きですが、
カメラはチョッとねぇ……しかも、故障した時のメンテナンスの対応が悪い。
コニカミノルタの製品なんかとっくの昔にソニーではなく外部に丸投げですから……。

結局、キヤノンとニコンのどちらかの選択肢なんですが、
ニコンは木村拓哉がCMやっていたから即却下。僕のジャニーズ嫌いは筋金入りです(笑)
ポカリスエットも飲まなくなったの。彼等が宣伝しているものは絶対に買いません。
ではキヤノンのどのカメラ?カタログの一番上に燦然と輝く「EOS-1D X」は到底手が出ませんから、
諦めて買ったのが「EOS 5D Mark III」でした。僕ね、プロフェッショナルの文字に弱いのね(爆)
レンズは間近に迫ったポートレート撮影の仕事のために「EF24-70mm F2.8」……。
本当は単焦点の「EF50mm F1.2」「EF85mm F1.2」が欲しかったんですが、一体お幾ら万円?(苦笑)
春先に新しいマッキントッシュを新調しちゃいましたからね、ない袖は振れませんでした……。

さて、この度、念願叶って単焦点レンズを買いました。85ミリか50ミリ……迷ったんですが、
結局85ミリに落ち着き、暖かな日曜日、ガーデンカフェ・グリーンローズにて試し撮りして来ました。
写真の数々は「Under the Rose。」にて。どうでしょう……感想をお聞かせくださいね。


1年間ズーム・レンズに慣れていたので、久しぶりの単焦点レンズに戸惑っちゃった。
軽く望遠ですしね。被写体との距離感がなかなか掴めませんでした。
最短撮影距離は1メートル弱です。要するに1メートル以上近付くとピントが合わない……。
京成バラ園の村上敏さんに「男気ですねぇ……。」と、言われた50ミリ単焦点1本(笑)
昔、替えレンズなし、50ミリのレンズ1本でフィルム撮影していた頃の、
フットワークの感覚を取り戻すまで時間が掛かりました。
50ミリの単焦点レンズは被写体に寄れる限界があります。
人間の目に一番近いとされている50ミリですが、
人間の目の凄いところは、見たポイントに瞬時にピントが合い、もっと良く見たい時には、
ズームになって被写体をアップで見られるところです。しかも明るい!
これらは脳の働きと一体になってと言うことですが、
カメラのレンズはこれが出来ない……精々、周りをボカシてその雰囲気を味わうだけです。
単焦点レンズはズームで被写体に寄ることが出来ませんから、
フットワーク軽く自分の足で距離を稼ぐことになります。
所謂「足ズーム」ですね(笑)自分の足で寄れるだけ寄って被写体を大きく撮る。
無理な時はキッパリ諦める(笑)その時はまた違った構図を考えればいいのです。
撮影後にトリミングと言う手もありますが、僕はトリミングしない人なので、
撮影時に画面の構図を考え、作図してしまう必要があります。
被写体がカメラに対して近過ぎて困った時は後ろに下がる……。
下がりきれない時は、足を踏張って、まるで坂東玉三郎のように海老反り、
足元の被写体が近すぎる時は背伸びし、片足立ち、さらには崖っ淵の手摺りから乗り出し、
地べたに這いつくばってあられもない姿で撮影です(笑)

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しかし重い!レンズだけで1025グラムあります(苦笑)
グラム表記するとそんなに感じませんが、レンズが1キロですよ、1キロ!
僕が餃子を作る時に買う豚ひき肉と同じ重さ。ボディと合わせると合計2キロ弱……。
な、な、な、なんと!レンズの方が重いのヨン(苦笑)
まるでカメラのボディに砲丸投げの玉がくっ付いているよう……。
カメラを構えると、グッとレンズから前にズリ落ちるような錯覚を覚えます。
何でも巷では「85デブ」という愛称で呼ばれているみたいです。
85デブ、85デブ……なんだか自分のことを言われているみたいじゃないですか(爆)
えっ?お前は85じゃないだろうって?余計なお世話でございます。
靴とカメラはある程度重い方がいい……僕の持論ですが、
アッと言う間に手首が痛くなりました……こりゃ、いつもの片手撮影は無理。
手首鍛えなきゃね。ボウリングのプロテクターでも付けるか?(笑)
このままいい気になって撮影していたら腱鞘炎になっちゃいます。

足ズームふたたび……連休には北の大地に小旅行も控えています。
重くて持って歩くのがイヤになっちゃいましたが、
さぁて……この85デブの単焦点レンズで暫く撮影です。


2015年4月21日


ブノワ。


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category: 私はカメラ。

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知性を感じる家……堀部安嗣作品集。 

 

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一年に2回くらいかな?
時間が出来ると買い溜めた本にパラフィン紙でカバーをします。
僕は同じタイトルが文庫本と単行本で出ていたら単行本を買うタイプなんです。
したがって、少ないスペースをアッと言う間に埋め尽くすように、
物凄い勢いで本が増えて行きます。なるべく買わないようにはしているんですけどね……。
カバーをかけるのは、文庫本、単行本、図録、写真集……全てです。
可能であれば雑誌なども全部掛けたいくらいです(笑)
何故カバーをするのかと言うと、本の保護、特に紫外線から表紙を守るため、
色褪せるのを防ぐためなんですが、本棚に並べた時に、パラフィン紙で表紙を付けておくと、
背表紙のバラバラの色合いが均一になってトーンが落ち、見た目が美しいからです。


さて、このところバタバタしていて時間がなかったのですが、
思い立って久しぶりにカバー掛けをしました。これが結構、楽しい(笑)
ソウル・バス、ボブ・ピークなど映画の世界で偉大な足跡を残した人の作品集や、
アニー・リーヴォビッツやマイケル・ケンナなどの写真集、
レオナール・藤田やアンドリュー・ワイエスの古本屋で買い求めた古い画集……。
そして、友人Kさんの薦めで手にした、建築家、堀部安嗣の全仕事を記録した作品集です。

実は、堀部さんが設計した友人Kさんの家には2度ほど遊びに行ったことがあります。
1回目は植物の仕事をしている友人Sさんの作業場で開催されたバーベキューの帰りに。
この時は、酔って10時過ぎに大人数で押し掛けたのにもかかわらず、
奥さまや娘さんたちに手厚く持て成されて大層、恐縮した覚えがあります。
2度目は男ばかり3人で、丁度今頃?もう少し後のGW辺りだったかな……。
今度は素面でゆっくりと、Kさんの手料理を戴きながら、
家中を案内して貰って素敵な時間を過ごした覚えがあります。

家は建てられて、主人に引き渡されると、時間と共にその主人の色に染められて行きます。
主人のライフスタイル、生活のリズム、生きて来た年輪が家とミックスされ独自の空間を作り出します。
建築家の意図や、工夫を凝らした意匠が跡形もなく消え去ってしまう場合もありますが、
Kさんの家は沢山の蔵書と趣味のいい器などのインテリアが建築家の作った空間に溶け込み、
Kさんの友人Sさんの絶妙な植栽、それからKさんの日々の管理の良さも相まって、
住まう家族、庭などが堀部さんの家と微妙にマッチして素敵な空間を作り出していました。
余計なものが何もない、引き算のインテリア……それも素晴らしかったです。
中庭を通り抜ける風も心地よく、家を建てるならこんな家……そう思ったものです。

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堀部安嗣さんの作品集は、全仕事を網羅し、設計図まで載っているお宅もあります。
堀部さんの建てた家って知性を感じるんですよねぇ……。
写真は全てご本人が撮られたそう。1冊丸々、堀部安嗣ワールドです。
皆さんも是非、手に取ってみてくださいね。


2015年4月18日


ブノワ。


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category: 書架の片隅。

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特別じゃないよ。 

 

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3月年度末……超バタバタ、昨日の記憶もないくらいに忙しかったです。
実は4月の方が忙しかったりするのですけどね……。
僕、夜は働きません。どんなに遅くても夕方には帰りますが、
昼間の仕事密度が有り得ないほど濃密になります。
したがって、普段は軽がるやっている、一旦、帰宅してからの夜のお出かけ……。
これがなかなか難しくなってしまいます。


さて、ある日、仲のいい友達の近況を人づてに聞きました。
あることで大層、落胆。気落ちしているらしいって……。
早速、普通の調子でメールしてみると、思いがけず、一緒に一杯やりたい……と。
親友のTを誘い、早速、行って参りました。先日に引き続き「徳竹」へ……。
最初は話のとっかかりに迷いましたが、美味しい料理とお酒に暗い気分もどこへやら。
思ったよりも元気そうな友達の様子にホッとすると、俄然湧くのは食欲です。
先ずは、しこたま食べた絶品料理の数々、御覧くださいね。

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 桜の塩漬けと潮汁
 芽三ッ葉、かんぞう、野芹のお浸し
 お刺身の盛り合わせ
 春の魚介と春野菜の炊き合わせ
 小エビと新玉ねぎのかき揚げ
 新竹の子のステーキ
 蕗の薹、ほたるいか天ぷら
 グリーンピースのコロッケ
 海苔で挟んだレバーペースト
 稲庭うどん


どうです、美味しそうでしょう?
如何に季節感のないブログでも、まだ春の気配が残るうちにアップ出来て良かった。
先日の「徳竹」とはまた違った「春」……凄いですね、工夫が。
毎日来る客を飽きさせない努力が伺えます。



さて、会話の中で言われました。

 「岩下さんは優しい。」って……。

そうですよ、僕は優しいの!(笑)元気のない時に、
ジャスト見計らったように連絡をくれるからかな?
でもね、それって特別、僕が優しいわけじゃないです。
僕は基本的に観察の人……です。
あの人、ここ3日ズぅ〜っと咳しているな……とか、
あの女の子、ここ暫く見違えるように綺麗になった……とか。
仲間ですからね、仕事を変わってあげて先に返したり、
それとなく褒めて喜ばせてあげたり……当たり前のことじゃないでしょうか。
簡単です。周りの友人たちを事細かに観察して、それぞれに正面から接しているだけ。
昔はそれが普通に出来ていた。皆さんそれぞれ普通に出来ていた……そうじゃありませんか?
何も僕だけが特別に優しい訳じゃない。そう思います。
相手を気遣い声を掛ける……当たり前のことでした。
困っている人に果てを差し伸べ、落ち込んでいる人には声を掛ける……。
昔は当たり前のことだったように思います。

今、ここ数年、急激に人と人の関係が希薄になって来たような気がします。
SNSを通して世界中の沢山の人と繋がっている……そんな幻想を抱くのね。
私には沢山の友人がいる……そんな夢を見たいのね。でも、それはウソです。
繋がっていると思い込み、実は相手のことは何も分かっていない……。
絵に描いた餅、そうありたいと言う願望です。そう思い込んでいるだけじゃないでしょうか。

仕事のやり方とかにも関係があるんだと思います。
パソコンに向って黙々と作業する職種が増えました。
「個」でいることが増え、会話がなくなる……。
私生活でもスマートフォン依存症。SNSに明け暮れ、ゲームに必死になっている……。
あるアンケートで、今時の女子高生は1日に平均9時間弄っているそうです。
中には1日15時間も弄っているバカも……1日は24時間ですからね(苦笑)
極端ですが、スマートフォンが世界を崩壊に導いている……僕はそう思います。
要は、道具、ツールは何事も使いようだということです。

去年の箱根で目にした光景です。家族3人で紫陽花咲き乱れる登山電車、
子供は夢中になってゲームに興じ、若い夫婦はそれぞれラインとフェイスブック(苦笑)
一体、何をしに箱根に来ているんでしょうね。親子で素晴らしい箱根の旅の思い出の共有?
共有しているのは繋がっていると思い込んでいる地球のどこかにいる誰かさんなんじゃありませんか?

最近、夕飯時の家族の会話はありますか?子供は食事中もスマートフォン弄っていない?
最近の旦那の調子は分かっていますか?会社でどんなことになっているか知っていますか?
タレントの某と繋がったって喜んでいるより、もっともっと大事なことがあるんじゃないですか?
僕の友人ですが、50歳にもなろうとしているいい大人が、ムカついたからLINEで仲間を外したとか、
最近ムカついたからもう連絡取らないとか……小学生みたいじゃないですか。
そんなことで一々ムカムカしていてどうする?もっと建設的なことしましょうよ。
一事が万事、そんな状態で友人のことなんか気遣っていられませんよね。


友人は一見、元気そうでしたが、人間の心は複雑ですから心配です。
もう少ししたら一席設けて皆で一杯やりましょうか。
6月には温泉に行く計画も持ち上がっています。
仲間は揃って、健康で元気一杯だといいですね……。


2015年4月14日


ブノワ。


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category: 向き向きの花束。

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京都にて思うこと……。 

 

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天気予報が上手い具合に1日ズレました。
週末は生憎の雨マークでしたが、土曜日は清々しく晴れ観光日和。
京都駅に10時に集合したのは、ゴージャス・マダムMと、非常に聡明なK、そして僕の3人です。
それぞれに生きるフィールドも性別も考え方も全く違う3人……でも、気が合います。
それはね、人を見掛けや肩書きで判断しないから。色眼鏡は持ち合わせていないのです。
先ずはマダムMの希望でタクシーを飛ばして六角堂にお参りです。それからランチ。
「権兵衛」にて美味しい天麩羅蕎麦を戴き、スグ近くの「鍵善良房」で黒蜜の葛切りです。

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短い旅です。時間には限りがありますからタクシーで一乗寺近くの「恵文社」へ。
ここはKさんのたっての希望でした。萩原朔太郎の本がどうしても欲しかったそう。
店には最後の一冊が……綺麗な状態で良かったです。
マダムMは作家のピアス、それぞれ買い物をしたり写真を撮ったりして楽しみました。
写真を撮りながら少し散歩。タクシーで今回の宿、
お漬物の「村上重」本社ビルの上に2部屋だけある宿泊施設「Bijuu」へ……。

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5階の部屋は、それはそれは贅を尽くした空間で、
下を見下ろすと小さな川添いの桜並木が調度満開でした。
チョッと不思議なのはね、部屋のど真ん中に大きな大理石張りの浴槽があるの……。
縁のカウンターにはキッチンが……入浴ショウでもするかい?(笑)
さて、先ずは西田信子さんの展示会を見学、西田さんとは六本木以来の再会です。
部屋でチョッと休んでから夕食。階下のレストラン「kiln」にて、僕ら3人と西田信子さん、
それから驚くことに、高名な俳優Xさんとお友達も一緒でした。
ほぼ初対面にも関わらず、気さくなXさんとお友達に会話も盛り上がり、
6人でワイン9本?(笑)食後は部屋に上がってシャンパンを1本空けましたから、
翌日のドロドロ感の凄いこと(苦笑)もうね、声が出ないの(笑)

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僕ね、素敵な部屋と聞いていましたから、
わざわざ家からシャンパンとグラス6客持って行ったんです。
素敵なお友達から戴いたシャンパン……桜の時期だからロゼね!ボトル空でゴメンなさい。
折角のシャンパンを備え付けのコップで飲むのも風情ないしねぇ……。

しかし、矢張り女性は成熟した大人の女性がいいですね。
テーブルを囲んだ美しい3人の女性はそれぞれに自分の世界を持ち、
自信を持って、ありのままの姿で生きていらっしゃる方々……。
豊かで芳醇。酸いも甘いも噛み締めた、人生の行間からえも言われぬ魅力を発しています。
最近の清潔感がまるでない若さだけが取り柄の、まつ毛命、お化粧バカの女子とは大違いです。
シワが何?ほうれい線がどうした?ダメだよ、化粧品会社の宣伝に乗っちゃ。
整形手術なんかしたってダメ。僕、整形とカツラは一発で見破るよ(笑)
えっ?どうやって見破るかって?だって不自然だもの。見りゃぁ分かるさ。
シワ、たるみ、いいじゃないですか。内面が美しければ美しいシワになるハズだもの。
40歳なんてまだまだ小娘。本物の女性の魅力は50歳からだとつくづく思いました。
今、世の中では「美魔女」という汚らしい言葉が一人歩きしていますが、
それは本当の美しさと知性を兼ね備えた女性を知らない人、
外見だけの執着した人が作った言葉じゃないかな。
聞く度に違和感と、そこに嬉々として乗って来る女性に唖然としてしまいます。
美魔女だって……ぷぷぷ。熟女とかね、笑っちゃいます。
藤本義一だったか大宅壮一だったか……男の顔は履歴書って言う言葉があります。
映画「エーゲ海の旅情」で、年の離れた青年に告白された中年女性が言います。

 「私はもう40歳なのよ……。」

青年は「君は40カラットのダイヤモンドだよ。」って。
何て言う素敵な台詞!僕、年齢のカラット表記は大賛成です。
また、フランソワーズ・サガン原作の「さよならをもう一度」の中では、
息子のように年の離れた青年に告白されたイングリッド・バーグマンが、
恋に破れて階段を走り下りて行くアンソニー・パーキンスの背中に向かって、

 「I'm old !」と叫びます。

ただし、余裕の笑みを浮かべて……自分の年齢のことなんか何とも思っていないのです。
この時のイングリッド・バーグマンの美しいことときたら!
そして、昔ながらの恋人であるイヴ・モンタンに会いに行く……。
日本だけですよね、年齢を重ねた女性をまるで罪のように扱うのは。
不思議な風潮だと思います。女性の一番美しい時を見ようとしないのね……。
勿論、美しくあることは大変だと思うのですが、ただし!
皆さん、方法を間違えていますよね。美しさって外からじゃないの、中からなんです。
男も見る目ないしね……僕ね、年取った男が素敵である方が大変だと思っています。
夕食をご一緒した初対面の年上の男性は素敵だったなぁ……。
コンサバティヴなんだけどフランクでね。エラぶったところがまったくないの。
あんな風になれたらなぁ……と思わせる人って少ないです。
ま、ローマは一日にして成らず。日々のあれこれが大事なんですね。



さて、雨でしたけどね、翌朝は旅先恒例のカメラを持って早朝散歩。
桜の風景は既に見て戴きましたので、チョッと街の様子など……。

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お宿が「村上重」ですから、お漬物の朝食を戴き、
チェックアウトしたら西田さんにお別れを告げて、
「村上重」で自宅用といつもお世話になっているお友達に1つずつ、
お漬物のお土産を宅急便で頼み、散歩を兼ねて八坂神社に徒歩で向います。

八坂神社では御所人形作家の島田耕園さんと待ち合わせ。
ご親切にも三井家伝来の雛人形を一緒に鑑賞させて貰い、
一休みで秋にオープンした「茶菓 丸山」で苺汁粉と紅茶を戴きました。
去年の10月にレセプションで行って以来ですが、
スッカリ京都の街にとけ込んで、繁盛している様子にホッとしました。

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2階で特別に見せて戴いたのが、オーナーの高堂のりこさんのコレクションで、
島田耕園さんの作品、今日の1枚目の写真「言霊」です。
この小さな人形が発する、何とも言われぬ温かなパワー……。
床の間だけではなく、部屋中の邪気を払い、幸せな空気で満たしてくれます。

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ランチは繁盛している「Asperge Blanche」にて。
若夫婦が温かく歓待してくれます。パテ・ド・カンパーニュはさらに美味しくなり、
人参のポタージュ、京野菜のサラダ、牛頬肉の赤ワイン煮、ブランマンジェ……。
隣のテーブルの女性からは「美味しかったね!」「お腹一杯!」……、
まるで自分のことのように嬉しい言葉が聞こえてきます。



春の京都はアッと言う間でした。
楽しかったけど、もう暫く桜の時期はいいかな?紅葉狩りの時期もパス。
だってあの驚異的な人混みは疲れるだけですから……。

最後に一つ。京都は今や世界一の観光都市です。
年間、何百万人の観光客が内外からやって来ます。
商売をしている店の「おおきに」「またお越しやす」は大層感じがいいのだけど、
普通に住んでいられる方々の無愛想ぶりは何とかならないものでしょうか……。
早朝のカメラを持っての散歩で3回、たった小一時間の間に非常にイヤな思いをしました。
普通、人と目が合うと会釈をしたり軽く挨拶しますよね。
今まで行ったどこの国でもそうでした。それが旅の素晴らしい思い出に繋がる……。
お互いに同時にすれば気持ちもいいのだけれど、
こちらから挨拶しているのに目を逸らして無視はないでしょう……。
あからさまに「ツン!」と目を逸らす……国際都市には程遠いです。
世界のどこを見てもこんなに感じが悪い都市はありません。
観光客のことは、きっと桜の時期に大挙して押し寄せるバカに見えるのでしょう。
友人は「That's Kyoto だよ。」と言いますが、果たしてそれでいいのか?
甚だ疑問だし、改善の余地大いにありだと思うのは僕だけ?
何も愛想を振りまけと言っているのではありません。
タイみたいにニッコリ微笑めって言っているのでもありません。
観光が大きな財源になっている街です。
少なからずそれで生計を立てている人も多いのではありませんか?
その自覚が欲しいです。イヤな思いをしている人は多いハズです。
貴重な文化遺産が多数残っている京都。素晴らしい景色が沢山あります。
でも、そんな無礼をしていたのでは素晴らしさ半減ですものね。
京都出身の友達も沢山います……チョッとキツいかな?


2015年4月11日


ブノワ。


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計らずして満開の桜 at 京都。 

 

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切っ掛けは昨年11月の「高太郎」でした。
まったく予約の取れない「高太郎」で親友の誕生日と洒落こみました。
美味しい料理に舌鼓、程よく酒もまわったころ、親友のゴージャス・マダムMが一言……。

 「西田信子ちゃんが4月に京都で展示会やるけど一緒にどうかしら?」

 「行く、行く、行くぅ!」

二つ返事で決まった京都。
特別、桜を意識したわけではありませんが、
普段の行いの良さ?思わすジャスト満開の週末と相なりました。
桜の開花予報と睨めっこしてもこうは行きませんよね。
第一、決めた頃には宿がまったく取れなくなっています。

いやいや、予想はしていましたが……もう京都市内は物凄い人混み。
イモ洗い状態とはこのことか(笑)僕、桜の花は別格で好きな花ですが、
所謂、花見の宴会などという下品極まりないことには全く興味なし。
桜に提灯、ブルーシート、蓙……最悪でございます。センス疑うわ。
桜の時期は人が多くてイヤ……と、言いつつ、矢張りカメラを向けてしまいますね。

今日のトップの写真は南禅寺近くの桜。
疏水の物凄い急流を橋から桜の花と急流を見下ろすようにして撮りました。
急流はシャッター・スピードを早くすると水の流れが止まって写りますが、
それでは面白くないので、シャッタースピードを遅くして、
桜の花の背景を整理して撮ったのが今日の1枚目。
シャッター・スピードが速いと疎水に水が流れているように見えますが、
シャッター・スピードを遅くすると疎水がまるで滝のように見えるから不思議です。
1枚目の写真を見て貰った全員、皆、滝と桜と間違えてしまいました。
シャッター・スピードが速い通常の写真を見ると、
水が下方向から画面上に向かって流れて行くのがよく分かります。
続けて2枚目。もう少し桜に寄り、構図を変えてみます。
するとよりダイナミックになり、躍動感が増します。

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それから何枚か撮った中から3枚です。疏水横の堤に咲いていた桜。
黒い幹と淡いピンク、下草の緑のコントラストが美しいです。
何れも黒山の人集りの中、苦心して人間が写らないように工夫しました。

他にも何枚か写真を撮ってきたので御覧くださいね。
下の最初の1枚は、宿の部屋(5階)から見下ろした桜並木。
時刻は夕刻、逢魔が時の薄墨……幽玄ですね。
普通、桜の樹を真上から見下ろすことって殆どありませんので新鮮な構図です。
大きく育った桜の花は、花がボールになって咲きますから華やかでもあります。
次はまるでどこかの山間の桜のようですが、
同じく宿の窓から早朝に撮影した霞がかった桜並木。

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いい写真を撮る秘訣は3つです。
先ずは、いい被写体を見つけること。
それから美しい光を捉えること、そして構図です。
あと4番目に来るのは背景の整理かな……折角、美しい被写体と光を捉えても、
背景がゴチャゴチャしていたのでは、何がテーマか分からなくなってしまいます。
そこはマニュアルではなく、シャッター・スピードや露出を変えたりして背景をボカす、
若しくは被写体がシンプルな背景に来るように構図を意識して撮る訳です。

翌朝は雨でしたが、勿論、恒例の早朝散歩と洒落込みます。
こちらでは朝の弱い光の中で撮った桜の写真を6枚……。
桜の花びらだと雨で濡れていても汚らしく見えないのが不思議です。

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桜の樹は美しいですが、写真に撮るのは至難の業です。
先ず、黒山の人集りの処理。提灯など不粋な代物の処理……。
樹齢何百年の桜の老木を一人でカメラを構えてジックリ……先ず有り得ませんから。

でも、計らずして満開の桜に出会え、心浮き立つのも確かです。
京都の本来の目的、楽しかった食事や宿のこと、改めて思ったことなどは次回にまた……。
季節の変わり目です。皆さんもお身体を大事になさってくださいね。


2015年4月8日


ブノワ。


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自分で自分にご褒美を! 

 

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早いもので今年も4月ですよ!4月!光陰矢の如しですね。
麗しい3月は、年度末の仕事でバタバタでしたが、何が麗しいかって僕の誕生月だったのね!
パタリと音信不通になる親友たち(笑)誰も奢らせたりしませんよーだ!(笑)
でも、当日は沢山の贈り物が届きました!ブーケにシャンパンにワインに本……。
それって人徳?4月に入っているのに、今だに荷物が届きます。
だれ?脅しが十分効いているなんて人聞きの悪いことを言っているのは!(笑)
皆さん、僕を良く知っていますね。親友が色々と食べに連れていってくれます。
フレンチ、イタリアン、和食、鰻、寿司……ありがたや、ありがたや!
でも、僕は皆の誕生日は聞かないことにしているの(笑)


さて、この年になって誕生日のプレゼントもないんですが、
自分で自分に買いました、誕生プレゼント!(笑)自分で自分に奢るのね。
いつだったかな、「ハリウッド・バビロン」で読んだんですが(確かか?)
絶世の美女エリザベス・テイラーが激太り。自分の変わり果てた写真を見て、
リズは一念発起します。冷蔵庫の扉に醜く太った自分の写真を貼り、
決死の覚悟でダイエットに励んだ訳ね。そうしてたまに自分へのご褒美として、
チョコレートファッジを奢ったそう。この「自分へのご褒美で奢る」って言うのが好きなの(笑)

何を買ったかって?オークションで栗原喜依子の風景画を落としました。
栗原喜依子と言えば裸婦で有名ですが、僕、画伯の裸婦は全く興味なし。
裸婦って言うのもアレですが、モデルに生気を感じないんですよ……。
反面、画伯は風景画が素晴らしいのです。
僕が血眼になってコレクションしているものの一つ。
今回は、あな珍しや、水彩画です。タイトルは「麓の集落」。
水彩画の名手は頭が良くないといけません。頭がいいっていうより計画性がないとダメ。
それは、最も明るい部分を紙の白の部分を残しつつ生かして描くから。
油絵のように最後に「チョン!」と白を置けば済むのとは訳が違うからです。
フェルメールのように最後に光った所に白を置く訳にはいかないんです。
大きさも手頃、どこに掛けようかなぁ……。


2015年4月7日


ブノワ。


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メンタリティー。 

 

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フィギュアスケート世界選手権が無事に終わりました。
年度末でクッタクタ。アルコールも入り、
食後の目蓋5トンの睡魔と闘いながらテレビ観戦です。
浅田真央が休養に入り、高橋大輔ら日本のフィギュア・スケートを牽引してきた、
選手たちが現役を退き、スケート界の勢力地図が一変しましたね。
チョッと心配していましたが、日本にも新しい才能ある選手が何人も出てきてホッとしています。
でも、早速の心配が現実にもなりましたが……(来期の男子の枠が3から2になった……。)

さて、テレビ中継を見ていて感じた色々なメンタリティー(笑)
チョッと書いてみたいと思います。

先ず、圧倒的な強さで優勝した女子シングルのエリザベータ・トゥクタミシェワ。
フリーの演技は少々綻びが見えましたが、3アクセルを見事に決めたショート、
充実のフリーと圧巻の演技で他の追随を許しません。彼女の試合後のインタビュー。

 「フィギュアスケートは進化していかなければいけない。
  男子が4回転を3回入れる時代になったのだから、
  女子もトリプルアクセルを入れる時代。」

確かこんな感じだったかな。本当、そうなのだと思いますが、
でもね、彼女が今回、世界で初めて3アクセルを飛んだ訳ではありません。
女子では伊藤みどりに始まって6人目だったかな?
日本には3アクセルをジュニアの時代から好不調に関係なく、
プログラムに入れることに執拗にこだわってきた浅田真央がいます。
バンクーバー・オリンピックではショートで1回、
フリーで2回の合計3回も成功させたことは記憶に新しいです。
難易度が高い3アクセルは諸刃の剣、失敗すればガクっと点数が下がります。
浅田真央も一時期は随分と苦しんでいたようです。
僕らもその出来に一喜一憂していたではありませんか。
チョッと驚いたのは、放映局のフジテレビは、まるで社内にお布令が出たかのように、
浅田真央無視を決め込み、まったく浅田真央の名前を出しません。
普通なら、自国の大スター、3アクセルの大一人者、浅田真央に触れずにいられないハズ……。
ことキム・ヨナのことになると、全く関係ない時にも、
キム・ヨナの名前を連呼、過去の映像を引っ張りだしてきて放映してきたクセに、
浅田真央の3アクセルの転倒シーンを巨大なパネルにしてスタジオに設置、
そこで浅田真央のインタビューをしてみたり、表彰台のシーンをカットしたり、
ジャンプの時の、決して美しくはない歪んだ顔をわざわざ使ってみたり……。
よほど浅田真央のことがお嫌いと見えます。
テレビ局をあげて、ある一人の選手を排除しようとするメンタリティーに驚きます。
フジテレビは韓国寄り……まことしやかに囁かれていますが、
あながち当たっているのかもしれません。もし浅田真央ではなく、
キム・ヨナが3アクセルの名手であったなら?トゥクタミシェワの成功に絡めて、
これでもかって言うくらいに映像を流したハズです(苦笑)

去年のオリンピックシーズン、スケート自体の好不調、成長期の身体のこと、
色々と事情もあったのでしょう。不幸にも代表に選ばれず、
しかもジュニアの時代からお互いにライバルとしてしのぎを削り、
切磋琢磨してきたアデリーナ・ソトニコワがこともあろうに見事に金メダルを獲得。
その悔しさは、常人には計り知れないほどであったにも関わらず、
女王然と、去年までのことはまるで何事もなかったかのように振る舞い、
これからの女子のフィギュア・スケートの在り方を説くトゥクタミシェワのメンタリティーは強いです。
ヨーロッパ選手権の後のインタビューでしたっけ?

 「他の選手も強く望み、練習をすれば私のように強くなれるわよ。」

と、余裕綽々の表情で言ったのは。

この映像を流した時、アナウンサーが「言い放った」と言う言葉を使いました。
それを見れば明らかなように、トゥクタミシェワ一連の発言は、
日本人のメンタリティーに照らし合わせれば、傲慢で可愛げのないものに映ります。
強いアスリートとして当然の発言だったとしてもです。
あの妖艶と評される振り付けや滑りもそうですが、明らかに日本人好みではありません。
仮に日本人選手がこの発言をしたとしたら?火を見るより明らかですよね。
ファンからはそっぽを向かれ、マスコミからは大バッシングの袋叩き……。
日本人はこの手の発言を嫌います。強かろうが、どんなに無敵であろうが謙虚さを求めます。
自分の都合のいい時は思い切り持ち上げ、いざとなると梯子を外し思い切り叩きのめす……。
高橋尚子や安藤美姫の例を見るまでもなく、卑劣なハイエナ的なことをいとも簡単にするマスコミ……。
たとえ本心であっても、それを言ったら負け、日本人は謙虚に装うことを望みます。
これは日本人の今も昔も変わらぬメンタリティーです。
今や絶大な人気を誇る羽生結弦の一連の言動でさえ「生意気」と嫌う人もいますから。
トゥクタミシェワの強いメンタリティーを日本人選手に望む人もいますがどうでしょう?
宮原知子の控え目、本郷理華の天然……僕は今のままで十分、魅力的だと思うのですが……。

その本郷理華の演技終了後、感極まって涙声になったコメンテーターの鈴木明子。
この公の場で涙するのも日本人特有のメンタリティーだと思うのです。
また、それをよし、麗しい師弟愛、美談と捉えるのも日本人特有のメンタリティーです。
スポーツの世界を家族やその選手の幸不幸に絡めるのも日本テレビの悪しきメンタリティー。
曰く、「試合の直前に母親が亡くなった」「今日はお父さまの命日、天国で見守っている……。」とか。
そんなの知らないって!多かれ少なかれ皆、同じようなことがあるんじゃないの?
親を亡くし、大怪我に泣かされ、それでも黙って頑張っているのに、
試合の出来とはまったく関係ないところでウエットな味付けをするのが常道手段。
いい成績が出れば悲しみを乗り越えられ天晴れ、悪い成績だったらその言い訳になる……。
いつもスポーツ番組を見ていてウンザリすることの一つです。

最後に笑っちゃったエピソードを一つ。
演技終了後に暫定順位にしたがって、上位3人が座る控えの席がありました。
テレビに時折その映像が流れるわけね。皆、投げキッスしたり、手でハート作ったり……。
アメリカ3人娘、アシュリー・ワグナーとグレイシー・ゴールド、
ポリーナ・エドムンズが滑り終わった時点で、
その席には3人がニギニギしく明るい健康的なお色気を振りまいていましたが、
宮原知子が滑り終わり上位が入れ替わると、
3位にいたゴールドもさっさと席を立ち、いなくなっちゃうの(笑)
その辺のハッキリしていると言うか、あっさり?
どうせ後半の選手が滑れば自分の順位は下がるから?
その辺のさっぱりしているのもアメリカ人のメンタリティー?(笑)
さらに、宮原知子が借りて来た猫のように控え席にちんまり足を揃えて座ります。
一緒のトゥクタミシェワと西川史子先生似のラジオノワは、
お互いに寄り添いしなだれれかかりハーレム状態(笑)
そして欧米選手は必ず足を組みますね。日本人選手は必ず足を揃えて座る……。
これはメンタリティーとは関係ないけれど、それぞれの国民性?
いかにもそれぞれを表して面白いなぁ……と。

チョッと思うことあって浅田真央の滑りを再確認してみました。
本当に素晴らしいですね。真のファイター。
特にショートに「仮面舞踏会」フリーに「鐘」を揃えたシーズンは、
男女問わず、フィギュアスケートの歴史にとって宝、空前絶後の滑りだと思います。
ソチ・オリンピックのフリーで完璧な滑りをした浅田真央……。
僕は浅田真央はこのまま引退するのだと思っています。
チョッと寂しいですけどフィギュア・スケートも新しい時代を迎えました……。


久しぶりに「Under the Rose。」もアップしました。
お時間がある方はご覧になってみてくださいね。



2015年4月3日


ブノワ。


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