香る「越後丘陵公園」。 

 

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毎年の恒例になっています……。
長岡の「国営越後丘陵公園」への旅。

今年は大きな旅行を控えていたのでチョッと無理かな……。
諦めていたんですが、どうやらポッカリと時間が出来そう……。
そうだ!親友に僕の薔薇を見て貰おう!
そう思い立って、ホテルを取ったり、
新潟在住の元お嬢さんたちに連絡をしたり(笑)速攻で段取りしました。
決めると早いのです。旅はフレキシブルじゃないとダメですが、
いつまでもグズグズしていると機を逃してしまいますからね。


1泊するとなると時間的にゆっくりになります。
新幹線でスグとは言え、矢張り日帰りはこの年ではキツい(苦笑)
それに、長岡のお気に入りの店に親友を連れて行きたいし。
急なことに加えて、平日と言うこともあり、
「丘陵公園」は新潟市在住の元お嬢さんAちゃんと3人で散策。
夜は、Aちゃんが都合悪いので、酒を飲む気満々のTちゃんが合流(笑)
そんな感じにあらかた段取りをし……。

1時30分にAちゃんと長岡で待ち合わせ、
車に乗せて貰ってイザ「丘陵公園」です。

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いやいや、ここはいつ来てもいいですね……。
入場すると先ず薔薇のいい匂いが鼻孔をつきます。
入ってスグの大きなポプラの樹に、そしてその前に広がるオールドローズのコーナー。
一時期は猫も杓子も「オールドローズ」だったのに、
最近はめっきり人気がなくなって来たオールドローズ……。
でも、こうして自然樹形のオールドローズを見ていると、
改めてその計り知れない魅力に打ちのめされます。
「R.×centifolia bullata」の美しい花と個性的な葉!
「Gruss an Teplitz」の美しい純度の高い赤。

薔薇はそれぞれに開花時期が違うので、
全品種の満開を見るのは無理ですが、
訪れた日は丁度全ての品種の開花のピークだったんじゃないかな?

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そして、こちらの薔薇園で改めて思うのは、
イングリッシュ・ローズの素晴らしさ。
近年の完成度の高い品種も魅力的ですが、
1980年後半から2000年くらいにかけての個性的な品種。
僕が愛してやまない「Charles Darwin」のえも言われぬ黄色や、
咲き進んで退色した「William Morris」の優美さ。
「Benjamin Britten」の赤は他に類を見ません。

それから、矢張り忘れてならないのは、
後世に薔薇の歴史を振り返った時にターニングポイントとなるであろう薔薇、
「Constance Spry」……この圧巻の薔薇の美しさは驚愕です。
花の美しさは勿論、葉のマットな質感、優美な刺、
僕はこの「Constance Spry」がイングリッシュ・ローズの中で一番好き。
今日の1枚目は、美しき「Constance Spry」です。


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それから、つくづく思うのは、
数年前、僕の「Bella Donna」が、
「香りの新品種コンクール」で栄えある金賞を受賞しましたが、
今回もゆったりと育った株を見るにつけ、
こちらのボランティアをはじめとした栽培スタッフの皆さんに、
獲らせて戴いた賞だと言うことです。
それぞれの薔薇の特性を見極めた愛情のこもった手入れ……。
皆さんのグリーンフィンガーのお陰で、
僕の薔薇が薔薇の歴史に名前を残せた……そう思うのです。


休まぬ無駄のない手の動き、来園者とのコミュニケーションも素晴らしく、
「お写真、撮りましょうか?」と、声を掛けたり、
「その薔薇は○◯ですよ。」と来園者の質問に答えたりします。
開放的で気持ちのいい公園は、こうしたスタッフの皆さんの力で支えられています。

今年本戦の新品種コンクールの薔薇を見て来ました。
番号は書きませんが、3品種程素晴らしい薔薇がありました。
圧巻の花付き、樹形の美しさ、優雅な株の姿は、
今、審査を受けている薔薇とは思えず、とっくの昔に受賞して、
受賞花コーナーに植えられていてもおかしくない程でした。


また季節を変えて遊びに行きたいな……。
新潟の元お嬢さんたちと和気藹々と(笑)
お気に入りの店で是非、一献!


2018年6月15日


ブノワ。


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「すみび屋 泰」 

 

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今日の1枚目の写真……この笑顔を見てください。
Mくんのこんないい顔は見たことがありません。
いつも変わらず接してくれて、温度が変わらない人なんですけどね。
この時は、まだ肌寒い3月の上旬……。
Mくんが働く三軒茶屋の店に遊びに行きました。
いつもとは違ってチョッと遅い時間だったけれど、
相変わらずにこやかに対応してくれるMくん、
そして帰り際……この満面の笑みで報告してくれました。

 「オレ、来月、いよいよ独立して店を持ちます!」

幾つか店も変わりました。
独立して店を持つまでには、
きっと大変なこともあったかもしれません。
折々に違うところで会っても、大変だとかイヤになったとか、
一切、マイナスなことは口にせず、
いつも変わらぬ笑顔で皆に接するMくんです。
1回、僕の誕生日のパーティーに来てくれましたっけ……。
その席でも居並ぶマダムたちをものともせずに、
スグに打ち解け座の注目を一身に集めるMくんでした。
笑う門には福来たる……いよいよ一国一城の主です。

前にも書いた記憶があります……。
客は店ではなく人に付くのです。

炭火で焼くことにこだわったMくんの仕事の数々です。

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「すみび屋 泰」の3つのこだわりは……。

 (1)炭はラオスと高知の備長炭。
 (2)千葉の総洲古白鶏、鳥取の大山鶏、京都の京桜鶏。
 (3)塩はアンデスの岩塩、瀬戸内海の藻塩。

昔から炭火で焼くことにこだわっているMくん、
精進して独自の境地を見せてくれるものと期待しています。

店は松陰神社前の閑静な商店街にあります。
なかなかいい立地条件、お客さまも一杯で、
順風満帆な門出になったようです。

皆さんも是非、「すみび屋 泰」をヨロシク!


「すみび屋 泰」
 東京都世田谷区若林4-27-2 パシフィック松陰神社前
 Tel. 03-6805-2095
 〔月~土〕17:00~24:00
 〔日〕15:00~21:00、但し仕入れ状況による
 日曜営業(不定休)


2018年6月11日


ブノワ。


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御宿考。 

 

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そろそろ近付いて来ました……。
今年の夏のバカンス……早いでしょう?(笑)
いいんです、思い立ったが吉日、行ける時に行く!
じゃないといつになっても旅なんか出来やしない。
国内や近場だったら急な旅にも対応出来るけど、
国外だとそれなりの準備期間が必要ですね。

足の確保も大事だけれど、何と言っても楽しみなのは宿ね。
今回はどんな感じかな?毎日違うところに泊まりますから。


さて、皆さんには定宿ってありますか?
定宿って言うことは、足繁くその場所に通うって言うことなんですけど、
僕も幾つかの街に定宿があります。
先ずは、時間が出来るとサッと飛んで行く箱根は塔ノ沢の「福住楼」
こちらはポカんとスケジュールが空くと必ず訪れます。
それから、豊橋に訪れる時は必ずお世話になる「ホテル・アークリッシュ豊橋」
ここは本当に素敵。全ての面で満点に近いです。

最近は宿泊施設も多岐にわたって来ていて、民泊なんて言うのもあるし、
旅の性格によってよりどりみどりの選択が出来ますね。
但し、僕もそろそろいい年なので、安いからと言うだけで宿は選べません。
交通の便がいいこと、別に新しくなくてもいいんですが、
清潔でスタッフの皆さんの感じがいいこと……。
なかなか全てが揃うって難しいですけどね。


僕の持論なんですが、東京五輪を控え、今やしのぎを削るホテル業界。
ビジネスホテルは5000円、旅館は20000円がボーダーラインですかね。
ビジネスホテルの場合、アメニティーやサービスの部分で、
削れるだけ削っての最低限の価格設定が5000円なんだと思うんです。
昔は部屋には必ず、お茶と紅茶、珈琲のサービスがありましたが、
今はお茶だけって言うのが当たり前になって来ました。
随分と安いホテルだなぁ……と、思っていると、
必要最小限以外のアメニティーはフロントに置いてあって、
必要とする人が各人で部屋に持って行くようになっていたりします。
それでもいいんですよね。どうせ疲れ切って寝るだけですから。
リゾートの滞在型のホテルじゃないんですもん。
それよりも安い場合は、なぜ、安いのかをしっかり調べないといけません。

旅館の場合、僕は夕飯は部屋で食べる宿しか泊まりませんが、
そうなると矢張り20000円がボーダーラインなんだと思います。
バイキングや食事処で纏めて面倒を見るタイプはもっと安いです。
チョッと驚いてしまったんですが、箱根の老舗の有名旅館で、
食事処の夕飯が仕出しだったところがありました(苦笑)
食事処の夕飯はいいんです。知っていて予約しましたから。
でもねぇ……出された料理がことごとくマズい。
外国人の宿泊客が多かったです。こんなものが日本と思われたら敵わない……。
真面目にそう思っちゃいましたもんね。食事が進むに連れて段々と口数が少なくなる(苦笑)
予約のサイトには「スペシャルな……。」とか素敵な言葉が並んでいたので大いにガッカリ。
チャックアウトの時に聞いちゃいましたもんね、

「スペシャルとありましたが、あの料理が?」って。

担当が臆面もなく「そうでございます。」っていうから、

 「アナタ、ご自分で食べてみたことありますか?」

って聞いちゃいました(笑)
そこ、お安いの。だったら行くなって言うことですよね。
勿論、死んでも二度と行きません。

旅館の場合、お食事は勿論、温泉も大事です。
部屋に源泉掛け流しの露天風呂が付いている必要はないけれど、
ちょっと個性的な風呂があると風情があって素敵ですね。


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写真は箱根は塔ノ沢の定宿「福住楼」の丸風呂です。
この風呂に入るためにだけでも訪れたいです。
明るい時間に入りたいので、全ての旅程を切り上げてまで駆け付けます。



今日の1枚目の写真は「ホテル・アークリッシュ豊橋」の特別階の部屋のベッド。
いつもギリギリで部屋を確保するだけでてんてこ舞いなんですが、
時間がある時は、チョッと贅沢気分で特別階をお願いしています。
こちらのホテルは、通常の部屋も広くて洒落ていて、清潔な部屋は勿論、
宿泊客が使える特別ラウンジも嬉しいです。
食事の後、場所をラウンジに移して、旅のあれこれを、
仲間と語り合える時間……何物にも代え難いですもんね。
フロントや宿泊係の皆さんの対応も丁寧で素晴らしいです。
こちらに泊まるためにだけでも豊橋に訪れる価値ありです。


僕ね……実はツインとダブルの区別がつかないんです(笑)
ベッド2つと思ってダブルを予約しちゃって男2人で一緒に寝る羽目になったり(笑)
ホラ、いるでしょう?車の運転でナビして貰うのはいいんだけど、
右か左か、頭で考えてからじゃないと判断出来ない人。
僕のダブルとツインはそんな感じです。


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さてさて、明日からチョッと留守にします。
帰宅後は色々と面白エピソードを紹介出来るかな?

旅の間も記事はもう少しアップしますのでお楽しみに。
ジメジメの梅雨です、皆さんもご自愛くださいね!


2018年6月9日


ブノワ。


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無心になれる瞬間……。 

 

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 「Flowers !」

スティーヴン・ダルドリーの傑作「めぐりあう時間たち」の中で、
メリル・ストリープ演じるクラリッサが、
エイズに伏せる親友リチャードを見舞うために花屋に寄ります。
まだ寒い季節の陰鬱なニューヨークの空。目的が目的だけに、
心なしか俯き加減のクラリッサが、扉を開けた途端に感嘆の声を上げるのです。
まだ寒いけれど、花は1つ先の季節を行き春爛漫……。
抱え切れない程のラナンキュラスなどを小脇に抱えて、
自らの気持ちを鼓舞するように顎を上げ、親友を見舞うのでした……。

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映画の中では瑞々しい春の花たちが所狭しと並んでいましたが、
今、僕がハマっているのはドライの花たち……。
美しく咲き誇っていた頃とまた違った姿を見せてくれるのが面白いです。
折々にプレゼントして貰った花や、自宅で丹精こめて育てた花を、
頃合いを見計らって丁寧に吊るします。
半分、乾いた頃、上下を逆さまにしたり、
それはそれは、大事に大事にドライフラワーに仕立てます。

チョッとしたお出掛けの時、ドライフラワーの良さを分かってくださる方々に、
自作のブーケをプレゼントするようになって久しいです。
花が終わったら、スグにゴミ箱に捨ててしまう人には差し上げません(笑)

ドライフラワーも永遠ではありませんから、
色褪せぬ内に、再びの命を吹き込んであげたいです。
せっせと乾かした花が溜まって来ました。そろそろブーケを作ろうかな?

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チョッと思うことあって、
湘南台の「Lucy Gray」の美しき奥方にお願いして、
お任せで見繕って少し足りない分を送って貰い、
ある休みの日に一気に作りました。ドライフラワーのブーケ8点(笑)
廻りをウロつく猫たちを追い払い、1点につき、約10分、
あれこれと考えながら、それぞれに個性を出しながら、
無心で作ってみたのが今日の写真です。
大きな紫陽花をベースにしたり、フリスマスローズのフェチダスや、
お友達のつぐみちゃんとお揃いで、自宅で育てている薔薇「Sir Cedric Morris」、クレマチスの数々、
勿論、僕のオリジナルの薔薇も使ってみました。
僕は薔薇のドライってあまり作らないのですが、
今回はせっせと作って、薔薇だけのブーケを1つ……。
これは、ある薔薇好きのお友達に元気を出して欲しいから。

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最後の1点は、「ンガガガガっ!」
大魔神よろしく、チョッとだけ「宿り木」の番長に変身して、
番長だったらどんな風に作るだろうか?
今まで素敵なアレンジを沢山作ってくださった番長の作品を思い起こしながら、
僕なりに、そのエッセンスみたいなものを織り込みながら作った1点です。

 「アタシはこんなの作らない!」

大きな漬物石が飛んで来そうですけどね(笑)
1回、ひまわりのドライを使ってみたかったんです。
こちらも、以前「Lucy Gray」で譲って貰ったもの。


ドライフラワーでブーケ作り……本当に楽しいです。
これらのブーケは日本中の素敵なマダムたちの胸に……。
今年はチョッとお目に掛かれないであろうマダムたちにご挨拶でお送りします。


2018年6月7日


ブノワ。


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category: 向き向きの花束。

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冴子の怒り。 

 

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冴子は辺りも憚らずバーキンからコンパクトを出した。
やっとの思いで質屋から請け出したバーキン……。
義浩から巻き上げた金で特注したクロコのバーキン……。
金に困って質に入れたけど、これは親よりも大事な冴子のお宝なのだ。
隣のテーブルの気取った老婦人が微かにしかめ面をする……。
フン、ババアが……構うものか。この冴子さんに怖いものはないのだ。
改めて鏡を覗き込んでチョッとした衝撃を受ける……。
この前、注射したばかりなのに眉間にキツい皺が浮かんでいる……。
しかも不自然なよれ方で。

はぁ……真夏とは言え日陰は涼しい表参道のカフェのテラスで
一人、冴子は物思いに耽る……大して吸わないうちに、
ボロボロに揉み消されたタバコの吸い殻が灰皿に山のようになっている。
折角、元カレの直紀から巻き上げた金でボトックスを打って眉間の皺が消えたと言うのに……。
この怒りの元凶は……そう、先日、何年か振りに会った由美のせいだ。


冴子は20歳の頃、一度だけ会社勤めをしたことがある。
取り敢えず働かなきゃ……そんな軽い気持ちで、
高校を卒業した後にプラプラしていたけど、仕方なく就職したのだ。
当たり前だけれど仕事に精なんか出る訳がない。
全てにおいて器用な冴子のことだから、仕事はスグに覚え、
ソツなく何でもこなしていたけれど、それ以上でもそれ以下でもなかった。
何でもそうだ、人に文句を言われない程度、バカにされない程度には頑張る。
勤めたのは僅か9ヵ月だけ、毎日繰り返される退屈な事務作業と、お茶汲み。
この冴子さんがお茶汲み?フン!酒注がせたら右に出るものはいないけど(苦笑)
同僚の女たちの陰湿なゴシップ話や陰口、
ファッション、化粧や同僚の男性社員の品定め……。
今では死語だけど、家付きカー付きババア抜き……、
男を「スペック」と称して品定め、ランク付けしたり、
自分のブサイクを棚に上げての品評会にウンザリだったし、
実りのない会話には辟易とした毎日を送っていた。
同僚の男たちと来た日には……それも冴子をドンヨリさせるに十分だった。
女をいつも「デキるかデキないか?」のスケベな目で見るクセに意気地なし。
この冴子さまを欲望で煮えたぎったグラングランした目で見るクセに、
誰一人として手を出して来ようとしなかった。
大体、若い男子社員の頭の中なんてお見通しなのだ。
ご面相は人並みだったけれど、それはそれはご立派な、
メロン並みの胸を持っていた女子社員がいたっけ……。
まるでそこだけピンポイントで地球の重力が働いていないかのように、
円錐形の巨大な胸がそそり立ち……それをガン見する男子社員たちのバカ面(苦笑)
お前たちは「エクソシスト」のリーガンか!ヨダレを垂らさんばかりのアホ面!

そのアホ面たち……他の女子社員と違って、
男に媚び諂わず、尊大な態度の冴子さまにチョッと怯える風もあった。
それから、いつもジットリ嫌らしい目付きで冴子を舐めるように見るアホ部長……。
こっちもいつも派手派手しい露出の多い服を着ている訳だし、
見て見ぬふりをして過ごしていたけれど、
ある日、糞ジジイがアタシに手を出してきたからキッパリ辞めてやった。
あの糞ジジイ、この冴子さまに色目を使うなんて100年早いんだよ!
まして尻を触るなんて1000年早いのよ!(怒)あぁ、胸クソ悪い。
この冴子さまの尻はタダじゃないからっ!

糞ジジイが擦れ違いざまに冴子の尻を思い切り掴んできたのだ。
偶然を装って、こっそり撫でるくらいならまだ可愛いのだけれど、
思い切り掴んで来やがった!カァ~っと頭に血が上った冴子は、
振り向きざまに思い切りジジイの頬を張り倒し、

 「このエロジジイ!金持ってきな!
  そしたらアタシの尻、触らせてやるからさ!」……。

昼休みの事務所内に「パァ~ん」……乾いた音がした。
カツラが少しズレたように見えた……手の平に残るイヤな油の感じ。
啖呵を切り、唖然とする周りの社員を尻目に、
その場で荷物を纏めて事務所をおん出てやったのだ。
皆、マジで弁当を食べる箸がピタリと止まった(笑)
その時の経理部長の「良くやってくれた!」と、言わんばかりの、
ニンマリした顔……あんなオバさんでもエロジジイの被害者に違いない。
当時はまだセクハラなんて言う言葉はなかったし、
女は反撃も出来ず、泣き寝入りの時代だった。
だから、自分の身は自分で守らなければ……冴子の座右の銘だ。


その退屈で短い事務員生活の中で、唯一、話が合ったのが由美だった。
高卒で就職した由美は、冴子より2年早い入社の先輩だったが、
年は冴子より3歳年下だった。由美は姐御肌の冴子にスグに懐き、
茶店で昼を一緒に食べたり、たまには酒を飲んだり……。
取り敢えず就職でもするか……そんないい加減で何の目的もない冴子と違い、
由美の目的はハッキリしていた。会社でいい男を見つけて結婚すること……。
自らに課した至上命令、この課題は何としてもクリアして最高得点を取らなければ……。
一生が掛かっている難問なのだ。何としても白馬に乗った王子さまを見つけなきゃ。
その時、アタシはスリーピング・ビューティになるのだ……。
花の命は短い、なるべく早く、1日でも早く寿退社することが由美の目的だった。
寿退社……何と言う甘美な響き。同僚の羨望と嫉妬の混ざった視線……。
寿退社のためだったら悪魔に魂を売ってもいい。
それほど美人でもない、月並の容姿の由美にとって、
結婚とは練習で1回も成功したことのないトリプルアクセルを、
本番のオリンピックで一発で決めるような超難易度の高いワザなのだ。
冴子はこんな腰掛けみたいな会社で男を見付ける気なんてさらさらなかったので、
一生懸命に未来の伴侶を探す由美を微笑ましく思ったし、
愚痴やら夢やらを、軽く他人事のように聞いてあげていたのだ。
一見、イケイケに見える由美のそんな夢見る夢子さんなところも可愛かったから……。
男の価値なんて、この冴子さまに金を使うかどうか……、
その1点に掛かってる。しかも、その金額に寄って優劣がつけられるのだ。
冴子には上司にゴマを擦り、昇進に汲々としている、
会社の貧乏サラリーマンなんて眼中になかった。
夢はマイホーム?車?くだらなくて欠伸でちゃう。
そんなことよりも、もっと人間の本能的なもの?本質つーの?
男たるもの、遭難した時には火をおこせなければダメだし、
砂漠で干涸びて死にそうな時にはどこかからか水を持って来なければ……それが男だ。

冴子が余裕を持って由美の話を聞けた理由の一つに、
由美が夢中になる男子社員のことごとくと冴子は関係を持っていた……から。
たった4人……たったと言えばたった4人だけれど、
9ヵ月の間に4人といえば……(笑)
金は持っていなかったけど、4人とも顔が冴子好みだったのだ。
チョッと捨てられた子犬のようで従順で……遊ぶには丁度いいじゃない?
皆、ウブだったし、冴子の思い通りに手玉に取ってやったのだ。
金づるは他にいる、ただただ遊んだだけ……。

ある日、由美の様子がおかしいので、
2人でよく行った居酒屋に呼び出して問い質してみると、
自分の憧れの男子社員と冴子の間に何かあると感付いたらしかった。
冴子も元々隠し立てする気もないのであっさり認めると、
由美は予想に反してさめざめと泣き、以降、よそよそしい態度のまま、
冴子が糞ジジイの頬を思い切り張り倒し退職、
そのまま疎遠になってしまっていた……。


一体、何年ぶり?かれこれ20年にはなる?
電話番号をまったく変えていない冴子も冴子だが、
電話してきた由美の真意は何だろう?チョッと興味があったので、
西麻布でお茶をしたのが梅雨入りしたばかりの6月上旬だった。
なぜ、西麻布?……ま、いっか。

きっとまた男の悩みか愚痴だろう……高を括り、半ば楽しみにしていた。
だって、人の不幸は蜜の味、人をそしるは夢の味……じゃない?
さて、その当日……チョッと残念だったのは、由美が当時とあまり変わりなく、
しかも、少し垢抜けて見えたこと。
それから冴子さまの鼻孔を突く金の匂いがしたことだった……。
着ているもの、身に着けているアクセサリー、髪型、メイク……薄ら漂う金の匂い。
決して派手ではなく、そこはかとなく漂う上品な匂い。
ネイルを見れば一目瞭然だった。冴子の派手派手しいネイルとは正反対な清楚なネイル。
あぁ、金の匂い……冴子が一番好きで一番縁遠い金の匂い。
だが、冴子を愕然とさせたのは、そんなことではなく、
なんと、由美が結婚したというのだ……ビックリ!
冴子は極度の自己中心なので、
人がどんな生活をしようと誰と結婚しようとまったく構わないのだが、
こっちの近況を聞きもせず、目の前でおのろけを散々聞かされ、
幸せのオーラを撒き散らしている由美を見ているとさすがに腹が立った。
しかも、この冴子さまに対して当て擦りを言いやがる……。
曰く、冴子さんもまだまだ若い、大丈夫、冴子さんにもきっといい人が現われる……。
余計なお世話だっつーの!お前にだけは言われたくない!太鼓判は結構!(怒)
大体、結婚に重きを置いていない冴子だし、男なんて面白可笑しく暮らすための相手、
それほどタイプじゃなくても金さえ持っていれば、
往年の巨人の篠塚みたいに驚くほど守備範囲が広くなり、
揺り籠から墓場まで、周りの友人が唖然とするほど年齢の幅も広い冴子さまなのだ。
ただ、街中でいい男を見付け、その薬指に指輪が嵌められているとガッカリするし、
隣に並ぶ奥さんが不細工だと嫉妬で気が狂いそうになるのも正直なところだ。
あと、小さな子供連れの親子を見ると複雑な気持ちになる。
特に旦那の方がハンサムだと……。

その日、さらに冴子をイラつかせたのは、
どうしてもと懇願されてチョッとだけ寄った新居が凄かったのだ……。
元麻布の住宅地に建つ低層マンション……。
3階建ての角部屋で、しかも物凄いテラスが付いている……。
テラスにはさして使いもしないのに、
ガーデン用のテーブルと椅子のセットがおかれていた。
椅子には上等なクッションが……まさか出しっ放しって言うことないよね?
雨が降ったら取り込むの?……自分の貧乏臭い考えに愕然とする冴子。
さらに、テラスの片隅に、ドンペリの空き瓶がズラリと並んでいるではないか。
別にドンペリがシャンパンの中で一番美味しいとは思わないし、
シャンパンなんて自腹で飲んだことがない冴子だったけれど、
やっぱりそこには強烈に金の匂いがするのだった……。
そうだ……由美は決めたのだ。1回も成功をしたことがないトリプルアクセルを!

4LDKでリビングが36畳だって……。
風呂が2つにシャワールーム1つ。トイレは3つと来た。
冴子は廊下の蛍光灯がチカチカする駅裏の、
自分のオンボロ・マンションを思い出しうっすら涙が出た。
聞くと中古を買って全面リフォームしたらしい。
リフォームって言ったって一体お幾ら万円?
冴子が驚いたのは、普通は壁には壁紙、クロスが貼ってあるものだけど、
由美の新居はすべてイタリアから特注で輸入した大理石が貼ってある。
中古って言ったって、ここは元麻布……リフォームにも大枚掛かっているし、
どう安く見積もっても軽く指2本は立つ……冴子は軽く目眩がした。

由美は「スグにお茶を淹れるから……。」と、キッチンに向うその足で、
奥に向って「あなたぁ!」……と、
今まで聞いたこともないような淑やかな声で声を掛けた。
えっ!アタシ聞いてない。旦那が家にいるなんて聞いてない……。
冴子の顔は強ばった。これ以上、由美の幸せを見せ付けられ、
新婚の自慢を聞くなんて真っ平ゴメン、

 「冗談はマイケル・ジョーダン!」

あの忌々しい真二の詰まらない詰まらない冗談を思い出す。

そんな余裕も優しい気持ちもさらさらない冴子は、
どうやってこの場を立ち去るか算段しはじめた……。
フと我に返り、ハッと顔を上げると、
そこには30代半ばの眼鏡を掛けた若い男が立っていた。
由美が男の後ろに隠れるようにして顔だけ肩口から顔を出している。

 「冴子さん……夫の隆之さん。」

 「………………。」

と、と、と、年下?何が夫だ!
どうやら旦那は家で仕事をしているらしい……。
そっか、あれか……パソコンを叩いて架空の世界で金儲けってヤツ?
株?投資家ってヤツ?冴子は自分が男から金品を巻き上げているクセに、
基本的に汗して稼がない金は信用しないのだ。

どうしよう、どうしよう……一刻も早くここから出たかった……。
そうだ!真二を使おう!冴子はトイレを拝借と一言断り席を立つ。

 「もしもし、アタシ。チョッとしたら電話かけてくれる?
  ううン、いいの、つべこべ言わないでかけてくりゃぁいいんだよ。
  アタシが適当に喋るから黙って聞いていて……。」


2018年6月5日


ブノワ。


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素敵な街の花屋……NICO FLOWER。 

 

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先日のこと……。
大きく驚き、また、怒髪天を突いたのは、
最寄りの駅から銀行系のキャッシュ・ディスペンサーが撤退してしまったんです。
たった一つしかなかったキャッシュ・ディスペンサー……。
お金はどこでも下ろせますが、振込とかね、本当に困っています。

僕の家は近くに私鉄2つの駅がありますが、
元々片方は、近くにコンビニエンスストアどころか、
高架下のドラッグストアと安売りの八百屋があるくらいで、
まったく箸にも棒にもかからない駅なんです。
もう1つの頻繁に使う方、こちらはまだ駅前の賑わいの様相をどうにか保っていますが、
僕に言わせると、こちらもまた帯に短し襷に長し的な、
不満タラタラ、買い物をする度にモヤモヤが晴れません。
先ず、スーパーが全くダメ。季節感ゼロの野菜売り場、
肉も野菜も魚も貧弱とはこのことか?まったく手が伸びない有様。
勿論、個人商店なんかありません。
コンビニエンスストアが数件と、寿司屋、中華、蕎麦屋、ドラッグストア。
それからまぁまぁなイタリアンとパン屋……この辺りは暗闇の中の微かな救いです。
何とも貧困な駅前だったのですが、銀行のキャッシュディスペンサーが、
撤退してもう堪忍袋の緒が切れました(笑)
自民党の議員さん、駅前の演説はいいけれど、
どうでもいいからこう言うことが大事なのだよ!
契約切れで立ち退かされたのではないですね。
まだ空き店舗として絶賛、店子募集中ですから(苦笑)
不満はまだまだあります。本屋がない!
古本屋があればいい……そんな贅沢は言いませんが、
僕が越して来てスグに個人経営の本屋が潰れました。
生活に困らない程度の買い物が出来るギリギリの駅前……。


華やかな商店街ってありますよね。
戸越とか砂街とか……アメ横とか中野ブロードウェイなんて望みません。
最低限、豊かな生活が送れるくらいの店並みが欲しい。
駅から家に帰るまでに買い物が済む感じ……憧れちゃいます。

もう1つ、大いに不満なのは、
この近辺に花屋が一軒もないこと!
皆さんどうしているんでしょう?花のない生活……はぁ。


今日の1枚目の写真は、武蔵小山にある「NICO FLOWER」で、
ある日買い求めた花たち……ザックリ纏めて写真に撮りました。
見てお分かりの通り、まだラナンキュラスが入っていますね。
オーナーのお兄さんに聞いたところ、市場で今年最後だからと言われて仕入れたそう。
それを聞いた僕も、今年最後のラナンキュラス!と、思って購入です。
こちらは街中の店とチョッと雰囲気が違います。個性があってなかなか素敵なんです。
お母さまも店を手伝っていて、ご家族で和気藹々と……。
そんな雰囲気も温かい「NICO FLOWER」。

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実は、仕事で訪れた早朝の武蔵小山……。
店はまだ開いていませんでしたが、
外のディスプレィに使われていた宿り木に目が行き、
その次、誕生日のディナーで「Le Bois」に行った時に寄ってみたんです。
その時、元気一杯なお母さまに出会い、一生懸命なセールストークが可愛らしく、
食事の後にまた寄ります……そう言い残して一旦は店を後にしましたが、
食後に戻ってあれこれと花を買い、それからのお付き合いになります。

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美しい花は勿論ですが、
天上からは所狭しとドライになった花々が吊るされています。
こんな花屋は自分の街にあったらいいな……。
キュウリやキャベツを買うよりも、
毎日〜花を買っちゃいそうです(笑)


2018年6月3日


ブノワ。


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来た、来た、いよいよ来たぁぁぁぁぁぁぁ〜っ! 

 

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そろそろ梅雨入りでしょうか……。
皆さん、如何お過ごしですか?暑くなって来ましたが、
まだまだ過ごしやすいですかね……今年の夏はどんな感じなんでしょう。

さて、同年代の友人たちを食事などをしていると、
一番、話題に上るのが、年齢的なこと(笑)
やれ太っただの、シワが増えた、シミが凄い、
白髪だハゲだ(笑)腰が痛い、病気のことだの、目が見えなくなっただの、
年を取った両親のことだの……要は誰も避けては通れない、
僕らの年代の共通点がゴマンとある訳で(笑)
僕が思うに、その中で一番多い話題が物忘れのヒドさ(爆)

会話も凄いですよね……。

 「ホラ、あれ……この前のアレ。」

 「え?どれ、あぁ、アレね!」

会話が成り立っちゃいます(笑)特に固有名詞が出て来ない。
まぁ、それは仕方ないですよね……。
死滅する脳細胞、薄れ行く記憶の糸、デカいだけでシワのない脳味噌(笑)
指の隙間から砂がこぼれ落ちて行くように、
サラサラと記憶が無くなって行きます……仕方ないです。
僕は思うんです。忘れると言う行為は、
先ず、物を覚えると言うことが前提なので、
物忘れが激しくなったと言うよりは、
真っ先に物が覚えられなくなった……それに尽きるんだと思います。
それに、生まれてこの方、何十年もの記憶が、
大して容量のない脳味噌に記憶されちゃっているんです。
書き換えの出来ないCD-Rと一緒で、
きっともう目一杯なんだと思うんです。
どこにも新しい記憶を書き込むスペースがない……。
大して必要としないことは覚えなくてもいい、
賢い脳味噌がそう判断してくれているんだと思っていました……。

そう、い・ま・ま・で・は・・・・・・・・・・。

先日、テレビでやっていましたね。
「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」……。
僕、好きなのです、アレ系の映画(笑)
だって、何も考えなくていいでしょう?(笑)
特撮も素晴らしくなって来たし、娯楽と思えばお気楽だし。
第一作の「ジュラシック・パーク」なんて何回見たことか。
飛行機の機内上映なんかを含めれば、ゆうに10回以上は観ているハズ。
しかも、シリーズ全ての作品を漏れなく観ています。

そっか……もうスグ「ジュラシック・ワールド/炎の王国」が公開だもんね。
チョッと眠いけど、眠っちゃうまで見ていようかな……。

と、と、と、ところが!
ロードショウで観たハズの「ロスト・ワールド・ジュラシック・パーク」、
何一つ覚えていないんです……ストーリーどころか、
登場人物も(ジュリアン・ムーアは何となく……。)
テレビで物語が進行するにつれ、まったく記憶がないことに愕然(笑)
どんなに物忘れがヒドくても、1回観た映画の何がしかは覚えているハズ。
スッポリと抜け落ちた「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」の記憶……。

いよいよかな?(笑)来たね?来たよ(爆)
もっとも、数日前の仕事のことも覚えていませんから、
さもありなんって言う感じではあるのですけど……。


2018年6月1日


ブノワ。


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僕の怒りの納め方。 

 

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このワタクシ……人間がまだまだ未熟です。
日々、穏やかに生きようと思っていても、
なかなかどうして。毎日のようにカリカリすることもあります。
日々の通勤時のあれこれや、仕事関係でのこと、
昨日も印刷を頼んであった会社の担当を怒鳴ったところ(笑)
一回や二回じゃないですからね、堪忍袋の緒が切れたの。
チョッと身体が触れただけで「失礼!」とか「ゴメンなさい。」と、
瞬時にさりげなく言える人って凄いなぁと思います。
この年になると面倒はイヤなので、
極力、ゴタゴタを避けるように、遠回りしていますが、
避けて避けて歩いていても巻き込まれることもあります(笑)
良かれと思ってしたことで思わぬ反応、反撃をされることも。


頭に来ますね……。
僕は好戦的な人間ではないけれど(元々は瞬間湯沸かし器。)
売られた喧嘩は買います。コテンパンに叩きのめします。
但し、同じ土俵に上がるとこちらの人品も下がるので(笑)
最後の一撃は加えません。ギリギリで思いとどまることが殆どです。
そうねぇ、一番頭に来るのは無礼をはたらかれた時かな……。

そうそう、僕の怒りの対処法として文章にするって言うのがあります。
先日も、好意で友人にチョッと厳しい内容のメールを書きました。
厳しいって言うより、仕事に関して「こうした方がいいんじゃないの?」……そんな感じ。
そのメールに対する返事が木で鼻をくくったような、
切り口上な何とも無礼な、たった数行のメール……。
仏頂面の不機嫌そうな顔が浮かぶ(苦笑)……頭に来ますね。
もっとも、良かれと思ったのは僕の勝手で、
その人にしたら、ただただ頭に来るだけの内容だったのかもしれません。
でもね、頭に来るって言うのは指摘が図星だからなんですよ。

そこで、そのメールに対する返事を書きました。
丁寧に……でも、超絶キツいです。正論ですけどね。
でも、送信はしなかった……すると泣くから(笑)
泣かれるのはどうでもいいけれど、友情が壊れるでしょう?
送信しないでそのままトレイに残っています。
書いてお仕舞い。でもそれで気は済むのです。済めばそれでよし。


いい年した大人が仲間内でゴタゴタします。
勿論、たまには僕もその当事者だったりする訳です(笑)
そう言う厄介な連中には関わり合わないようにすることが大事。
残りの人生、カウントダウンなんですよ。
そんなくだらないことに関わり合っていたらバカみたいじゃないですか。
仕方ないんですよ、長く生きていると感じ方も違うし、
考え方も十人十色、両者の言い分があるし、堂々巡りだもの。
力ずくで説得する必要もないし、人は人、自分は自分なんだけど、
寛容に相手のことを認めればいいのです。

 「へぇ……そうなんだ。それもいいよね。」

なぜこの一言が言えないんでしょう?

同じ趣味の人同士がゴタゴタすることが多いのも特徴です。
好きだからこそ譲れない部分があるのでしょうね。
誰が一番でも、何が特別素敵でもいいじゃんねぇ(苦笑)
別にエベレストに人類初登頂じゃないんだから。順番なんてどうでもいい。
それに、人間って年を取ると頑になるでしょう?漏れなく頑(笑)
仲違いしたらお付き合いをご遠慮するのですが、
お互いにそれで済めば言うことなしだけれど、
相手が非常に粘着質で、僕のいないところであることないこと、
いつまでも誹謗中傷を廻りに吹聴されたのではたまりませんね……。
何人かいます、そう言う人(苦笑)中には仕事を世話した人もいる。
友人に聞いたんですが、僕のことをボロクソ言って歩いているそうです(爆)
何が気に喰わないんでしょう?お目に掛かったのは1回だけだし。
それに、気に喰わない僕のお陰で大きな仕事を一つ出来たじゃないですか。
それって、殆どの場合、原因は嫉妬ややっかみだったりするんですが、
ただね、それを真に受けちゃう人もいると聞きます。
驚くのは、仲間内で一番、良識がある常識人だと思っていた人が、
見事にその悪口を鵜呑みにしているみたいなんです……。
僕に対する反応で分かるものね、僕はそこまで鈍感じゃない。
悪口を鵜呑みにする人は仕方ないです。
そう言う人とは遅かれ早かれ袂を分かつことになっていたでしょうから。
それらの悪口は、巡り巡って僕本人の耳にも入ります。
必ず本人の耳に入る(笑)面白いですよねぇ。
人の口に戸は立てられないのだよ。
そうですねぇ……チョッとビックリするし、
頭に来ると言うよりも、その悪口星人の心の闇を感じてコワくなります。
だって心当たりが全くないんだもの。とっくに忘却の彼方だし……。
悪口を吹き込まれた殆どの人は、自分の判断で僕を見てくれて、
ごくごく普通に僕と付き合ってくれているんですけどね。
それを悪口星人は露ほども知らない訳です(笑)
僕が彼らと楽しそうにメールなどのやり取りをしていることを知らない。
一緒に旅をしたり食事をしたり、楽しい時間を過ごしていることを知らない。
その人なんかまるで存在しないかのように楽しくやっていることを知らない。
溜飲が下がります。それを考えると怒りも納まりますね。


ダメですね、いつまでたっても大人になり切れない……。
この先、穏やかな人に好かれる老人になれるでしょうか?(笑)
それとも、スグにキレて問題を起こす頑な老人に?
どう考えても後者だろうなぁ……友人も大きく頷いています。
でも、怒りの対処法を知るって大きいですよ。


2018年5月30日


ブノワ。


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色彩の洪水。 

 

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今年の春は早かったです……。
アッと言う間に気温が上がって、アッと言う間に薔薇が終わった感じ。
穏やかな日々で良かったんですけどね。毎年〜何かしらあるじゃないですか。
僕が一番イヤなのは、蕾が上がってからの大風。4月の低温や長雨は勘弁願いたい……。

今年はそれがなかった……一見、順調に見えて、
穏やかなら穏やかなリの悩みも(苦笑)
植物、特に薔薇の仕事をされている人は大変だったでしょうね。
開花調整ね……こんな僕だって、麻実れいさんの楽屋に、
「Rei」のブーケをプレゼントするために、
カットした「Rei」を冷蔵庫に入れたり出したり……(苦笑)
本当、関係者の皆さんの苦労をお察ししいたします。


さて、毎年4月に入ると、
その年の黒田邸詣での日程調整に入る訳です(笑)
調整と言っても、それほど差がある訳でもなく、
大体は5月の中旬になるのですが、
僕としては、個人で仕事をしていますから、
平日に仕事を断ることはしたくなくて、週末にかけて日程を組みたい訳。
同行者の仕事の予定も気になりますもんね。
今年は春先からの高温と、順調な薔薇の生育のことを考えると、
例年よりも早めの訪問?侃々諤々のお互いのエゴのぶつかり合いの結果(笑)
結局、4月からあれこれ言っていても仕方ない、
どちらにせよ、どの季節に行っても黒田邸は素晴らしい……。
そう思うと、スンナリと中旬に纏まったのでした。

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如何でしたか?怒濤のアップ(笑)
生温いですね、たった140枚です(爆)

イヤイヤ、薔薇の開花?終わっているのではないか?
まったくの杞憂でした……今まで遊びに寄らせて貰った中で、
もしかしたら一番素晴らしかったかもしれません……。
勿論、終わっている花、終わりかけている花もあるけれど、
それが一体なに?圧倒的な色彩の洪水と、立体感。
普通はどうしても色を纏めようとするのだけれど、
黒田さんの庭は自分が好きな色を存分に自由に使っている感じがします。
前にも書きましたが、黒田さんの庭は「男の庭」なんですね。
一見、繊細に見えますが、矢張り豪快なところが多いです。
それから薔薇が中心の庭なんですけど、あまりそれを感じさせないの。
横のフェンスの間の細い通路に面している部分なんて、
まるで真っ二つに割れた紅海が薔薇になったかのようですもんね(笑)
そして、これだけ素晴らしいのに、まだまだ来年に向けての変化、
改良を頭に描いての庭作業がそこここに見え隠れして面白いです。
ここをこうしたい、あそこに通路を作って……。
まだまだ完成形ではないみたいです(驚)

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僕の薔薇の中では一番開花が遅い「Benoit Magimel」も丁度満開!
河合伸志さんは、自由に大きく伸ばして、
「Benoit Magimel」の魅力を見せてくれていますが、
黒田さんは見事なブッシュ状態での管理。本当に有り難いです。
「Garden Diary」の福岡さんの表紙の写真に負けてなるものかと張り切った、
「May Queen」は見事に撃沈(笑)壁にへばりつくカエルを初めて発見したり、
それはそれは素晴らしい光景でした。


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最後の1枚は僕自作のドライのブーケ……。
いつも温かく迎えてくださる奥さまへの心ばかりのプレゼント。
本当、今でも目を閉じると奥さまの声が聞こえて来ます。


2018年5月28日


ブノワ。


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ジャクリーンの庭。 

 

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その日は始発で出て、横浜方面の薔薇を見て歩きました。
午後から雨の予報でしたが、曇天の光が拡散する中、
丁度、満開の薔薇の花を満喫。日頃の行いがいいですからね(笑)
薔薇は花の女王だけど、その使い方は十人十色。
さりげなく、そして控えめに使ってさらに魅力的に見せる人、
もう、薔薇、薔薇、薔薇!……薔薇一色で埋め尽くす人……。
それぞれで面白いと思いました。結構、お腹一杯かも。


さて、移動の途中に立ち寄ったのが「ジャクリーンの庭」です。
前々から友人たちの話題に上っていた「ジャクリーンの庭」……。
どうやら総面積は半分くらいになってしまったみたいですし、
春一番の見頃の時期は過ぎてしまったようです。
だけど、この素晴らしい光景!
今日の1枚目の写真なんか横浜に見えます?
去年、お世話になった岩手県の素晴らしいマダムのお庭を思い出したりして……。

ジャクリーンさんは周りの風景に溶け込むように色彩設計をしたそうです。
スッカリ有名になった赤煉瓦街のレンガの赤を意識して赤い花をさし色に使ったり。
でもね、天の邪鬼右衛門の僕のことです。
わざと周りを写さないような構図で撮影しています。

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丁寧に丁寧に管理されています。
終わった花は綺麗に花柄が切り取ってあって、
よく近付いてみると、ブルーのアネモネが結構植えられていたみたい……。
アネモネは好きなのです。もう少し早かったら一面真っ青?

1つだけ気になったことがあります……。
何でしょう……ゴミが多いのです。
風の強い日でしたからね、どこかから飛んできたのかもしれません。
チラシなどの紙類、コーヒーショップのテイクアウトの容器……。
申し訳ないけど、捨てたのはどこの国の人?思っちゃいますよね。
もしかしたら僕たち日本人の仲間かもしれない……。
勿論、出来る範囲でゴミ拾いしました。でも、捨てる場所がない(苦笑)


素晴らしい庭はいつの季節もいいものです。
次は秋に来てみたいな……その時は赤煉瓦も見ましょうか(笑)


2018年5月26日


ブノワ。


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