冴子の怒り。 

 

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冴子は辺りも憚らずバーキンからコンパクトを出した。
やっとの思いで質屋から請け出したバーキン……。
義浩から巻き上げた金で特注したクロコのバーキン……。
金に困って質に入れたけど、これは親よりも大事な冴子のお宝なのだ。
隣のテーブルの気取った老婦人が微かにしかめ面をする……。
フン、ババアが……構うものか。この冴子さんに怖いものはないのだ。
改めて鏡を覗き込んでチョッとした衝撃を受ける……。
この前、注射したばかりなのに眉間にキツい皺が浮かんでいる……。
しかも不自然なよれ方で。

はぁ……真夏とは言え日陰は涼しい表参道のカフェのテラスで
一人、冴子は物思いに耽る……大して吸わないうちに、
ボロボロに揉み消されたタバコの吸い殻が灰皿に山のようになっている。
折角、元カレの直紀から巻き上げた金でボトックスを打って眉間の皺が消えたと言うのに……。
この怒りの元凶は……そう、先日、何年か振りに会った由美のせいだ。


冴子は20歳の頃、一度だけ会社勤めをしたことがある。
取り敢えず働かなきゃ……そんな軽い気持ちで、
高校を卒業した後にプラプラしていたけど、仕方なく就職したのだ。
当たり前だけれど仕事に精なんか出る訳がない。
全てにおいて器用な冴子のことだから、仕事はスグに覚え、
ソツなく何でもこなしていたけれど、それ以上でもそれ以下でもなかった。
何でもそうだ、人に文句を言われない程度、バカにされない程度には頑張る。
勤めたのは僅か9ヵ月だけ、毎日繰り返される退屈な事務作業と、お茶汲み。
この冴子さんがお茶汲み?フン!酒注がせたら右に出るものはいないけど(苦笑)
同僚の女たちの陰湿なゴシップ話や陰口、
ファッション、化粧や同僚の男性社員の品定め……。
今では死語だけど、家付きカー付きババア抜き……、
男を「スペック」と称して品定め、ランク付けしたり、
自分のブサイクを棚に上げての品評会にウンザリだったし、
実りのない会話には辟易とした毎日を送っていた。
同僚の男たちと来た日には……それも冴子をドンヨリさせるに十分だった。
女をいつも「デキるかデキないか?」のスケベな目で見るクセに意気地なし。
この冴子さまを欲望で煮えたぎったグラングランした目で見るクセに、
誰一人として手を出して来ようとしなかった。
大体、若い男子社員の頭の中なんてお見通しなのだ。
ご面相は人並みだったけれど、それはそれはご立派な、
メロン並みの胸を持っていた女子社員がいたっけ……。
まるでそこだけピンポイントで地球の重力が働いていないかのように、
円錐形の巨大な胸がそそり立ち……それをガン見する男子社員たちのバカ面(苦笑)
お前たちは「エクソシスト」のリーガンか!ヨダレを垂らさんばかりのアホ面!

そのアホ面たち……他の女子社員と違って、
男に媚び諂わず、尊大な態度の冴子さまにチョッと怯える風もあった。
それから、いつもジットリ嫌らしい目付きで冴子を舐めるように見るアホ部長……。
こっちもいつも派手派手しい露出の多い服を着ている訳だし、
見て見ぬふりをして過ごしていたけれど、
ある日、糞ジジイがアタシに手を出してきたからキッパリ辞めてやった。
あの糞ジジイ、この冴子さまに色目を使うなんて100年早いんだよ!
まして尻を触るなんて1000年早いのよ!(怒)あぁ、胸クソ悪い。
この冴子さまの尻はタダじゃないからっ!

糞ジジイが擦れ違いざまに冴子の尻を思い切り掴んできたのだ。
偶然を装って、こっそり撫でるくらいならまだ可愛いのだけれど、
思い切り掴んで来やがった!カァ~っと頭に血が上った冴子は、
振り向きざまに思い切りジジイの頬を張り倒し、

 「このエロジジイ!金持ってきな!
  そしたらアタシの尻、触らせてやるからさ!」……。

昼休みの事務所内に「パァ~ん」……乾いた音がした。
カツラが少しズレたように見えた……手の平に残るイヤな油の感じ。
啖呵を切り、唖然とする周りの社員を尻目に、
その場で荷物を纏めて事務所をおん出てやったのだ。
皆、マジで弁当を食べる箸がピタリと止まった(笑)
その時の経理部長の「良くやってくれた!」と、言わんばかりの、
ニンマリした顔……あんなオバさんでもエロジジイの被害者に違いない。
当時はまだセクハラなんて言う言葉はなかったし、
女は反撃も出来ず、泣き寝入りの時代だった。
だから、自分の身は自分で守らなければ……冴子の座右の銘だ。


その退屈で短い事務員生活の中で、唯一、話が合ったのが由美だった。
高卒で就職した由美は、冴子より2年早い入社の先輩だったが、
年は冴子より3歳年下だった。由美は姐御肌の冴子にスグに懐き、
茶店で昼を一緒に食べたり、たまには酒を飲んだり……。
取り敢えず就職でもするか……そんないい加減で何の目的もない冴子と違い、
由美の目的はハッキリしていた。会社でいい男を見つけて結婚すること……。
自らに課した至上命令、この課題は何としてもクリアして最高得点を取らなければ……。
一生が掛かっている難問なのだ。何としても白馬に乗った王子さまを見つけなきゃ。
その時、アタシはスリーピング・ビューティになるのだ……。
花の命は短い、なるべく早く、1日でも早く寿退社することが由美の目的だった。
寿退社……何と言う甘美な響き。同僚の羨望と嫉妬の混ざった視線……。
寿退社のためだったら悪魔に魂を売ってもいい。
それほど美人でもない、月並の容姿の由美にとって、
結婚とは練習で1回も成功したことのないトリプルアクセルを、
本番のオリンピックで一発で決めるような超難易度の高いワザなのだ。
冴子はこんな腰掛けみたいな会社で男を見付ける気なんてさらさらなかったので、
一生懸命に未来の伴侶を探す由美を微笑ましく思ったし、
愚痴やら夢やらを、軽く他人事のように聞いてあげていたのだ。
一見、イケイケに見える由美のそんな夢見る夢子さんなところも可愛かったから……。
男の価値なんて、この冴子さまに金を使うかどうか……、
その1点に掛かってる。しかも、その金額に寄って優劣がつけられるのだ。
冴子には上司にゴマを擦り、昇進に汲々としている、
会社の貧乏サラリーマンなんて眼中になかった。
夢はマイホーム?車?くだらなくて欠伸でちゃう。
そんなことよりも、もっと人間の本能的なもの?本質つーの?
男たるもの、遭難した時には火をおこせなければダメだし、
砂漠で干涸びて死にそうな時にはどこかからか水を持って来なければ……それが男だ。

冴子が余裕を持って由美の話を聞けた理由の一つに、
由美が夢中になる男子社員のことごとくと冴子は関係を持っていた……から。
たった4人……たったと言えばたった4人だけれど、
9ヵ月の間に4人といえば……(笑)
金は持っていなかったけど、4人とも顔が冴子好みだったのだ。
チョッと捨てられた子犬のようで従順で……遊ぶには丁度いいじゃない?
皆、ウブだったし、冴子の思い通りに手玉に取ってやったのだ。
金づるは他にいる、ただただ遊んだだけ……。

ある日、由美の様子がおかしいので、
2人でよく行った居酒屋に呼び出して問い質してみると、
自分の憧れの男子社員と冴子の間に何かあると感付いたらしかった。
冴子も元々隠し立てする気もないのであっさり認めると、
由美は予想に反してさめざめと泣き、以降、よそよそしい態度のまま、
冴子が糞ジジイの頬を思い切り張り倒し退職、
そのまま疎遠になってしまっていた……。


一体、何年ぶり?かれこれ20年にはなる?
電話番号をまったく変えていない冴子も冴子だが、
電話してきた由美の真意は何だろう?チョッと興味があったので、
西麻布でお茶をしたのが梅雨入りしたばかりの6月上旬だった。
なぜ、西麻布?……ま、いっか。

きっとまた男の悩みか愚痴だろう……高を括り、半ば楽しみにしていた。
だって、人の不幸は蜜の味、人をそしるは夢の味……じゃない?
さて、その当日……チョッと残念だったのは、由美が当時とあまり変わりなく、
しかも、少し垢抜けて見えたこと。
それから冴子さまの鼻孔を突く金の匂いがしたことだった……。
着ているもの、身に着けているアクセサリー、髪型、メイク……薄ら漂う金の匂い。
決して派手ではなく、そこはかとなく漂う上品な匂い。
ネイルを見れば一目瞭然だった。冴子の派手派手しいネイルとは正反対な清楚なネイル。
あぁ、金の匂い……冴子が一番好きで一番縁遠い金の匂い。
だが、冴子を愕然とさせたのは、そんなことではなく、
なんと、由美が結婚したというのだ……ビックリ!
冴子は極度の自己中心なので、
人がどんな生活をしようと誰と結婚しようとまったく構わないのだが、
こっちの近況を聞きもせず、目の前でおのろけを散々聞かされ、
幸せのオーラを撒き散らしている由美を見ているとさすがに腹が立った。
しかも、この冴子さまに対して当て擦りを言いやがる……。
曰く、冴子さんもまだまだ若い、大丈夫、冴子さんにもきっといい人が現われる……。
余計なお世話だっつーの!お前にだけは言われたくない!太鼓判は結構!(怒)
大体、結婚に重きを置いていない冴子だし、男なんて面白可笑しく暮らすための相手、
それほどタイプじゃなくても金さえ持っていれば、
往年の巨人の篠塚みたいに驚くほど守備範囲が広くなり、
揺り籠から墓場まで、周りの友人が唖然とするほど年齢の幅も広い冴子さまなのだ。
ただ、街中でいい男を見付け、その薬指に指輪が嵌められているとガッカリするし、
隣に並ぶ奥さんが不細工だと嫉妬で気が狂いそうになるのも正直なところだ。
あと、小さな子供連れの親子を見ると複雑な気持ちになる。
特に旦那の方がハンサムだと……。

その日、さらに冴子をイラつかせたのは、
どうしてもと懇願されてチョッとだけ寄った新居が凄かったのだ……。
元麻布の住宅地に建つ低層マンション……。
3階建ての角部屋で、しかも物凄いテラスが付いている……。
テラスにはさして使いもしないのに、
ガーデン用のテーブルと椅子のセットがおかれていた。
椅子には上等なクッションが……まさか出しっ放しって言うことないよね?
雨が降ったら取り込むの?……自分の貧乏臭い考えに愕然とする冴子。
さらに、テラスの片隅に、ドンペリの空き瓶がズラリと並んでいるではないか。
別にドンペリがシャンパンの中で一番美味しいとは思わないし、
シャンパンなんて自腹で飲んだことがない冴子だったけれど、
やっぱりそこには強烈に金の匂いがするのだった……。
そうだ……由美は決めたのだ。1回も成功をしたことがないトリプルアクセルを!

4LDKでリビングが36畳だって……。
風呂が2つにシャワールーム1つ。トイレは3つと来た。
冴子は廊下の蛍光灯がチカチカする駅裏の、
自分のオンボロ・マンションを思い出しうっすら涙が出た。
聞くと中古を買って全面リフォームしたらしい。
リフォームって言ったって一体お幾ら万円?
冴子が驚いたのは、普通は壁には壁紙、クロスが貼ってあるものだけど、
由美の新居はすべてイタリアから特注で輸入した大理石が貼ってある。
中古って言ったって、ここは元麻布……リフォームにも大枚掛かっているし、
どう安く見積もっても軽く指2本は立つ……冴子は軽く目眩がした。

由美は「スグにお茶を淹れるから……。」と、キッチンに向うその足で、
奥に向って「あなたぁ!」……と、
今まで聞いたこともないような淑やかな声で声を掛けた。
えっ!アタシ聞いてない。旦那が家にいるなんて聞いてない……。
冴子の顔は強ばった。これ以上、由美の幸せを見せ付けられ、
新婚の自慢を聞くなんて真っ平ゴメン、

 「冗談はマイケル・ジョーダン!」

あの忌々しい真二の詰まらない詰まらない冗談を思い出す。

そんな余裕も優しい気持ちもさらさらない冴子は、
どうやってこの場を立ち去るか算段しはじめた……。
フと我に返り、ハッと顔を上げると、
そこには30代半ばの眼鏡を掛けた若い男が立っていた。
由美が男の後ろに隠れるようにして顔だけ肩口から顔を出している。

 「冴子さん……夫の隆之さん。」

 「………………。」

と、と、と、年下?何が夫だ!
どうやら旦那は家で仕事をしているらしい……。
そっか、あれか……パソコンを叩いて架空の世界で金儲けってヤツ?
株?投資家ってヤツ?冴子は自分が男から金品を巻き上げているクセに、
基本的に汗して稼がない金は信用しないのだ。

どうしよう、どうしよう……一刻も早くここから出たかった……。
そうだ!真二を使おう!冴子はトイレを拝借と一言断り席を立つ。

 「もしもし、アタシ。チョッとしたら電話かけてくれる?
  ううン、いいの、つべこべ言わないでかけてくりゃぁいいんだよ。
  アタシが適当に喋るから黙って聞いていて……。」


2018年6月5日


ブノワ。


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チューリップ熱ふたたび。 

 

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原作を読んだのは、もう15〜6年前のことだったかな……。
デボラ・モガーの「チューリップ熱」……面白かったんです。
17世紀のオランダを舞台に、投機の対象になったチューリップの球根を横糸に、
自らの運命から抜け出そうともがきあがく男女を縦糸に、
時代背景も魅力的だし、映画化されると聞き、定期的に「IMDb」を検索してみたりもしました。
実は僕、桜は別格で薔薇の花が好きなんですが、
他にはラナンキュラスやアネモネ、、ダリア、それからチューリップも好きなんです。
チューリップ全般ではありません。卵形の美しい巨大輪かパロット咲きね。
この2種類に限ります。公園やテーマパークにパッチワークよろしく、
植え込まれたチューリップには興味ありません。


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好きになった切っ掛けは、20年くらい前でしょうか。
パリのパレロワイヤルの回廊に並ぶ高級ブティックのショーウィンドウに、
パロット咲きのチューリップが飾られていたのです。
それも、今にも散らんと言わんばかりのギリギリの状態で。
僕にとってはこの上なく美しく思えるチューリップも、
実はブティックの人にとっては面倒臭くてそのまま放置した物に思えます(笑)
それはこの世のものとは思えないくらいに美しかった……。
以降、春先にはパロット咲きのチューリップをドカンと大人買いするのが常になりました。

薔薇は花の女王と言われていますが、
その圧倒的な姿ともに、矢張り、素晴らしい匂いがあることが女王たる所以なんでしょうね。
チューリップ、ダリア……もしもこの世の物とは思えない匂いがあったら……そう思います。



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今日の写真は恵比寿の花屋で偶然、見かけたチューリップ……。
こう言うのはパロット咲きとは言わないのかな?
手を替え品を替え撮影してみました。

「チューリップ熱」は少しの間ウッカリ検索しなかった間に映画化されていました!
チョッとショック(笑)ジュード・ロウとキーラ・ナイトレイ、
コリン・ファースとスカーレット・ヨハンセンの組み合わせで映画化の話が、
流れては消え、流れては消え……ちょいと地味な配役ですが……そうでもないか。
今やモーガン・フリーマンと並んで絶好調のジュディ・デンチも出ています。
主役の女優はちょっと固いイメージもありますが、
少なくても、もっさりもさもさなスカーレット・ヨハンセンや、
貧相なキーラ・ナイトレイじゃなくて良かったと思わなきゃね(笑)
だって、原作じゃ「絶世の美女」だものねぇ(笑)
運河の匂い、空気感……あの時代をどのように描いているのでしょう。
脚本がトム・ストッパードって言うのも楽しみです。
興味津々、早く公開されないかなぁ……どうせ日本は遅いんでしょうけど、
今から楽しみでなりません、フィーバー、フィーバー、チューリップ・フィーバー!


2017年3月6日


ブノワ。


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北海道で育てる宿根草。 

 

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今年も早いもので4月の中旬を過ぎました。
桜も終わり、そろそろガーデニング・シーズンの本格的な到来を感じさせる今日この頃。
旅の段取りもそろそろ始まっています。
今年も行きます、北海道……勿論、そのメインの目的は「イコロの森」の訪問です。
今年は何回行けるでしょうか……夏は必須ですが、秋にも予定を入れています。
出来れば、今までに行ったことがない季節にもう1回訪れたいです。



「イコロの森」を初めて訪れた時の衝撃は今でも鮮明に残っています。
澄んだ空気、美しい芝生のボーダー、余分を削ぎ落とした美しいそれぞれのガーデン……。
ギュウギュウに植栽するのではなく、見えている土までもがガーデンの一部。
この年になると余程のことでは驚かないのですが、
「イコロの森」で受けた感激は、その後のものの見方を180度変えてしまったほどです。
立ちすくむとはこのことですね……足が前に1歩も出ないんです。
回を重ねるごとに、季節を変えるごとに、訪れる度に見えて来る新しい発見。
植物の芽吹きから枯れて朽ちるまでが、1年を通して見ることが出来、
大きな花を付ける植物だけが主役ではないと教えてくれます。
花が終わったら「ハイ、お仕舞い!」ではなく、最後の最後まで、
その植物の姿を見せてくれます……そしてその美しいことときたら!
ここ「イコロの森」ではどの植物も等しく主役……そこも素晴らしいです。

今日は何回か訪れた「イコロの森」の写真の中からです。
これまでにお見せしたもの、初めてのもの、
選んでいるとアッと言う間に100枚になってしまします(苦笑)
断腸の思いで半分にしました。季節を飛び越した「イコロの森」をご覧下さいね。

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そんな「イコロの森」でお世話になっている北村真弓さんと高林 初さんの共同著書、
「北海道で育てる宿根草」が北海道新聞社から発売になりました。
監修はいつも温かな笑顔で迎えてくださる工藤敏博さんです。
パラパラとページを捲ります……ウゥ〜む、なかなか充実していて面白いです。
北海道、苫小牧にある「イコロの森」で実際に栽培されている植物を中心に、
植物の解説や栽培方法、庭作りのコツなどが懇切丁寧に書かれています。
イギリスで学んだお2人の豊富な知識がギッシリ詰まっています。
僕は付録にある「植物の名前」が特に気に入っちゃったかな。
ここ数年、亜熱帯と化した関東地方では同じようには行かないと思いますが、
憧れの宿根草に工夫してトライしてみるのも一興だと思います。
また、図鑑としても楽しめる1冊。大きさも手頃なので、
次回「イコロの森」を訪れる時は持参してガーデンを周りたいと思います。

お3方の諸々が凝縮した1冊、持参してサインをして貰うことにしましょうか……。
皆さんも是非、手に取ってご覧になってみてください。
単に園芸書と言うだけではなく、庭作りのガイド、栽培書、図鑑……。
すべての面で優れた一冊になっています。
今日はいつもはけたたましくウルサいのにあまりの感動に黙ったこの方
あまりの美しさに写真を撮る時に神が降りたと勘違いしたこの方と同時アップです。
そちらもご覧下さい。何が書いてあるかな?(笑)

「イコロの森」がいよいよ4月21日からオープンになります。
芽吹き、そして枯れるまで、美しい植物たちの姿が見られます。
是非、足をお運びください。出来ればこの本を片手に!


「イコロの森」
〒059-1365 北海道苫小牧市植苗565-1/0144-52-1562
4月21日~10月31日(9:00~17:00)


2016年4月16日


ブノワ。


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知性を感じる家……堀部安嗣作品集。 

 

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一年に2回くらいかな?
時間が出来ると買い溜めた本にパラフィン紙でカバーをします。
僕は同じタイトルが文庫本と単行本で出ていたら単行本を買うタイプなんです。
したがって、少ないスペースをアッと言う間に埋め尽くすように、
物凄い勢いで本が増えて行きます。なるべく買わないようにはしているんですけどね……。
カバーをかけるのは、文庫本、単行本、図録、写真集……全てです。
可能であれば雑誌なども全部掛けたいくらいです(笑)
何故カバーをするのかと言うと、本の保護、特に紫外線から表紙を守るため、
色褪せるのを防ぐためなんですが、本棚に並べた時に、パラフィン紙で表紙を付けておくと、
背表紙のバラバラの色合いが均一になってトーンが落ち、見た目が美しいからです。


さて、このところバタバタしていて時間がなかったのですが、
思い立って久しぶりにカバー掛けをしました。これが結構、楽しい(笑)
ソウル・バス、ボブ・ピークなど映画の世界で偉大な足跡を残した人の作品集や、
アニー・リーヴォビッツやマイケル・ケンナなどの写真集、
レオナール・藤田やアンドリュー・ワイエスの古本屋で買い求めた古い画集……。
そして、友人Kさんの薦めで手にした、建築家、堀部安嗣の全仕事を記録した作品集です。

実は、堀部さんが設計した友人Kさんの家には2度ほど遊びに行ったことがあります。
1回目は植物の仕事をしている友人Sさんの作業場で開催されたバーベキューの帰りに。
この時は、酔って10時過ぎに大人数で押し掛けたのにもかかわらず、
奥さまや娘さんたちに手厚く持て成されて大層、恐縮した覚えがあります。
2度目は男ばかり3人で、丁度今頃?もう少し後のGW辺りだったかな……。
今度は素面でゆっくりと、Kさんの手料理を戴きながら、
家中を案内して貰って素敵な時間を過ごした覚えがあります。

家は建てられて、主人に引き渡されると、時間と共にその主人の色に染められて行きます。
主人のライフスタイル、生活のリズム、生きて来た年輪が家とミックスされ独自の空間を作り出します。
建築家の意図や、工夫を凝らした意匠が跡形もなく消え去ってしまう場合もありますが、
Kさんの家は沢山の蔵書と趣味のいい器などのインテリアが建築家の作った空間に溶け込み、
Kさんの友人Sさんの絶妙な植栽、それからKさんの日々の管理の良さも相まって、
住まう家族、庭などが堀部さんの家と微妙にマッチして素敵な空間を作り出していました。
余計なものが何もない、引き算のインテリア……それも素晴らしかったです。
中庭を通り抜ける風も心地よく、家を建てるならこんな家……そう思ったものです。

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堀部安嗣さんの作品集は、全仕事を網羅し、設計図まで載っているお宅もあります。
堀部さんの建てた家って知性を感じるんですよねぇ……。
写真は全てご本人が撮られたそう。1冊丸々、堀部安嗣ワールドです。
皆さんも是非、手に取ってみてくださいね。


2015年4月18日


ブノワ。


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師走から睦月……よもやまあれこれ、おやまあなにそれ。 

 

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目まぐるしく日々を過ごして、アッと言う間に1月も下旬です。
師走は全く記憶がありません……毎年のことなんですけどね。
まぁ、忙しいとは言っても、僕の場合1日の労働時間は極端に短いから……。
夕方以降の仕事は絶対にないので、1日を有効に使えることもあります。
でもねぇ、何だか心に余裕がないのね。周りが目に入らない。
そうは言っても、仕事の他に遊びにも精一杯!これ僕のモットウですから。

秋口に熱中してテレビに齧りついた(僕にしては非常に珍しい……)
「半沢直樹」が終了してからこの方、片っ端から池井戸潤の本を読み漁りました。
「半沢直樹」の原作の「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」、
必ず続編が出来るであろう「ロスジェネの逆襲」……その後は本屋を駆けずり回り(笑)
買いに買ったり17冊、第44回江戸川乱歩賞受賞の「果つる底なき」、
第31回吉川英治文学新人賞受賞の「鉄の骨」、第145回直木賞受賞の「下町ロケット」を皮切りに、
「架空通貨」「銀行狐」「銀行総務特命」「仇敵」「BT '63」「最終退行」「株価暴落」
「金融探偵」「銀行仕置人」「かばん屋の相続」「シャイロックの子供たち」
「空飛ぶタイヤ」「民王」」「ようこそ、わが家へ」……。
読みに読んだり20冊!その間にも映画化された山本兼一の「利休にたずねよ」、
それから栃木にプチ旅行に行った時に地元で買って読んだ「利休の風景」……。
他に、ジェフィリー・ディーヴァーの「ソウル・コレクター」と「バーニング・ワイヤー」、
伊吹和子の「われよりほかに」谷崎松子の「倚松庵の夢」富岡多惠子の「中勘助の恋」、
稲垣道三郎の「一座建立 中勘助の手紙」シェークスピアの「尺には尺を」は、
友人の高橋紀恵ちゃんが今度2月から3月にかけて出るので再読でお勉強。

台詞が際立つ文学座のシェイクスピア……皆さんも是非ご覧になって下さいね。
今はジェレミー・マーサーの「シャイクスピア&カンパニー書店の優しき日々」を読んでいます。
こんなに本を集中的に読んだのは久し振りかな。はぁ、文学青年だった昔が懐かしい(笑)
池井戸潤の作品の中ではダントツで「下町ロケット」と「BT '63」がダントツで面白く、
全盛時の筒井康隆を彷彿とさせる「民王」もなかなかの出来。
でも、銀行色が少ない方が面白いのは何故?(笑)
「利休にたずねよ」の斬新さと素晴らしさ、世界感は、
微妙にガッカリ感漂う映画版「利休にたずねよ」と共に今度また……。

映画も可成り観ましたよ……時間があれば映画館の暗闇に身を沈めていた感じ(笑)
前出の「利休にたずねよ」「武士の献立」「キャリー」「マラヴィータ」「悪の法則」
僕のジェニファーの「ハンガーゲーム2」「鑑定士と顔のない依頼人」「天国の日々」
「トゥ・ザ・ワンダー」「アメリ」「地下鉄のザジ」「ゼロ・グラビティ」
「秋のソナタ」「野いちご」……新旧含めてマメマメしく映画館に通いました。

舞台も観たなぁ……麻実さんの建礼門院が圧倒的な存在感だった「鉈切り丸」、
応援している小谷真一くんの「失踪者」「審判」「城」3連続上演。
田村元ちゃんの「人魚の夜」……他にも京都に足繁く通ったり、
友人と酒を酌み交わしたり……ハァ、1日36時間欲しいかも(苦笑)

正月は親友と恒例、吉例の箱根に行って来ました。
メンバーは大親友で美容師のT、傾国の美女Bと僕の3人です。
今年は出遅れて部屋が取れなかったので、毎年通っている「福住楼」ではなく、
インターネットで検索して「萬岳楼」という宿にしました。
部屋数が少ないこと、部屋で食事が出来ることが最低条件です。
各部屋ごとに風呂が付いていたのも魅力的でした。濁り湯で硫黄臭くなったけどね(笑)
ポーラ美術館にも近いしね。ポーラ美術館と言えば、今年初めてラリック美術館に行きました。
ここ凄いですねぇ……膨大なコレクション、趣のある建物、庭園……。
実用では女性っぽく華奢なラリックより、どちらかというと無骨で大振りな、
バカラが好きで集めている僕ですが、ラリック……スッカリ気に入ってしまいました。
ポーラ美術館とラリック美術館は次回からは箱根の定番になりそうです。
今日の写真は箱根で撮った写真の中から少しだけ……。

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最後にチョッとキツくなりますが……。
正月休みに入ってせっせと年賀状書きに勤しんでいたブノワ。さん。
大晦日、昼間は親友と年越し蕎麦を食べて帰宅、フライングで「徳竹」のお節と、
シャンパンを開けていい気分で食事を楽しんだ後、
マメマメしく年賀状書きをしていた訳です。見るとはなしに紅白歌合戦をつけて……。
音を小さくして、チョッと気になるところだけチラチラ見ていたのですが、
アレは一体なんなの?アルファベットと数字のグループが何組も何組も大挙して出て来て、
ステージを所狭しと我が物顔に!まるで安ぅ〜い100均の仮装コーナーの、
売り場がひっくり返ったように雑多でけばけばしく安っぽく禍々しい世界。
全出場歌手の中でピンで歌っていた歌手が何人いました?
殆どの歌手が後ろで稚拙な踊りや似合いもしない仮装を披露されて平気なの?
芸能界にのさばる少女たち、何だか増殖しちゃってグレムリンみたい(苦笑)
挙句の果てはナンチャラっていう小娘がしたり顔でグループ卒業宣言だと!
あの顔を見た途端「あぁ、何かやらかすな。」って思った。
厚顔無恥、ふざけるのもいい加減にしなさいって。
腐っても紅白、その公共の電波を私物化して!
何か勘違いしていますね。モノ知らずも甚だしい。
グループ卒業じゃなくって芸能界を引退しなさいって。
以前の権力ある紅白だったら今年以降のグループの出場は有り得ませんね。
NHKも随分と舐められたもんです。「事前に知らされていなかった」じゃなくって、
昔なら激怒して始末書問題でしょう。紅白はそれくらい絶大だった。
年間、何曲ものヒットを出してはじめて出場出来る大舞台。
人気歌手がしのぎを削り、選に漏れ悔し涙し、勝敗に一喜一憂した時代……。
今回、今年のヒットで出場した歌手が何人いましたか?
件の少女たちとジャニーズばかり……もう止めちゃえばいいのに。
代わりの番組?何も放送しなきゃいいじゃない(笑)
何だかんだ言っても自局の番組「あまちゃん」の宣伝と自画自賛で出来ていたし。
どうせ堺雅人には審査員出場を断られたんだろうけど、
「半沢直樹」からラブリンこと片岡愛之介にご出場願うんなら、

 「どうも、お久し振り。点数辛いわよ!」

くらい言って貰えばいいのにね(笑)
頭下げて出て貰ったタオルを頭に巻いた歌手、反吐が出るほど下品。
テレビに映しちゃいけないレベル。即、スイッチ消しちゃった。
歌謡曲と演歌が死んだ今、もう紅白歌合戦の存在価値はないのですよ。


イケない、イケない、毒吐いちゃダメ(笑)
どうぞ僕の独り言と聞き流して下さいね。


2014年1月23日


ブノワ。


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